「一日目からすでに瀕死なんだけど。」
「……んで、新幹線とバスに乗ってグロッキーとは。」
と死神はすでにバスと新幹線に酔ったらしくぐったりしている
「……こいつ大丈夫かよ。」
「羽川くんは平気なの?」
「俺は船やバスは乗り慣れているので大丈夫です。」
でも触手にそんな性能なかったはずだけどな
……こいつは何をお願いしたんだ?
その間にも死神はいつものように暗殺されているが成功するとは思えないし
まぁ、それよりも気になるのは
「どう、神崎さん?日程表見つかった?」
「ううん。」
と神崎先輩は首を横に振り否定する。
「……」
俺はただ少しだけ考える。矢田先輩たちと話していたから詳しくは分からないけどあかりねえの班の神崎先輩のしおりが紛失したらしい。
「……」
少しだけ違和感っていうか嫌な予感がする
「どうしましたか?羽川くん。」
「……いや。なんでもない」
少しだけ気が緩んでいたのか全く警戒もしてなかったからな
気のせいだといいんだが
翌日
ゆっくり解放感のあるトロッコに揺られながらゆっくりと進んで行く
時速25kmほどのゆっくりとした観光を目的にしたスピードで進んで行く
「……平和だなぁ。」
「そうですね。」
俺と死神はのんびりと八つ橋を食べながら景色を楽しむ
自然に覆われ空気が美味しい中での甘いものは本当に美味しい
それに暗殺者はスナイパーって分かっている分簡単だし
ただ、昨日の嫌な予感が未だに払拭できていない
なんかモヤモヤするっていうか、なんか歯切れが悪いような
そして八つ橋をもう一個取ると急にトロッコが止まる
『鉄橋の上で少しの間停車します。保津峡の絶景が一望できますのでどうぞゆっくりご覧下さい。』
とアナウンスが流れる。
「……」
あぁここだな
すると死神も感覚から分かったらしいそして少しだけ景色から目線を逸らした
そして斜め下を見てすぐに景色に戻る
どうやら銃口を見つけたらしい
……大丈夫そうだな
俺は少しだけ安心する
結局俺はどんなことより死神の味方だ
正直安全でいられる為よりも友人として死神には生きて欲しいし
それに俺はもう
矢田先輩の方を見る
倉橋先輩と片岡先輩と一緒に死神を窓から出させようとしている
……本当に嫌になる
いつか来る別れが本当に嫌だ
俺はこの暗殺教室が終わったら日本から離れないといけない
……はぁ
本当に今俺は何をしたいのかわからなくなる
俺はイレギュラーとして此処にいる
本当は一個下で学年さえ違う
でも
それでもこのクラスが好きだ
先生を暗殺するという異常なことだがそれでも一つの目標に真剣に取り組んでいる
俺はターゲットだ
それでも俺はここに居たいと思ってしまっている
本当今まで以上にターゲットじゃなければよかったと思ったことはねぇよ
俺は少しだけ泣きそうになってしまう
俺は八つ橋をもう一つ食べる
甘くて、あんこの甘みが程よく美味しい
あと何回食事ができるかもわからない
平和な国で生まれてきて平和とほど遠い生活
なんでこんなことに合わないといけないんだろう
そう思いながらも俺は平常心を保ち続ける
辛いことには慣れている。
でも苦しい気持ちは消えない
せめて普通の学生に戻れれば
…………ん?
普通の学生に戻る?
……ちょっと待てよ。
俺は世間からどう思われているのかと考えよう
……よく考えたら死んだ存在とされているわけなんだろう?
……もしかしてこれチャンスじゃないのか?
一年
されど一年の期間がある
それを復讐のために使おうと思っていたけど
いや。復讐もできて俺の潔白も証明できる方法
俺はメモをポケットから取り出す
そしてペンを取り出そうとした時
「羽川くん何しているの?」
すると矢田先輩が話しかけてくる。
「…何って少し考え事を。」
「もう終着駅だけど。」
「えっ?」
すると考え事をしていたせいですっかり景色も見ずに終着駅までついたらしい
「やべ。」
俺は急いで席を立つ
完全に考え事で頭が一杯になっていた。
そして荷物を持ち席を立つ。
「すいません。ちょっとボーとしてました。」
「ううん。いいんだけど。何考えてたの?」
すると矢田先輩は踏み込んでくる。あの事件以降俺には遠慮がなくなり聞きにくいことでも聞いてくるようになった。
まぁ、どうやら俺が溜め込んでしまう性格だと思っているからだと言っていた
……否定できないけど
俺は少し考えてから
「……今は話すのはやめときます。。今はまだ危険なので。」
「えっ?」
「すいません。でも、いつかは話します。でもかなり危ない橋を渡るので。」
俺が言うと少しだけ矢田先輩は目を伏せる。
「……すいません。でも今回だけは先生くらいしか話せないので。」
「……そっか。」
遠回しで戦力外通告するしているので悪いが今回だけは信用と危険な橋を渡らないといけない
もし足がつくようなら俺は本当に死ぬだろう
でもせっかくの身の潔白を証明するチャンスを逃すわけにはいかないのだ。
この人に隠し事するのは本当に嫌だ
でも巻き込むわけにはいかないから
「……」
気まずい雰囲気が流れる
でも、これだけは言っておきたかった
「心配してくれてありがとうございます。」
とだけ言い俺は出口へ向かった。