転生したら無限スタートでした。リメイク   作:暁紅

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テストなんですまねぇ。
本当は投稿する予定は無かったが、何かモチベが出た。何故だろう?

あっ、それと一応言っておく俺のレベルは一五〇だ。
今期のオススメだす。


三人の怪物はこうして戦闘を始める。

 

山の頂上付近では逃げてきた妖怪達が溢れかえっていた。

 

どの種族がどれだけいるのか。確認のため点呼をとるも、混乱が酷くまともなデータが取れない。

 

そのせいでどこの辺りが酷く警戒せねばならないのかが分からない。全てにおいて後手に回ってしまっているのだ。

 

「朧花様!!未だ混乱が酷く」

「分かっている。確認のためさとりと紫を向かわせている。だとしても、ただ待つのも辛い。

 

やはり、こんな所で大人しく待つのは嫌いだ。私もそちらへ行こう。現状分かっている情報をくれ」

「こちらです」

 

数が大きくなればそれだけ災害時に混乱は大きくなる。分かりきったことにある程度覚悟をしていたので同様の色は見えない。

 

下級妖怪から簡単にまとめられた資料を受け取り、歩きながら流し目で情報脳内で統合していく。

 

妖怪達がここに根付いてから仕切ってきた大天狗の血を引いている朧花は、さすがと言うべきか縦横一mの紙にびっしりと書かれている文字を簡単に読み解き、的確な指示を飛ばしていく。

 

下級妖怪は軽く一礼をして急ぎ現場へと指示を伝えに行く。

 

──こちらは何とかする。だが、そう長くは持たんぞ。

 

戦っているであろうオーフィス達に心の中で呟く。

 

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

 

いくら人間を辞めたと言え、人外の中でもトップクラスのオーフィスの攻撃を受け、五体満足で普通に息をしている道満に巌達は少なからず衝撃を受けている。

 

無論それはオーフィス自身もである。

 

──なんか殴った感じがしないな。例えるなら......語彙力皆無すぎ俺。

 

一人脳内ボケをするがツッコミをする者がいる訳もなく、虚しさだけが残る。と、そんな巫山戯ていると横にぴったりと清明が止まる。

 

「オーフィス殴った感触は?」

「ない」

「なら本体は別にあるはずだ。昔はアレに僕も翻弄されたからね...だからこそ対策はバッチリだよ─急急如律令」

 

道満の狡猾さ不気味さを一番知っている清明だからこそ、その手の内はいやと言うほど理解している。

 

オーフィスに殴られ多少の傷すら負わないのは明らかに異常である。さらにオーフィスの発言も加味すると、道満の十八番の幻術だろうと断定し周囲探索の陰陽術を起動させる。

 

人形に切りそろえた【呪符】は青く発光し独りでに宙へ浮かんでいく。

 

辺りを見回すように身体を何度も旋回させピタッとある一方を向いて停止する。

 

「そこか!」

 

声を出すと同時に木はへし折れ下賎な笑みを浮かべる道満が飛び出して、手から迸る雷を清明へ向ける。

 

「きしししししし!気づかれたならば仕方ない、死ねぇぇぇぇぇ!!」

「させない」

 

飛翔する電撃を拳で地面に叩きつけクレーターを作るのと同時に地球へ逃がしていく。

 

眼光は鋭く、ただ一点に敵へと注がれている。それに返すように道満も見つめ返す。

 

「簡単じゃよな。ワシの憑依ができないと言うことは、呪術抵抗が高いのでなく器の支配権が貴様の方が高いことを指しているのだな。であるからして答えは単純明快!弱らせて乗り移らせてもらおうかのぅ!」

 

今度は左右の手を黒い炎が覆う。自然界ではありえない黒炎。万物を燃やし尽くす漆黒の炎だ。

 

邪へと落ちた彼だからこそ使える物であり、その炎の前には何人たりとも生きることは叶わない。

 

オーフィスを倒すことの出来る数少ない力。だが、そんな物を出されておいそれと攻撃の番を譲るはずもない。

 

「ふわはぁぁぁ」

「ちょっ、僕一番近ッ─」

 

肺が大きく膨れるほど溜めた空気を一気に吐き出す。空気は爆発したように振動を始め、咄嗟に耳を陰陽術で守った清明は良かったとして、防御の姿勢を見せていなかった道満は聴力を奪われる。

 

それだけに収まらず、爆音は脳を揺らし体勢を崩させる事に成功する。

 

「紫、回収して」

「わ分かりました」

 

遠くにいながら戦場の声を聞いている紫に指示を出し、道満が動けない内に負傷者と言うより怪物として融合していた妖怪達を回収していく。

 

かかった時間は二秒にも満たない。

 

だが、結論として紫にそれ以上の時間は必要なかった。無事全員を回収した紫はスキマすぐ閉じ、重傷の三人に手を伸ばす。

 

巌はいいとして、エクエスや人間の小娘はこの場に居れば死んでしまう。

 

「我はいい。避難をして」

「シエルをお願いします」

 

二人は後ろへは振り返らずに簡潔に言葉を告げていく。

 

「ダメだ...今の清明じゃ、勝てな」

「だろうね。ついさっきも負けたばっかだし...けどさシエルを守れたらそれでいいんだ。僕の好きな女ぐらい守らせてよ」

「それはど─」

 

今生の別れのように言葉を綴る清明に、少し頬を赤く染めたシエルは聞き返そうと声を出すも、言い終わる前にスキマへと飲み込まれ声は聞こえてこない。

 

三人の収容を確認して二人の背中を数秒見つめてから自分もスキマへと入り消えていく。

 

 

「はぁ...なんでこうなるかな。いつもこうだよ、何回死にかければいいんだろう」

「これからずっと」

「だよね」

「お別れまで待ってやったがもういいのか?」

「ありがと」

「どうせ後で死ぬか今死ぬかの違いだしのぅ。感謝されるような事でもないわ」

 

すっかりと聴覚を取り戻し服についた土埃を払う。その際に身体のあちこちから悲鳴が上がる。

 

筋肉は切れていき骨は何本か弾け飛ぶ。右目からは血涙を流し、生気にあふれていた少年の身体からは全く感じられない。

 

それが意味をするところは

 

「身体の限界。いくら乗っ取っても、器が小さいからすぐ限界くる」

「ご名答じゃよ。この身体は既に限界を迎えておる。あと一時間以内には崩壊するな。尚更、オーフィスお主の身体をいただくぞぉぉ!!」

 

黒炎を纏わせた拳を道満は振りかざす。黒炎は空気を燃やしその熱気をオーフィスへと向けている。

 

現状自分で出来ることを考え辺りを見渡した清明は、振り返って耳元で囁く。

 

「少し時間をかせいでくれないかな?オーフィスさん。やりたい事がある」

「おけ」

 

前衛をオーフィスに任せた清明は前線から離れ駆け出す。

 

逃げた。そう確信した道満は願ってもない一対一に感謝しながら、オーフィスの穿つ純粋な魔力拳をぶつけ合わせる。

 

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