我輩は猫であった。過去形である。名前はマタムネであった。
どこで生まれたかはとんと見当がつかぬが、HUNTER×HUNTERの世界でクルタ族の居留地の近くであったのは確かである。
我輩はそこで初めて、クルタ族はクルダ族になれるのだと知った。
あれは予想外であったなあ。
念能力というもののせいである。とは思うが。
あとで考えるに、あれは一族で共有する念能力という、特殊な形になっていたのではあるまいか。
そしてこの間。その完成形とも言うべきものが出来てしまった。
ただ残念ながら。たとえ五指全部から放っても、だ。
指よりも、拳で放ったほうが強いよね。
そんな悲しい事実が判明してしまってなあ……
制約でもかけて、技として確立したならば、はなしは別やもしれぬが。
別にそこまでする理由も見当たらぬので。残念ながら、
ところで
うむ。アレである。
麦わらの海賊が主人公の漫画の、アレである。
地面を蹴って。体が動き始める前に、更に数回地面を蹴る。そんな無茶な理屈の高速移動であるな。
クラピカに、何か奥義のようなものはないのかと聞かれ。
目にも止まらぬどころか、目に映りもせぬ高速移動、
足からの超振動で、全てを粉砕する、
この二つの、別の原作での口伝絶命技を教えた結果、そうなったのである。
それで我輩が、ついつい口出しした結果、そうなった。
まあ、成功したのであるから、よしとしよう。
なぜ協力したのかと言えばだ。
原作を崩壊させるため、であるかなあ。
いや。別に原作補正さんをいじめるためとか、試すためとか、鍛えるためではないぞ。本当に。
そろそろこの世界から、オサラバするためだ。
我輩は抑止力である。
正確には、抑止の側の駒である。
物事を原作通りに進めて。もしくは、逆に破綻させて。人類存続を確定させるために、英霊の座から放り込まれる英霊のような何かである。
うむ。英霊ではないのだな、これが。
座へと登録された方法が、聖杯くんと一緒に迷い込んだから、という理由であったからなあ。
しかも死すべき運命にあった誰かを生かした、という英雄の条件を満たしておって。
おまけに。瞑想の個性で、別世界へと魂か何かだけを飛ばしておった最中という。
とどめに。登録されたのは、その時の魂的なものの情報のみで。本体はそのまま帰っていったというね。
もうね。自分でも、なんというか、よくわからぬ存在なのである。
これもうわかんねぇな。
しかしながらだ。よくわからぬ存在であろうとも、存在しているのだけは確かであり。
喜んだり、楽しんだり、遊んだり。話したり、企んだり、仕掛けたりするわけである。
人類存続のために何かをしろ。というお仕事のついでではあるけれどもな。
ただ詳細な情報は、なぜだか渡されないことの方が多い。
ひょっとすればだが。我輩の持つ、原作知識がそれに当たるのやも知れぬ。
だが達成目標くらいは、教えて欲しいものである。今回も、そこは伏せられておったし。
ただ、ヒントくらいはあった。
クラピカである。
今回の出現位置の近くに、クルタ族の集落があったという事はだ。
まずそこで、何かしなければならぬ事がある、ということだ。
と、なるとだ。原作がらみでまず思いつくのが、クラピカであろう。連載再開後は、確か彼が主役っぽい立ち居地にあったことであるし。
我輩が、彼を強化してみる事にしたのは、そういう理由もあった。のであるが。
どうしてああなった。
本当に。どこから出てきたクルダ族。
クラピカが誰なのか、よくわからなかったし。ひとりだけ選んで鍛えるのが、不自然かつ面倒であったので、一族の有志を丸ごと鍛えた。
それだけだったのだが。本当に、それだけであったのだがなあ。
クラピカのヒロインと言えなくもない位置に居た、センリツ。彼女の呪いも解いて、チビでデブで出っ歯でハゲという容姿から、美女に戻したりもしたのだがなあ。
その副作用*5で、センリツがデスメタルにハマったり。クラピカ自身が去勢したり。むしろヒソカの彼女っぽくなったりで。
どうして、ああなったのであろうなあ……
まあ、なんだ。
強化とともに、変異も進んで。クラピカ関係のあれこれは、たぶんこれで終了した。そう考えても良いだろう。
奥義も教えたことであるし。これ以上は、少々思いつかぬ。
だがそれでも終わらぬという事は、だ。
まだ我輩は、この世界で何かをしなければならないという事。
ふうむ。
とりあえず、だ。
ネテロ会長が、アリの王を相手に戦って死ぬつもりだと、パリストンを含めた十二支んにタレこんでみるのである。
まさか死ぬつもりで、毒を振りまく爆弾を心臓に埋め込んでいるとまでは思うまい。
それを知った上で、それぞれがどう動くかは解らぬが。まあ、何かしらは起こるであろう。
それとゾルディック家のあれこれも、手を出してみようか。
まずはゴンさん経由で、キルアと話してみる事から始めよう。
グリードアイランドのソフトは、バッテラ氏が懸賞金を取り下げたのもあって、いくつか放出されたし値崩れしたが。それでも、まだ手に入れてはおらぬようだ。
世間からしばらく身を隠して、グリードアイランドの中に引きこもるシャルさんに、同行させてもらうよう頼んでみよう。
なあに、ダメならダメで、バッテラ氏に直接頼めばよい事である。持つべきものは、金持ちとのコネであるなあ。
ゾルディック家をどうこうしても、まだ終わらなかったら。
その時は、もう。暗黒大陸に手を出すのをやめさせるために、ネテロ会長の息子だったかをアレするしかないであるかなあ。
そう、思っておったのだが。
首尾良く、ナニカに「イルミがもう少し、誰にでも優しくなりますように」とお願いする事が出来たのはいいが。
その代償に。
残りの寿命全部ちょうだい。
そう、お願いされてしまったわけで。
ああ、これが今回の終わり方であるか。
そう、すとんと納得できてしまったわけで。
「いいよ」
それだけを答えて。その言葉が消えるのと同じように、我輩の姿は、世界から消えた。
すでに身体の方は、ヨークシンで死んでおったのだ。体はすでに、念獣であった。ゆえに、何もその場には残らない。
しかしこの世界には、何がしかのモノを残せた。そういう、自負はある。
だから、まあ。思い残すところはあるけれども、だ。
おさらばである。
●ナニカ
キルアの妹(?)のアルカに取り憑いているのか同化しているのか、よくわからない何か。
おねだり3つ聞くと、願いを何でも叶えてくれる。マジで何でも。ただしおねだりは内臓ちょうだい、など無茶振りレベルが高く、願いが大きければおねだりも大きくなるぞ。なおおねだりを4回連続で断ると、願う人の大事な人から順に死亡していく。
●これもうわかんねぇな
真夏の夜の淫夢より。
無駄にネタ力が高く、世界に通用するレベルになってしまったホモビデオより。
そのネタ力ゆえ、ネタのみがネット上で転がっている。
TDN、アッー、クルルァ、おいゴルァ、あくしろよ(早くしろよ)、オナシャスセンセンシャル!、なんか足んねぇよなぁ?、おい力抜けよ、じゃあ俺ギャラもらって帰るから、まずウチさぁ…屋上あんだけどさぁ…焼いてかない?、あ~いいっすね~、アイスティーしかなかったんだけどいいかな、サッー
などなど。
このネタ解説が最期なのもアレなんで、もう一回ネコにはそのうちどっかに飛んでもらおう……