Re:ゼロから帰ってきた異世界人〜Parallel・The・Walking・Dead~   作:伊吹恋

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どうも皆さん。MENです。
今回は短めになっています。
NG集はふざけれそうな場面をする予定になっていますので今回は無しです。


2話「戦闘開始」

ミツル、スバル、レムの3人は荒廃した東京を行く宛もなく歩き続けていた。今の目的はスバルの仲間たちを探しながら物資を集めていく事だった。既に荒らされたであろう二階建ての家に入り銃を構えながら入っていく。勿論中には死人が居る。3人(主にはミツルが)は死人を倒し武器になりそうなものや食料を確保する。

 

「拳銃が一丁に弾が5発分。後は散弾銃が一丁に弾が10発分」

 

「食料はドッグフードと缶詰が3個」

 

「後は果物があったので取ってきました。それと飲み物です」

 

カシュッと先程拾った銃のマガジンを取り出し弾を抜く。弾の口径からスバルの銃に合うためスバルに渡す。食料と水はリュックに入れ込む。散弾銃は中折式散弾銃だったため、中に弾があるかどうか見てみる。弾は既に撃たれている。すぐに次弾を装填させる。

 

「兄貴、銃の扱いに慣れてるな」

 

「お前の影響で映画とかゲームとかしてたからな。実際に使ったら慣れてくるものさ」

 

カチッと銃身を元に戻して散弾銃を背負う。

 

「でも兄貴が持ってる銃って、違法じゃあ…」

 

ミツルが持っている銃はAK-47ロシアの特殊部隊スペツナズが使っていたアサルトライフルだ。その頑丈さから信頼性の高い武器となっていた銃だ。

 

「お前は知らんだろうが、この事件が起きてから自衛隊の動きが活発になったんだ。そこでアメリカ軍は物資支援として大量の銃や弾が送られた。今じゃその支援も無駄になった。お前の銃もアメリカが使ってる銃だ」

 

スバルの持っている銃はM9拳銃。アメリカ軍が正式に使っていた自動拳銃だ。

 

散弾銃の弾を入れると銃身を元に戻し、肩に下げる。

 

「それよりもスバル。俺はお前に言っておきたいことがある」

 

「な、なんだ?」

 

「お前は人を殺せるか?」

 

 

 

「……は?」

 

 

 

 

スバルはミツルが言っていることが理解出来ていなかった。

 

「お前は何か勘違いをしていると思うが、お前の持っているものは何だ?」

 

ミツルはスバルが持っている拳銃を指差す。

 

「…身を守る物だよ」

 

「そう、身を守る物だ。それと同時に、これは人を殺す道具だ」

 

身を守るということは襲ってくるものを殺すという事だ。スバルはあの感染者のことを動物だと思うようにしていた。人を襲う飢えた獣と、あの時と同じ、異世界の村で戦ったあの犬の魔獣と同じだと思うようにしていた。

 

「この世界はもう法も無ければ秩序も無い。敵は感染者だけじゃない。物資を奪いに来る荒くれ者もいればよそ者を受け入れるわけもないグループだって居る。そんな時に何よりも頼りになるのは(こいつ)だ。俺も既に何人も殺してる。だが俺は生きるために必要なことだと思っている。お前にその覚悟があるのか聞きたい」

 

「そ、それは…」

 

スバルはすぐに口にする事が出来ない。この世界に生きる人間は生きる事に必死の人間達ばかりのはずだ。生きるためにスバルはその手を血に染められるのか。それはすぐに口にすることは出来ない。

 

「…時間はないがゆっくりと考えろ。だが忘れるな。最後に引き金を引いたらそれは自分の意思であり、自分の殺意で相手を殺すんだ。お前がどれだけ頑張ろうがこの世界は平等なんて事にはならない。それだけは覚えておけ…」

 

今のスバルには兄の姿が大きく見えた。これまで何が彼を襲ったのか、それは昨日の夜に知った。だからか、レムも言葉を出せなかった。レムも理解するしかなかった。この世界のあり方を、今の現状を。

 

「兄貴…変わったな」

 

「5年もこの世界に生きてればそうなるさ」

 

「そうじゃないよ。兄貴は強いってことだ。もし俺がこの世界に居続ければ俺もそんな風に強くなれたか…」

 

「いや、俺は強くない。現実を受け入れて抗ってるだけだ。それにお前は俺より強い。なあ、レムちゃん」

 

「はい、スバル君は強いです。ですが、ミツルさんもそれぐらい強いです」

 

「えっ…」

 

レムの言葉にミツルは驚いてしまい、思わず後ろに半歩ほど下がってしまう。

 

「確かにミツルさんはスバル君と違い決断力や状況を見た上での判断力もあると思います。ですがお2人はどんな相手にも立ち向かう勇気がありますし、他人を想いやる優しさがあります。やはりお2人は兄弟なのですね」

 

スバルとミツルは互いに顔を見合い、ぷっと吹き出す。

 

「お前が敵にねえ、想像もつかねえな」

 

「俺は兄貴の弟だからな。やる時はやる男なのさ!」

 

自分の胸に拳を当てエッヘンという効果音が似合いそうな姿を見せると、ミツルとレムは笑った。

 

「まあ、さっきの話は頭の片隅にでもいいから覚えておいてくれ。俺はお前らが生き残るように最善を尽くすつもりだ」

 

「レムもお手伝いします。スバル君も、ミツルさんも守れるくらい」

 

3人は笑った。その笑顔は、崩壊した世界には似つかわしいくらいの幸せに満ちた笑顔だった。

が、その笑顔もすぐに消える。

 

 

 

 

 

パンパンパン!!

 

 

 

 

 

「「「!?」」」

 

火薬が弾けるような音が小さくだが聞こえる。3人のうちスバルとレムは何が起きているのかという驚きの表情に、ミツルは真剣な眼差しで外を見る。ミツルは走り出し、家の2階に上がりベランダに出て外を見る。

 

「あれは」

 

すぐそこにある橋のとこに人がいた。見てみると3人ほど居る。そしてそこには感染者姿も確認出来た。ざっと肉眼で見える限り10体以上居る。1人は応戦しているが、もう2人は何かを焦っているように足元を見ていた。

 

「ちっ、厄介事が次からと…」

 

ミツルは銃のコッキングレバーを引っ張り、走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

「畜生!何処から湧いてきてきやがった!」

 

1人の金髪の青年は手に持っている銃を感染者に向かって撃ち込む。パァン!と銃声が響き、薬莢が足元に落ちる。

一方、戦っている金髪の青年の後ろには2人の青年がいた。だが、そのうち1人は足にトラバサミのようなものが足を挟みこんでいた。もう1人の坊主頭の青年は手に斧を持っており、そのトラバサミを何とかしようとするもビクともしないでいた。

 

「助けてくれ!頼む!」

 

わかったから大声を出すな!助けてやる!」

 

トラバサミの口に指を入れ込み力いっぱい開こうとする。

 

「ああああああ!!」

 

だが、どこか足の肉が挟まっているのか、トラバサミはビクともしない。変わりに男の悲鳴が響き、鮮血が道路を赤く染めていった。

 

「畜生!どうすればいいんだ!この罠返しが付いてるぞ!?」

 

「もう弾が持たねえ!」

 

金髪の青年が銃のマガジンを交換しようとした瞬間、横から感染者が現れ青年の肩を掴む。

 

「うわっ!?」

 

青年は突然現れた感染者に驚き尻餅をつくとそのまま捕まれ押し倒される。感染者は目の前の獲物に唸り声を上げながら歯を見せて噛み付こうとする。

 

「正博!」

 

坊主頭の青年が叫ぶ。

 

ダン!

 

一発の銃声が響く。ガクンとこめかみから血を流し倒れる感染者。

だが撃ったのは金髪の青年では無かった。ムクっと上半身を起こし金髪の青年は坊主頭の青年を見る。だが彼は首を横に振った。今の銃声は彼のものではない。だとしたら?

 

「下がれ!」

 

銃を構えて坊主頭の青年に声掛けるミツル。そのあとに続きスバルとレムもやって来た。

有無を言わさず銃の引き金を引くミツル。近くの敵の頭に向かって、撃つ、撃つ、撃つ。だが数が多い。銃声により集まったのか、既に周りには40体近くの感染者の姿だ確認できる。しかもその後からほかの感染者がこちらに近づいている。

 

「弾がどんだけあっても足りねえな…スバル!怪我人の様子はどうだ!」

 

「何だこのトラバサミ!ダメだ!返しみたいな刃が足の肉に引っかかってる!」

 

「何とか取り外せ!もう猶予はないぞ!」

 

銃を再び構え、サイトを見て照準を合わせる。

 

「やああああ!」

 

ベゴシャッ!

上空からモーニングスターが感染者に向かって降り注ぐ。上を見るとレムが上空にいた。おそらく車を踏み台にしたのだろう。

 

モーニングスターに当たった感染者はその腐った身体が粉々に砕け散り、真っ赤な血溜まりと肉片だけが残った。

 

「…今なら前言撤回してもいいかな?」

 

「そんなこと言ってる場合じゃないだろ兄貴!!」

 

「それもそうか」

 

アサルトライフルを後に回し、腰につけているマチェットを抜くミツル。

地面に着地したレムだが、自分の影が映っている地面にレムの影を消すように大きな影が重なる。後ろを向くとそこには大男の感染者が居る。

 

「しまっーーーーー」

 

ザシュッ!

感染者の顔は横に真っ二つに切られる。切り落とされた顔半分はベチャッと地面に落ち、大きな体も倒れると、そこには血の付いたマチェットを持ったミツルがいた。

 

「油断大敵だ。レムちゃん」

 

「…心配には及びません。だって、レムの背中はミツルさんが守ってくれます!」

 

2人は背中合わせに周りの感染者を見る。

 

「嬉しいねぇ…こうして生死をかけて戦っているのにワクワクしやがる。俺も若い証拠かな?」

 

「レムもです。ミツルさんやスバル君がいれば、負ける気がしません!」

 

「all right、その意気だ…スバル!こっちは何とかして時間を稼ぐ。お前は怪我人を何とかしろ!」

 

「わ、わかった!」

 

だが如何せん敵の数が多すぎる。多勢に無勢な状態には変わりない。

ここでミツルたちが取る行動は逃げることだ。だが直ぐに逃げさせる状態でもないの事実だ。だからこそミツルとレムは前に出た。感染者の注意を引くべく。

 

「いいかレムちゃん。全部殺そうと思うな。時間を多く稼ぎ何としても全員で生き残るぞ」

 

「はいっ!」

 

レムの返事を聞き、ミツルはマチェットを2回ほどクルクル回し、構え直す。

 

「さあ、戦闘開始だ」

 

感染者の群れに向かって2人は同時に前に出た。




展開がウォーキング・デッドじゃなくてバイオハザードみたいになってる…!
戦闘シーン難しいです。
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