剣と魔法の世界で弓使い始めます   作:チーパー

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設定のガバガバは後に補足分として掲載するつもりです。


1話 私、気になります!

「ふぅ」

この世界に来てから約半年。ここでの生活にもだいぶ慣れ始めた。

初めの1ヶ月は驚きの連発だった。建物の見た目から何となくの予想はつけていたがこの世界の生活水準は中世前半位のレベルだった。

移動手段といえば馬か徒歩。連絡手段は手紙。インフラは繁華街はしっかりしているが農村部は酷かったり、とお世辞にもいい環境とは言えなかった。

しかしこの世界には魔法がある。というか魔法に頼っていない人は居ない、と断言できるレベルだった。

「ケイくん連絡来てるよー」

そう言いながら、幼馴染兼義姉である遠藤寛菜(えんどうかんな)がA4サイズの透明な板のようなものを持ってきた。

「ルーさんから」

「ありがとう」

渡された板を目の前に置く。

「こんにちは」

「おう、久しぶり」

ルーさんとは俺達2人が初日に金にものを言わせてしまった(正確には義姉さんだけなのだが)時に対応してくれた店員さんだ。

「ご希望のものが届いたぜ」

「本当ですか。では夜に取りに行きますね」

待ってるぞ、といってルーさんとの会話は終わった。

この様に魔法を使った電話のようなことも魔法ではできるのだ。この世界には電気はないがその代わりに魔法がある。と言った感じだ。

初めは魔王が居るんじゃないか?とゲーム脳全開で色々と調べていたがそんなことは無かった。

魔王自体は居たには居たが、魔王の世代交代の時に新魔王が「人間と仲良くやっていく」という方針に変えたらしく、それもあり街中には人間以外の種族も多い。

武器屋があるのは、未だに人間を襲うような種族や、盗賊や蛮族の為の護衛手段の1つに用心棒を付けると言うのがあり、その人達向けらしい。中にはファッション感覚で剣を持つ人もいる。

魔法もその時に魔王周辺から流れてきたものらしく、未だ完全に使いこなせるのは限られた人間だけだとか。

「お昼何にしよう?」

「んー。おまかせで」

「じゃあそうめんにしよう」

料理はといえばというと、一言で言うならば「それっぽい何か」という他ない。

例えば今義姉さんが作ろうとしているそうめんも正確にはそうめんではない。限りなくそうめんに近い何か、なのだ。

味はほぼそうめん。食感もほぼそうめん。だけど何かが足りない。

ほかにも色々食べてみたが全てにおいて「何か」が足りないのだ。

この物足りない感は調理にこだわるほど深まる傾向にあった。もうわかんねぇな、これ。

 

この半年で分かった大まかなこの世界のことはこんなものだ。誰のおかげでこんなに知ることが出来たかって?それは

「私、気になります!」

と、どこかの高校生のようなことを言い出した馬鹿が居たからである。

ちなみに初日に困っていた衣食住も半ば強引にお金で解決した。

まず土地を買う。

建築業者をルーさんに紹介してもらう。

建てる。

住んでる(現在進行形)。

豪華な一軒家ではなく二階建てで、一階をお店として使って、2階で住んでいる。

今思えばルーさんにお世話になりっぱなしだな。後で会う時にお礼しとかなきゃ。

お店の方はといえば喫茶店と託児所を組み合わせたような店になっていて、義姉さんが

「将来のためだよ!」

と張り切りながら経営している。

なかなか繁盛しており、種族問わず奥様方に人気だ。

「できたよー」

「ういー」

時間は昼過ぎ。恐らく1時くらいだ。

「「いただきます」」

今日もこのあと頑張るか。

 

「これが頼まれていたものと、とその料金」

「色々とすみません」

「いいよいいよ。久々に仕事らしい仕事出来たわけだし」

その日の夜、ルーさんを頼んでいたものを受け取りに初日に来た武器屋に来ていた。

「ほんと色々と・・・」

「そっちは言うな・・・」

うちの馬鹿姉がほんと・・・

「こんなんで本当いいのか?」

「これがいいんですよ」

「お前のキュウドーってのは分からんな」

「やってみますか?」

「いんや、遠慮しとくぜ」

義姉さんがお店を切り盛りしてる時に俺はといえば家の屋上で弓道を教えていた。

「弓を担いでる田舎者がいるぜ」

そんな噂が広まり何度かいわゆる決闘の様なものを申し込まれたことがある。ヤンキーかよと思ったが、断る理由もないし1度は戦闘経験を積んでおいて損は無いと思い承諾したら、その場ですぐ始まった。

結果からいうと勝つには勝った。が、正直褒められた勝ち方ではないと思う。

なんせ街中に隠れて探しに来たところをズドンだからな。

それを見ていた人達は次々と決闘を申し込んできた。なんでもこの世界では決闘は娯楽の1つらしく、街中なのにもかかわらず賭けまで勝手に始めていた。

ちなみに勝率は6割ほど。剣にはほぼ100%勝てるのだが魔法となるといい所5分だった。唐突に体が痺れたり、凍ったりするんだもの。魔法には勝てなかったよ、、、

そんなこんなで「本物の弓使いが現れた」と有名人になってしまい、弟子にしてほしい。と来るやつまでいた。そこで考えついたのが、弓道を教えてお金を稼ぐ、事だ。

その頃義姉さんは「お店ができたよ!」といつの間に家を作っていた。

お金を稼がないと、と思っていたし何よりも目立つのがあまり好きではなかったのでね・・・

とまぁなんとか生活費の足しになるくらいには生徒がいる。だが俺自身教えれるほど上手かと言われればそうでもない。段位も1段だし。

ルーさんに頼んでいたのは魔力を使わない弓だ。もちろん矢も。

今までは魔力を使っていたので1日に教えられる限界があったが、これで1日やれるな。

「ルーさん本当にありがとうございます」

「また何かあればよろしく頼むよ」

「ええ、是非」

 

そういって店を出て、家に戻り、屋上の弓道場に弓をしまい、いつもの様に眠りについた。その時大変なことが怒っているとも知らずに、、、




リアルの方想像より余裕あったので週2ペースで投稿できるはずです。多分。
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