ターゲットの暗殺教室 改訂版   作:孤独なバカ

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「ふぅ。」

一人で入る風呂にただ息を吐く

……さすがに今日は色々ありすぎた

疲労や精神的にかなりきつく欠伸をしてしまう

「……ん〜!!」

風呂は憩いの場とよく言うがそれは本当だ

ドラム缶で風呂を沸かすくらいの風呂は好きなんだよな

疲れが溜まっているし

「……」

やばい眠気が

うとうとと心地いい眠気がやってくると

すると急にビュンっと素早い動きで水が中に入る音が聞こえる

それと同時に水は跳ねせっかくいい気分で入っていたのに気分が削がれてしまう

「……おい。死神。」

少しだけ怒気を含めて言う

「……にゅや?なんでしょうか?」

「お前子供かよ。もう少しゆっくり入れよ。」

ため息をつくと

「……それで何の用だよ。薬のことなら烏間先生に報告したからな。」

「珍しいですね。羽川くんが薬のことを話すなんて。」

「……しょうがねぇだろ。さすがに気絶するほどの貧血だからな。心配かけるわけにはいかねぇだろ。」

今でも頭痛が痛むし疲労も溜まっている

「……まぁ、無事だったから良かったけど。さすがに杉野先輩と奥田先輩は耐性がなかったらしい。結構怖がってたしな。」

「……やっぱり羽川くんはよく見ていますね。」

「まぁ、俺らのポジションは観察眼がないとやっていけないからな。一つのものでも色々な目線を見ないといけないし。」

人間でもどう言う性格でどのように騙すか

騙し使用し見捨てる

それが俺が生き残るためにやってきたことだった

「利用できるものはなんでも利用する。それが俺のやり方だからな。」

するとその一言を言うと胸が痛む

俺は決して善人ではない

ただの一人の復讐者だ

しかし死神は珍しそうに俺の方を見ると

「珍しいですね。羽川くんが嘘を吐くのは。」

「……はぁ。やっぱごまかせねぇか。」

少しだけ苦笑してしまう

「……まぁ利用する気になったのに利用する気が無くなったっていうか。なんか羨ましいって感じ。元々先輩方が本校舎と違うのはわかっていたけどさ。なんか調子が狂うっていうか。」

ニヤニヤしている死神に俺はため息を吐く

「……それよりもちょっと頼みたいことあるけどいいか?」

「にゅや?何でしょうか?」

「…お前羽川建設の過去の取引先からなるべく昔の羽川建設のデータを取り出してほしいんだけど。」

「……何故それを。」

「別に悪いことには使わねーよ。ただ七年前のあの事件。なんか引っかかるんだよ。」

「引っかかるとは?」

「……意図的に内通者。政府関係者がいるんじゃないかと思ってな。」

すると死神は少し驚く

「…俺の記憶上には政府の取引は一度もないのにあのタイミングさすがに不自然だろ。だから意図的に誰かを雇って引きづり込んだ可能性がある。」

「……なるほど。でもなんで今そんなことを。」

「簡単だよ。俺の安全を保護するのに必要なんだよ。この件は。」

俺は淡々と答える

「それに……親父と決着をつけないといけないからな。親父の今の職業知っているだろ。裏ファイルを見ているんなら。」

「えぇ。日本政府直属の殺し屋ですよね。」

俺は頷く。

「……どう見たって黒だろ。だから少しだけ調べてほしい。なるべく足がつかないように。」

そう足がつかないことが大事なんだよなぁ。

俺は少しだけため息を吐く

「……悪いけど今回の件で俺の今後が変わってくる。少しだけ頼まれてくれないか?できれば職員の羽川建設後の職先も全部。」

「そうなるとするとさすがに私でも時間がかかると思いますが。」

「ゆっくりでいい。できるだけ足をつけず、それであって正確なデータが欲しいからな。俺のハックの方法じゃ足が残る可能性もあるし。情報収取あまりできないからな。それに俺も少しだけ考えたいことがあるから……。」

「……考えたいこととは?」

「このクラスのあり方だよ。俺もあんたもいつかは過去に向き合わないといけない。俺が今そうであるようにな。」

俺の過去を多分このクラスの奴には話さないといけない時がある

「……本当生きたいなんて久しぶりに思ったよ。俺は鈍感でもないし、どちらというとそういった方にはめっぽう強い。心配してくれる奴も結構増えたしな。」

「それは矢田さんのことですか?」

「烏間のことだよ。」

すると死神は驚く

「……矢田先輩はまぁ今は遠ざけた方がいいと思っているんだよ。お互いに干渉が多すぎる。俺は俺、先輩には先輩の未来がある。矢田先輩は優しいから、多分言ったら助けてもらえると思う。でも、多少の危険なら目を瞑るけど俺たちがやるのはかなり危険だからな。…さすがに迷惑かけられないよ。俺が助かるなんて5%あればいい方だからな。」

そう俺たちはほぼ死亡が確定している身だ

「俺はまだ可能性があるからマシだけど。あんたは来年の3月13日。俺とあんたの誕生日には必ず死ぬんだから。」

「……」

「悪いけど生きる可能性が高い方を使わせてもらうぞ。まぁスキルとかの問題もあるけど、それでもあの人は大事なんだよ。大事だからこそ遠ざけたい。あの人には生きて欲しい。どうせ俺は争わないと生きていられないし、危険を冒さないと…先輩たちと会う機会なんてもう2度とこないしな。」

だからこそ動かないといけない

「俺はもうやめだ。逃げるんじゃない。攻め時なんだよ。絶好のな。俺も日本で平和に生きるためにな。」

だからこそ俺は一歩を進む。

叶わない願いを叶える為に

 

食事をとり大部屋に戻ると赤羽先輩以外の男子が輪になって何か話していた

「…おっ?羽川?」

すると磯貝先輩が俺の方を見て話しかけてくる。

「体調の方は大丈夫だったのか?」

「はい。栄養不足からくる貧血だったので。いつもの通りですよ。」

と誤魔化しておく

「そういえば何の話しているんですか?暗殺のことならアドバイスくらいならできますが。」

「違うよ。恋話をしているんだよ。」

「恋話ですか?」

すると紙が手渡されると

気になる女子ランキングの文字が書いてあった

「……へぇ〜。」

そこには神崎先輩がトップで二位が矢田先輩三位があかりねぇと倉橋先輩か

まぁ誰が誰に投票したのかよくわかるけど

「羽川は矢田か?」

「なんでそうなるんですか?」

すると少し苦笑してしまう。

「……まぁ、当たっているっていうかあんまり女子と話さないって言うか。気になるとかそれ以前の問題だと。それに……正直矢田先輩苦手ですし。」

「……そうなのか?」

意外そうに前原先輩が言う

「……俺って優しい人にあまり触れたことがないんで、人の裏を読んでしまうんですよ。優しい人は暗殺者や裏切る人が多かったですから。だから純粋な優しさってあまりやりづらくて。今日もちょっと傷つけてしまったみたいですし。」

少しだけ苦い顔をしてしまう

「……嫌いじゃないけど苦手なんですよ。接し方がわからないって言うかなんて言うんですかね。多分先輩方にとっての俺みたいな感じだと思います。」

「……なんか分かるわ。」

すると全員が頷く

「それだと倉橋先輩は楽ですね。基本話を振ってきてくれて知られたくないことを避けてくれるので。」

あの人結構空気をよむのうまいんだよなぁ

そして色々と女子について話していると

「お、面白そうな事してるじゃん。」

と赤羽先輩がやってくる

その後ろに死神がこそっと付いてきているが

……まぁ、少しうるさくなる前に抜け出すか。

俺はいつものステルスを使う。今は確実に目線が赤羽先輩に移っているから大丈夫だろう。

そうやって大部屋から出ると少しだけ夜風に当たりたくなってきた

どうせ暗殺になるんだし外に出るのが無難なんだろう

そして俺は外に出ると三日月が見える

……まぁこの形の三日月が見えるのもあと少しなんだけど

地球が破壊されようが、破壊されまいがこの満月が三日月のような状態はすぐとは行かないが10年くらいで元の形と大きさに似た状態になる。

でも少しだけ安心する

ようやく。あの月のように前に進めそうだと

分かっていた

復讐は次の火種になる素だと

昔から本当心配性だからな。あの二人は。

あぐりさんもあかりねぇも

まぁ心配してくれる人が増えたのだけれど

だから大事にしたい人がいる

守りたい人がいる

心の闇はまだあるし

今すぐ切り替えることはできないけれど

……せめて少しでも足掻き

ほんの少しでもチャンスがあるならば実践しよう

……いつか一緒に笑える未来を夢見て

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