「来ちゃった」
来てしまった・・・原因の八割は義姉さんの気まぐれによるものだ。そう
「何それ!見たい!」
いつもの発作が出てしまったのである。こうなってしまっては止めようがない。
まぁ最初から依頼内容さえ教えてくれれば受ける気ではいた。どうせそんなに役に立てないだろうし。
さて、ここまで来る間にこの国の大体の情報を教えてくれた。決して脅したわけじゃない。
この国の名は「神聖ロマニ帝国」。名前の通りの帝国制の国で、俺達のいた国、「アリア」より少し大きな国だ。国の作りだったりはアリアとほぼ同じで真ん中に城や政府機関の政治機能があり、その周りに住宅街がある国の作りだった。
ここまでを聞いて素直に疑問に思ったのは
「ここまでしっかりしているのに『救ってほしい』って言うほどの事態が起こっているのか?」
という事だった。この世界では蛮族や盗賊はいても革命軍や反乱軍などは存在しない、というのを聞いていたので何が原因なのか本当に分からないなのだ。騎士に聞いても
「すみません・・・」
としか言ってくれない。
「それよりも何があるのかな!かな!」
子供か。
とりあえず到着。依頼主とあって欲しいとの事で城まで連れてこられた。
「凄いよ!!本物の城だよ!!」
目をギラギラに光らせた義姉さんはドタバタと色々なものを物色しながら今にもどこかに行きそうだった。
「大人しくしてろ」
「ぐへっ」
とりあえずのアイアンクローを食らわせてそのままズルズル引きずっていく。ギャーギャー聞こえるが気にしない。騎士さん。こっち見ないで恥ずかしいから。
「よく来てくれた」
「こちらこそお招きいただきありがとうございます」
「かしこまらなくていい。そこまで我は偉くない」
「では、簡単な敬語だけでも」
「もっとフランクでもよいのだぞ?」
「それは流石に・・・」
「ねぇねぇ!依頼って何!」
おい
「よいよい。依頼内容を聞いてないのか?」
「うん!」
「依頼内容自体は簡単だ。人見知りを直して貰いたい」
ん?まてよ?
「失礼ですが、王様がそんなに気にするほど人見知りだとは思わないのですが・・・」
事実初見の俺達に物怖じせずに話しかけてきてるし、問題ないように見えるが。
「我ではないのだ。我の娘だ。」
と、自分の座っている椅子の後ろから1人の女の子が出てきた。
「我が娘、アナスタシアだ」
「ドウモ...」
あーこれはいけない。と、思った瞬間。
「あー可愛いよ!クンカクンカスーハースーハー!ンンン柔らかい!!!!!」
「あっ」
「おおっ」
「ヒッ」
義姉さんが壊れた。可愛いの好きだもんなぁ・・・
「王様!お持ち帰りしても!?」
「言い訳あるか」
「ぐへっ」
本日2度目のアイアンクロー。お、うまく入った。
「痛い!痛いよ!おーぼーだよ!」
「初対面で、しかも人見知りなの知ってるならその接し方やめろ」
「でもケイくん人見知りだけど大丈夫だったでしょ?」
「あれは・・・・・・」
確かに初めてあった時同じことされたが、あれは男なら仕方ない。いきなり抱きしめられて胸押し付けられたらそりゃ、ねぇ?
「俺は俺、アナスタシアさんはアナスタシアさんだろ」
はーい。と元気のいい声と共にアナスタシアさんから離れた。全く・・・
「ん?」
アナスタシアさんがくいっと服を引っ張ってきた。
「アリガト...ウ」
「ど、どういたし、まして?」
何故か感謝されてしまった。寧ろこっちが謝らなきゃいけないのに。
すると周りがざわつき出した。なんだ?
「お主!」
はい?おれ?
「お主だ!頼む!娘を頼む!」
はい?
「娘をどうかよろしく頼む!」
へ?なんだって?
こうして俺達の家に親公認で1人居候が増えました。
・・・・・・は?
多機能フォーム使うと自動保存機能切れるんですね・・・・・・早めに書き始めて良かったと本気で思いましたよ・・・・・・