ダンジョンにヘラクレスなベルがいるのはマジでmistake   作:ひねくれ蛞蝓

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愉悦ゥ!!!


ファミリアに入って教会で愉悦を探してしまった1話

ー突然だがロキファミリアの門番はそこそこ強い

レベル2とは実際十年かけてもなる者が現れるかどうか、それどころか一生かけて上がったという冒険者も少なくない

そのレベル2が門番という時点でロキファミリアのレベルの高さが窺い知れるが、その門番の主な役目は来客の確認と侵入阻止である

 

侵入阻止はまだしも来客の確認ももちろん多い

来客が刺客という皮をかぶったものも居れば、ロキの気まぐれの客だったり、はたまたギルドの通達人だったり

気は抜けない仕事なのである

 

さてその門番、現在必死の形相を浮かべ今まで対応したことのない危機に直面している。

今までここまで弩級の衝撃があっただろうか

そう目の前の圧倒的強さを見せつける男を睨んで思う

レベル2である自分は遠征組には劣るがそこそこ出来るつもりだ

幾ら何でもレベル3程度なら2人で足止めぐらいはできるはずだ。

その男の動き、目線、目つき、全てがその冒険で鍛えた目で追えない

 

「そろそろやめて欲しいんですが...........なんで入れてくれないんですね...........」

 

男は呆れた口調で言う

 

「馬鹿野郎。たしかにてめえは強い。その動き、その力、確実に俺らを超えてると言っていい。入団希望ならふつうに入れてる」

 

門番は忌々しそうに吐き捨てる

 

「だから入りたいと申してるんですけど...........怪しいものも持ってないですし...........」

 

「そうだな...........持ってないわな...........持ってないことが問題なんだよな...........見りゃわかるよ。」

そう怪しいものは持ってない。と言うか調べるまでもない。むしろ逆である

門番のひとりが震えながらいう

 

 

 

 

 

「腰蓑1枚の変態なんざファミリアに入れるわけ、ネェダロォオオオオ!!!???」

 

持ってなさすぎた

 

 

◇ ベルside

 

馬車の人に下ろしてもらってからオラリオを回ろうと思って少しはしゃいでしまった。

それが災いで僕の格好は僕の速さに耐えきれなかった服だった布を腰に巻きつけて最低限の場所を隠したのだが...........どうやら変態認定されているらしい

門前払い以前に変態扱いって..........

服がついていけなかったとか言ったら「最初から脱いできたんだろ」とか言うからちょっと本気出したのがまずかったかな...........引き際が無いや...........

仕方ない、ここは服を買ってからもう一度出直そうかなぁ

でもその前にどこのファミリアかも教えてくれないし期待して来たのにちょっと品性疑うや...........

 

※腰蓑1枚の筋肉質変態が男門番に対して「入れて欲しい。体には自信がある」とA○男優並みな色気で言っているとこを想像してください

 

「仕方ない、諦めるとしよう............他を当たる...........」

「あ、ああそうかそうしろよここよりいいファミリアいっぱいあるぜ!!!??そこで稼げよ!?な?!」

 

稼ぐって何をだ。ファミリアの中でも稼げる制度あるのかな?まずなんで尻を抑えてるんだろ?攻撃してないのに

 

 

 

 

 

「...........結局どこもダメか...........」

気が沈むなぁ

ほかのところ行くとどこの門番もNO出すし

女の門番の人とか「ダメ、ダメなの、いやそのこんなところでそんな...........」

とか顔赤くしてうわ言呟くしどうしろってゆうんだろう

服買うほどの金も今は無いしなぁ

 

※この世界のベルは筋肉すごいですがヘラクレスほどごつい訳ではなく程よい筋肉質ムキムキイケメンです

女性に紳士なためとても男優感あります((

 

 

「腹もすいたなぁ...........ん?」

落ち込み過ぎて気づかなかったが誰かつけてるな...........

足に力を込めて...........一気に後ろに飛んで近づく!!!

「え、ちょっま、ひゃあ!!?」

「さっきから何のようかな?」

いやそのえっと...........と何やらいいながら

少し落ち着くと一つ

「その、ファミリア探してるってほんとかい?」

ん?この感じはまさか...........

「ああそうだが」

「そ、その僕の眷属になってくれないかな」

 

...........驚いた神様から誘われるとは

「さっきから断られてばっかりの男だぞ?」

「それは君がまともな服がないからなんだろう?さっきからつけててわかったよ。どうだい?」

...........焦って冒険者になるつもりもないが、服を買う金もないのも事実。それにどんな所にいろうと有名になればいいか............それに

 

「こんな綺麗な人に誘われて入らないとは口が裂けても言わんよ」

「な?!!!」

「よろしく頼む。名はベル。ベル・クラネルだ。」

「え、えと僕の名はヘスティア!これから宜しくねベルくん!!!」

 

ーこういう方が冒険譚らしくていいじゃないか

 

 

 

 

「...........で、このぼろ教会がファミリアで俺1人だけか神様」

「う、うう仕方ないじゃん...........これでも中は綺麗だよ」

 

ついたはもののほんとにボロい

改築する金とかも集めねばな...........

 

「あ、そうだここの教会の神父さんにも挨拶しよう?僕の相談にもよく乗ってくれたんだ」

「ふむ、神父か...........なら早速」

 

 

「その必要はない」

 

 

!!!

この気配...........

「...........上か」

「ほうこの距離で私の気配がわかるかね...........まあそう警戒しなくてもいい。

...........ここの神父をしている言峰綺礼だ」

 

この人...........何故か見た気がする。神父、愉悦、麻婆、グッなんだこの感覚!!!

 

「なにこれからちょくちょく顔を合わせるとは思うがよろしく頼むよ」

「...........ああ」

 

この人...........気をつけないとやばいかも...........

 

「それと麻婆豆腐を作るのだがいるかね」

「遠慮しておく」

この時の心眼(偽)のお陰で俺はあの愉悦麻婆を避けることが出来、ヘスティアは喜んで食っていたのを見て僕は神様をほんとに神様だと少し見直したのは内緒だ




あの麻婆食べれるヘスティアって多分舌死んでると思う
いきなりお気に入り11って凄く嬉しい
頑張ります

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