Re:ゼロから帰ってきた異世界人〜Parallel・The・Walking・Dead~   作:伊吹恋

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やってみたかっただけです許してください。


リゼロデッド×銀魂的お話し

ミツル「待でェェェェェェ!!」

 

 

 

狐を追って、美術館の中を走り回るミツル、スバル、レム、勝也。

 

軽い身のこなしで逃げる狐とは対照的に、ゼィゼィと息を切らして走る4人。

 

 

 

スバル「ダメだ、兄貴・・・とてもじゃないけど追いつけない! アイツ、余裕だもん! 完全に俺らをおちょくってる!」

 

 

 

ペンペン、と尻を叩いておちょくる狐を目の当たりにし、頭に血が上るミツル。

 

 

 

ミツル「ふざけやがってェ! 絶てー捕まえてブッ殺してやる!! 」

 

スバル「ゼィ、ゼィ、ぐ・・・ぐるじい・・・なんか全然、走っても走っても!! 前に゛!! すすま゛な゛い!!」

 

 

 

 

勝也 ――『自分では前に進んでいるつもりでも、後ろにさがっていたりする。

 

    結局、人生なんて死ぬ時になって、たった一歩でも前進していたらそれでいいのかも・・・』

 

 

 

 

スバル「うるせェェ!! 疲れてる時にそれやられると、異常に腹立つな! 死ねよ、お前!!」

 

ミツル「おちつけ、スバル! 無駄な体力を使うな!! ・・・にしてもコレ、幾らなんでも進まなすぎ・・・!!」

 

 

 

そんなことを考えながら走っていると・・・

 

 

 

 

――ウィィィィィン・・・

 

 

 

 

「・・・って、コレ! 床が後ろに流れてるぞォォォ!!」

 

 

 

自分達の走っている廊下の床が、高速で後ろに流れていることに気付いたミツル。

 

これではいくら走ろうとも、狐との距離が縮まるはずもなかった。

 

 

 

ミツル「ふざっけんなよ! 今までの俺の労力を返せよ!!」

 

スバル「ちょっ、コレ、どーすんだ!? 全然前に進まないぞ!!」

 

 

 

しかし、そんな4人に更なる危機が迫っていた。

 

 

 

 

――ガゴォン!!

 

 

 

 

大きな音に振り返ると、巨大な剣山のような針が無数に付いた壁が、4人の背後から迫って来ていた。

 

 

 

スバル「んげェェェェェ!! ちょっ、速く!! 速く前走って下さい! 串刺しにィィ!! 壁が迫ってきてる!!」

 

ミツル「無理をいうなァァァ!! もう足がガクガクで、生まれたてのバンビなんだよ!!」

 

 

 

そんな4人の前方で、狐がひょいひょいと壁を伝って走り去っていった。

 

 

 

レム「!! アレです、アレ!! 壁走り!! バンビ!! バンビのようにはねる!!」

 

 

 

それを見たミツルが、残された力を振り絞って飛び上がり・・・

 

 

 

ミツル「うあらぁぁぁぁ! 天よォォ、我に力ををを!!」

 

 

 

懇親の力を込めて、壁を蹴る・・・が、

 

 

 

 

――ズゴォ!!

 

 

 

 

鈍い音と共に、ミツルの足が壁にめり込んだ。

 

 

 

ミツル「いだだだだだ! 股裂ける!! 股裂ける!!」

 

スバル「ぎゃあああ!! 何やってんだァァ!?」

 

 

 

壁から足が抜けなくなり、身動きの取れなくなったミツルを、他の3人が支える。

 

だが、そこへ更なるトラップが・・・。

 

 

 

 

――ゴロゴロゴロ・・・

 

 

 

 

「んげェェェ!!」

 

 

 

4人の足元をすくおうと、ゴロゴロと転がってくるたくさんの玉・・・。

 

すると、勝也が小銭のついた糸を投げ、照明にクルクルと巻きつけた。

 

 

 

勝也「みんなァ! 俺につかまるんだ!」

 

 

 

糸にぶら下がり、玉をかわす勝也。

 

 

 

スバル「勝也さんん!! アンタ、やればできるじゃな・・・」

 

 

 

と、褒めたスバルだったが・・・

 

 

 

勝也「うげェ・・・」

 

 

 

糸が首に絡まり、首を吊った状態になった勝也・・・。

 

 

 

スバル「つかまれるかァァ!!」

 

 

 

宙ぶらりんになった勝也を無視して、なんとか転がってくる玉を飛び越える3人。

 

 

 

スバル「もう無理!! 限界!!」

 

レム「勝也さんも限界です!!」

 

ミツル「しらねーよ、あんな馬鹿やろうのことなんざ! やべーよ! 次来たらさけきれねェ!!」

 

 

 

なんとか壁から足を引き抜いたミツルも、最早限界寸前だった。

 

だが、高速で動く床の前方から次に流れて来たのは・・・

 

 

 

ミツル「来た!! ヤバイ、またなんか・・・」

 

 

 

 

――布団で寝ている老婆・・・。

 

 

 

 

レム「ラッキです、老婆です!! これなら楽勝ですね」

 

スバル「つーか、なんでババアだよ!! なんのためのババアだよ! 誰が流してんだァァ!!」

 

「でも、助かったですね。一体どこの老婆なんでしょうね?」

 

 

 

そのまま老婆を受け流そうとする一行。

 

 

 

「「「・・・・・・・・・・・・」」」

 

 

 

・・・だったのだが・・・。

 

 

 

 

ミツル、スバル「「チクショォォォォォ!!」」

 

 

 

 

無力な老婆がそのまま串刺しになるのを見てもいられず、布団ごと老婆を担ぐミツル、スバル、レム。

 

 

 

ミツル「なんで見知らぬ流れ者のババアをかつがなきゃいけねーんだ!? ふざけんじゃねーよ! もう、こっちも限界なんだよ!!

 

 もう次、ババア来ても絶対無視な! もうしらねェ! ババアオーバーな!!」

 

 

 

・・・と、そこへ次に流れて来たのは・・・。

 

 

 

ミツル「オイ! 今度ジジイ来たぞォォ!! どーなってんだァァ!! 誰だ!? 誰のジジイなんだァァ!?」

 

 

 

しかし、ミツル達は既に限界をむかえていた。

 

 

 

ミツル「無視だ!! 見るんじゃねェ!! これ以上荷物かかえ込むわけにはいかねーんだよ!」

 

 

 

その時――・・・。

 

 

 

 

「バーさん、さようなら。愛してるよ」

 

 

 

 

ミツル「ジジイぃぃぃぃ!! さよならなんてさせねーぞォ!!」

 

 

 

 

そして、老人2人を担ぎ上げる3人。

 

 

 

スバル「隣だ!! ババアなら隣にいるよ!! 隣で、もう1度さっきの言葉いってあげて!!」

 

ミツル「オイ、なんだコレェ!? なんの嫌がらせだ!? もう、ちょっとした大家族だぞ! 誰だァァ、コレ流してる奴!!

 

 年寄りは大事にしやがれェ、ボケが!!」

 

レム「あっ! また誰か来ました!!」

 

 

 

レムが、また新たに流れてくる人物を見つけた。

 

次に流れてきたのは、先程の老人達よりもずっと若い男性だった・・・。

 

 

 

ミツル「オイ、お前! 息子だろ! ダメだろ、ちゃんと親父達見てなきゃ!」

 

レム「ミツルさん、よくわかりましたね!」

 

ミツル「目尻のあたりがそっくりだろ、お父さんと!!」

 

 

 

「父さん、母さん、遺産の話なんだがね、全部私がもらいうけることになったよ。まァ、アイツらもごちゃごちゃいってたがねェ・・・」

 

 

 

スバル「遺産の話してるよ!! 父さん、母さんがこんな状態なのに!」

 

ミツル「コイツは串刺しでいいな。てめーが遺産うみだせ、バカヤロー!」

 

 

 

だが、そこへ・・・

 

 

 

「バブー」

 

 

 

さらにもう1人・・・

 

 

 

ミツル「!!」

 

 

 

赤ん坊が流れてきた・・・。

 

 

 

ミツル「・・・・・・」

 

 

 

それは・・・・・・。

 

 

 

 

ミツル「三世代、目尻がそっくりだろーがァァァ!!」

 

 

 

 

赤ん坊とその父親を加えた計4人の命が、ミツル達3人の手にかかっていた。

 

 

 

ミツル「生きろォォォ!! どんな悪人でもなァ、子供にゃ親が必要なんだよ!!」

 

スバル「あわわ!! ヤバイ、兄貴! もう限界!!」

 

ミツル「バカヤロー! 俺達の肩には、家族の命がかかってんだぞ!!」

 

 

 

懸命に走る3人だったが、針の壁はすぐ背後まで迫っていた。

 

 

 

スバル「ダメだァァァ!! 死ぬぅぅぅ!!」

 

 

 

その時、遠くから近付いてくるエンジン音・・・そして・・・。

 

 

 

 

ラム「あーれーだびっとそん」

 

 

 

 

――ゴォシャ!!

 

 

 

 

針の壁を突き破ってきた1台のバイク。乗っているのは、ラムだった。

 

続かない




続かないです。こんな感じで銀魂のギャグをやらせていただきたいと思いますので生暖かい目で見守ってください。

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