目が覚めると木造の天井がが見える
「……あれ?」
起き上がると軽く頭痛がする。
どうやら貧血で倒れたようだ。
……でもここって宿だよな。
俺は時間を見ると数時間が経過しており
もう皆は夕食を食べ終わっているころだった
「起きたか?」
すると烏間がそこに立っていた
「……うす。」
立ち上がろうとするが力が入らない。
……本格的に限界かなこの薬も
俺は残った錠剤の量を見ると後二粒
これだけは全部飲んでしまわないと
「……そうだ。」
といいながら俺はカバンから干し肉を食べる。生臭い味が身に沁みる
元々はイノシシのレバーなどの臓器を干した物
貧血対策のために常備しているものだ
「……とりあえず聞きたいことはいくつかあるが。」
「……答えられる範囲なら。」
「それならまず、一つ目なんだが、今日の独断行動についてなんだが。」
と最初は事実確認をしていく
まぁ報告とか色々あるんだろうが、真実だけを答えていく。
それにこっちが本題じゃなさそうだしな。
「それで二つ目なんだが、」
「俺の今の健康面についてですよね。」
すると烏間は頷く。
まぁ、わかりきったことだ。
少しだけ迷うが真実を打ち明けようか
どうせ知らないといけないことだし
「ドーピングによる身体強化の副作用ですよ。吐血による貧血ってところですね。」
「ドーピングってどう言うことだ?」
「俺が作った薬で筋肉や皮膚、神経などを強化しているんです。異次元みたいな身体能力は模擬戦で戦ったあなたならわかると思いますが。」
「……。」
烏間先生は言葉を失いかけている。それも当たり前だろう。
「でも、薬なんて飲むそぶりはしてなかったぞ。」
「……簡単ですよ。効果は永続。飲んだ数だけ強くなれる。……これが俺が追われている理由の一つです。」
すると烏間先生は目を見開く。そして考え
「……確かにその薬があれば今の戦争は一気に変わるな。」
「でも大量接収を続けると血管が血圧に耐えきれなくなって内出血を起こし最悪死にます。それに、反対の薬がないんで一度飲んでしまえば後には引けません。……まぁ、今回その薬のもう一つの効果を使うために飲んだんですけど。」
「……それはつまり」
「今後その薬を飲む時は俺は死ぬ可能性があるって感じですね。もしレシピが奪われようならその国は大きな利益を生みます。多分殺し屋を雇うってことは他国に漏れるのを阻止したかっただと思います。日本も平和国家とは言われていますが、今後の世界状勢によっては戦争を行わないっていえたもんじゃないですしね。それに今回のことみたいなことに備えて持っておきたいんでしょうけど。」
すると今の日本の現状に驚いているのだろうか烏間先生は少し驚いている
「それに俺の場合捕獲だと300億の賞金が付けられてます。……ぶっちゃけ薬学についてはちょっとアメリカで生活費と借金の返済、それと俺の安全を保護してもらうために知識を売りましたからね。あっちでは結構命救っているんですよ。だからこそ、利益を取りたがる。ぶっちゃけどこも俺のことを都合のいい道具としか見てないんですよ。」
……本当嫌になってくる
とことんやりあってこんな目にあって
「……まぁ、運がいいのか悪いのか分からないですけどこうやって生きてますからね。生きないと死んだ佳奈に申し訳ないですし。死ぬ気で生きないと俺は生きられませんしね。命はたったひとつしかないんですから。」
「……」
「烏間さん。生きるってそんな簡単なことじゃないんですよ。」
実際のところ俺は本当についている方だ。知識がありそれを売るだけで生きながらえている。
「まぁ。こんな感じですね。健康状態なんて正直俺にとってはいつも病気にかかっているみたいなもんですから。だから俺は人間は信用しないんです。それがたとえ先生でさえも俺は信用してないんですよ。裏切って裏切られるのが普通ですから。」
それは誰がどう言おうが変わらない
でもそんな自分が一番嫌いなのも分かっている
「……信用したいのに、信用できないんです。助けを求めたいのに求められない。それが俺なんです。」
そんな風に育ってきたから
だから今この状況でさえも俺は警戒してしまう
それが例えあかりねぇであっても
「それじゃあ俺はこれで失礼します。」
俺は立ち上がりドアを開ける。そして
「……盗み聞きするんならもっと気配を隠せよあかりねぇ。」
とだけ言って俺は男子の大部屋へ向かった。