ヒーローと黒猫のウィズ   作:ロック・ハーベリオン
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第3話:さぁ、戦闘訓練(戦い)を始めよう

個性把握テストから1日が経過した

今日から普通の授業が始まる

ヒーローを育成するといっても高校生

午前は必修科目の英語、数学などの普通の勉強がある

ここはヒーロー科だが、学生の本分が勉強なのはこの世界でも変わらない

それぞれの担当教科の教師は有名なプロヒーローなのだが…基本は普通

 

「おらエヴィバディヘンズアップ!盛り上がれー!!」

 

プレゼント・マイクの授業は盛り上げようとしても誰も反応してくれない

 

「イエーーイ!!」

 

いや、渡我だけが反応していたが

 

因みに授業中、ウィズは教室の後ろの窓際で寝ていた

 

 

そして、昼休み

殆どのクラスメイトはランチクックの学食に向かうが、俺は教室にいた

 

「ウィズ、飯だぞ。起きろ」

 

「にゃ?ふぁ〜、もうそんな時間にゃ?」

 

「随分寝ていたな。珍しい」

 

「いつもなら散歩でもするんにゃけど流石に雄英の敷地内をうろつくのはにゃ」

 

「それもそうか。ともかく昼飯だ」

 

そう言って俺は自分とウィズの弁当を取り出す

この弁当は朝、自分の机の上に手紙と置いてあった

 

『お弁当、作っておいたわ。お代はアフリト翁に預けてあるお金から頂くわね。 黄昏(サンセット)

 

…確かに高校から学食か弁当になるとは話したが、まさかリフィルから弁当が贈られてくるとは思わなかった

因みにどうやって異界である俺の元に届けたかと言うと、俺が持っているリフィルのカードに干渉し、こちら側の世界に来ることができる魔法をリフィルは作っていたのだ

流石にカードに干渉するので俺の近くにしか出ることができないが、それでも十分にすごいことである

それを使って俺が寝ているうちに弁当を置きに来たのだろう

まあ、それはさておきリフィル特製と思われる弁当を開ける

 

「おぉ…!」「にゃぁ!」

 

結構、いやかなり豪華だった

 

「いただきます」「いただきますにゃ」

 

俺はすぐさま食べ始めた

めちゃくちゃ美味かった

 

「にゃ〜、これはすごいにゃ」

 

ウィズもご満悦のようだ

しかし、

 

「これ、いくらだ?」

 

「にゃ?」

 

「いや、リフィルからはアフリト翁に預けてある金から代引きだとよ。こんだけ豪華だと値段が怖い…」

 

「…」

 

「どうした?」

 

「はぁ、なんでもないにゃ」

(リフィルも素直じゃないにゃ。どうせ、値段は建前で私の分はついでにゃ。まあ、言った手前実際にお金は取ってそうだけどにゃ)

 

「うん?」

 

そして昼休みが終わり、『ヒーロー基礎学』が始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わーたーしーがー普通にドアから来た!!」

 

ドアが開き、HAHAHA!とアメコミ風に登場してきた『オールマイト』

待ってましたと言わんばかりに教室内はざわめき、尊敬の眼差しを向けている

まあ、俺はいい歳したおっさんがよくそのキャラを続けられるなと思っていたが…

来ているのは銀時代(シルバーエイジ)のコスチュームらしいが他のコスチュームとの違いがあまりわからん

兎も角この授業、ヒーロー基礎学はヒーローの素地を作る為の様々な訓練を行う課目

単位数も最も多い

そしてオールマイトはBATTLEと書かれたカードを手に取り、

「そして、今日はコレ!!戦闘訓練!!!」

 

「「「おー!!」」」

 

いきなり戦闘訓練か

なんだ、タイマンでもするのか

ここら辺のことはあまり覚えていない

というか、ノートにもあまり書かれていなかったからわからん

 

「そいつに伴って…こちら!」

 

オールマイトが右手を上げると教室の壁がせり出してきた

 

「入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた…戦闘服(コスチューム)!!!」

 

「「「おぉぉぉ!!」」」

 

「着替えたら順次グラウンド-βに集まるんだ!!」

 

「「「はい!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、俺のコスチュームの要望は『いらない』だ

いや、だってもう自分で作ってるし

そっちの方がいいし

なのに…

 

「仕事熱心なのか、ただ単に暇なのか…」

 

「多分、両方にゃ」

 

わざわざ要望を書いていない俺の分まであった

開けてみると

 

「うわぁ…」「えぇ…」

 

the魔法使いなコスチュームが入っていた

長めのローブ、でかいとんがりボウシ、ローブの下に着るものも黒を基調とした様々な飾りがついていた

 

「だせぇし、動きづらいだろこれ」

 

「魔法使いの典型的なイメージってやつだにゃ」

 

俺はコスチュームが入っていたカバンを閉じ、魔法陣を出す

 

「『衣装変化(チェンジ)』」

 

使ったのは服装を変える魔法

登録している服に瞬時に着替えられる

俺とリフィルが共同で開発した魔法だ

魔法陣が俺を潜ると俺は『黒猫の魔法使い』として戦闘服になった

黒を基調としたTシャツに青のジーパン、黒の靴、そして腰に届くか届かないかぐらいの長さの短めの青いローブを着ていた

ローブの背面にはウィズが着ているものと同じ紋様が描かれていた

 

「やっぱ、こっちだな」

 

因みにこの服装には全て魔匠が刻まれている

リフィルとレッジに手伝ってもらい、様々な魔匠を刻んだのだ

防弾、防刃、自動修復、魔力回復の向上など

兎に角思いつく限り刻んだのだ

 

「さて、行くぞ、ウィズ」

 

「にゃ!」

 

俺はいつも通り肩にウィズを乗せ、グラウンドに向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「始めようか有精卵共!!戦闘訓練のお時間だ!!」

 

グラウンドに集まった俺らにオールマイトが声をかける

 

「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」

 

ごついコスチュームを着た飯田がオールマイトに質問する

 

「いいや!もう2歩先に踏み込む!屋内での()()()()()()さ!(ヴィラン)退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内のほうが凶悪敵出現率は高いんだ」

 

確かに(ヴィラン)に関してはそうだろうな

ただ、ロストメアは当てはまらない

ロクス・ソルスでは門を目指すから必然と屋外の戦闘が多くなる

こちらの世界に来たロストメアも暴れるために屋外にいることが多い

お陰で屋外の戦闘のほうに関しては経験豊富なんだよなぁ

 

「監禁・軟禁・裏商売…。このヒーロー飽和社会、真に賢しい敵は屋内(やみ)にひそむ!君たちにはこれから『ヒーロー組』と『敵組』に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

 

「基礎訓練もなしに?」

 

「その基礎を知る為の実践さ!ただし今度はブッ壊せばオッケーなロボじゃないのがミソだ」

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

 

「ブッ飛ばしてもいいんスか」

 

「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか……?」

 

「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか?」

 

「んんんー、聖徳太子ィィ!!」

 

一気に質問するなよ

知りたいことも知れないだろ

ん?オールマイトなんか取り出したな?

…カンペかよ!?

 

「いいかい!?状況設定は敵がアジトに核兵器を隠していてヒーローはそれを処理しようとしている!!ヒーローは制限時間内に敵を捕まえるか、核兵器を回収する事。敵は制限時間まで核兵器を守るか、ヒーローを捕まえる事」

 

(((設定アメリカンだな!!)))

 

「コンビ及び対戦相手はくじだ!それと22人だから2チームだけ3人の所があるからね!」

 

そしてくじ引きの結果が…

 

Aチーム、緑谷、麗日

 

Bチーム、轟、障子

 

Cチーム、尾白、葉隠

 

Dチーム、爆豪、飯田

 

Eチーム、芦戸、青山

 

Fチーム、口田、砂藤

 

Gチーム、上鳴、耳郎

 

Hチーム、蛙吹、常闇

 

Iチーム、八百万、峰田、俺(黒猫)

 

Jチーム、切島、頼呂、渡我

 

 

このようになった

そして、

 

「最初の対戦相手はこいつらだ!!」

 

主人公(出久)ライバル(爆豪)の対決が始まる

 

「Aチームがヒーロー、Dチームは敵だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『”頑張れって感じのデク”だ!!』

 

ここは戦闘訓練を行っているビルの地下のモニタールーム

ここで訓練見ることができるのだ

本来は音声は聞こえないのだが、出久の大きな声がオールマイトがつけているイアホンから聞こえた

あいつ…

 

「にゃはは、イズクはドンドン前に進んでるにゃ」

 

「ああ。こりゃあ、油断できんな」

 

そして、訓練は進んでいき、

 

「爆豪少年!!ストップだ!!殺す気か!?」

 

「っ!?」­「にゃ!?」­

 

オールマイトが叫んだ

俺とウィズは画面を見た瞬間、

 

ドオオオオオオオオオオオ

 

強烈な爆破が出久を襲った

 

「…あいつ、わざと外したな」ボソッ

 

出久は無事だった

爆豪がわざと爆破を外したのだ

 

「先生、止めた方がいいって!爆豪あいつ相当クレイジーだぜ!殺しちまうぜ!?」

 

「いや……」

 

切島がオールマイトに訓練中止を訴えるが、オールマイトは止めなかった

 

「爆豪少年、次それを撃ったら強制終了で君らの負けとする。屋内戦において大規模な攻撃は守るべき牙城の損害を招く!ヒーローとしてはもちろん敵としても愚策だ、それは!大幅減点だからな!」

 

先生としては止めるべきだろう

しかし、オールマイトは止めなかった

それは彼らに成長してもらいたから…

止めたくないから…

 

出久は逃げ惑う

爆豪にぼこぼこにされながら…

しかし、

 

「爆豪の方が余裕なくね?」

 

誰かが呟いた

声は聞こえていないため事情は把握できてない

しかし、明らかに爆豪には余裕がなかった

 

「オールマイト!!まずい!!」

 

「っ!?」

 

俺は叫んだ

出久は個性を使い、爆豪は爆破の準備をし始めたからだ

もし、出久の調整できていない力が爆豪に当たればただじゃすまないだろう

 

「双方…中、っ!」

 

しかし、オールマイトは止めなかった

出久はアッパーを放ち、その力はビルを貫いた

その破片を利用し、麗日は飯田に牽制を行い…

 

「ヒーロー…。ヒーローチーム、WIーーーーN!!」

 

核を回収した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まあ、つっても…、今戦のベストは飯田少年だけどな!!」

 

「なな!?」

 

試合が終わり、講評の時間になった

出久は個性の代償と爆豪から受けた爆破の傷で気絶し、保健室に運ばれていた

 

「何故かわかる人!?」

 

「はい、オールマイト先生」

 

それに答えたのは八百万だった

 

「それは飯田さんが1番状況設定に順応していたからです。爆豪さんの行動は戦闘を見た限り私怨丸出しの独断。そして先程先生も仰っていた通り、屋内での大規模攻撃は愚策。緑谷さんも同様の理由ですね。麗日さんは中盤の気の緩み、そして最後の攻撃が乱暴すぎたこと。ハリボテを核として扱っていたらあんな危険な行為出来ませんわ。相手への対策をこなし、且つ核の争奪をきちんと想定していたからこそ飯田さんは最後対応に遅れた。ヒーローチームの勝ちは訓練だという甘えから生じた反則のようなものですわ」

 

八百万、お前、言い過ぎじゃね?

 

「ま、まあ飯田少年もまた固すぎる節はあったりするわけだが…。まあ、正解だよ、くぅ…!」

(思っていたより言われた!)

 

「常に下学上達!一意専心に挑まなければ、トップヒーローになどなれませんので!」凛っ!!

 

お前はどこのぞの生徒会長か…!

 

兎も角、この後、順調に訓練は進んだ

まあ、轟が瞬殺したのには驚いたが…

それはさておき、俺たちのチームは最後になった

 

「最後の訓練!Jチームがヒーロー、Iチームは敵だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分の準備時間

俺は八百万と峰田と作戦を立てていた

 

「峰田、お前の個性なんだ?端的に教えてくれ」

 

「えっと、頭のこれがもぎ取れる。そして俺以外に超くっつく」

 

「それなら」

 

「どうします、魔借さん」

 

創造とモギモギと魔法…

 

「勝利条件は相手の捕獲か、時間経過…。戦闘向きの個性は俺だけ。なら、狙うは後者の条件…」

 

「んで、どうするんだよ!?」

 

「2人にやってもらいたいことがある。八百万には少し負担がかかるが…」

 

「大丈夫です」

 

「よし、まずは…ーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”モニタールーム”

 

「おいおい、まじかよ。そんなんありか!?」

 

上鳴が映像を見て叫ぶ

 

「確かに有効な手だ。私でもこれをやられると対象が難しくなる!」

 

「にゃー、チームがよかったにゃ。ヒーローがどう対処するかがみものにゃ」

 

ウィズはモニタールームにいた

魔借の魔法を解説できるのはウィズしかいないため、魔借が置いていったのだ

 

「えっと、オールマイト。黒猫といた黒猫って何者ですか?」

 

「彼女はウィズ。黒猫少年のサポーターであり、師匠でもある人だ」

 

「猫なのに?」

 

「元は人間にゃ。こっちの姿の方が魔力消費が少なくて済むから猫の姿になっているにゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”ヒーローチームside”

 

「5分経過しました」

 

渡我がそういった

渡我のコスチュームは艦〇れの某夜戦忍者(改2)のような格好だった

違うのは太もものホルスターに小型の注射器が何本かあることだった

 

「よし、なら話し合った通り瀬呂は5階から。俺とトガは1階から侵入するぞ」

 

「おう!」「はい!」

 

瀬呂は個性を使い、ビルを登っていく

その間に切島と渡我は1階から侵入しようとするが、

 

「っ!キリシマくん、気をつけてください!」

 

「うぉ、峰田の個性か」

 

「地面以外にも壁、天井、そこら中にあります。触らないように移動しましょう」

 

「おう」

 

そう、峰田のモギモギボールが1階の通路のそこらじゅうに仕掛けられていたのだ

完全に時間稼ぎのためである

 

『おい、2人とも聞こえるか?』

 

「瀬呂、どうした!?」

 

『核を見つけた!5階だ!』

 

「本当ですか!?確保できそうですか?」

 

『いや、なんか変な化け物がいっぱいいて無理だな』

 

「化け物?」

 

『黒いキバ生えたやつが浮かんでる』

 

「それ、まーくんが召喚した使い魔的なやつですね」

 

『黒猫の個性、万能じゃね?あれ、なんかこっち見て』

 

「っ!?セロくん、逃げてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”瀬呂side”

 

「えっ?」

 

『まーくんのそれは感覚を共有しています!もし見つかたのだとしたら』

 

「よぉ、瀬呂」

 

「っ!すまん!見つかった!」

 

瀬呂は5階の部屋の柱の影に隠れていた

部屋の入口の方を見るとそこには魔借がいた

 

「悪いが捕まえさせてもらうぞ」

 

「やべっ」

 

魔借がカードを構えた瞬間、瀬呂は入ってきた窓から飛び出した

自分の個性なら安全に降りられるという確信があったからである

しかし、

 

「『3周年サンクチュアリ』!!」

 

トリエテリスのSSを発動した

瀬呂の周りに魔法陣が出てきて、そこから複数の鎖が飛び出す

 

「げっ!」

 

そして瀬呂に拘束し、空中で固定した

 

「暫くそこにいろ」

 

「ちょっ、このまま放置かよー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

”渡我・切島side”

 

『すまん!捕まった!そっちに加勢できそうにないわ!』

 

「あちゃー、わかりました」

 

「瀬呂、俺たち2人だけで何とかするぜ」

 

『悪ぃな。頼んだ!』

 

瀬呂が魔借に拘束されるまでの間、峰田のモギモギを避けて2人は2階へ続く階段まで来ていた

 

「少し、時間を取られましたね。キリシマくん急ぎましょう!」

 

「ああ!」

 

階段にはモギモギはなかった

だが、

 

ピン「ん?」「え?」

 

切島は階段に設置されていたワイヤーに気づかず、引っかかり、トラップが発動した

そして、辺り一面光に包まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”敵side”

 

「2階、階段の閃光弾が発動しましたわ」

 

「よし、峰田のモギモギで時間が十分に取れたからな。お陰で2階はトラップ地獄にできた」

 

「ハッハッハ!俺のお陰だ!崇めろ!」

 

「調子に乗るな」ゴン

 

「ぐへっ!」

 

ここは4階のとある部屋

そこには敵チームの3人がいた

 

「瀬呂は既に拘束済み。残りの2人もバルス状態。残り時間もあるにはあるが…」

 

「思惑通りかかってくれましたね」

 

「こんな手に引っかかるものなんだな…」

 

「ふっ、灯台下暗しってな。かからなかった場合の保険もしておいたが、無駄になったな。さて、俺は3階に行ってあいつらの迎撃に出る。八百万、随時あいつらの様子を確認しろ」

 

「了解ですわ!」

 

「峰田は外の壁を降りて、1階へ行け」

 

「おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”モニタールーム”

 

「これ、完全試合じゃね?」

 

「ヒーローチームがきついね」

 

(作戦の立て方が上手い。流石、黒猫少年だな。それに対応でき、尚且つ応用できる八百万少女もいい。峰田少年はもう少し自主性が欲しいな)

 

「でも、黒猫って確か『黒猫の魔法使い』だろ?ニュースとかくよく見る魔法、使ってないよな?」

 

「にゃはは、これからにゃ。これからにゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”渡我・切島side”

 

「っ、トガ、大丈夫か?」

 

「な、何とか。やっと見えるようになってきました」

 

2人は視力が回復するまで階段にいた

 

「また、トラップがあるかもしれない。慎重に動くぞ」

 

「うん。でもキリシマくん、時間がそろそろやばいと思います」

 

「っ!?どうする!?」

 

「…今ここで、あまり使いたくないんですが、ショートカットしましょう!」

 

そういい、渡我は切島に変身する

訓練が開始する前に、渡我は注射器で切島、瀬呂の血を少しだけ貰っていたのだ

 

「おお、こうやってみるとまんま俺だな。それよりどうするんだ?」

 

「私を打ち上げてください!キリシマくんの個性で天井を破って3階に行きます!」

 

「おしゃっ!!任せろ!!」

 

そう言い、切島は渡我を打ち上げ、渡我は切島の個性『硬化』を使い、そのまま天井をぶち破った

 

「今、引っ張ります!」

 

渡我は今度は瀬呂に変身し、切島を3階へ引っ張りあげた

 

「よし、このまま4階に向かおうぜ!トガ、もう一回できるか?」

 

「エネルギー切れです。セロくんもキリシマくんにも変身出来ません。血が欲しいです」

 

「お、おう。兎に角出来ないんだな。それなら階段を「『慈悲のまにまに、天よ泣け!【下天暴雷槍(フルゴル・クルエントゥス)】!』」ぐはっ!」

 

「キリシマくん!?」

 

2人の元に雷が走り、切島に命中した

 

「ぐっ、大丈夫だ」

 

「おいおい、油断大敵だぜ。ヒーロー共」

 

「黒猫!?」「まーくん…」

 

そこには(黒猫魔借)がいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”魔借side”

 

まさか、2階をぶち破ってくるとはな

トラップ仕掛けるついでに八百万に監視カメラの設置を頼んでよかったぜ

こうして駆けつけられたからな

さて、揺さぶりでもかけるか

 

「さて、お前達にひとつ教えてやる。核はこの階にある」

 

「おいおい、嘘をつくならもっとマシな嘘を「本当にそうか?」

 

「あ、ヤオヨロズちゃん」

 

…渡我は気づいたか

 

「そうさ、八百万の個性は創造。偽物くらい作れるさ」

 

「なら、この階に「あ、5階のが本物だったわ」はぁ!?」

 

「ん?4階だったかなぁ?」

 

「すっとぼけるな!核、どこだよ!?」

 

「敵に教えるやつがどこにいるんだぁ、切島ぁ」

 

「っ!?ぶっ飛ばす!!」

 

「ちょ、キリシマくん!?」

 

やれやれ、簡単に挑発に乗ってきたな

 

「『武装召喚(サモン・ウェポンズ)、【デューク・エイジス】』」ガキーン!

 

切島の拳と俺の召喚した大盾がぶつかる

その隙に俺は詠唱を始める

 

「『刻め雷陣、果てどなく!』」

 

追尾する雷は渡我に向かって走る

 

「トガ!」

 

「っ!はっ!!」

 

渡我は俺に変身し、防御障壁を張り、雷を防ぐ

 

「おい、よそ見していいのか?」

 

「がっ!?」

 

切島が渡我に気を取られているすきをついて大盾で殴りつける

 

「えい!」ピンポーン 「おら!」ピンポーン

 

渡我が放った火球を俺も同じく火球を放ち、相殺する

切島はその間に渡我の隣まで退いた

 

「くそ!」

 

「キリシマくん、無理に突っ込んでもダメです。まーくんは戦い慣れてますから。2人で行きましょう!」

 

「ああ!」

 

お、少し冷静になったか

だけどな

 

「『武装解除(リリース)』。こちらとしても負けるわけにはいかないんだよ。『憑依召喚(インストール)【ラギド】【ミリィ】【ファム・リリー】』!!」

 

3枚のカードが俺の中に吸い込まれる

そして、俺は異形の鎧に身を包んだ

 

「げっ!?テレビで見るやつじゃねぇかよ!?」

 

「鎧に天性の直感、そして時間魔術…」

 

「流石に渡我は知ってるか。だが、対処できるか?」

 

「できるかできないかじゃなくてやるんです!『憑依召喚(インストール)­【エステル・モカ】­』!」

 

俺と渡我の違いは魔力量だ

俺は同時に10枚までなら魔法を使える

しかし、渡我は通常魔法は3枚、魔力消費が大きい『憑依召喚(インストール)』や『武装召喚(サモン・ウェポンズ)』は1枚でしか使えない

同じ個性を使うと言っても魔力量は鍛えなければ増えない

普段から魔法を使っている俺と渡我では明確な違いが出るのだ

 

「キリシマくん!時間稼いでください!最大火力でぶっ飛ばします!」

 

「わかったぜ!トガ!」

 

腕を硬化させ、切島が殴りかかってくる

俺はそれに合わせて殴る

 

「硬っ!?」

 

「どうした切島。お前の力はその程度か」

 

「なめんなぁ!!」

 

切島はさらに硬化を強くし、攻撃を繰り出す

俺は直感を頼りに攻撃をかわし、切島の胸に手をおく

 

「『失われる時間(ロストタイム)』!」

 

そして、ファム・リリーの魔法を発動

切島の時を止めた

 

「ミリィの直感による適切な攻撃、ラギドの身体能力で出せる速さと力。だからこそ、俺はこう言おう『スタープラチナ(オラオララッシュ)』!!」

 

時が止まっている切島にラッシュを仕掛ける

それは直感により、硬化が弱い所を適切に攻撃していた

 

「キリシマくん!」「そして時は動き出す」

 

渡我の叫びと俺の声が出た瞬間、

 

「ごはっ!!」

 

蓄積されたラッシュの衝撃が切島を襲い、ぶっ飛んだ

そして壁に埋まり、気絶した

 

「さて、渡我。お前はどうする?」

 

渡我はこれが答えだ、と言うように

 

「『レジオン・ファンタズム』!!」

 

エステル・モカの使う天元魔法の最大火力を放った

しかし、その爆炎は

 

「はぁ、はぁ、な、なんで…」

 

俺の前で止まっていた

 

「『抗う力』」

 

反抗する夢【レベルメア】の力で爆炎を止めたのだ

 

「いつから、ですが?」

 

「うん?」

 

「いつからその力を…」

 

「始めからさ。5階の奴らはレベルメアの悪夢の欠片だ。お前なら俺を倒すために俺の個性を使ってくると思ったからな。更にラギドを使っている俺に近距離戦闘はしないはず。だからこそ、最初から遠距離攻撃には警戒していたんだよ」

 

そして、俺は爆炎を角度を変えて跳ね返す

それは渡我に当たらず、後ろの壁を破壊した

 

「『レジオン・ファンタズム』。天元魔法の中でも高火力な魔法。俺でさえまともに喰らえばやばい攻撃。だが、その代償は膨大な魔力と体力。渡我、お前もう戦えないだろ」

 

「まだ、まだ終わってません」

 

「いいや、終わりさ。2つの意味でな」

 

そういうと渡我の変身が解除される

 

「嘘、時間…切れ…」

 

そして、

 

『訓練終了ー!!敵チームの勝利!!』

 

オールマイトの声が響き渡った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは講評の時間だ!!」

 

ここは俺たちが戦ったビルの地下にあるモニタールーム

オールマイトの声が響き渡った

 

「まず、敵チーム!ナイス作戦だった!ヒーローチームには何があったかわからなかったんじゃないかな?」

 

俺の魔法で回復させた切島、渡我、瀬呂が頷く

 

「というか作戦自体が何かわかんないですけど?」

 

「それなら立案者の黒猫少年に教えてもらおう!」

 

え、俺ですか?

 

「あー、まずは核の位置だな。瀬呂が見た5階のは八百万が作ったダミーだ。本物は1階にあった」

 

「「「1階!?」」」

 

「まあ、言いたい事はわかる。見つかったらすぐにアウトだからな。だから保険をかけた。俺の魔法で回収できないように障壁を張って置いた。高火力の衝撃を与えれば障壁は壊れるが核も巻き込まれる。そうなればお前達に残された勝ち目は俺たちを倒すしかなくなる。結局はあのトラップ地帯を通るか上の悪夢の欠片を突破して、俺を倒すしかなかったってわけだ。どちらをとっても時間切れになっただろうがな」

 

「なんだよ、その無理ゲー…」

 

「作戦っていうのはな、相手の2手3手先を読んで好きなように動かせず、どのように優位な状態にできるかが鍵なんだよ。今回のは条件があって、尚且つ屋内だからやりやすかったぞ」

 

「まーくん…少しは手加減してください…」

 

そう言いながら渡我達、ヒーローチームは沈んでいた

まあ、

 

「だが、断る。手加減したら訓練の意味がなくなるだろ」

 

「黒猫少年の言う通りだ!訓練というのは失敗してなんぼだからな!そこからどう学ぶかが大切だ!さて、講評の続きだけど黒猫少年はナイス作戦だった!とても良かったぞ!八百万少女は黒猫少年の作戦を自分なりに上手く改良していたね。残念ながら使われなかったが、高得点だ!峰田少年はもっと自分で動けるようにしよう!誰かに言われてからでは遅い場合もあるからね!」

 

「ありがとうございます」「はーい」

 

さて、これで終わりだな

 

「よし、それなら授業を終わろう!緑谷少年以外は大きな怪我もなし!しかし、真摯に取り組んだ!初めての訓練にしちゃ皆上出来だったぜ!」

 

「相澤先生の後でこんな真っ当な授業…。なんか拍子抜けというか…」

 

いや、イレイザーが特殊なだけだからな

これが普通だろ

 

「真っ当な授業もまた私たちの自由さ!それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば!着替えて教室にお戻り!!」

 

そういうとオールマイトはダッシュで帰っていった

…時間切れか

 

「前よりも持続時間が落ちてるにゃ」ボソッ

 

ウィズの言う通りだ

恐らく出久に讓渡したからだろう

 

「あまり言うなよ。あの人も気にしてることだろうからな」ボソッ

 

…原作ノートにはオールマイトの終わりまでしか書かれていなかった

しかも、曖昧に…

これからどうなるか…

取り敢えず、オールマイトはリカバリーガールに怒られるだろうな

出久の件で…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘訓練が終わり、放課後

轟に声を掛けられた

俺は突然のことで少し困惑する

 

「黒猫……お前が黒猫の魔法使いだったなんてな。いずれ戦うことがあるだろうが俺は負けない」

 

いや、そう言われてましてもねぇ

教室内にいる生徒も「クラス一番にライバル宣言か!」と盛り上がっている

まあ、ライバルってのはいいだろうが、

 

「言うのはいいが、お前が左側の炎を使わないかぎり俺には勝てんぞ」

 

戦闘訓練で轟を見ていた時、こいつは使う素振りすら見せなかった。

 

戦闘では力の出し惜しみをすると負ける

実践なら尚更だ

(ヴィラン)はずる賢いのだから

 

「変なことにこだわって周りも見えてないガキでいる限り、何回やっても俺には勝てない。絶対にな」

 

そんなことを言うと轟の表情が変わる

誰かを憎んでいるような感情がこっちにも伝わる冷たい威圧感

 

「俺は左側()を使うつもりはねーよ…。右側()でトップになる。お前にも勝つ。悪い、時間取らせたな」

 

轟はそう言って教室を出て行く

 

「なんか凄かったなー轟の奴」

 

「こういうのなんて言うんだっけ…奇々怪々?」

 

「上鳴さん…もしかして鬼気迫ると言いたいのでしょうか?」

 

「おおー!それだ!流石歩く辞書、八百万!」

 

瀬呂は轟に凄みを感じ、八百万は上鳴の言ったことに対して間違いを指摘する

 

それにしても、

 

(…あんたの、本当の気持ちが伝わるのはもうちょい先みたいだな)

 

俺は1年前から変わりだしたNo.2ヒーローを思い浮かべた

 

 







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