東方霊想録   作:祐霊

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おは祐霊(謎の挨拶)

今回が最もダークで楽しい回です。ゆっくり読んでください。


#39「()は──死なせたくないんだ!!」

「──! それがお前の本当の姿なのか?」

「その通り。拙竹はこの竹林の意思そのもの。言わば体内に入ってきた細菌を始末する白血球の奥の手というところタケ。この姿になるのは久しぶりタケ。手加減はできないタケよ」

「……望むところだ」

 

 腕、足、胴、全てが竹で構成されている細長い身体。その奇妙な生き物を目の当たりにしてやっと、十千刺々という者が人外の生き物だと認識できる。妖力もハッキリと感じる。空間を圧縮するような圧力と、針のように刺さる殺意を感じて身体が震えてくる。俺は自分の頬を叩いて集中する。対戦相手を恐れていては勝てる相手にも勝つことはできない。相手がパワーアップしたというのだから尚更だ。

 

 ──出し惜しみをしている場合ではない。これで決める! 

 

「行くぞ使い魔君──星符『スターバースト』!!」

 

 魔法陣を創造した刹那、水色のレーザーが刺々を飲み込む。

 

「チクチク……無駄無駄。無駄タケ。そんなチンケなレーザーは今の拙竹には効かないタケ」

「──!? 馬鹿な!」

 

 経験上、スターバーストで倒せなかった妖怪は余りいない。全く効かなかった相手は鈴仙だけ。それは彼女が光の波長を操ったからだ。彼女は能力をもってスターバーストを相殺した。

 

 ──刺々は純粋な力で相殺した……

 

「さて、これでお終いにしよう。──(まど)符『迷いの竹林』」

 

 突然霧がでてきた。十中八九刺々のスペルカードによるものだろう。自然現象による霧ではなく、妖力で作った霧。刺々の終戦宣言に対し気を引き締めるが──

 

「うっ!?」

 

 濃霧と雪で視界が悪い中、竹棒が飛んできた。竹棒に気がついたのは、既に数十センチの距離まで迫っていた。俺はそれを躱すことができず──

 

 ──腹を……貫かれている! 

 

 一瞬だった。竹棒の影を捉え始めたその瞬間には既に腹を刺されていた。直径5センチほどの穴がぽっかりと空いている。傷口からジワジワと血が出てきて、あっという間に溢れていく。今まで感じたことの無い痛み。刺された場所が火傷したように熱く感じる。腹に力を入れて必死に痛みを我慢するが、腹筋が痙攣して上手く力が入らない。正直立っているのも辛い。

 

「はぁ、はぁ……嘘だ……ぐぅ……」

 

 ──まさか俺は死ぬのか? 

 

 今すぐ逃亡して直ぐに治療を受けることができれば助かるだろう。だが、どうやって逃げる? 今は霊華と離れているし、俺から彼女の姿は見えない。恐らく彼女からも見えていない。逃げようにも逃げられない。俺が一人で逃げたら刺々は霊華を標的にするだろう。それはダメだ。助けを呼ぶのも不可能だ。空に向かってレーザーを撃てば霊夢や魔理沙に気づいてもらえるかもしれないが、それをSOS信号だと理解してくれるとは思えない。ハッキリ言って詰みだ。

 

 

 

 ──逃げちゃ、ダメだ。

 

 

 

 逃げたら……霊華が殺される。

 

 

 

 なんかとか、なんとかしないと……

 

 

 

 ──クソ、考えが纏まらなくなってきた

 

 

 

「こんなところで……死ぬわけには……!」

 

 

 

 

 遂に立っていることができなくなって膝から地面に倒れ込んだ。倒れ込む時、顔や胸を強くぶつけたが、その痛みが気にならない程腹が痛い。

 

 

 

 しばらく蹲っていると地面に血溜まりができていた。

 

 

 

 

 コレが全部俺の血なのか? 

 

 

 

 

 何かの間違いなんじゃ? 俺がこんな目に遭うはずが……

 

 

 

 

 思考は既に停止して、考えても仕方ないことばかりが頭に浮かぶ。

 

 

 

 

「嗚呼……」

 

 

 

 

 ──腹を刺されても死なないって思ってたけど、アレは大量出血で死ぬんだ。俺も……

 

 

 何かを……創造すれば…………止血できるかも……しれない…………何を……創造すれ……ば……

 

 

 

「死にたく……ない……あの子を……守りた…………」

 

 朦朧とする意識は暗い暗い闇に吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 ───────────────

 

「チク……チクチクチクチク!!」

 

 神谷君が十千刺々を被弾させた後、あの妖怪はパワーアップした。容姿は完全に違う物へと変わり、妖怪らしい見た目となった彼女からは気味の悪さを感じる。

 

 その後刺々がスペルカードを使うと辺りは濃い霧で覆われた。二人の様子はおろか身の回りの竹も見えない。両手で大幣をギュッと握って霧が晴れるのを待つ。

 

 そして霧が晴れた時、私は直ぐに神谷君の姿を探した。

 

「え……」

 

 神谷君は、地面に倒れ込んでいた。

 

「チクチク! やったタケ。遂にこの人間を殺せる時が来たのだ」

 

 刺々は神谷君の元へゆっくりと近づいていく。その間彼は微動だにしない。

 

 ──嘘だ。

 

 神谷君は、さっき刺々が使ったスペルカードで被弾したんだ。

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ──アレは、神谷君の血? 

 

 前に霊夢に言われた言葉を思い出した。

 

『スペルカードルールがあるおかげで、妖怪と戦った人間が死ぬ事は減ったわ。でもね、死ぬ時は死んじゃうの。だから、命懸けであるのは変わらないわ』

 

 ──“ごっこ”でも死ぬ時は死ぬ……

 

「うっ……」

 

 思考スピードがいつもの何倍にも跳ね上がった。同時に複数の考え事をした。それらが行き着いた終着点(答え)はみんな同じ。その答えは私の視界を歪ませ、身体を震わせた。

 

「神谷君が……死んじゃう……」

 

 そう思うと強い目眩と吐き気が込み上げてきた。

 

 ──嫌だよ……そんな……何かの間違いなんじゃ……

 

「チクチク……滑稽タケ! ついさっきまで余裕ぶって拙竹を煽ってきておいてこのザマだ! これだからやられた振りは止められないタケ。チクチクチク! 勝ちを確信していた人間が絶望していく様は何度見ても快感タケ。うふっ、チクチク!」

 

 悪魔のような言葉が耳に入ってくる。私はその言葉を聞いて涙を流すことしかできない。項垂(うなだ)れて、泣きじゃくっている無力な私が嫌になってくる。

 

「その程度の傷ならまだ生きているはず。楽しみはここからタケ……」

 

 ガスッという音が聞こえてくる。何だろうと目を向けると、刺々が神谷君を蹴り飛ばしていた。チンピラが弱いものいじめをするかのように。じわじわと痛めつけるように、何度も何度も蹴る。それを見た瞬間、全身の血流が速くなって視界が狭くなっていった。

 

 ──許さない……! 

 

 気が付いた時には走っていた。神谷君を蹴っていることに対する『怒り』が、先程まで感じていた絶望感と喪失感を圧倒的に上回った。

 

「ふざけないで!! ──()()!!」

 

 私はとても()()()()()

 

 全身から霊力を解放し、使うつもりのなかった、私の最強スペルカードを宣言する。

 

()()()()!!」

 

 解放した霊力は数個の光弾となって私の周りに集まる。

 

「私は貴方を退()()()()!」

 

 私が声を荒らげるのと同時に光弾が刺々の元へ飛んでいく。バランスボール程の大きさのそれは妖怪にとって最も嫌いな()()()()()物で、触れた瞬間強制的に封印する。

 

 

 

 

 

 

 

 ──はずだった。

 

 

 

 

 

 

「ハッ! 傑作タケね。その技、()()()()()タケよ。()()()()()()()()()()()()()にかなり劣るタケ。大した力もない、技の()()だけを真似たお粗末な贋作(がんさく)タケね!」

「そんな……私の夢想妙珠じゃ倒せないの……?」

 

 “妖怪を退治しない”という誓いを捻じ曲げてまで放った私の最強技はパワー不足で傷一つつけることができずに終わった。

 

「お前は後タケ。今は()()だ。チクチク……逃げてもいいタケよ。まあ、直ぐに拙竹の分身に捕まって(なぶ)り殺されるのが()()タケ」

 

 刺々は再び神谷君を蹴り始めた。これまでに溜まった鬱憤(うっぷん)を晴らすように。

 

 竹を切られ、竹林の一部を更地にされた怨みを晴らしている……。

 

 ──それでも私は

 

 

 

 

 

 ──何もできないと分かっていても! 

 

 

 

 

 私は神谷君を庇うように刺々の前に立ちはだかる。そして大幣を強く握りしめて叩きつける。

 

 

「大切な友達が!! こんな酷い目に合わされているところを見て!! 黙って見ていられるほど──ッ!」

「グゥ……何タケその力はッ!」

「薄情者じゃない!!」

「グゥアッ!!」

 

 大幣に全霊力を込めて叩き込み、刺々を吹き飛ばすことができた。

 

「はぁ、はぁ……」

 

 ──永遠亭、霊夢、魔理沙、妹紅さん、誰でもいい。何とかして助けを呼ばないと。早くしないと神谷君が死んじゃう! 

 

 吹き飛ばされて地面に倒れていた刺々は起き上がると怒号を上げながらこちらに掌を向けてくる。

 

「チクチク……。強くなっても嫌いなものは嫌いなままタケね。巫女もどきが調子に乗りやがって! 気に食わないタケ! お前は後だと何度言わせるタケェ!? 順番は守れと教育されていないのか!」

「──ッ! あ……」

 

 突然お腹に強い痛みが襲ってきた。恐る恐る下を見ると、竹棒が刺さっていた。

 

 ──痛い

 

 痛みが強すぎて戦意が一瞬で無くなった。

 

 立っていられなくなって座り込んでしまう。

 

「はぁはぁ……うぅ……」

 

 驚く程に心臓の鼓動が速くなり、ドクドクと言う音が頭に響く。思考は不気味な程にクリアになり、自分の運命の演算を無限に繰り返す。何度やっても答えは同じ。

 

 ──死んじゃう

 

「痛い……痛いよ……誰か……たすけ……」

 

 声が出なくなってしまった。地面に倒れ込むと隣には同じく横たわっている神谷君の姿が見える。

 

 ──かみやくん……ごめんね……わたし、なにもできなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───────────────

 

「う……ここは……何処だ?」

 

 目を覚ますと真っ白な部屋にいた。上を見ても、前を見ても後ろを見ても、どこを見ても真っ白。部屋と言うよりは空間と言った方がいい気がする。

 

 ──刺された傷が無い。それに着ている服が綺麗だ。

 

「まさか本当に死んだのか!? クソッ!」

()()()、貴方はまだ死んでいません。死なせるわけにもいきません』

 

 突然後ろから声が聞こえた。振り向くとそこには美女が立っていた。

 

 霊夢や霊華と同じくらいの背丈……推定157cmの女性は水色の長い髪に白いレースの服を着ている。この女性からは只者ではない力を感じる。

 

()を感じるのが不得意な俺がそう感じるのだ。この人は只者ではない。この「力」、刺々のようなおぞましい妖力ではなく、初対面なのに何処か安心してしまうような温かい感じだ。

 

「……えっと、異世界転生はお断りですよ? 転生させる力があるなら元の世界に戻してください! 俺はあの子(霊華)を守りたい!!」

『異世界……転生。はあ、あなたは何か勘違いしているようです』

「……え、『お前は私の手違いで殺しちゃった☆テヘペロ! お詫びに好きな世界に転生させちゃうぞ!』展開じゃないんですか」

『……どうしましょう。折角覚えた日本語の知識が足りないみたいです……』

 

 うーん、話が噛み合ってないぞ。

 

「なんかごめんなさい。俺は神谷祐哉です。貴方は? 天使ですか?」

「貴方のことはよく知っています。私の名前はアテナ。ギリシア語を日本語で発音する影響で呼び方が複数ありますがお好きな様に呼んでください」

「ア、アテナって……あの、ギリシア神話の?」

 

 俺がそう言うと自称アテナはコクリと頷く。

 

「マジっすか」

『実は私達は以前に会っています。あの時は声のみでしたが』

「あっ……使い魔を作ろうとした時見た夢に出てきたあの人ですね」

『そうです。私の言う通りにニケを元に使い魔を作成したようですね。良い事です。アレがあれば私達はより強固に繋がることができる』

 

 ニケはギリシア神話に出てくる女神。それを使えと指示するものはそれに関係する者。ここまでは予想できていたがアテナのような有名な女神だとは思わなかったな。

 

「……とある女の子の診断で、俺の中にナニカがいる事は知っていました。まさか貴方だとは。お会いできて光栄です」

『……すみませんが時間がありません。正式な挨拶は後程しましょう。今は何も言わず私を信じてください』

「わ、分かりました」

『先ずは状況整理から。今貴方がいるのは貴方自身の精神世界。私は貴方を依代にしている神。貴方の味方です』

 

 アテナは一呼吸間を置いて続ける。

 

『貴方の体は今、大量出血で死ぬ寸前──瀕死状態です。誰かが助けなければ助かりません。以上です』

「はい」

『今回は私の力で、ある程度ですが回復させます。そこからは自力でどうにかしてもらうことになります』

 

 ──! 俺は意識を取り戻せるのか。助かった。

 

とは言ってもどうしたらいいのだろう。再び意識が戻った時、何もしなければまた気を失って今度こそ死んでしまう。せめて止血しようか。傷口を蓋できれば創造物はなんでもいい。

 

『それと、どうやらこの一件でもう一つの力を使えるようになったようですよ。後はきっかけさえあれば使えるようになるでしょう。さて、準備はいいですか?』

「うん? ……はい。取り敢えず止血すればいいですよね。血は足りるかな……」

『霊力を巡らせば少しの間なら代用できるはずです。コントロールは私が手伝います。──いえ、先に言っておきましょうか。()()()()()()()()()()()()

「──分かりました。貴方を信じます」

『それでは戻します』

 

 

 ───────────────

 

 

 ゆっくりと、意識が戻ってきた。

 

「──ッ」

 

 貫かれた腹が痛い。そして血を失っているからか頭も重たい。

 

 ──創造! “止血”付与

 

 ヤバい。霊力が空っぽだ。

 

『血を失ったからでしょう。今こそアレを使う時が来たのです』

 

 ──創造、『MP回復』発動

 

 俺が念じると地面に赤い魔法陣が展開された。その魔法陣は発光し、中心にいる俺の霊力が()()()()()()

 

 MP回復は俺が用意しておいた奥の手だ。これは今まで溜めておいた霊力を、必要な時に引き出せるというもの。

 

 霊力の貯蓄は反射鏡の創造をした頃から始めていた。これは一日の終わりに余った霊力を魔法陣に蓄えられる。

 

 ──霊力は満タンまで回復。貯蓄はあと1回全回復できるくらいかな。

 

「チク? お前、何をしているタケ?」

「回復だよ。さて、勝利条件は先に相手を2回被弾させることだったな。始めよ──え?」

 

 霞む視界も元通りになり、思考も安定してきた。立ち上がった時、俺は()()気づいた。

 

 ──何で……どうして霊華が倒れているんだ

 

「チクチク……どうする? 本当に始めるタケ?」

 

 チクチクは動揺している俺を見て(わら)う。

 

 刺々(こいつ)がやったのだろう! 絶対に許さない。

 

 ──取り敢えず、説明してもらおうか! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!

 

「……なあ、おい。教えてくれよ。どうして霊華はここで倒れているんだ?」

「チクチク。話してやろう。お前が気を失った後、この女はお前を庇う為に拙竹の前に立ちはだかったタケ。……ここまで説明すれば十分タケ?」

 

 

 

 俺を……庇う為……立ちはだかった……

 

 

 

 霊華は俺を庇って攻撃された。

 

 

 

 このままでは……

 

 

 

 霊華が──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 急いで彼女の元へ駆け寄る。彼女の腹からは既に大量の血が流れていた。真っ白に積もった雪が赤い血で塗られている。

 

「その女を刺したのは今から……1分くらい前タケね。まだ死んでないはずタケ。チクチク。でも逃がさないタケよ。冷たくなっていく女を見て更に絶望しろ! 拙竹を(たの)しませろ!」

「うるさい」

 

 

 

 

 

 

 

 ──嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!! 

 

 

 

 

 

 

 

「俺……は、この子を……守るって……誓ったのに……!」

 

 

 

 

 

 

 身近にいる彼女を守れるくらい強くなるために今まで修行してきた。まだ足りなかったのだ。そして一度でも失敗したらその時点で終わり。──死んでしまったらもう、何をしても無駄なのだ。

 

 

 

 

 

 

 ──死なせたく、ない。俺は──! 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁああああああ!!」

 

 

 

 

 気づいたら叫んでいた。喉が潰れるのではないかと思うくらい。そんなことはどうでもよかった。何もかもが嫌になった。全てが許せない。そんな極端な気持ちが溢れてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──俺は、無力だ。情けない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──許せない! 刺々(アイツ)が!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──無力な俺が!! 理不尽な運命が!! 何もかもが許せない! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──全部俺が!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──()()してやる!! 

 

 

 




ありがとうございました。二人の絶望的な気持ちがちゃんと伝わったでしょうか。「まだまだ」でも、「伝わった!」でもいいのでぜひ感想ください!

十千刺々の設定
・能力:意思を持つ程度の能力
・身長:150cm→200cm
・備考
「チクチク」という笑い方と語尾の「タケ」が特徴的な竹妖怪。通常は女子高生の様な見た目で、背中に竹棒を背負っている可愛らしい子だが、覚醒するとその姿は大きく変わり、竹を無理矢理キャラクターにした感じになる。

彼女の、意思を持つ程度の能力は刺々が迷いの竹林の意思だということから。迷いの竹林に入り込んだ人間を監視し、竹を切られると発動する。そして竹を切った人間を懲らしめるのだ。十千刺々という存在は人間でいう白血球の様な役割を持っている。
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