ターゲットの暗殺教室 改訂版   作:孤独なバカ

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自己紹介

「……」

空を見上げると俺は昔のことを思い出していた

逃げることになったあの日のことを

「……はぁ、なんでこんなことになったんだろうな。」

そんなことを呟く

あれからもう六年

ずっと俺はターゲットとして逃げ続けている。

国を渡ったり、殺し屋に殺されそうになったり、人を裏切られたり

死にかけたこともたくさんあった。

しかし、今はこうやって生きている

どうやら二人とも本当に知らなかったらしい

俺の追われてる理由も

烏間は本当に俺のことを知っていなかったらしく、ただ驚いていただけだった。

今は朝のHR中で政府の人間は説明しているだろう

まぁ、俺のことは話しているのかは分からないが、どうせバラす結果になるだろう。

「一年か。長いな。」

そんなふうに思ってしまう。

一年生き残ることは俺にとってかなり厳しいものである。

特に厄介なのはスナイパーライフルによる狙撃である

遠距離からの狙撃には今でも少しだけ驚くことがある。

それでも俺は生き延びていた

「……まだ死ねないよな。」

俺は呟く

まだ死ねない

恨み、怒り、憎しみ

そんな気持ちが心を蝕んでいく

……どうせ今回の件で現れるんだったら俺はこの一年で確実に終わらせる

……もう永くはない人生でもこんなところで終わらせるのがいいだろう

「死神……俺のことを買いかぶりすぎだ。……俺はそんなにいい人間じゃねーよ。」

そんなことを思ってしまう

俺が今まで人を殺さなかった理由

それは相手にとったらそれが仕事だからだ

するとスピーカーからチャイムの音が聞こえてくる

俺は息を吐き教室へと向かった

 

俺が教室に入ると教室は騒ついていた。

多分死神のことだろう。

俺はその隙を見てゆっくりと入る。

空いている席は2つ

さっきのHR中にこっそり確認しておいた。

多分俺か有名な赤羽先輩の席だろう。

とりあえず席は空いてあった席の一つに座る。

カバンから教科書を取り出し授業の準備をする。

しばらくしたら死神が教科書を持ってきた。

へぇ〜本当に授業やるんだなぁ。

烏間も監視だろうが教室の中に入って来ていた。

教科は数学

正直なところ俺は幼稚園時までに高校クラスの問題は解けるようになった。

理由としては家が厳しすぎて小学生からは習い事で忙しくなるからと理由だった。

今考えると鬼畜すぎるよな。

死神の授業を聞きながら適当に教科書を見る。

でも、やっぱりやったところなので面白くない。

「えっと、ここは?」

隣にいるポニーテールの女の子が悩んでいた。数学は苦手なのだろうか。

「そこ、最初から違う。因数分解は基本だぞ。数学が苦手なのならここは公式を記憶するのがいいぞ。」

「えっ?」

「最初と最後は二乗、中はα+β。難関大学を狙うならそのあと4乗までは覚えたほうがいいぞ。」

「あ、うん。ありがとう。」

俺はとりあえずノートを開くと

「「「お前誰だよ!!!」」」

クラスの主に男子が突っ込む。

「……そこのタコの知り合いだよ。んで今日からこのクラスの生徒になったって言えばいいかな?」

「「「……は?」」」

「いや、そいつ地球生まれだから知り合いいてもおかしくはないだろ?てかそいつがおかしければ俺なんか死者が生きていることになるしな。」

「……あの〜どういうことですか?」

メガネをかけた女の子が俺に質問してくる

「……羽川建設5代目ッて言えば分かるか?」

「は、羽川くんそれ言っちゃいますか!!」

すると死神が慌て始める。俺の席付近まで近づき肩を掴んでくる

「ん?当然だろう。ってか赤羽先輩にはバレてるし。それにこのクラスにいるやつなら話しておいてもいいだろうしな。どうせ俺も一年間はここに通わないといけないし。」

「……あの。羽川建設ってあの?」

「まぁ、その羽川建設だよ。……俺は羽川康太。そこのタコと同じ100億の賞金首だよ。」

すると一瞬ビクッと全員が反応する

「……あの、その冗談はさすがに笑えないだけど…」

すると片岡先輩は俺の方を見て言うけど

「……冗談でこんな馬鹿らしいこと言えますか?」

「……」

「烏間に聞けばそのことが本当だと分かりますよ。生憎そんな冗談言えるほど余裕はないので。」

すると色々顔に色が現れる、驚き、疑心そんな感情が浮かび上がる

……一人を除いては

「……嘘でしょ。」

「…嘘じゃないですよ。まぁ、逃亡者仲間だと思っていてください。」

そう言って俺は教室の自分の席らしきところに座る

「まぁ、本気で暗殺したいやつは手伝いや自主練には付き合うから。あともうひとつ。」

俺はニコリと笑いながら

「俺を殺しに来てもいいけど、多分こいつぐらい殺せないと俺は殺せないよ。経験の差が違いすぎるしな。」

「そんなわけないだろ。マッハ20だぞ。」

と金髪の男が言うが

「……実際のところそうだろう。5年前から何度も暗殺者を送り込んでいるが怪我をするどころか暗殺者をやめ、転職するやつばっかりだ。おかげで有望な殺し屋の数はこの5年間で3割にまで減っている。」

「「「はっ?」」」

「それにもう殺し屋の中では最も優れている人でも殺せなかった。実質ミサイルか核爆弾を使わなければ羽川くんは殺せないだろう。」

烏間の言葉に苦笑してしまう。

「まぁ、さすがにそこまでされたら無理ですけど。でも単純な戦闘能力だったらそこのタコより数倍は高いぞ。伊達に六年も追われてないって。」

時と経験においては俺のスペックは完全に死神より圧倒的に上だ。六年生き抜いたのはかなりの運と実力を持たないといけない。特に俺みたいなやつは特にだ。

俺も逃亡二年目まではほとんど運で切り開いてきた

それはほとんどが死ぬかどうかのギリギリでだ。

「本当によく生きてたよなぁ。」

今生きていることがかなり不思議に覚える

どれだけ生きているのか

どんな人生を歩んでいたのか他人にはわからないだろう

……そう。誰も分からない

「……そんで授業しないのか?もういいだろ俺もあんたもこれ以上は探られたくないだろうし、打ち切るのがいいと思うんだが…」

すると死神は黙り込む。そして少し考えてから

「それもそうですね。……君にも話したくない人がいるでしょうし。」

「……話が早くて助かるよ。」

俺にしか聞こえないだろう声で呟く死神に苦笑してしまう

でも結局そうするしかないんだろう

俺と同じように死神も俺と似たような経験をしているのだから

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