戦闘シーンがやべぇですね。なんか、笑いもしませんでした。書いたのは自分すが.....
まぁ内容は殆どかえ、リメイク前で考えていたラストを上手く移植したいです。
さて、イエスから追い出されはや数日が経過した。
目が覚めたのはどこかの森というか山というか...とりあえず木が生い茂っている場所ではあった。
もちろんそこがどこだか分からず遭難状態であるのだが、それ以外に大きな問題があった。
この数日、睡眠食事休憩一切無し。ブラック会社ですら裸足で逃げ出すぐらい酷い環境で歩いているのだが、一向に疲労感や空腹が訪れない。
そう、考えれば簡単な事だ。この身体はイエスが作った身体なのだ、言わば偽神?詳しくは分からないが、人間を辞めているのは確定事項だと思う。
「いい加減飽きた」
ポロッと零れたその言葉には、数少ない感情が含まれていて苛立ちを感じる。
それもそのはず。いくら人間を辞め死ぬ事はまずないと言えどそれは肉体の話、精神は人間の俺なのだからいい加減誰かしらと他愛もない会話をしたい。
辺り一面は霧が発生していて、太陽の暖かな光を遮ると共に近視感などを与えず今の自分の居場所を分かりにくくしている。
そのせいで彼女は気づいていないが実は今いる場所から一km以上離れていなかったりしている。
迷いながら困り果てている幼女を見つめる一人の視線があった。
「けけ、三日経ってもまだあんなにピンピン...人間じゃなくて妖怪くせぇな」
舌なめずりの音を鳴らしながら誰にいうわけでもなく独り言として呟く。全身を覆う白毛を逆立てながら。
そう覗き見している人物とは人間でない。
足はなく蛇より太く長い胴体はきりに紛れていて全体は見えないが、約全長百m以上はある。さらに、白毛の胴体に所々ある青い文様は彼の怪しさをより強くしている。
顔は何処と無く犬に近いが、身体のことを考えるとイタチの方が近いのかもしれない。
彼の名はオンボノヤス。霧を操る妖怪である。
山などに多く生息しており、下手に踏み込んだ者を霧で惑わせる迷惑な妖怪だ。その性質上人間は仕事の邪魔だと目の敵にしていて、陰陽師により虐殺されていき殆ど彼しか残っていない。
そのため本来は種族であるはずのオンボノヤスを名として名乗り、まだまだ現役だと主張しているのである。
そんな彼だが突如として現れたゴスロリ幼女に警戒をしており、下級の妖怪である彼では具体的な種族や力は判別できず、監視し情報を得るため霧で捉えたのだ。
──そろそろ天狗達に伝えるかねぇ、新たな妖怪が来たと言えばなんとか
三日監視をして何も進展はない。となれば同じく下級の妖怪なのだろう。そう結論ずけその場を離れようとした時だ、過去最大級の悪寒に襲われたのは。
「なんだこりゃ!」
幼女の元には異様な光景が広がっていた。
つい先程まで何も感じなかった幼女からとてつもない量の魔力が溢れ、それこそ無限と思える程だ。
その魔力が振り上げた右腕に収束していき、地面に向け拳と共に放たれる。
地面との衝突はとてつもない爆発を起こす。霧は吹き飛ばされ、オンボノヤスも咄嗟に丸まり防御の姿勢を取ったが爆発のエネルギーは凄まじく、山から飛ばされ数十㎞以上向こう側にある山へ飛ばされる。
「霧消えた」
地殻変動が起きてもおかしくない事をしでかしたはずの山は一切ダメージはなく木が元気に背を伸ばす。当の本人は表情をひとつ動かさず服についた埃を払って歩みを再開する。
──あぁいいイライラ解消だったわ。にしても何か妙に力湧くんだよな...なんでだ、神特典?
偶然成功した魔力制御は奇跡であり、山や木には影響を与えず霧のみを吹き飛ばした。実際は霧を飛ばしたと言うより、元凶の妖怪を飛ばしたのだが本人は知る由はない。