まぁあかりねぇとはあの件については一旦区切りがついたわけでだが先輩たちとは何も話をしていない。
となると自然に入りづらくなるわけで
「行きたくないな。」
そんなことを呟く。
するとそんなことを呟いてしまう
まぁ、自業自得な訳なんだけど多分これで気づいたに違いないだろう
そして俺の逃走術の本元も多分死神にはバレているだろう
「……はぁ。」
俺はもう何度かも忘れるほどのため息を吐く。そして本物のナイフを振る。
鋭く、早くそして型を取れる
無茶苦茶に見えて理にかなう振り方で
そして最後の一振りを振ると俺は木の上に乗る
地表には古典的なトラップが多く引かれており俺でさえかわすことができない
だから木の上のカメラや赤外線センサーという最新ながら古典トラップよりも劣ったシステムだ
……はぁ行くか。
俺はそうやって赤外線をカメラの位置を見ながら高スピードで回避していく
理論的には赤外線カメラは有能とされているが俺の理論では違う
電子機器には何らかの弱点がある
赤外線センサーは俺はそれが効かない衣服を開発しているしカメラは死角が必ずある
それとは違い古典的なトラップはかかったら絶対に発動するし、バレても罠が仕掛けてあると警戒させることができる
さらに機械と連動させることによって時間によると絶対に発動することも可能だ
威力や範囲も調整できるので俺の理論では古典的なトラップの方が相手から逃げやすいのだ
トップスピードに入ると素早く移動し全ての赤外線をくぐり抜ける
そして飛び降りると息を吐く
俺はそして崖を登り安全な場所へたどり着く
「……ふぅ。」
ここまでおよそ一分およそ1キロメートルを走り終わる
まぁ、軽く人間やめているよなこれ
俺はドーピングのせいとはいえ障害物走で普通の1kmの世界新超えているんだもんなぁ
「……はぁ。本当にバケモノだよ。」
俺はただため息を吐きながら俺は学校へ向かった
ガラガラ
ドアの開くとそこにはもうすでに何人かの先輩が座っている
というのもいつもより早く来たからであり人もまだらだ。
ステルスを使っているせいか俺に気づく人は全くいない
……その間に俺はため息をつき睡眠のポーズに入る
おはよう。とか明るい声で挨拶する声が聞こえるがその後はやっぱり俺と死神の話が殆どだ
といっても多分このステルスも多分あの二人には通じないと思うんだけど
俺の予想ではすでに数人はもう効きづらくなっている
……元々こうなるのが嫌で俺は嫌われる態度をとろうとしてたはずなのにな
まぁ、推測だっただけで気付かれなければいいんだけど
そして目をつぶろうとしたら
「あれ?こうちゃん今日は早いね。」
するとそんな明るい声が聞こえてくる
ちょっと意外だった
……いくら話しているとはいえステルスを看破されることがこの人も看破されるとはな
「おはようございます。倉橋先輩。」
「おはよう〜。えっと体調大丈夫?」
「大丈夫じゃなければ学校にきてませんよ。」
まぁ、本当なら熱が出てくれた方が良かったが
ただ珍しく少しだけ驚いた
見抜ける人は正直あかりねぇと死神だけだと思っていたのにな
「あれ?羽川くん今日は早いね。」
「おはようございます。矢田先輩」
と一人にバレるともう後は済し崩しになって行く
元々視線をずらすだけの技なので一度存在を見つかるとそれは効果がきれるのだ
……さすがに軽度のステルスじゃ慣れるよな
俺はなるべく人と触れ合わないようにしてきたのはそれが原因だった
ステルスはなれるのだ
このステルスはミスディレクション。まぁ不破先輩が言っていたのと同じだ。
意識の感覚をずらすのが目的のことで始業式にやったのはその応用版だ
まぁ、動かないで意図的に消せるのはちょっとしたコツがあるのだが
はぁ、ってことは矢田先輩も見えることは確実か
俺はこの二人といつも話しているしな
そうしながら俺は机をバタンと伏せ考える
悪夢はずっと続くだろうと思いながら
授業開始前の号令
するとやはり死神は俺の姿を見ると同時に暗殺の禁止を言い渡す
まぁ聞きたいことがたくさんあるだろうからな
……多分俺の過去の話を少しだけしないといけないだろう
号令が終わりそして全員がすわる
「HRをはじめます。とは言っても連絡事項はないんですが……その分聞きたいことがあります。」
と俺の方を向く死神
「……羽川くん。」
「なんだよ。」
「あなたはその技術をどこで学びましたか?」
すると死神はやはり気づいているようだった。
「……はぁ。」
やっぱりかと思ってしまう
「殺せんせー。どういうこと?」
潮田先輩が不思議そうに首をかしげる
まぁ、当たり前だろう。
……このことは経験しないと分からないことだ
「羽川くんの逃走術。……あれは殺すための技法なんだ。」
すると烏間はやっぱり気づいていたらしい。
「元々近接戦で一対多を殺すためにするもので殺気で人を驚かせる……しかし威力は今まで見た中で一番でした。実際に全員をわざと気絶させることではなく意識を保てるギリギリの調節をして。」
「……」
やっぱりバレているのか
元々この殺し方は元々教わった
一番基礎の殺し方
気づかれずに殺す
暗殺者の基礎的基礎だ
「……ルーチャス・フラワー」
「……」
「俺にはそう名乗っていた。まぁ殺し屋の間ではこっちの方がいいかな?」
俺は笑い
「クローバー。殺し屋殺しクローバー。」
すると死神とイリーナの顔が一気に変わる
「…殺し屋殺し?」
「殺し屋専門の殺し屋だよ。俺はその人に4年付いていった。助手という立場で。」
「そんな人いるのか?」
どうやら烏間は知らないらしいが殺し屋といえばクローバーとは彼女のことを指す
「そりゃいますよ。特に依頼は多いのは国際警察ですかね。でも、俺が見た殺し屋の中では2番目に優れていた殺し屋だった。」
実際に俺はその人と旅をしていた。半年くらい逃げ回っているとひょろっと現れて殺しの技術と安全なところ。そして様々なところに連れていってくれた
普通なら入れないような軍隊施設やホワイトハウスの中、また宇宙航空研究開発機構まで様々なところを俺はその人に連れられていった
一言でいうなら……可愛いといったところだろうか
誰もが子供だと思う姿だが……実に凶暴で極悪
力の強い暗殺者には力で
頭脳がいい暗殺者には頭脳で
相手のもっとも得意な分野を相手に見せつけそうやって暗殺者の心をへし折っていった
「……まぁ殺し屋といっても殺さない殺し屋で有名だったんですけどね。」
「殺さない殺し屋?」
「……殺し屋の心を折って殺し屋から撤退させるのが目的なんですよ。だから俺の周りには殺し屋をやめ別の職業に転職することが多かったんですよ。殺すのは……本気で殺すのが楽しいと思ってる異常者くらいで。まぁ、今も自由に旅していると思いますよ。俺のことを来るべき時がきたら力になってくれるらしいですし。」
「来るべき時が来るってどういうこと?」
「……多分わかる時がきますよ。今はまだ分からないと思いますけどそれでも……もう少し経てば全てが終わりますしね。」
俺はただあの人の依頼については理解していた
今回も同じことを繰り返すだろう
「……でも、なんでそんな人と一瞬にいるの?その人も殺し屋なんでしょ?」
矢田先輩の言葉は確かにそうだ。でも
「……恩人ですからね。人にはどう思われても俺に逃走術を教えてくれたのも、アメリカに掛け合って俺を守ってもらっているのも全部はあの人のおかげですから。それに利害が一致してたんですよ。」
すると全員が首を傾げると
「本名は杉田華。……ブラックリストによって存在が消されたもう一人の日本人だったんです。その人もまた日本政府に復讐をする為だけに生きていた人の一人です。」
「なっ?」
今度は烏間が驚く番だった。まぁそれもそのはず。俺が防衛省のこと、ブラックリストを知っていたこともこのことが起因だ。
「バカな。杉田先輩は5年前に交通事故で亡くなったと聞いている。」
「ブラックリストというのは存在を消された人物を指します。そしてその大半が俺と同じ組織の元活動している。実際に消された人物を集めているといった方がいいんでしょうか?俺がいるのに死んだ人が生きていると思わない方がおかしいんですよ。」
実際に杉田華は生きて殺し屋をやっているわけだし
「……消された人が本当に消えているからブラックリストなんかあるんですよ。まぁ、俺と華さんは追われても避けれるんで表に出て活動しているんですけどね。」
俺は苦笑してしまう
「まぁいずれにしろこの件に関しては多分華さんはノータッチですよ。わざわざ俺たちを見捨てた日本政府には……一度痛い目にあってもらわないといけませんしね。それに俺たちはたとえ地球よりは復讐を選ぶと思いますよ。」
殺意を調節し烏間にだけ当たるように調節しながら俺は笑う
「……まぁ、これ以上は話すつもりないしな。俺に関してはもう話さないぞ。」
「…にゅや?」
「だって盗聴器ついているところでなんて話せないだろ。先生見てみなよ……もう18、いや19かそれくらいの反応があるし。てか烏間のスマホに盗聴器元々ついている。……さすがに処理するのが面倒くさいんだよ。」
「……ちょっと待てそんなわけ。」
「国最新鋭の盗聴器。……今世の中に開発してある分には届かないとは思うけど、普通開発者っていうのはその対策法を開発してから広げるんだ。俺の仲間が開発したものだからな。」
「……」
「あんたはただ使われているんだよ。知らないところでお偉いさんで動いていることなんて沢山ある。所詮下っ端っていうのはそういうものだ。平和なところでただ傍観しているバカとは違ってな。それに俺はあんたに言ったろ。おれは誰も信用してない。いや違う信用しようとしてもできない。何故ならば自分がわからなくても聞かれたくない情報は漏れることがある……俺はあんたらにとったらそこの先生と同じなんだよ。バケモノで敵だ。」
人間っていうのはそんなものである
知らずに使われる
「……だから人ってもんは怖いんだ。悪気がなくとも、意志がなくともな。……まぁ、一つだけいっておくけど。先生もどうように世界政府の実験によって殺されるみたいなもんじゃん。……まぁやってきたことがあれだから文句はいえないとは思うけど。でも、俺たちはあんたらの被害者で、命よりも復讐のために今でも手入れを続けているからな。」
「……」
盗聴器中の声も全部上に届いたのだろう。これで他にも目を向けてくれると嬉しいんだが
まぁどっちにしろ俺がしっちゃこっちゃないしな
「……まぁ、俺がいたら授業にならないだろうし今日は帰るわ。」
「ちょっと待ってくだ」
おせぇよもう
「……だから俺は消えるんだよ」
といって能力を使い全員の視界から外れる
俺はのんびり歩きながら帰ることになった