ある少女のヒーローアカデミア   作:千紫万紅

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時期が空きすぎた!
ごめんなさい!!


その少女、暴走につき

 私が中学に通い始めて直後に事件は起こった。

 なんと、学校に逃亡中の5人の強盗団が立てこもったのである。

 強盗団の名は「闇の青月(ダークブルームーン)

 典型的な個性を武器にした強盗集団んで、被害はここ数年で増加している。

 全員の個性が水関係ということから名前が決まったのだとか。

 事件発生はちょうどお昼時で私と火煉は教室でお昼ご飯を食べていた。

 担任は職員室に戻っていたときに強盗団が教室へと乗り込んできた。

 無銘中学は一階しかなく、空き教室はカギがかけられ物置として使用されており私たちの教室は最も職員室から離れておりそこを狙われた。

 教師たちはすぐさまヒーローに救援を求めたが、都心から離れているため到着にはしばらく時間がかかるとのことだ。

 2人の家にも知らせが入るが、お互いの家がいがみ合っているため助けに行かないという選択肢を取った。

 

 そのころ学校では...

 

 「田舎だとは思っていたが学校に生徒が2人しかいねえとはな!」

 「どうするんですかお頭、いつまでもこんなところに立てこもったとしてもそのうちプロヒーローが到着しますぜ!」 

 「そのためのガキだろうがよ」

 「ですが...若干1人緊張感のない奴がいるようですぜ?」

 「私こんなの初めてだよー!チョベリバ!楽しいね!火煉ちゃん」 

 「よくそんな風になれますわね...」

 

 強盗団が見る先には、仮面をつけて1人はしゃぐ裏多がいた。

 明らかに普通の精神じゃそんなことはできない。

 常軌を逸していると誰もが思った。

 

 「おいガキ、殺されたくなかったら大人しくしてろ!」 

 「はーい」

 

 銃を向けられると、すぐに大人しくなった。

 そして大人しくなったと思い5分経過すると...

 

 「銃身につけられている螺旋には意味があって、弾丸を回転させることによって飛距離と威力を上昇させているんだよ。そもそも銃の起源は日本が平安時代のころの中国まで遡るのよ」

 「「「「「へぇ~」」」」」

 「だから喋るなって言ってんだろうが!お前らもなに熱心に聞いてるんだよ!」

 

 ころころと定期的な時間をおいて性格が変わっていくため、「闇の青月(ダークブルームーン)」のメンバーやボスは翻弄されっぱなしである。

 実際のところ、強盗団の人たちに無邪気に接したり教鞭をふるう姿はどう見ても普通の中学生ではない。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 それから4時間後、都心からプロヒーローがかけつけた。

 到着したプロヒーローは3名で、「チーター」「エレキ」「エアジェット」だ。

 

 「今すぐ子供たちを解放して投降しろ!貴様らは包囲されている!」

 

 豹の被り物をしたチーターが投降を呼びかけるが、犯人たちは当然のように無視しており、状況は膠着状態にある。

 

 「ええ、ええ、わかった」

 「ねえ、あなたたちのボスは誰と喋ってるの?」 

 「俺らも知りたいんだけど教えてくれないんだよな。ただスポンサーとか言ってけどな」

 「早いこと私たちを解放してくれませんこと?」

 

 火煉が犯人たちに言うが、「逃げれたら解放してあげるからもう少し我慢しててくれないか?」とボス以外の犯人たちは小さな声で申し訳なさそうに言う。

 普通の考えなら逃げ切ったら開放するなんてことを信じる者はいない。

 しかし、犯人たちを見る限りボス以外は何らかの理由で巻き込まれた感じが私にはしてならない。

 

 「そんなこと信じられるとお思いですの!裏多さんも何か言ってください!」

 「私は信じるよ。見たところボス以外は悪い人じゃなさそうだしね」

 「裏多さんがそういうのなら仕方ありません。約束を破ったら許しませんよ!」

 「ありがとうお嬢ちゃんたち」

 

 しかしただ待っているのも暇なのである。

 

 「ねえそういえばあなたたちの名前はなんていうの?」

 「すまんが教えることはできないから、天パがB、短髪がC、ツーブロックがD、ボサボサ髪の俺がAって覚えてくれ」

 「んじゃ私のカバンからトランプ取ってくれない?」

 「あぁいいぞ。待ってるだけってのも暇だもんな」

 

 Aはそういうと私のカバンを確認しトランプを取り出した。

 

 「紙のトランプじゃないんだな」

 「プラスチックのじゃないとすぐに痛んじゃうからね。一緒に遊ぶ?」

 「バレたらめんどくさいことになるから遠慮しとくよ。さっきから気になってるんだがお嬢ちゃんのその仮面は何でつけてるんだ?」 

 「外すと不安定になって周りに迷惑かけちゃうからつけてるんだよ」 

 「すまん、気にしてたら悪い」

 

 会話をしてて思うがなんでこの人犯罪者やっているのか本当にわからない。

 他の人もそうだが。

 

 「ふざけるな!お前の作戦通り実行したがこのざまじゃないか!なに?失敗したのは俺らの責任だと?!おい!切るんじゃねえ!」

 

 ボスはいきなり激昂し、携帯を床に叩きつけた。

 

 「騙された!クソが!」

 「なにかあったんですか?」

 「黙ってろ!人質ぶっ殺してヒーローもぶち殺してやる!」 

 

 ボスはズボンのポケットから注射器を取り出し自身に注射した。

 すると、息が荒くなり目は血走っている。

 

 「しねぇぇぇ!」

  

 ボスは火煉に銃を向けた。

 火煉は顔をかばって目をつむっている。

 A~Dはあまりの出来事に驚き硬直している。

 私は火煉に向けられた銃を見た瞬間に気づけば火煉の前に飛び出していた。

 そして、銃が発砲され超近距離で発射された弾丸が私のお面を破壊し...割れた仮面と一緒に床に落ちる。

 

 その瞬間、悪魔が目を覚ました...

 

 「全員...ニg...GAAaaaaaaaaaa!!!!」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 火煉目線でお送りします。

 

 私は裏多に入学式の時、初めて会いました。

 両親には仲良くしてはいけないといわれていましたが、彼女はそんなことはお構いなく話しかけてきてくれました。

 近くに幼稚園や保育園がなかったため私は友達が出来ず、小学校に行ってもすでに特定のグループが出来上がっているため、家柄も相まって友達は全くできませんでした。

 彼女は私にとっては人生で初めての友達なのです。

 入学式で最初に彼女を見たときは仮面を常時被っておりとても驚きました。

  

 事件に巻き込まれても、彼女は変わらず常識では考えられないことをしていました。

 犯人たちのボスが逆上したとき、私に銃が向けられた。

 私はとっさに目を閉じ顔を守ったがそんなことをしても、彼女が説明していた通りなら弾丸は私の腕を捻じり切り顔に命中し私は死んでいたでしょう。

 しかし、発砲音が聞こえても私が死ぬことはありませんでした。

 恐る恐る目を開けると、なんと彼女が私の前に立っており足元には砕けた仮面と銃弾が落ちていた。

 私は彼女が心配になり、声をかけようとした途端に彼女に異変が起きた。

 

 「全員...ニg...GAAaaaaaaaaaa!!!!」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 以後三人称視点でお送りいたします。

 

 裏多が叫んだと同時に、彼女の身体がゴキゴキと音を立て変化していく。

 身体は全体的に小さくなっていき、5歳児くらいとなったが爪が尖り伸びている。

 体色も健康的な肌色からアルビノのように白くなり、先ほど着ていた服はサイズが合わなくなりどこから出現したのか白い肌色とは真逆の黒い元着ていた服を着ている。

 

 「なんだてめぇ!しねぇぇ!」 

 

 ボスが銃口を向けた途端、裏多の目が大きく見開き息を吸った。

 

 「全員耳を塞げぇ!」

 

 Aが叫ぶ。

 直感が耳を塞がなければやばいと感じ取ったのである。

 その予感は見事に的中することになる。

 なぜなら...

 

 「Ghoooooooaaaaaaa!!!」

 

 裏多の咆哮は学校中の窓ガラスを破壊し、耳を塞いでいなかったボスの三半規管をズタズタに壊し鼓膜を破裂さた。

 幸いなことに咆哮は正面にいたボスにしか大きな被害は出ず、ほかの人たちは突然の咆哮に驚きふらついた程度で済んだ。

 

 「ぐわぁぁっ!!!!」

 「何つー声量してやがる!この子の個性か?!」

 「わかりませんが、仮面が無くなったら迷惑をかけるというのはこのことのことだと思います!」

 「こんな個性聞いたことないぞ!」 

 

 裏多の目は真っ赤に染まり、辺りをキョロキョロしたまに舌をチロチロ出している。

 ボスはふらつきながら落とした銃を拾おうとしたとき、裏多の身体が消えた。

 

 「き!消えた!」

 「敵ハァ...破壊スルゥ」

 

 裏多は一瞬のうちにボスの背後に移動しそのまま跳んだ。

 そして、飛びあがった反動を加えボスの後頭部を殴った。

 

 ゴキッィ!

 

 おおよそ子供、ましてや5歳児が殴ったとは思えないほど鈍い音が響く。

 ボスはそのまま教室の隅に置かれていた掃除用具入れに激突し掃除用具入れの下敷きになった。

 しかし、掃除用具入れの中には箒が数本と塵取りが入っているだけだったためボスを圧し潰すまでにはならなかった。

 

 「どこに行ったァァァァッ!!」

 

 裏多は教室内を見渡しながら舌をチロチロと出し、ボスを探している。

 だが、2.3分もすると見つからないことに癇癪を起し始めているようで手当たり次第に周りの物を壊し始めた。

 

 「おいおい、あんな5歳児のような姿でどんだけの馬鹿力してんだよあの嬢ちゃん」

 「わ、私も知りませんでしたわ...」

 「それよりもあの女の子、目が見えてないんじゃないの?殴り飛ばしたのなら場所はわかってるはずなのに今でも探してるし」

 「あの舌をチロチロ出す行為ってなんだっけかな...昔本で読んだことあるんだよ」

 

 A,B,C,Dと火煉は教室の隅っこで今起きていることについての相談を行っている。

 

 「俺らはとりあえずこのままこの場所に留まるのは危険だ。いつ嬢ちゃんの攻撃がこっちに向くかわからないからな」

 「そろそろ年貢の納め時かー。やってきたこと考えたら普通だけどな」

 「嬢ちゃんもとりあえず窓から外に出てプロヒーローに保護してもらうか」

 

 5人は裏多がボスを探し暴れているところをコソコソと進み廊下に出た。

 その後、4人は自首という形でプロヒーローに逮捕され、1人は保護されることになった。

 しかし事件はまだ解決していない

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