駒王学園に転校初日のお昼休みの時だった私、暁 朔蘭は外で青空を見上げながら母が作ったお弁当を食べていた。
こんなに青空が綺麗なのにあんな事件が起きてるなんて正直信じられないな~…
私がそんなことを考えていると…
「お前が今日から転校してきた暁 朔蘭か?」
誰かがいきなり私に話しかけてくる。
振り替えるとそこには蒼い髪にイヤリングを付けた私と同じくらいの少女がいた。
「そうですけど、あなたは?」
私がそう返事すると少女は突然私の周りを一周したあと、私の顔をじっと見ながら言う。
「師匠が言ってた暁 朔夜の娘……そんなに強そうには見えない……もしかしてあなたも魔法とかで戦うウィザードタイプなわけ?」
なんだ……この人?
「はい?いきなり何を言ってるんですか?そもそも誰なんですか?」
その少女はとても馴れ馴れしく初対面の私に話してくる。
「あ、自己紹介がまだだったな。オレは兵藤 悠奈。よろしくな」
おれ……?でも見た感じ女の人だよね?なのにおれ?
「あの……男の人なんですか?」
私がそう質問すると……
「あぁぁん!!!?誰が男だと!!!」
めちゃくちゃキレてきた。めんどくさい人だな~…。
「す、すいません!よ、よろしくです」
「次男とか言ったらただじゃおかねぇからな……?」
めっちゃ怖いんですけどこの人ーーー!!!
ん?てかこの人今兵藤って……
「あの、さっき兵藤って。もしかして兵藤 一誠さんの!」
「あ?……あぁ。そうだよ、あのクソ親父の娘だよ」
やっぱりだ!母さんから話は聞いていたけどまさか一誠さんの娘に出会えるなんて!
「あの、悠奈さんのお母さんは誰なんですか?」
「ユーナでいいよ。母か?母はリアス・グレモリーだけど、それがどうかしたかよ」
やっぱりそうなんだ!!!どうりで顔とかが似てる訳だ!
ん?でもグレモリー家って確か髪の色は紅って聞いてたんだけど……
今一度ユーナの髪の色を見ると間違いなく紅ではなく蒼い………。
「ユーナの髪の色って染めてるの?それとも地毛?」
「地毛に決まってんだろ。何言ってんだよ」
「グレモリー家って確か髪の色は紅って聞いてたから……」
するとユーナは少し下を向いたあと、私にこう言った。
「異変体ってヤツだ。私は普通のグレモリー家の奴らとは違う。元から髪の色は蒼い。何で蒼いかはよくわからねぇんだけどな」
そんなこともあるんだ~…。でもユーナの髪の色はとても綺麗なスカイブルー。
「そうなんだ。でも私はユーナの髪の色は綺麗だと思うよ?青空みたいなスカイブルーで」
「う、うるせぇ………」
ユーナの顔は少し赤面になっていた。
「照れてるの?」
「照れてねぇよ!」
ユーナのわかりやすい顔に私は少しクスッと笑ってしまった。
それから色々とユーナと話して私と彼女はすぐに親しい関係になれた。
するとユーナがあることを口にする。
「お前もこの町の異変で転校してきたのか?」
「えっ?」
「最近この町で現れる謎の怪物のことだよ。違うのか?」
「怪物?もしかしてディアボロスのこと?」
「ディアボロス?なんだよそれ」
どうやらユーナはディアボロスの存在を知らないらしい。
私は彼女にディアボロスについて説明した。
「人間を喰らう悪魔……しかも仮面を壊さないと死なない…か。めんどくせぇ奴らが押し掛けてきたもんだな」
「私はイベルタ・ルキフェルっていうディアボロスが何を企んでるのか調査するためにここに来た」
「なるほどな。よし!オレも協力してやる!この町の危機だ。オレにはこの町を守る義務がある」
「ありがとう。それじゃ、頼りにしてるよユーナ」
そしてお昼休みも終わり、そのまま何事もなく初日の学園生活は幕を閉じた。
家に帰る途中。
「朔蘭~!」
ユーナがこっちに向かって走ってくる。
「どうしたの?」
「いやいや、ちょっと今日お前暇か?」
「まぁ暇だけど……」
「じゃあちょっと付き合ってくれよ。夜に町を調査しに行かねぇといけねぇんだ」
「それを私にもしろと?」
「あぁ。昼休みに言ってたイベルタ?だっけか?そいつのこともついでに調査できるだろ?」
まぁ確かに言われてみればそうか……。この町のこともよく知らないし、散歩がてら付き合うのも有りかな~…。
「わかったわ。何時にどこで待ち合わせにする?」
「深夜0時に学園前でどうだ?」
「了解。じゃあまたそのときに会いましょう!」
そう言って私は彼女と別れた。
私は新しい家へと帰ってきた。
どうやらここは父さんが私くらいの頃に住んでいた家らしい。
二階建てのごく普通の家だ。
でも……一人で住むのにこれはさすがに広すぎるかな~…。
そう思いながらも自宅の整理を始める。
そしてあっという間に時間は過ぎていき、気がつけばもう夜の11時。
そろそろ行く準備しないと。
私は動きやすい服装に着替えたあと、魔方陣から一つの武器を召喚した。
これは
この紅い煉獄の剣は私が一番初めて造った
名前はレーヴァテイン。剣にはまってる宝玉の中には精霊が眠っている。
この精霊こそ、の命と言ってもいい。精霊がいなきゃこの剣は使い物にならない。
とりあえずこれを持っていけば何とかなるでしょう!
私は駒王学園へと向かった。
深夜の学園か~……なんかちょっとやだな……。
べ、別に!こ、怖くないし!
震えてる?ち、違うし~!
ただの武者震いだし~!
駒王学園に着くとそこにはまだ誰も居なかった。
えぇ~…嘘でしょ……誰か居てもいいじゃない……。
こ、怖くないけどなんか……不気味……。
すると魔方陣が現れ、そこからユーナが現れた。
「お?なんだもういたのか。早いな。って………怖いのか?」
「こ、怖くないし~!!」
「無理すんなよ…。てかお前悪魔なんだろ?悪魔がお化け怖がってどうすんだよ……」
「だから怖くないし~!!武者震いだし…!」
「はいはい、そうですか。とりあえず町を探索するぞ。この時間帯が一番活発に活動してるらしいからな」
「そ、そうなんだ……」
私はユーナの腕にしがみつきながら町の方へ移動した。
町の方へ来ると、誰も居なかった。あれだけワイワイしていた町が深夜になったとたんに人の影すらなかった。
なんだが不気味だ……。
すると……
「美味しそうな匂いがするな~……ようやく肉が喰える~……」
なんだか不気味な声が聞こえてくる!
お化け!!?お化け!!?
私は怖すぎてユーナの腕をぎゅっと力強く掴む!
「痛って!お前やっぱり怖いんだろ!」
「だって今声が!!!」
「お化けな訳ねぇだろ!お前が言ってたディアボロスってやつだ」
「えっ……?」
「ほら、あそこに居るじゃねぇか」
ユーナが指を指した方向を見るとそこにはゾンビのような魔物がいた。
あれがディアボロス?なんかすごく痩せてるけど……
「そうか………全く喰ってないから飢えてるってか。朔蘭、お前の強さを見せてもらうぞ」
「えぇー!?私一人で戦うの!?嫌よ!!」
「はぁ!?お前悪魔だろ!ったく……仕方ねぇな……オレも一緒に戦ってやる。これでいいんだろ?」
「あ、ありがとう!」
私はレーヴァテインを構える。
ユーナは指を数回鳴らしたあとに構える。
お互いに戦闘態勢に入る。
「ぐぉぉぉぉ!!!」
襲い掛かるディアボロス。
「デェェェヤッ!!!」
振り払うように回し蹴りでディアボロスを蹴り飛ばすユーナ。
その威力でディアボロスは近くの岩場に衝突する。
凄い……一撃であそこまでの破壊力がある蹴りが出来るなんて……。これが一誠さんとリアスさんの娘の力……。
私も負けてられない!!!
「行くよレーヴァテイン!!!」
レーヴァテインを起動させ、岩場に衝突したディアボロスに追撃するように私は斬撃による攻撃でディアボロスにダメージを与える。
ディアボロスの体に傷ができるも傷口はみるみる内に回復していき、傷口が閉じていく。
「不死身っていうのは本当のようね……どうしたものか」
「そんなもん簡単だろ?修復しきれないほどの技を食らわせてやればいいんだよ」
「できるの?」
「まぁ見てな……」
ユーナがディアボロスの前に立つ。
大きく息を吸ったあと、ゆっくり息を吐く。
するとユーナの周りに蒼いオーラが出現する。
これはまさか滅びの魔力?凄い…!これならディアボロスも倒せるかも知れない!
ユーナは掌に魔力を高めていく…!
そして!
「ドラゴンゼロショット!!!!」
その叫び声と同時に高まった魔力を放つ!!!
その魔力のオーラがディアボロスを包み込み、たちまち体が崩れていく。
そしてあっという間に跡形もなくディアボロスは消え去った。
「仮面ごとディアボロスを消滅させた……凄い…」
「なんだろうな、この感じ。全く歯応えがなかった。あれが本当にディアボロスなのか?」
すると近くにとんでもなく強い魔力を感じた!!!
「ユーナ!」
「わかってる!ものすげぇデカイ魔力だ。最上級…いやそれ以上。まさか魔王クラスか?」
「魔王クラス……?違う。これは魔王クラスなんてものじゃない!もっとヤバイ……」
「とにかく行ってみるぞ!」
私とユーナは強い魔力を感じた場所へと向かった。
そこにいたには一人の女性だった。見た目は私たちと変わらないくらいの女性。
しかし、その女性が人間でないということは見た瞬間に理解した。
頭には角、背中からは私たち悪魔とは違う羽、そして尻尾もある。
両腕と両足にはカッターのようなものがある。
「このバカでけぇ魔力はアンタのものかい?」
ユーナが女性に問いかける。すると女性は…
「そうだと言ったら…君たちはどうする?」
「見た感じ悪魔じゃねぇな…。テメェ何者だ!」
「私の名前はマリア…。マリア・ルクスリア。この世界とは別の世界で魔王をしている者だ。君たちこそ何者なの?」
ルクスリア……どこかで聞いたことがある名前だ…。
私がそんなことを考えているとユーナは…
「オレはユーナ・グレモリー。この町で最近よく人間を喰らう魔物を退治するように魔王様から命令を受けてる」
「魔物…?それはもしかしてディアボロスのことかしら?」
「どうやらやっぱりディアボロスと何か関係がありそうだな……話は冥界でゆっくり聞いてやるよ!」
そう言ってユーナはマリアと名乗る女性に拳による攻撃を仕掛けた。
「食らいやがれぇぇ!!!!!」
しかし!
ガシッっとマリアは片手でユーナの拳を受け止めた。
「中々良い拳ね。この世界の悪魔はやはりどこか私たちとは違う何かがあるのかも知れない。でも………やっぱり悪魔がディアボロスに勝つのは無謀な話よ!!!」
拳を握りしめたまま、空いてる拳でユーナの腹部に強烈なパンチをお見舞いする。
「がはっ…!!」
腹部を抑えて膝をつくユーナ。
「なんてパワーだ……師匠のパンチより何十倍も重い…!」
そしてマリアは私の方を見て言う。
「貴女はどうするの?来るの?来ないの?」
私はレーヴァテインを構えて、彼女に言う。
「貴女が何者かよくわかりませんが、戦うと言うなら私は戦う!!」
するとマリアは私のレーヴァテインを見ると、驚いた顔で言う。
「ちょっと待ちなさい。貴女のその剣ってまさか…神創具……?」
「えっ…?なんでそのことを!」
「貴女、名前は?」
「暁 朔蘭……!」
私の名前を聞いた途端、マリアは微笑んだ。
「そう……暁。どうりで神創具のことを知っている訳ね」
そう言うとマリアは武装を解除し、私に言う。
「暁 朔夜。貴女の父親の名はそうじゃなくて?」
「なんで父さんの名前を?」
「やっぱりそうなの……よかった。彼の娘……。私ははぐれディアボロスを追ってこの世界に来たディアボロスの魔王。貴女が朔夜の娘だと言うのであれば私たちは敵ではないわ」
「どういうこと?」
「まぁ詳しくは私たちの世界へ来てからお話しましょう」
そう言うと、マリアはユーナに何らかの魔法を掛けて彼女を眠らせた。
そしてお姫様だっこをしてユーナを持ち上げるとワームホールが開いた。
「付いてきなさい。案内するわ。私たちの世界へ……」
私はレーヴァテインをしまい、彼女の言う通り付いていく。
ワームホールを抜けるとそこには空が紫色の別世界が広がっていた。
「ようこそ、魔界へ。そしてここは私が支配する領地、ラストよ」
魔界……冥界は聞いたことあるけど魔界なんて始めて来た。
というよりも……マリア・ルクスリア。この人と父さんの関係は一体……?
〈ステラside〉
イベルタ様の命を受けた私、ステラ・ルクスリアはある異世界へと来ていた。
何でもイベルタ様はこの世界に居る女堕天使をディアボロスに転生させて仲間に欲しいらしい。
堕天使なんかを転生させて何が得なのか私には理解できないけど、まぁ堕天使が堕ちるとこを見れるならそれはそれでいい……
はぁ~…!早く私を満足させてほしいわ!
ワームホールを抜け、私たちは堕天使がいるという教会へたどり着く。
「教会が堕天使の基地だなんてね。まぁいいわ。神に見られながら快楽に堕ちる堕天使……いいシチュエーションじゃない……もうたまんない!さっそく突入するわよ。エヴォルト、邪魔な神父どもは殺すなりなんなり好きにしなさい」
「了解しました、ステラ様」
私たちは教会の扉を破壊して中へと突入。
すると一人の神父がそこにいた。
「おやおや~?これはこれは。見かけないお顔。どちらさんっすか~?」
「レイナーレって堕天使は何処かしら?私は彼女に用があるの。案内してくれると助かるのだけれど」
「案内?そんなもん俺がするとでも思っちゃってるんすか~?」
「してくれないの?それじゃあ仕方ないわ。邪魔だから死になさい」
「今からお前の心臓にこの刃を突き立てて、このイカす銃でお前のドタマに必殺必中フォーリンラブ、しちゃいます!!」
その汚ならしいしゃべり方をする神父は光の剣を取り出して、突っ込んでくる。
「面白いおもちゃを持っているようね。でもね………」
光の剣が私のお腹を貫く。
「ひゃははは!!!避けもしないでそのまま貫かれてやがる!さてはお姉さん、もしかしてとっても弱いんじゃないのぉ?」
「心配してくれるの?随分優しいわね。でもね、坊や。心配無用よ。だって………痛くないもの」
「なんですとぉ!?テメェ何者だ!!」
「知る必要はないわ。だってあなたはここで死ぬのだから……」
そう坊やに告げたあと、私は彼の心臓部を手で貫いた。
「ぐふぉ…!?」
「神父の肉なんて美味しそうじゃないから私は食べないけど、下級のディアボロスになら食べてもらえるかもよ、坊や。よかったわね。それじゃあ……おやすみ♡」
そのまま私は心臓を彼から引きちぎった。
神父はその場で即死。まぁ当然よね。人間なんてちっぽけな生き物ですもの。
あぁ~…。手が血で汚れちゃったわ。
早くやることやってシャワーを浴びたいわ。
私はそのまま地下へと向かった。
地下の扉を破壊して突入すると、そこには複数の神父と黒い羽をした女性が3人と男性が1人いた。
間違いない。堕天使ね。
「なんなの?あなた達?」
「レイナーレって堕天使は誰かしら?」
「私よ。それであなた達は?」
「お初にお目にかかります、堕天使レイナーレ。私はステラ・ルクスリア。以後お見知りおきを……短い間でしょうけど」
「それで私に何の用なのかしら?見た感じ人間でも堕天使でもなさそうだけど」
「そうですね、この世界で言うところの……悪魔、とでも言っておきましょう」
すると、周囲の神父が光の剣を構える。
「エヴォルト……黙らせない」
「了解だ」
そう言い、エヴォルトは瞬時に周囲の神父を抹殺した。
「抹殺完了……」
すると、それを見たレイナーレ以外の堕天使が驚いた顔で言う。
「貴様ら何者だ!」
「あなたは確か……カラワーナだったかしら。あなたも良い感じで快楽に堕ちそうね……いいわ、たまんない」
不適な笑みを浮かべる私を見て、堕天使どもは光の槍を構える。
「それ以上動かない方が身のためだ。この光の槍が貴様を貫くぞ」
紺色のコートを着用し、頭部にはシルクハットをかぶっている屈強な風貌をした男……確かあれはドーナシークだったかしら?男が快楽に堕ちる瞬間なんて興味ないわ。さっさと黙らせた方がいいかも。
「それがどうしたって言うの?貫きたいならやってみなさい。約束してあげるわ、私はここから一歩も動かないってね」
「なんだと……ならば死ね!!」
ドーナシークは光の槍を私に投げる。そして槍は見事に私の頭部を直撃。
「あの女本当に動かないとはバカな女だ!」
カラワーナが少しバカにした感じで言う。
「レイナーレ姉様、後ろの悪魔どもはうちらに任せてほしいっす。あんな奴らうちらでもなんとかなるっすよぉ」
エヴォルトが小柄な堕天使……確かミッテルトだったかしら?その彼女に攻撃をしようと動こうとする。
私は……
「エヴォルト、下がりなさい。大丈夫よ。今は幸せを与えてあげなさい。その方が堕ちた時も顔も良いものになる……」
私は頭部に刺さった光の槍を手で抜き取ってそのまま手で砕いた。
「つまらない攻撃ね、本気でやってその程度?所詮堕天使なんてこんなものよね。しかも、あなた達は下級クラスかしら?だったらこの程度よね~…」
「バカな!ドーナシークの槍は確かにあの女の頭を貫いた!」
「さて、さっさとやることやってイベルタ様の所へ戻りましょうか」
強い堕天使だったら少しくらい遊んであげてもいいんだけど………下級クラスの堕天使なんて私から見ればゴミ当然だし。
私は魔方陣を展開し、そこから4枚の仮面を取り出した。
「エヴォルト、あなたはドーナシークをやりなさい。あとの女どもは私が直々に調教してあげましょう……」
「ステラ様自ら調教ですか…!何と羨ましい……」
「これが終わったらあなたにもご褒美くらいあげるわ」
そう言って私はエヴォルトの頬を優しく撫でる。
「見せてあげる。私の本当の姿を……。これがディアボロスの真の姿よ!!!」
私は魔力を解放した。ドラゴンに似たディアボロスの翼が現れ、頭からは角、黒い尾も表れ、衣装も露出度が高いものに変化。
体の一部にはラスト眷族の紋章が描かれた刺青が表れる。
「これが……私の本当の姿よ。悪魔と言っても私はあなた達が知ってる悪魔とは違う。さぁ快楽を楽しみましょう♡」
私の姿を見たレイナーレ達はどこか怯えた表情になっているのがわかる。
下級クラスの堕天使のわりには私の強さがわかるのね。感心、感心。
「貴様……一体何者だ……!!!」
「そうね、異世界の悪魔とでも言っておきましょうか?でも心配しないで、あなた達もこれから私と同じ存在になるわ。気を楽にして気持ちよくなればそれでいいのよ」
「何をふざけたことを!!!」
カラワーナが光の槍を私目掛けて投げる。
その攻撃しか手段がないわけ?つまらないわね……
私は光の槍を手で掴み、そのまま握りしめて光の槍を砕いた。
「バカな……!?何故光に触れることができる!?悪魔であるなら光は猛毒のはずだ!」
「その答えはそのうちわかるわ。まずは………あなたよ。カラワーナ…」
「逃げなさいカラワーナ!!」
レイナーレが叫ぶも、もう遅い。
私はカラワーナに幻術をかけた。さぁ、眠りなさい。
そして幻術の中で快楽を楽しみなさい。
カラワーナの目からハイライトが消え、その場で倒れ込んだ。
「カラワーナ!アンタうちらに何する気!?」
「何をする?そうね、快楽を与えて堕ちてもらいたいって言ったら素直に受け入れてくれるのかしら?」
私は瞬時にミッテルトの背後に立つ。
「ミッテルト後ろよ!」
「なっ!?」
もう遅い……快楽を楽しみなさい。
私はカラワーナに続いてミッテルトにも同じ幻術をかけた。
そしてそれと同じ頃、エヴォルトはどうやらドーナシークを取り押さえていた。
「ステラ様、堕天使を確保しました。如何いたしましょう?」
「そうね、もう転生してもらいましょうか。これを使ってね……ふふっ」
私はエヴォルトに混沌の仮面を渡した。
「かしこまりました」
エヴォルトはドーナシークに仮面を被せた。
「ドーナシーク!っ……!彼に何をしたの?それにカラワーナとミッテルトにも!」
「お嬢さん二人には幻術で快楽を楽しんでもらってるわ。ドーナシークはこれから私たちと同じ存在になる……。あとは……貴女だけね。レイナーレ」
私は邪な心を持った者の心を読むことができる。
さて、レイナーレ貴女には一体どんな快楽を与えましょうか?
私は彼女の心を読み取った。
なるほど。アザゼルとシェムハザからの寵愛を受けたい……ね。
私は彼女の背後に回り込み、耳元で囁いた。
「アザゼルとシェムハザからの寵愛を受けたい……そして彼らにあこがれている………彼らに追いつくためならば手段を選ばず、さまざまな非道な悪事を平気で行ってもいい……違うかしら?」
レイナーレは青ざめた。
「貴女はどうやら魔に堕ちるに相応しい魂を持ってるじゃない……。大丈夫、すぐによくなるわ♡」
「何を……?」
ワームホールを展開し、そのまま私はレイナーレを連れて別の場所へと移動した。
そして数時間が経過した。
ワームホールから出てくると、エヴォルトが向け入れた。
「おかえりなさいませ、ステラ様」
「えぇ、ただいま。エヴォルト、新しいお仲間よ」
そしてワームホールからもう一人、私たちと同じディアボロスが。
「もしや、彼女は……」
「えぇ、生まれ変わったレイナーレよ。どう?エヴォルト。素晴らしいとは思わない?こんなに淫魔らしいディアボロスは始めてよ」
そこにいたのは堕天使ではなくディアボロスとなったレイナーレ。
「ステラ様、カラワーナ達は?」
「そうね、もういい感じになっている頃ね」
私はカラワーナ達の幻術を解いた。
すると……
「私は………」
「うちは……」
どうやら快楽に堕ちたようね。
私は二人に近づき……
「いい表情になって来たじゃない♡気持ちイイコトで頭がいっぱいの、淫魔らしくて素敵な表情よ♡」
そう言って二人にも混沌の仮面を被せ、ディアボロスへと転生させた。
ミッションコンプリートってとこかしら?さ、早くイベルタ様に報告してシャワー浴びないと。
戦ったら汗もかいちゃったし。
レイナーレ、カラワーナ、ミッテルト、ドーナシークは私が与えた快楽に堕ちた。
そして堕天使からラスト眷属のディアボロスに生まれ変わる事になった。
私の魔性の快楽によってね♡
特にレイナーレ……貴女は本当に淫魔に相応しい魂の持ち主よ。お姉さん感動しちゃった♡
これからバリバリ働いてもらうわよ。
こうしてイベルタ様から与えられた命令を終えた私は再びワームホールを開いてイベルタ様がいるあの場所へと4人を連れて帰っていった。
〈次回予告〉
第2話
『ディアボロスとの邂逅』
次回、朔蘭たちの本格的な物語が始まります。