ターゲットの暗殺教室 改訂版   作:孤独なバカ

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遅れてすいません
ニセコイ実写化と聞いてから少しだけスランプに陥っています
まぁスマホのギャルゲにはまってしまったのも原因ですが
後注意事項としてここから前作と展開が一気に変わります
もしかしたら前作よりも鬱展開が濃くなる可能性があります


イレギュラー

「……はぁ。行きたくねぇな。」

俺はただため息を吐く

昨日の調理実習の後の授業をさぼってとある隠れ場にずっと潜んでいた。

「久しぶりだなこの症状。」

俺は少しだけ不安になる。本当に久しぶりだった

昨日の俺は俺らしくなかった

いや。久しぶりに俺らしかったと言うべきだろうか

「……はぁ。」

昨日からもう数えられないほどのため息を吐いてしまう。

死神にも。E組の仲間にも、あかりねぇにも

誰にも見せてない本当の自分

それはターゲットになるためには伏せていないといけなかった

弱さを隠し

誰にも強いように見せて

圧倒的な力を見せる

そんなのは本当の自分ではない

その事実に今自分は体が震え体温が低くなっている

「……くそ。」

今は誰にも会いたくなかった。俺は乾いた声で呟く

優しい人は嫌いだ。

ターゲットになってから優しさには裏があると知ってしまったから

そして裏のない人のほとんどは、別れを惜しんでしまうから

この世は残酷で卑劣だ

思い通りになるわけがないし、どこかでイレギュラーが起こる。

……このイレギュラーは想定外だな

ターゲットになって久しぶりに触れた人の温かさ

それが今になって重くのしかかる

「……本校舎みたいな人ばっかりならよかったんだけどな。」

人の醜さを知っている俺にとってE組は地獄だった。

 

いつも通り登校するとはいかず俺は今日は自分の席に一度も行かずただ屋根の上に寝そべっていた。

「……なかなか思い通りにはいかないよなぁ。」

俺は空を見上げると今日も青空が広がっていた

快晴か。

雲ひとつないよく晴れた日だ。

教室にはクラスメイトの声が聞こえる

今日も元気に暗殺してるのだろう

「……」

正直な話今日明日は学校を休みたかった

ターゲットとして俺は弱みを少しでも隠しておきたい

それは死神にも言えることだった

弱みを見せず、ひたすら自分を隠し続ける

それが何よりも難しいことなのは自分が一番理解していた

睡眠も最近は不足しており、調子が下向きになっているのは知っていた

疲労もかなり溜まっているのが分かる

そしてその状態を精神的な疲労が追い打ちをかける

ただでさえストレスが溜まってきているのに最近じゃ悪夢による睡眠不足が重なり元気に見せることがきつく感じ始めている

体が重く、感覚がなくなりつつある

「……厳しいな。」

薬を飲みながらごまかしつつあるが、今度の休みに確実に睡眠を少しでも取らないとまずいだろう。

「体調面から考えるにもって全力なら二時間か。どこかの授業サボってでも睡眠をとるしかないか。」

俺は少し考える。

「今日は体育は烏間の担当だしそこの間を狙って睡眠をとるしかないか。それも死角で目立たないような場所で。」

寝顔を見られるのは隙を見せることなのであまりしたくない。

本当は洞穴で寝てたいがそんなことも言ってられないし。

多分一番安全なところで死神にも見つかりにくいところは。

「……あそこしかないか。」

俺は予測を立てて潜む場所を決める。

距離を置くにもちょうどいい場所だろう

 

「羽川君昨日はどこに行ってたんですか!!」

教室に入るとそうそう死神に肩を掴まれる

「心配したんですよ。昨日羽川君がいつもいる洞穴に行ってもい」

「悪い。寝不足で大声が頭に響くんだわ。少し静かにしてくれ。」

と強引に話を打ち切る。

「大体分かるだろ。嫌な予感がしたから逃げたんだよ。あの場は逃走スペースないし追い込まれたらクラスメイトの二次災害があったらあんたが責任取られるだろうが。」

「にゅや?」

「殺し屋の気配がしたから逃げたんだよ。まぁ本当にいたのかは知らないが。」

俺はポーカーフェイスのまま嘘をでっち上げる

「授業サボって逃げたことは謝るけど不安にさせないためにはそうするしかないだろ?」

「ちょっと待ってください。しかし政府は私の暗殺には生徒の授業中は」

「それはあんただろう。俺の暗殺はフリーを通して基本は自由だ。」

はっきり答えると死神はうっと言葉を詰まらせる

「それに政府は簡単に嘘つくから信用できないんだよ。あいにく俺はあんたじゃないからな。そんな簡単に信用できないし嫌な気配があれば速攻で逃げる。あいにく俺は人間で、マッハ20で逃げられないんだ。」

「……わかりました。」

するとトボトボと死神は去って行く。

その様子を見送り俺は自分の席に座る。

少し嘘をついたことにおいて罪悪感を覚えるがそれよりも体調面がひどい。

そう言った中で俺は席に座ると

「大丈夫?」

といつも通り矢田先輩が話しかけてくる

「……まぁ、大丈夫です。」

「少し熱っぽい?」

「いや。ただ寝ずに隠れてただけなんで。睡眠不足ってなだけです。」

と心配そうに、いや実際心配してくれているのか

「ただ、今日は少し話かけないでくれると助かります。ちょっとさっきも言ったように頭が痛むので。」

「あぁ。うん。」

と俺は前を向く。すると死神がいつものように授業を始める

ただ今日の俺はいつも通りにする余裕がなく

ただ授業も集中しきれなかった

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