ヒーローと黒猫のウィズ   作:ロック・ハーベリオン

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約半年ぶりの投稿!
少しづつ時間を取って書いていきます!
超絶ゆっくりな投稿になるかと思いますが、これからもよろしくお願いします!


第4話:悪意の接近

「オールマイトの授業ってどんな感じですか!?」

 

それが俺たちが訓練の次の日に受けたマスコミの突撃質問だった

正直、クソうぜぇ…

 

ちなみにマスコミの質問に対する回答は

 

主人公(緑谷出久)の場合

Q「オールマイトの授業はどんな感じです?」

A「え!?あ、すいません。僕、保健室行かなきゃいけなくて…」

 

無限少女(麗日お茶子)の場合

Q「”平和の象徴”が教壇に立っているということで様子など聞かせて!」

A「様子!?えーと、筋骨隆々!!です!」

 

真面目メガネ(飯田天哉)の場合

Q「教師オールマイトについてどう思ってます?」

A「最高峰の教育機関に自分が在籍しているという事実を殊更意識させられますね。威厳や風格はもちろんですが、他にもユーモラスな部分等、我々学生は常にその姿を拝見できる訳ですからトップヒーローとは何を持ってトップヒーローなのかを直に学べるまたとない…」

以下割愛

 

ボンバーマン(爆豪勝己)の場合

Q「オールマイト…あれ!?君、『ヘドロ』の時の!!」

A「やめろ」

 

ヴィランだったかもしれない人(渡我被身子)の場合

Q「平和の象徴の授業はどんな感じですか?」

A「えーと、わりと普通?」

 

マスコミ嫌い(相澤消太)の場合

Q「オール…小汚っ!!なんですかあなた!?」

A「彼は今日は非番です。授業の妨げになるんでお引き取り下さい」(よくこの中でヒーロー(仕事)出来てたな…)

 

とまあ、こんな感じだった

俺?

俺は場合は魔法少女まどかマギカの【佐倉杏子】を『憑依召喚(インストール)』し、その能力である幻覚を使ってやり過ごした

結局、マスコミは雄英バリアーとかいう障壁に阻まれ、敷地内には入れず、何にも情報を得られなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「昨日の戦闘訓練、お疲れ。Vと成績、見させてもらった」

 

ところ変わってHRの時間

教室にイレイザーの声が響き渡る

 

「爆豪、おまえもうガキみたいな真似するな。能力あるんだから」

 

「……わかってる」

 

ま、多少は成長した感じか

それよりも…

 

「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か」

 

イレイザーの威圧感でビクッってなったな、出久

まあ、しゃあないわな

同じことを繰り返してる訳だし

 

「個性の制御…、いつまでも『出来ないから仕方がない』じゃ通せねぇぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ。それされクリアすればやれることは多い。焦れよ、緑谷」

 

「っはい!」

 

「さて、HRの本題だ…。急で悪いが今日は君らに…」

 

殺し合いをしてもらいます…て、イレイザーがボケるわけないか

なんだ?

また、テストか?

 

学級委員長を決めてもらう

 

「「「学校っぽいの来たーー!!!」」」

 

なんだよ、紛らわしい言い方しやがって…

それにしても学級委員長か…

 

「委員長!!やりたいです、それ俺!!」「ウチもやらたいス」「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!!」「ボクのためにあるヤツ☆」「リーダー!!やるやる!!」「私もー!!」「やらせろ!!」

 

うるせぇな、たくっ

まあ、ヒーロー科で委員長ってのは集団を導くっていうトップヒーローの素地が鍛えられるものだからな

…その事をわかってるやつがこの中に何人いるか…

俺?

俺は立候補しねぇよ

委員長なんてやれるほど暇がないからな

 

「静粛にしたまえ!」

 

ん?なんだ?

 

「多を牽引する、責任重大な仕事だぞ……!『やりたい者』がやれるものではないだろう!!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務……!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めると言うのなら、これは投票で決めるべき案件!!!」

 

飯田、いいこと言った

でもな

 

「そびえたってんじゃねえか!!何故発案した!?」

 

うん、右手あげて立候補しながら言うセリフじゃないよね

色々と台無しだぜ

 

「日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん」

 

「そんなんみんな自分に入れらぁ!」

 

「だからこそここで複数表を獲った者こそが真にふさわしい人間という事にならないか!?どうでしょうか、先生!!」

 

「時間内に決めりゃなんでもいいよ」モゾモゾ

 

投げやりかよ、イレイザー

つーか、寝袋取り出すな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして投票の結果は…

 

「僕、4票ーー!!?」

 

 

うん、なんというか予想通り

因みに俺は飯田に入れた

なんかあいつ学級委員長ぽいから

 

「なんでデクに…!!誰が…!!」

 

「まーおめぇに入るよかわかるけどな!」

 

なんか爆豪がほざいてるけど、いいや

しかし、俺も気になるな

デクに入れたのは誰だ?

 

(爆豪くんにバレたら恐いな…)ヒューヒュー

 

…麗日か、後は…

 

俺は周りを軽く見渡すと、渡我と目が合い…

 

(…ちゃんとデクくんに入れましたよ!)Σd( ・`ω・´)ビシッ!!

 

…なんだよ、そのサムズアップ

まあ、だいたいわかったよ

ともかく…

 

「じゃあ委員長、緑谷、副委員長、八百万だ」

 

そう言いながらイレイザーは締めくくり、日常へと進んで行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間が経ち、昼休憩

俺は相変わらず、教室でリフィルからもらった弁当をウィズと食べていた

それと俺が弁当持ちだと知った渡我も弁当持ち込みになったため、一緒に食べている

 

「それにしても、まーくんは委員長立候補してませんでしたけど、良かったんですか?」

 

「面倒だ。今だって色々と大変なのに…」

 

「にゃはは、まあ、仕方ないにゃー」

 

「あー、ヒーロー活動の方ですか…」

 

「ああ、いつ呼び出しくらうかわからないからな…」

 

そんな雑談をしている時、

 

ウウー!!

 

「にゃ!?」「なんですか!?」「警報…?」

 

校内放送から警報が流れ、緊急放送が始まった

 

『セキュリティ3か突破されました。生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい』

 

「は?」

 

セキュリティ3?

なんだそれ?

 

「まーくん!?どうしますか!?」

 

「とりあえず、避難するか…。放送でそう言ってるし…」

 

やれやれ、原因はなんだ?

 

「にゃにゃ!?キミ、あれ見るにゃ」

 

俺はウィズにそう言われ、窓の外を見る

 

「は!?マスコミかよ!?」

 

なんで校内にいる?

不法侵入だろこれ!?

 

「あれ、報道陣ですよね…。もしかしなくても…」

 

「十中八九、あのバカ(マスゴミ)どものせいだろうな…。はぁ、はた迷惑な。教室戻ってめしの続きだな」

 

「にゃ」「そうですね…」

 

ったく、迷惑極まりない…

…マスゴミの侵入?

なんか引っかかるような…、っ!?

 

「渡我!教室、戻ってろ!ウィズ、来い!!」

 

「え!?」「にゃにゃ!?」

 

俺は走り出した

なんで、忘れていたんだよ!

マスゴミの侵入!

これはヴィラン連合が雄英の情報を集めるための陽動!

ノートにも書いただろ、俺!

 

「『武装召喚(サモン・ウェポンズ)【レッジ】』!」

 

「キミ、どうしたのにゃ!?」

 

俺の隣を走りながらウィズが聞いてくる

 

「これはヴィラン共の陽動だ!目的は雄英の情報!」

 

「マジかにゃ!?」

 

「ああ、だからこうして急いでる!『ゲイルウィール』!」

 

情報があるのは…職員室!

 

「!キミ!」

 

!?黒いモヤ!?

既に小さくなっているってことは撤退中か!

 

「『ブラストウィール』!」

 

俺は数発、光の矢を放つが、既のところでモヤか消え、壁にぶつかる

 

「くそ!やられた!」

 

「逃がしたしまったにゃ…」

 

不味いな、このままだと次は襲撃だ…

 

「ん?君は…」

 

「セメントス!」

 

俺の後ろから雄英の教師のヒーローであるセメントスが歩いてくる

 

「黒猫くんか。どうした、こんなところで。避難警報が出てるぞ」

 

「セメントス!ヴィランだ!ヴィランが雄英にいた!」

 

「な!?」

 

「私も証人にゃ。既に撤退寸前だったから、顔とかは見れなかったけど、黒い霧みたいなのがあったにゃ」

 

「そうなると…。わかった。この件は他の先生方にも伝えておく」

 

「そうしてくれ」

 

くそ、何とかなるといいが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、マスコミは警察の手で撤退した

その後、教室で他の委員決めをする予定だったんだが…

 

「委員長はやっぱり飯田くんが良いと…思います!」

 

出久、急にどうした?

なんかあったのか?

 

「あんな風にかっこよく人をまとめられるんだ。僕は…飯田くんがやるのが正しいと思うよ」

 

「あ!いいんじゃね!飯田、食堂で超活躍してたし!緑谷でも別にいいけどさ!」

 

「非常口の標識みてぇになってたよな」

 

食堂?

非常口?

…なんのこっちゃ

 

まあ、ともかく

 

「委員長の指名なら仕方あるまい!!」

 

飯田が委員長になった

それはいいとして…

 

(次の襲撃の件…警戒しとかないとな…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

 

 

 

「ただのマスコミが()()()()()できる?そそのかした者がいるね。邪な物が入り込んだようだし…。宣戦布告の腹積もりか…」

 

 

 

悪意は、

 

 

 

「ハハハ、見たか?あの混乱っぷり。傑作だよな。自分の高校にマスコミが入っただけであのザマだぜ。この具合じゃあ、もっと面白いことになりそうだと思わないか?」

 

 

 

ついそこまで

 

 

 

「なあ、どうなると思う?

平和の象徴(オールマイト)(ヴィラン)に殺されたら

 

 

 

 

 

迫っていた…


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