クロスアンジュ 人間辞めたい件について   作:ぐれむりん

10 / 17
原作開始

 

「・・・っという事だそうです、ヴィー様どうなさいますか?」

 

ミツルギ皇国での事件の詳細を聞き、報告してくれた子に、ディアを呼びに行かせると、即座に皇帝陛下へのアクセスを試みるも不通となっており死亡した分かり、悔やまれる事となった

 

ディアを部屋へ招き入れて、3名での話し合いを行う、ディアは此処の女性達を統括する役目も持ってるので、来て貰った

 

「もう少し情報が欲しいのでな、俺は一度ミツルギへ行こうと思ってる、その間の事を頼みたい、この件については全てディアの責任の上で判断し話すかを決めてくれればいい」

 

「ヴィーがミツルギ皇国の出身者だと知ってるのは、数少ないわ混乱を招かない?」

 

「問題ない、ここの奴らを俺は信じてる」

 

「分かったわ、ヴィーはミツルギ皇国で何をするつもりなの?」

 

「アンジュリア皇女とは少し顔見知りでな、命だけは助けてやりたいと思ってる、まぁ~生き残っても行先は2か所だけどな」

 

「・・・ここに来るかもって事なの?」

 

「ああ、可能性は薄いがその解釈で間違ってない、それと俺の仕込んでいた物を回収しておきたい、見つかると不味いんでな」

 

「何を仕込んでたの?」

 

「皇女にノーマと分からないようにする細工をしててな、それがどうなったのかを知りたい」

 

「もしかして恋人だったの?」

 

「なんだやきもちか?、まぁ~ぶっちゃけると皇帝陛下との取引の一環で細工しただけだ」

 

「・・・ふーん」

 

「怒るなよ、本当に何もないって」

 

どうにかディアを納得させて、話の続きをするが、ノーマと分からなくする細工を自分もして付いて行くと言うディア

 

「わかったよ、代わりにナオミ何度も悪いが、サリアを此処へ連れて来てくれ、サリアにここの指揮を任せる」

 

「分かったわ」

 

サリアにも説明をして、彼女にここの指揮を任せると、俺とディアは早速ミスルギ皇国へと潜入を試みる為出発

 

 

 

 

 

皇帝より貰った最初の基地で休憩を入れて、頼んであった情報が手に入ったか聞いたが分からずじまい、頼んでたのは事情をよく知るであろうモモカの捜索だ

 

「やっぱ見つからないか、っとなると、下手に潜入するのは不味いな」

 

「手引きしてくれる可能性のある子なのよね?他には居ないの?」

 

「モモカはアンジュリーゼ皇女の側に常にいるメイドだからな事情を全て知ってるはず、アレがノーマだと知ってた4名の1人だからな、ちなみに他は俺と両陛下、本人も知らなかったんだぜwww」

 

「じゃ~みつかるまで待機するの?」

 

「ここから地下へ掘り進めて超小型無人捜査の使える範囲まで近づいて、こちら側からも探す、その間のサポートは頼んだぞ」

 

「了解」

 

そこからモモカの捜索が始まった、情報部はミツルギ皇国の盗聴を過去までさかのぼって再度調査し、俺達は無人探査機を操作してひたすらめぼしい場所を探していった

 

そして

 

モモカを俺達が発見し、情報部へ捜索の中止を命じ、アンジュリアの方を今度は探して貰う事に

 

俺達は、モモカを助けるべく行動を開始、まずモモカの手錠を無人探査機側から解除すると、即座に連絡を取る

 

「久しぶりだな荻野目ちゃん、ずいぶんな場所にいるもんだから探すの大変だったんだぜ」

 

「っ!貴方生きていたのですか?!!貴方のせいでアンジュリア様達がどうなったか分かってるんですか?」

 

「なんで俺が悪いの?」

 

「あのネックレスが壊されたのに、貴方が居ないから、アンジュリア様が大変な事になったんです」

 

「その壊れたネックレスは誰が持ってる?」

 

「アンジュリア様が、直して使っておられましたが、あの事件の後どうなったかまでは分かりません」

 

「事件の時も身に着けていたんだな?」

 

「そうよ、機能が失われた事などアンジュリーゼ様は知りませんでしたから」

 

「荻野目ちゃんが直せばよかったんじゃね?やっぱ悪いの俺じゃないよね?」

 

「・・・・両陛下も私も直そうと思いましたが無理でした、お願いです私の事よりもアンジュリーゼ様を助けてあげてください」

 

「まぁ~生きてれば行先は把握してるから難しくはないけど、死んでたら無理だぜ?」

 

「アンジュリーゼ様はきっと生きておられます、だから早く助けてあげてください」

 

「対価には、モモカの持ってる権利の全てを俺が貰う、これでも助けたいと思うか?」

 

「それで構いません、ですからお願いします」

 

「了解した、とりあえず合流するから、モモカは俺の指示に従って行動しろ」

 

モモカ側と俺達側で協力して捉えられてる場所から脱出する、いささか力業だった事もあって、少し騒ぎになったが、とっととモモカを拾って脱出し、元の閉鎖した基地へ戻った

 

「ここまでこれば、多分大丈夫のはずだ、改めて久しぶりだなモモカ、横に居るのはディアっていう俺の仲間だ」

 

「どうして姿を消したのですか、そのせいで一体どれ程の事があったか」

 

「それについて詫びるつもりも何もないぜ、両陛下にはお悔やみ申し上げるけどな」

 

俺がそう言うと、モモカは俺に掴みかかる勢いで色々言ってきたが、ディアが抑止した

 

「さて、このモモカはディアの部下にしろ、言っておくがモモカがアンジュの世話をする事はもう叶わんよ、お前は自分の権利を俺に売ったんだからな」

 

「なっ!冗談ではありません、私はアンジュリーゼ様の筆頭侍女なんです」

 

「じゃ~アンジュは助けないし、アンジュの行先も教えない、おわかり?」

 

「じゃ~もういいです、私だけでアンジュりうーぜ様を助け出して見せますから」

 

「アフォかお前、裏切るというならここでモモカを殺すか、元の牢屋に戻って貰うっての、選択肢はないんだ気が付けよ、ばーか」

 

「バカはどっちですか!私は絶対何をしてもアンジュリーゼ様の所へ行って筆頭侍女としての務めを果たして見せます」

 

「じゃ~先回りしてアンジュを俺達が頂く、ぜってーモモカには渡してやんねーーっての!この嘘つきが」

 

「ええそうですよ、アンジュリーゼ様の為ならば何だってすると言ったばかりですよ私」

 

「あーー開き直りやがった、だから皇室関係者は嫌いなんだよ、やる事が極端すぎるんだ、だから親まで処刑しやがる」

 

「ヴィー様、もうその辺に、それよりも情報部より、例の件で」

 

「・・・そうか」

 

モモカをマナで作った檻を作り出し、手錠をかけてから、離れた場所で話を聞くと、アンジュが既にアルゼナルへ到着してるとの事だ

 

「分かった、監視を続けてくれ近い内に戻る」

 

「了解です」

 

 

通信を切断して、ディアに彼女をどうするのか聞かれたが、どうするにも面倒なメイドだ、生かしても殺しても厄介事になりそうなモモカちゃん・・・閉じ込めておくか

 

「連れて行く、監視は俺がやるから近寄るな、見た目はアレでもマナノイドだからな」

 

「分かってるわよ」

 

第一基地へ戻ると、モモカを引き連れて即席で作った場所へ案内する、他のメンバーとの接触を避けるためだ、魔法でなにするか分かったもんじゃない

 

「いい加減介抱しなさい、ココは一体何なのですか」

 

「俺の家だぜ、なかなか趣があっていいだろ?」

 

「只の牢屋じゃないですか、一体私をどうするつもりなんです、何されたって言うことは聞きませんからね」

 

「へいへい、せーっかくアンジュが何してるか分かったのに、そういう事言うんだ、しゃ~ないな俺達だけで、何してるのか何されてるのか覗いちゃうもんね」

 

「ひ・卑怯です卑劣です!」

 

試しにモモカのマナネットに接続して、モモカを操ってみるも効果がない、残念ながらアンジュをどうするかを決定するまで、保留にせざる得なくなったので、俺はアンジュの方に視線を向けた

 

 

 

 

アンジュの方は、数日前にアルゼナルへ到着し、まぁ~色々楽しそうに遊ばれてると言うか、いろいろやらかしてるみたいだ、現在はノーマとしての授業を子供達と受けてるみたいだ

 

俺はアンジュの監視をしている部屋へ行き、机にもたれかかって、頭を悩ませていた

 

「助けても面倒事が増えるだけ、助けなくても問題起こしそう、どうすりゃいいのかねぇ」

 

「皇女ってのは、こうも頭のおかしい人ばかりなのですか?見ていて気分が悪くなりますよ」

 

「やっぱそう思う?、信じられないかもしれないけど、アレ元は国民からめちゃめちゃ人気もあったんだぜ」

 

「信じられません、帝国の国民達は頭おかしいんじゃないんです?」

 

「まぁ~そうかもしれない・・・かな?」

 

「結局どうされるのですかヴィー様」

 

「様子見かな、このまま我を通して死ぬもまた運命、けど俺は知ってるんだよね、彼女の中に眠ってる野蛮で野獣的な本能を、それが目覚めて何か変わってくれれば面白い事になるはず」

 

「随分仲がよろしかったんですね、けどそんな大切な方なら余計に助けたほうがいいのではないです?」

 

「自分の事を何も理解してない奴なんか邪魔になるだけだ、ここで皇女づらなんかされてたまるか、お前らも嫌だろうが」

 

「そうですね」

 

 

 

それから数日後、アンジュの監視をしていると、初実戦が始まるのを見ていた

 

「おーおーアンジュの他に2名の初実戦かよ、こりゃ誰か落ちるな」

 

「ゲートは第8基地の付近です、行きますよね?」

 

「そうだな、可哀そうな新人2名は確実に保護したい、アンジュが落ちた場合は、命に関わらければ放置で行く、重症の場合は第8の近くへ連れて行き手当した後に置き去りにする、ディアは此処へ残ってくれ、サリア出るぞ」

 

「はい!」

 

 

 

俺とサリアで海底を進みながら第8基地へ向かう、道中アンジュ達の様子を確認しながら、第8基地からも無人探索機を射出

 

「おーおーいきなりアンジュは逃走かよ、めちゃくちゃやるな」

 

「ちょっと!本当に何を考えているのよ、この人」

 

「そう言ってやるな、行動理念は戻れば誰か助けてくれるって所かね」

 

「ちょっと!!落ちちゃったじゃない、急いでヴィー」

 

新人の1人がアンジュに乗っかって付いて行くとそのままドラゴンにやられて撃沈、続いてもう1名も追撃されてしまう

 

「ったく、1日に2名も落とすとか、初めてじゃねーのか?!」

 

俺は急いで追加の探索機を全て射出させ救助に向かわせると同時に

 

「サリアは母艦を頼む、俺はパラメイルで出る」

 

「危険よ!それに見せるのは不味いんじゃないの?」

 

「ここで出さなくて何時出すってんだ、悪いが反省会は後だ」

 

俺は母艦から自身のパラメイルへ騎乗して一気に空へ出ると、高速で現地へと向かい、2名を保護している所へ移動、そのまま海底で彼女達を治癒していく

 

(・・・損傷が激しいな、どうにか助かってくれ)

 

必死で治癒するも、損傷が激しく中々安全域が見えない中、緊急回線でアンジュが落ちたとの連絡を受ける

 

「冗談じゃない!こうも落ちて来るとは、アンジュの方はこっちで何とかする、サリアはそのまま第8で受け入れ準備を」

 

「ええ分かってるわ、今受け入れ準備してる、何か必要な事ある?」

 

「部屋を暖めておくのと、食事の準備、それから風呂も用意しておいてくれ」

 

「了解」

 

 

治癒をしながらアンジュの方を確認すると、1人で落ちたのではなく、ゾーラと言うガチレズの御姉様と一緒みたいだ、アンジュの方は怪我の程度は軽いらしく意識がかろうじてあるようなので、予定通り放置する事にして、2名を急ぎ第8へと運び込んだ

 

「やっと来たのね、準備出来てるわ」

 

サリアに迎え入れられて、俺は2名を寝台に乗せて医療施設のある部屋へ向かう

 

必死で治癒を行ってるが、なんせ2名とも重症、当然だけど双方共に脳死状態だ、唯一の救いはちぎれた手足が残っており、義手や義足が必要ない事くらいだ

 

30時間程度かかってどうにか安全域へ持って行く事に成功した俺は、サリアに飲み物を頼み口へ運ぶ

 

「ヴィーお疲れ様、医療現場に初めて立ち会ったけど、魔法だからって簡単じゃなかったのね」

 

「そんなに人間は簡単に出来てないって事だ、魔法が万能だと言っても、人間は作れないんだぜ?」

 

「・・・そうよね、私の時もこんな感じだったの?」

 

「此処まで酷くはなかったかな、今回はいままでで一番大変だったかな、先にサリアが休んでおけ、2日近く寝てないんだ」

 

「ううん、ヴィーが先休んで、私よりもずっと疲れているでしょ?」

 

「ディアがまもなく到着するはずだから、ここで一緒に寝ちまうか?」

 

「そうね」

 

2人はもたれかかるように、空いている寝台を使ってディアが来るまでの間休む事にした

 

 

 

 

重症だった2名は、その後無事に意識を取り戻し、ディアとサリアの説得により、俺達の仲間になる事が決定し、第一基地へ戻る事になった

 

「それでアレから何かあったか?」

 

「ええ、アンジュさんヴィーの言う様に目覚めちゃったみたいね、なんか悔しいな」

 

「ナオミなんだよ、そんなに俺の事が大好きだったのか?」

 

「ふーーんだ、そうやって私の乙女心を弄ぶんだもん酷いよ」

 

「そう怒るなよ、それで戦闘記録は何処にあんの?」

 

なんだかんだ言いながらナオミは、戦闘記録を俺に見せてくれる、なるほどね完全に一皮むけた感じだな、しかし嫌われてるのか、やたらと仲間から嫌がらせを受けている

 

「それとアルゼナルの方ではどうなんだ?」

 

「もちろん総スカンだね」

 

「ころあいだな、よしアルゼナルへ向かう、近日中にドラゴン出現の予定はないよな?」

 

「ええ、無いはずよ」

 

俺は空母を空へ打ち上げて堂々と正面から行く事にした、母艦にはヴィルキス(偽)と自分の機体を積み1人で行き、相手が此方を認識した所で回線を開き

 

「ご注文の品を持って来た、着艦許可とジャスミン元指令の面会を求める」

 

無事に着艦許可を貰い、島へ着陸すると言われた通りジャスミン元指令が出迎えてくれる

 

「会うのは初めてだな、ジャスミン元指令」

 

「ようやく持って来たのかい、中々持って来ないから、おかげでこんなに年をとってしまったよ、それじゃ~さっさと運び込むよ」

 

「ボケてんじゃねーよババァ、対価を持ってこい、俺達が欲しいのはアンジュだ」

 

「ああん?何時もの物資じゃないと言うのかい、一体どういう事だい」

 

「詮索は無用だ、アンジュを此処へ連れてこい、でなければ品物を渡すわけにはいかんよ」

 

ジャスミンは、ジルに連絡して交渉をどうするのかを相談、ジルはアンジュの持ってた指輪を手にしながら

 

「・・・いいだろう、交換に応じよう」

 

「本当にいいのかい?」

 

「ああ、アンジュは基地内でも問題ばかり起こすからな、引き取って貰えるのならば、断る理由も無かろう」

 

 

アンジュが俺の前に連れて来られると、彼女は俺の出現に目を大きくさせると即座に俯き何も言わず此方に来た

 

「じゃ~品物は置いて行く、アンジュ中へ入れ出発する」

 

品物の乗ってる荷台を下ろし、相手に確認をして貰うと、そのまま空へ飛び立ちある程度の所で海底へと移動し第3基地へと向かった

 

「久しぶりだなアンジュ、元気そうで何よりだ」

 

「・・・・どういう事なのよ、それに此処はどこなの?」

 

「どう言う事と言うのは、何故引き取ったかについてでいいか?」

 

「ええそうよ、いまさら何?笑い者にしたい訳?」

 

「アンジュがノーマだったことを知ってた奴は俺が消える前まで4名なのは知ってたか?」

 

「そう、貴方も知ってたんだ」

 

「そうだ、知ってたのは両陛下とモモカと俺だ、俺は覚えてるか分からんが2人きりで初めて話をした時に気が付いて、両陛下の前に引きずり出された経緯がある、その時の交渉で、ノーマを人間に見せかける技術を提供した、今はしてないみたいだが、アンジュが皇帝陛下に貰ったネックレスを作ったのが俺だったという訳だ」

 

「なるほどね、壊れちゃったわよ、おかげですっきりしたんだけどね」

 

「その壊れたネックレスの行先は?」

 

「知らないわよ、あそこの指令に全部はぎ取られちゃったから」

 

「なるほどね、さて何処なのかと言うと俺の家?基地?まぁ~そんな所だな」

 

到着して、アンジュを中へ案内して会議室へ入った

 

「誰もいないみたいだけど、あれから1人で何やってたのよ、アンタが消えて皆心配してたのよ」

 

「まず最近になるが仲間を増やしたが、ココには居ない、それから1人で何してたかになるが、俺はノーマノイドになりたくて研究する為に1人になった、アンジュで言う所のノーマになる為の研究だな」

 

「ばっかじゃないの?人間様の癖にノーマになりたいですって、頭おかしいんじゃないの?」

 

「おかしいのは、おまえだよアンジュ、俺は故郷に居る時、以前話したよな吐き気がするような世界に嫌気がさしてると、今のお前になら分かるんじゃないのか?あの時の俺の気持ちが」

 

「・・・・確かに、今の私になら分かるわね、あの時の私を殴ってやりたくなる様な事、アンタにも色々言ってたわね」

 

「さて、ノーマと人間とアンジュ達は呼んでいるが、俺は違う研究で分かったんだが、ノーマとはノーマルノイド、すなわち何も操作されていない純粋種、そして人間と呼ばれていたのは国や調律者に管理された家畜マナノイドと俺は呼んでいる、そしてもう1つアンジュも見たから分るがドラゴノイドという人類種が居る、ここまでは理解できたかな?」

 

「ドラゴノイド?ドラゴンの事でしょ?あんなのが人類種とでも言いたい訳?」

 

「人類種だぜ、人の言葉を話すし当然感情もある、人の姿にだってなれる、これは本物を近い内にでも実際に見せてやる、映像は持ってるが実際に見たほうが理解が早いだろうからな」

 

「映像でいいわよ見せないよ」

 

そう言うので実際の映像を見せてやると、案の定アンジュは驚愕の事実に驚きを隠せないでいた

 

「なんであんなのが居るのよ、なんで私達は人同士で殺し合わなきゃいけないの」

 

「あ~それね、アンジュが無事に成人の儀を終わらせてたら分かったであろう事実なんだけどな、マナの世界に必要なんだとよ、ドラゴノイドの体内に持ってるエネルギーがさ、どういう理論なのかはまだ分かってないが、ミスルギ皇国にもドラゴンの解体場所があったのには俺も驚いたぜ」

 

「・・・・なんなのよ、最悪じゃない」

 

「もっとおもしろい事に、お前が戦って来たゲートを開けてるのもミスルギ皇国、今はジュリオ皇帝って訳だ、前はジュライ皇帝がゲートを開けて無理やりドラゴノイドを召喚してやがった」

 

「嘘よ!お父様が、そんな事をするわけが無いわ」

 

「いいや事実だね、証拠も揃ってるから見せてやるよ」

 

証拠の数々を見せつけられたアンジュは、もう頭の中がごちゃごちゃになってしまい、かろうじて信じていた父や母がドラゴンを無理やり召喚していたなどとは思いたくはないが証拠が物語ってしまっている

 

「・・・・そんな、そんな事って」

 

「今日の授業はここまで!まだ知りたい事あるだろうけど、明日にしよう」

 

 

部屋を用意して食事をとらせ、翌日アンジュの滞在している部屋へ迎えに行き授業再開する

 

「さて昨晩は良く眠れたかな?、睡眠不足は良くないからね」

 

「どうでもいいでしょそんな事、アンタの仲間ってのは何処にいるのよ、今日だって誰もいないじゃない」

 

「俺達はいくつもの拠点を持ってる、ここはその1つだ、当然ここに居るのは俺達だけ」

 

「なるほど、なんやかんや言いながら、私は信用されてない訳ね」

 

「正解!良く分かりましたね、他にも理由は有るんだけどね、お前に合わせると暴走する奴が居るから会わせたくないのもある」

 

「誰なのよ?」

 

「モモカだ、あのバカは助けてやったのに、助けたお礼に約束破って抜け出してお前に会いに行こうとしててな、まぁ~手を焼いてる訳だホント」

 

「アンタがそういうって事は相当ね、ノーマの私なんか忘れればいいのに」

 

「ノーマを差別する人種の中にノーマがここに居るように、ノーマを差別しない人間もまた俺の様に居るんだよ、少なくとも知っていた4名はそうだ、だから当の本人には事実が伏せられたんだ、だからテメーがモモカを悪く言う資格なんかないぜ、テメーがノーマなのかに関係なくな、周りに流されて一緒になって差別してた間抜けなんだから」

 

「アンタはノーマになりたいって言う変わり者じゃない」

 

「昨日までの話を聞いてもそう思うなら、テメーは救いようのない間抜けだ」

 

「・・・本気でノーマになりたいんだ、ってそうかもね、国とかに色々管理されちゃうんじゃ気持ち悪いったらないわ、そういう事なんでしょ?」

 

「そういう事だ、俺はノーマのアンジュが羨ましいよ」

 

「少し前の私なら喜んで変わってあげたけど、無理よ」

 

「そりゃ結構な事で、俺だって諦めてはいないさ、さて次に何を聞きたい?」

 

「あんた達は何をしているの?研究だけではないんでしょ私に何をさせたい訳?」

 

「まず俺は基本的に研究ばっかしてるな、他の連中は好き勝手やってるからなぁ~アンジュに何かして貰いたい事と言えばモモカの制御ぐらいかね?」

 

「茶化さないで、本当は何なのよ」

 

「マジなんだけどな、アンジュ的には何を言えば納得するんだ?」

 

「元皇女としての私を使って何かをしようとしてるんじゃないの?」

 

「ほぉ~それはどうやると、美味しい話になるんだ?」

 

「う~ん・・・なにか情報を引き出すとか何かあるんじゃないの?」

 

「本人も分からないのに俺が知るか、それに俺に言われて従う様なお前かよ、そんな方法があるなら聞いてみたいもんだね」

 

「無理やりやらせればいいじゃない、私にはもう何もないんだし簡単でしょ?」

 

「嫌だね、ジルのババァじゃあるまいし、俺がそんな奴ならとっくの昔にジル達と手を組んでたよ、あ~そういやジル達の裏の顔の話は言ってなかったか」

 

「なによそれ」

 

一応かいつまんで説明し、証拠と共に教えてやると

 

「なるほどね、面白いくらいに無様じゃないあのクソ女らしくて」

 

「だろぉ?ちなみに取引では偽物を渡してやったんだけど、間抜けなのか、まだ気が付いてない、本物の機体アンジュが乗るか?」

 

「嫌よ、もうドラゴンとは、もう戦わないわ」

 

「自己防衛にだ、俺達の仲間は全員がノーマルノイドなんだ、そして何処から仲間にしているか、アンジュならそろそろ気が付くんじゃないのか?」

 

「・・・・まさか!生きてるの?」

 

「アンジュの初戦闘でアンジュが死なせた3名のうち2名を助けた、ココとミランダは生きてるぜ」

 

「うそ・・・だってあの時」

 

「バラバラになったはずってか、俺達も戦闘区域に居たのさ、流石に治療は一筋縄ではいかなかったが一命はとりとめたよ、コレで分かっただろ戦いはしない、けど助かる命なら助けたい場合がある、その時の為にパラメイルとかを使ってるのさ、それと俺達は各国からもアルゼナルからもドラゴンからも嫌われた存在だ、守る為には全員がパラメイルを所持している、そういう話だ」

 

「分かったわ、そのジル達が欲しがってた機体を、私が使ってあげてもいいわよ」

 

「うわ~相変わらずの上から目線もう少しアルゼナルへ預けておくべきだったか?」

 

「・・・ちょっと待ちなさいよ、もしかして何時でも助けられたって事?」

 

「だってウチに来て皇女様のままのアンジュが来たらウザいじゃん、頃合いを待ってって訳、おわかり?」

 

「ねぇ、それってどうやって監視してたわけ?覗いてたの??」

 

「正解!随分鋭くなって来たねアンジュ君」

 

「さいてーーっ!」

 

アンジュに殴られそうになるが華麗にかわす、ふふふふ甘い!

 

「まだまだ甘いのぉ~もう少し鍛えたまえ」

 

「絶対に殴ってやるんだからーーーっ!!!」

 

いい加減しつこいので、アンジュの恥ずかしいシーンを上映して黙らせる

 

「ぐぬぬぬーーーっ!!」

 

「さて、他に質問が無ければ、戻ってモモカの面倒でも見て貰いますかね」

 

「ええ、とりあえずは納得してあげるわよ、けど覚えてなさいよ」

 

 

 

 

 

俺とアンジュは第一基地へと向かうのだった

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。