街での演説後全員で竜宮城に戻り今回の作戦を立てていた。俺から伝えた作戦はシンプルなものだった。
「まず、絶対にこの城から外に出ないでください」
「防衛戦なら城の前に陣取るのがセオリーじゃないか?」
いかにも参謀役の様な見た目をした人がごもっともなことを言ってきた。
本来の防衛戦ならそうなんだろうが今回は違う。
「今回に関してだけいえば絶対にこの城から出ないでください。セオリーを無視しているのは分かっていますができるだけ抑えてください」
「理由を聞いても?」
確かに今まで作戦を全て伝える機会は無かったな。まぁ義姉さんにもアナスタシアさんにも言ってない作戦があるがそれはアドリブでいいだろ。
「今回まず竜宮城、ここですね。ここは地上に出します」
「「「「?????」」」」
「ちょっと言葉足らずでしたかね。詳しくいえば土系の魔法で竜宮城ごと持ち上げます。その後上から敵を攻略していきます。」
作戦としては簡単なものだった。
土系魔法で竜宮城を持ち上げ上から敵を攻撃する。たったそれだけの事だが、今回は敵の殲滅ではない。つまりは守り切れればいいわけだ。
水の中にあると思っているだろうから空からの敵は来ないと考えてもいいだろう。なら敵は正面突破か包囲で攻めてくる2択になるわけだ。
「補給は空から、少なくとも3日は続くと考えてください」
「3日も?!」
義姉さんが驚愕した様子で聞いてきた。
「日数に関しては完全に感、というか予想でしかないから根拠はないよ」
「ケイくんのこういう時の感よく当たるもんね・・・」
「良くも悪くもね」
「作戦はわかったが、その作戦だとジリ貧にならないか?」
1人のガタイのいいおっさんが聞いてきた。
まぁ、俺も最初はそう思ってたんだけど
「食料備蓄だけなら1週間は持ちますぞ」
「鯖?」
「鮭です」
「さいで・・・」
鮭だったのか。魚はよく分からん。ともあれ
「さて、皆さんの配置を考えたいので得手不得手を教えてください」
本格的な作戦会議がスタートした。
「お疲れ様です」
「ありがとうございます・・・」
椅子に座ったまま天井を仰いでいると、アナスタシアさんがご飯を持ってきてくれた。
「もうそんな時間でしたか」
「とっくの前に日は落ちてますよ」
どうやら日が落ちていたのも気が付かないまま作戦を考えていたらしい。だがそのお陰(?)か作戦は決まった。
これで下準備も無駄にならずに済むだろう。
「さて、明日頑張りますか」
そして次の日の夜明け前。敵の襲来を告げる魔法が空に登って行った。
な、なんとか書けました・・・・・・
次は来週末になります。多分一区切り着くところまで投稿できるかと。