クロスアンジュ 人間辞めたい件について   作:ぐれむりん

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そうだ、エアリアをやろう

 

皇室からの依頼を完遂して、パラメイルと土地と言う名の基地を手に入れた俺は、移動距離1500キロもある秘密基地へ来ていた

 

「ここがミスルギ皇国が以前使っていた秘密研究所を改装した場所になります、くれぐれも目立つようなことは避けてください」

 

「何時頃まで使われていたんです?それと引っ越しした理由は聞かせてもらえるので?」

 

案内してくれた皇室の関係者の方に聞くと、数十年前まで使っていたそうで、廃棄理由は知らないそうだ、改装もすでに終わってるらしく、後は好きにしろとの事だ

 

さらにお目付け役として、来てくれた人が、俺の居ない間の管理をしてくれるのだとか、全く信用されてないね、当然だけどwwwww

 

 

さっそくパラメイルのシュミレーターから調整し始める、取扱説明書を既に読んでいた俺は、差異が無いのかのチェックや、怪しい場所が無いかのチェック、それと独自のチェックプログラムを仕込んで行く・・・・これだけで1日もかかって今日は終わり

 

「児玉さん、今日はこのくらいにします」

 

俺について来た監視員のノルン・児玉さんは、30代後半くらいの女性で、結構見た目怖そうな出来る系の女性タイプ

 

「・・・・そうですか、食事はどうなさいます?」

 

「毒が入ってないのなら食べたいですね、なんせ俺死んじゃうとミツルギ皇国滅亡ですから」

 

「分かっております、皇帝陛下から何があっても貴方を守る様に仰せつかっております・・・・が、、」

 

「まさかこんなクソガキが死ぬと、なぜ滅亡するのかが腑に落ちないって所です?」

 

「そうは言っておりません、皇帝陛下は貴方の様な子供に何をさせようとしているのかが理解できないのです」

 

「俺が死んじゃった場合、皇国が滅亡する、けどなるべく緩和したい、その為のパラメイルを作ってるんですよ、理解できますか?」

 

「・・・・保険っという訳ですか?」

 

「ええ、そういう理解でいいと思います」

 

用意して貰った食事を口に付ける俺、俺が児玉さんにも食事を促して、一緒に食事をする

 

「うんめぇ~~児玉さん料理上手ですね!」

 

「ふふふ、喜んでもらえてよかったわ」

 

 

翌日から、滞在期間全てを使ってパラメイルには全く手を触れず、ひたすらシュミレーターでの訓練に従事する、ノーマたちの戦闘記録を参考にしつつ、独自の戦略や攻撃パターンを取り入れ必死で体にパラメイルを馴染ませる作業を続けた

 

最終日になってようやく貰ったパラメイルの起動テストを行い、20分のフライトを終え、滞在日程の全てが終了した

 

「うううん!疲れたなぁ~児玉さん、とりあえず戻ります、後をお任せしますね」

 

「ええ、おつかれさまでした、ヴィーゼル様」

 

確かな手ごたえを感じながら、児玉さんを握手を交わし、迎えに来てくれた方の方へ向かい、研究施設を後にするのだった

 

 

 

 

 

 

滞在できるのは長期休暇のある、夏、冬、春の年に3回という短い期間、マジで学園辞めたい・・・超行きたくないでござる

 

 

再び退屈で嫌になるような学園生活、毎朝迎えに来るからサボれない、しかも学園関係者に加えて皇室の関係者も一緒にだぞ、目立つだろうが!!

 

おかげで俺は、皇室にまで目を付けられた問題児扱い、しかも学園の中にまで入り込んでるんだぞ、俺を監視する為に、仕方が無いので俺なんかの監視役な訳ないっしょっとか言って、勝手に皆は皇女殿下のボディガードだと勘違いしてくれた

 

「ヴィー夏休みは何してたんだよ、遊びに何度も行ったのに、全然いないなんてさぁ」

 

「わりぃ~わざわざ来てくれてたんだってな、昨日留学先から帰って来たばっかで色々聞いたよ、居なかった理由ってのは、あの事件から1人にすると問題起こすからって、長期休暇の間は全部留学と言う名の監獄みたいな場所行が決まったんだよ」

 

「うひゃ~ヴィーも大変だな、もうやっぱゲームは?」

 

「作れるかよ、管理と監視でゴミゲーくらいしかな、なぁ~お前作ったらどうだ?」

 

「無理無理、挑戦したけどセンスが全くなくってクソゲー」

 

「やんなっちゃうよな、何か面白い話無いのかよ?」

 

「う~ん、そういやヴィーってエアリアって知ってるか?」

 

「なんだそれ?」

 

そう言って友人が見せてくれた動画には、女子生徒がスカートをヒラヒラさせながら、エアバイクに2名が乗ってラクロスみたいなことをしている、なんだこりゃ!

 

エロイぞ!!エアバイク2人乗りだから、やばい色々な意味で、こんな舐め切った競技をよく学園許してるな!!

 

最近になって精通もした俺には刺激が強い、うひゃーーこれなんというエロゲー?!

 

「ちょwwwwおまwwwwwこれwwwww」

 

「すげーだろ?、ヴィーお前やらないか?」

 

「可愛い娘と一緒に乗れるなら出たいな」

 

「ばーか、無理に決まってるだろ、あれは男女別だぜ?」

 

「んだよー期待した俺がバカだった・・・・まてよ、このエアバイクって誰がメンテしてんだ?」

 

「そこに気が付くとは、流石は我らがヴィー君だね」

 

「男子生徒なのか?」

 

「そうではないが、このチームのお姉さま方から、俺達にチームメカニックとしてのスカウトが来た、後は分かるよな?」

 

「おまwwww天才か?wwww」

 

実際は、ヴィーの天才的なプログラミングとしての腕を見込まれてのスカウトで、ヴィー1名だけのスカウトだったが、話を通した際に仲間となら承諾する旨を伝えると、勘違いしたお姉様達は、チームで開発を行ったのだと思い、友人達を含む全員をスカウトしたのだ、同学年の男性達の中に優秀な生徒がおらず、エアバイクのメンテがどうしても行き詰っている最中に、噂の中でとんでもないゲーム開発を行った人物がいると言う噂を頼りに話を通したのだ

 

 

 

早速、放課後になって入部説明を受けるべく、俺達3名はエアリア部へ来ていた

 

「よくきてくれた!私がエアリア部の部長をしている、サヤカ・水原だ、早速で悪いが使い物になるのかをテストしたい、このテストを各自クリアして、是非我々と共に世界制覇を目指してもらいたい」

 

(おい!なんだよテストって!!)

 

俺は友人に小声で聞くと

 

(バカ、何も無しに入れると持ってるのか?お前なら楽勝だろうが)

 

(簡単に言うな簡単に)

 

「おい!聞いているのか?!」

 

水原部長の激により姿勢を正す俺達、この残念美人!動画では性格も優しそうに見えたのに!!詐欺だ!責任者出せや!!

 

とか言いながらさくさくっと回答をして提出、友人たちは苦戦してる様だ

 

 

 

そして結果は3人共に試験をパス、っていうか俺がごねたからだ、知らねー奴を信頼してメンテできるかっての!

 

「では早速だが、チームリーダは桜木、お前がヤレいいな?」

 

「はーい部長」

 

「気の抜けた返事をするな、1つ間違えば大怪我では済まないのだぞ!!」

 

「それで、そこにあるガラクタを動く様にすればいいので?」

 

「が・・ガラクタだと!!」

 

「さっき待ってる間に見せて貰ったが、メインフレームから歪んでるから何時大破してもおかしくない、多分真っすぐには走らないんじゃないの?っていうかよくこんなの乗ってますね、死にたいので?」

 

「では桜木、まともに動くまで、どれだけの時間が居る」

 

「1から作る事になるからなぁ~性能にもよるが、それなりにっすかね?」

 

「1からだと・・・まぁ~いいだろう、他には何かあるか?」

 

俺はここでニヤリと笑みを浮かべ

 

「まずプレイに合わせた動きやすさと見た目をを考慮したユニホームの変更と、選手ごとにエアバイクに乗る際の癖を把握したいので、一緒に各自ペア騎乗でのテストの実施、戦術データーの全面的変更・・・・」

 

「まてまて!いきなりどれだけを言うつもりだ」

 

「世界制覇したいんでしょ?」

 

「それはそうだ、エアリアは各国の代表が国の威信をかけて行う競技だからな、下手は出来ないのだ、しかしだな!」

 

「了解、1つ1つやってきましょう、まずエアバイクからですね、出来上がるまでシュミレータでの訓練をやってください、後で俺が作った訓練メニューを入れておくんで」

 

 

シュミレーターとは言ってもエアバイク用のなので、それほど手荒な事は無いのだが、女子部員全員が3分持たずに外に出て来て、口からキラキラしている

 

当然だけど、俺の組み込んだ訓練プログラムは却下された・・・ノーマだってこれ以上のやってんだぞ、くそう!

 

「なんてもんを作りやがる!、危うく天国が見えたわ!!」

 

水原部長が、俺の首根っこを掴んで激怒して来るので、彼女の腕を回し掴み、シュミレータに放り投げ、俺が操作する

 

この程度のレベルで何言ってやがる、パラメイルのシュミレータの初級コースにも満たないLvだっての、エアバイク用に作った最高レベル(パラメイルではLv2程度)の設定で彼女を後ろに乗せて、クリアするまでの1時間近くをプレイして出ると

 

「くせええええええ!!ゲロリヤがったな、アフォ部長!!!」

 

がっつりゲロりやがった上に下からも破水してやがったのだ、プレイに集中してて気が付かなんだ、背中の感触だけはバッチリ感じていたが!

 

「おい!この間抜け部長を医務室に、他の女子生徒は責任を持ってシュミレータを綺麗にしておきやがれ!ああーーもう臭せええええ!!」

 

魔法で浄化した後、シャワー室で汚れを拭い、新しい制服に着替え、ゲロ制服は処分した

 

「・・・・帰るか」

 

友人達に先に帰るとメールして、俺は帰るのだった

 

 

 

 

翌日になると、当然の様に学園の教諭に呼び出されて説教三昧、見事に部を追い出されてしまう事に

 

俺は、部室へ行くと残していたデーターを抜き取り、部屋を出て行こうとすると

 

「待ちなさい!、何も言わないで出て行かないでよ」

 

「水原部長か、短い間だったけど、つまらなかったよ、そんじゃ~な」

 

「だから待ちなさいと言ってるでしょうが!このままハイそうですかと出て行かせないわよ!」

 

俺の前に回り込み、必死で食い止める水原部長

 

「学園命令だっての、どうしようもないんじゃね?」

 

「私を辱めるだけ辱めて逃がす訳ないじゃない!」

 

学園の命令書を俺の前に出し、俺に見せつけて来る、内容は俺のエアリア部へ復帰が認められた通知書だ

 

「めんどくせー、なんでこんな真似したんです?これ普通の方法でじゃ~ないですよね?」

 

「当たり前でしょ!その分働いてもらうんだからね、さっさとデーター戻して」

 

俺は部長に首根っこを掴まれて引きずられていく・・・ドナドナドナ・・ってか?

 

 

部屋に戻ると、チーム全員が揃っており、水原部長からトンデモ発言が

 

「桜木君には、チーム責任者になって貰います、勝つために必要なの!異論は認めないわ」

 

「「「「はい!」」」」

 

こうして俺達はそれぞれにエアリアルの世界制覇に向けた取り組みが始まった、後で聞いたらエアリアルの男子部門はないらしい、なんだそれwwww

 

「さっそくだけど、選手はシュミレーターに各自が、桜木チーフと指導の為に一緒に入って貰い感覚を掴んでもらうわ」

 

「「「はい!」」」「まてーーーい!」

 

この部長まぢやばい!!また俺にゲロまみれになれってのか!!

 

「ざっけんな!エアバイクの設計図は、まだ書き終わってないんだ、勝手にそれぞれがやれっての!それとも何か、そんなに上下から破水したのが悔しくて道ずれにしたいのか?!可哀そうだとは思わんのか?!」

 

「そうよ、あたりまえじゃない」

 

こ・・こいつは当たり前の様に、他の女子生徒にも同じ苦しみを与える気で居やがる!!しかも平然と言いやがった!!

 

「君らも何か言う事あるだろうが、こんなの虐待じゃねーか!」

 

しかし他のメンバーは、昨日の部長とのランデブーを外部モニターで見ていた事もあって、恐怖よりも興味があるらしく、覚悟があれば耐えられると思ってる

 

「ったく!ドMばっかかよ!あーいいぜ、わかったよ、泣いても許してやんないからな!!」

 

頭にきたので、女子生徒の後ろ側に座り、ハンドルを後ろから握り、セクハラしながらプレイする事にした、ついでにLvを最低にまで下げて、熱心に教える事でセクハラとは思われないようにしつつ、アフォ部長よりも実力を付けさせてやる

 

各自がそれぞれ1時間程度プレイをして、懇切丁寧に体の隅々まで堪能し尽くしたシュミレーターは終わった、もちろん上下破水無し!

 

「桜木チーフ、ありがとうございました」

 

年下の俺に向かって、優しく微笑む、お姉様達・・・う~~んマンダム!

 

部活動も終わり、帰ろうとすると、当然の様に部長は俺に嫌味を言って来たので

 

「いあ~部長以外は優秀ですなぁ、ぶ・ちょ・う!」ニヤリ

 

「そ・そこまで言う事無いだろ、まだ怒ってるのか?」

 

「いえいえ、我々の業界ではご褒美ですから、、、ってそんな訳あるかーー!って自分で自分を突っ込んでしまった、ゲロとしょんべんはもう気にしてないから、明日からまた頑張りましょ、ちなみに部長とは当分一緒に入るのはNGですけどね」

 

「やっぱりまだ気にしてるんじゃん!!うわああああん」

 

俺が必死で部長を慰めどうにか、落ち着かせ、家まで送らされる羽目に・・トホホ

 

 

 

3週間をかけて、基礎設計をした1週間後、エアバイクのベーシックタイプが完成した、操作も変更したので、途中からシュミレーターの方を変更、それに伴う練習を各選手は体になじませてある

 

「一応ベースはこれで完成だ、こっから選手ごとにカスタマイズをするから、完全に完成するのは、数ヶ月後になると思う、テスト走行をするから各自が自分のエアバイクへ乗り、訓練場へ集合しろ」

 

「「「はい!チーフ」」」

 

今回のエアバイクで一番大きく変えた部分、それは運転席部分をパラメイルに近づけた所だ、パラメイルってのは良くできた設計で、操作性を重視し、その操作性の完成度の高さから出る美しさがある、選手も最初は戸惑うだろうが、前のエアバイクに比べれば操作性能は3段階以上の代物に感じるだろう、その分ピーキーな部分もあるけどね

 

訓練場に集まった選手を集めると、試運転がてら10分間の自由を与えて、好きにやらせる、それぞれが思い思いに動かしながら感触を確かめる

 

 

10分後全員を集め

 

「それなりに温まった頃だろうから、いっちょ俺と勝負すっか?」

 

にやりと笑いながら、俺は自分用のエアバイクを引っ張り出し騎乗する

 

「おーい!審判頼むわ、サイジ、ゲン!」

 

「まじかよ!俺らも混ぜろって」

 

「ったくしょーがねーな、お前らも持って来いよ」

 

そう言って友人達にエアバイクを取りにイカせてる間

 

「男子vs女子でいいよな?、一応聞くが何か賭けるか?」ニヤリ

 

俺がそう言うと、水原部長が

 

「私達が勝ったら、桜木君には私とシュミレーターに入って貰います」

 

「ちょwww個人的過ぎるだろうがwwwwwそれに、それなんていうご褒美?wwww」

 

「ご褒美と言うのなら何でいつもいつも逃げるのよ!!」

 

「はいはい、勝負に関係なく乗ってやっから、他に無いのか?」

 

「次の春季休暇での合宿へ参加しなさい、前の冬休暇は1度も顔を出さないばかりか、長期休暇は全て欠席するという、前は許したけど次は参加してもらいます」

 

「ええやん、長期休暇までなにも部活やらなくたって」

 

「いいえ、春の大会には必ず勝たねばならないのです、その為にも冬で力を付ける必要があるのですわ」

 

「ま~そっちは決まったな、じゃ~俺達が勝ったら、次の大会では新ユニフォームの着用を採用する」

 

「「「なっ!!」」」

 

「じょ・冗談ではありませんわ!あのようなハレンチなのを着用して動けるわけがないでしょう!!!」

 

前に言っていた、動きやすく機能的なユニフォームってのを、ノーマの戦士が着用しているパイロットスーツを参考に色々と改造して作って渡したら大ブーイング、散々言われた挙句、白い目で見られることに

 

いいとおもうんだけどなぁ~主に俺の下半身的に

 

「ハレンチだと思うからだっての、落下時の衝撃緩和や急所への負担軽減、エアバイクを操作する際に体への負担軽減、同時に体形維持により体のゆがみを矯正し、通常よりも3割増しでスタイルが良くなる、そして見られる事によって女に磨きがかかるってもんだ、何処に不満があるんだか」

 

「じゃ~桜木チーフが着用すればいいじゃないですか!」

 

「男が着用したら、変質者ですタイホーされるから駄目、誰も得しない悲惨な結果が待ってる、おわかり?」

 

「男女差別よ、賭けは無効よ!」

 

「「そーよ!」」

 

「んじゃ~そういうことで、始めるか?」

 

「待ちなさい!賭けは有効よ、部長としての権限で採用するわ」

 

「「「ちょ!!」」」

 

「黙りなさい、無様に負けることは国への反逆よ!この勝負は勝っても負けてもチームにとっては戦力増強になるわよね?、しかも3vs10よ負ける訳ないわ」

 

「おk~じゃ~フェアに頼むぜ」

 

(流石ヴィーお前に着いて来てホント良かったと思えるぜ!)

 

(ふっふふ見直したかね!)

 

(ったりめーじゃん、絶対に勝とうぜ!)

 

 

 

とはいっても、エアリアは、エアバイクに2人が乗り込み、1人が操縦を、1人がボールを奪い合う為にラケットを持つ、俺達は友人2名で1台を操作し、俺は2人でやる事を1人でこなさなければならないが、問題ない

 

その為の新エアバイクだ、背中部分からエアバイクに接続する事で手足を使わずある程度の操作は可能だ、手足を使った操作の方が細かい動きは出来るのだが、この御姉様方程度なら問題ない

 

エアバイクに接続して、マナだけでエアバイクを操作し、ラケットを持ってプレイスタート

 

「相手はあの桜木君です、彼さえ抑えてしまえば、勝機は此方にありです!」

 

「あのぉ~部長、桜木君ってアレどうやって動かしてるんですか?」

 

「マナだけで動かしているのよ、当然手足で動かすよりも反応は随分遅れるはずよ、恐れる必要なんかない分かった?」

 

「ひゃ~桜木チーフすごいなぁ~」

 

そしてプレイと共に、一斉に動き出す選手

 

当然の様に女子選手達は、6名を使って俺をガード、4名を使ってもう1台を抑え始めた

 

「甘いっての!!」

 

エアバイクの間の僅かな隙間を縫うように走り抜ける、手をうまく使い、エアバイクの弱点である横からのアタックで何台かはバランスを崩し、そこを責めて一気にシュート

 

「先取点は貰ったぜ!」

 

「くっ!油断しただけよ、みんな気を取り直して、必ず奪い返すわ!」

 

「「「はい!」」」

 

なぜか知らない人が審判をしてたり、観客まで居る始末、どう言う事?

 

彼は知らなかったが、部長が審判を手配した時に、審判が賭けの内容などを中継して学園中に流したのだ、男子生徒は、学園内でも美人揃いのエアリア部の女子選手が嫌がると言うパイロットスーツに興味を持ち、女子学生は、ヴィーの事を応援する為に駆けつけていたのだ、ちなみにヴィー本人は知らないがファンクラブまであったりする

 

 

次は部長たちに囲まれてしまい、パスミスによって点を奪われる

 

「わりーパスミスったわ、次は面白い技見せるから、スタートして10秒後にゴール前の左手前10に居てくれ」

 

「おk~」

 

次はコースの一直線上に駆け抜ける、当たり前の様に取り囲もうとするが、点で抜いて行く事で数名の出足を遅らせ、避け切れない2名の下側にすり抜け、一気に加速してパスを出す、今度はパス成功となりそのままゴール

 

「「よっしゃーーーー!」」

 

大歓声に答えるように、俺達3名は観客に手を振りながら、元の位置へ戻る

 

「次はどうするんだヴィ」

 

「もう少し遊びたいな、次は俺がボールを奪った20秒後にさっきの位置で行けるか?」

 

「おk~期待してるぜ!」

 

そしてポジションで構えると、画面に彼女達が着用を嫌ったパイロットスーツの概要説明の画像データが飛び出すと、男性陣からはかつて無いほどの歓喜が!

 

うおおおおおお!おまえらぜってーーー負けるんじゃねーーぞ!!!

 

さいってーーーーーーっ!!なんてものを作ってるのよーーーーっ!!

 

男女入り乱れての熱狂、金取りたくなるほどの多くの生徒が見守る中

 

「アンジュリーゼ様?」

 

「ねえモモカ、あれって・・・エアリアよね?」

 

観客の中にアンジュリーゼ皇女殿下と、その取り巻き達は、画面に映し出された試合風景に目を止めていた

 

そこにはクラスメイトのヴィーゼル達と、上級生たちが試合をしている場面が映し出されていた

 

「あれってウチのクラスのヴィー君?」

 

1人の取り巻きがそう言うと、他の面々も画面を食い入るように見入った、なにかと目立っている彼が教室の中よりもキラキラ輝いて見えるそのプレイに、素人である面々すら引き付けていた

 

こう言った生徒は多くおり、ヴィーの華麗に選手を躱していくプレイに魅了されていた、男女問わず、それほどまでに洗礼された動きなのだから

 

ハーフタイムに入ると、20対12点で男子チーム有利

 

ハーフタイム中に、なぜかカメラが、ヴィーの所まで来てコメントを欲しそうにしてるので、ちょっとした茶目っ気で

 

「所詮は女性ですから、前半は少々大人げなかったですかね、相手のプライドが残っているのなら嫌だろうが、後半は俺一人で相手してやってもいいぜ」

 

実はこの世界において、男女での力の差はない、しかも男女完全平等の世界、そこで男尊女卑を謳う、この発言で1番怒らせたのは、言うまでもなくアンジュリーゼである

 

アンジュリーゼは画面の先に居る男、ヴィーを鬼のような表情で見上げる、その様子を取り巻きは、気配を察知して言葉を発する事すら出来ないでいた

 

そしてこの俺の発言を受けて、水原部長は

 

「貴方が男として最高なのは認めるわ、私達にそんな高尚なプライドなんかある訳ないじゃない、後半は貴方1人で本当にいいのね?」

 

この発言を聞いて、アンジュリーゼは完全にブチ切れた、彼女にしてみたら、部長のこの発言は、女性だから仕方がない、男に服従して当たり前、勝てないんだからと言ってる様な物だ、しかし部長としてはシュミレーターの時から異常なまでのプレイヤーセンスだったヴィーには到底及ばないと諦めていたからの発言で、男性全部を指した言葉などではない

 

後半戦は、宣言通り俺一人で戦う事に、観客もあり得ない様なゲーム内容ながら、前半のヴィーの異常さもあって、期待と不安で見守っていた

 

「さーて、後半は男性のすばらしさ、強さをみせてやんよ!水原部長」

 

「上等よ!あんた一人で勝てるほど、エアリアが甘くないって教えてあげるわ!」

 

パワー、スピード、テクニックなどのプレイに必要な要素の全てを上回っているヴィーに対して、ヴィーの訓練メニューをひたむきにこなしてきた彼女達の戦いは

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・・・冗談でしょ?」

 

123対12というワンサイドゲームとなったのだ、観客も声を失い静まり返った会場に試合終了のホイッスルが鳴り響くのだった

 

 

 

 

 

 

そして次の日の朝

 

「ワタクシをエアリア部に入れてくださらないかしら」

 

エアリア部の部室にアンジュリーゼ皇女殿下が現れるのだった

 

 

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