ブランクがあるせいかあまり上手く書けない…
まあ、普段から上手って訳でも無いけど…
あのマスコミ事件から数日後、
あれ以来マスコミは来なくなった
そして、今日の午後にはヒーロー基礎学がある
本来はオールマイトが教壇に立つはずだが、そこにはイレイザーがいた
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった」
(キミ、これって…)
(ああ、外れれば良いと思ってたがな…。確定だな…)
「ハーイ!何をするんですか!?」
瀬呂の質問にイレイザーは答える
「災害水難なんでもござれ、
「レスキュー…。今回も大変そうだな」
「ねー!」
「バカおめー、これこそヒーローの本分だぜ!!鳴るぜ!腕が!!」
「水難なら私の独壇場ケロケロ」
おい、イレイザーが話し中だぞ
そんな雑談してると、
「おい、まだ途中」ギロ
ほら、睨まれた
「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。以上、準備開始」
そう言われ、俺たちは準備を始めた
「バスの席順でスムーズに行くように番号順に2列に並ぼう!」
「飯田、フルスロットルにゃ…」
まあ、くそ真面目の飯田だからな
因みにバスは飯田と思っているタイプと違っていて掛け声の意味がなかった
バスに乗り、移動していく中で俺たちは雑談を始める
「私、思ったことを何でも言っちゃうの、緑谷ちゃん」
「あ、はい。蛙吹さん!」「梅雨ちゃんと呼んで」
蛙吹が出久に話しかける
その内容を聞いた時、俺も少し驚いた
「あなたの個性、オールマイトに似てる」
「!!」
驚いた
数回見ただけでそこに気づくか…
蛙吹梅雨…恐ろしい子…
まあ、似ているんじゃなくて、同じ個性なんだけどな
「そそそそそうかな!?いやでも僕はそのえー」
おいおい…
出久、誤魔化し下手かよ
「待てよ、梅雨ちゃん。オールマイトはケガしねぇぞ。似て非なるアレだぜ」
ナイス!切島!
これで上手く誤魔化せたな!
出久が調節出来ていないから誤魔化せたことだな
「しかし増強型のシンプルな個性はいいな!派手でできる事が多い。俺の『硬化』は対人じゃ強ぇけどいかんせん地味なんだよなー」
地味ねぇー
どんな個性も使いようだと思うがな
「僕はすごくかっこいいと思うよ。プロにも十分通用する個性だよ」
「プロなー。しかしやっぱヒーローも人気商売みてぇなところあるぜ!?」
人気商売か…
そんなふうに思ってる奴らが多いからヒーロー殺しみたいなのが出てくるんだろうな
まったく、やれやれだぜ
「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪、後、黒猫だな」
「爆豪ちゃんはキレてばっかだかれ人気出なさそ」
「んだとコラ!出すわ!!」「ホラ」
あの爆豪をからかう
やっぱ蛙吹梅雨、恐ろしい子…
「もう着くぞ。いい加減にしとけよ…」
「「「ハイ!!」」」
結局、イレイザーに怒られ、俺達の雑談は終わった
(ウィズ、着いたらお前はみんなといろ。俺はイレイザーと迎撃に出る )
(わかったにゃ。元に戻ってもいいかにゃ?)
(ああ)
バス移動が終わり、到着したのは遊園地のような訓練所だった
様々な災害を再現したアトラクションのような場所
「すっげーーー!!USJかよ!!?」
「俺ら救助訓練に来たんだよな?」
切島はテンションが上がっている
しかし、まじで遊園地ぽいな
「水難事故、土砂災害、火事……etcエトセトラ。あらゆる事故や災害を想定し、作られた……
『
ええー…
……マジでUSJかよ
「これ著作権とか大丈夫なんでしょうか?」
「知らんにゃ」
そして名前を言いながら出てきたの災害救助で目覚しい活躍をしている紳士的なヒーロー、スペースヒーロー「13号」だった
「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせのはずだが…」
「先輩、それが……通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで、仮眠室で休んでいます」
「不合理の極みだなオイ」(まあ、念の為の警戒態勢…)
「仕方ない、始めるか」
「えー始める前にお小言を一つ二つ…三つ…四つ…」
…そこまで増えたらお小言じゃなくね?
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性はブラックホール、どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」
出久が多少の解説を入れる
流石、ヒーローオタク
麗日に至っては残像が見えるレベルで頷いている
お前、13号のファンだったのかよ…
そして、次の話をする瞬間、13号の雰囲気が変わった
「ええ…しかし、簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそう言う個性がいるでしょう?」
実際そう言う個性はA組には多いと思う
爆破、氷結、粉砕、感電、溶解、俺の魔法も、充分に人を殺せる威力は出せるし、そういった武器もある
だからこそ、ロストメア以外の相手にはセーフティをかけているが…
「超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一件成り立っているようには見えます。しかし、一歩間違えれば容易に人を殺せるいきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないで下さい。相澤先生の体力テストで、自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘で、それを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では…心機一転!人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう!君たちの力は人を傷つける為にあるのではない…救ける為にあるのだと心得て帰ってくださいな」
「流石、プロヒーローは言うことが違うにゃ。言葉の重みが違うにゃ」
ウィズが言うことに俺も同感である
いくら俺も活動しているとはいえ、場数は雄英教師の方が踏んでいるからな
「以上!ご清聴ありがとうございました!」
13号はペコリ、とお辞儀をして言った
俺たちは惜しみ無い拍手が送った
「そんじゃあ、まずは…。っ!?」
イレイザーが何かに気づいたようにUSJの中央広場にある噴水付近に目を向ける
そこには黒い霧状のモヤ突然出現し、少しづつ大きくなり広がっていた
そして、そのモヤから大勢の人間が出てくる
「一塊になって動くな! 13号、生徒を守れ!!」
「何だアリャ!?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
「そうだったらどれだけ良かっただろうな……」
「………………え?」
切島が気の抜けた事を言い、それに返すと出久が疑惑を孕んだ声を俺に向ける
「動くなあれは、
悪意は突如、やって来た…
そして、
「『憑依召』、っ!?」「キミ!?」「まーくん!?」
俺はすぐさま黒いモヤに包まれ、
「クソッタレ!」
燃え盛る街に飛ばされた
奇しくも命を救える訓練時間に僕らの前に現れた
「警戒戦力である黒猫の魔法使いは飛ばしました。後は、13号にイレイザーヘッドですか…。先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…」
「黒いモヤ…。黒猫が言っていたのはお前か…。やはり先日のはクソ共の仕業だったか…!」
プロが何と戦っているのか
何と向き合っているのか
「どこだよ、せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ…。オールマイト……平和の象徴がいないなんて
それは、途方もない悪意だった