ハリーポッター「もしも」物語   作:泉澪

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唐突に始まります。


ワックワク(?)の1年生 
組み分け


「こんにちは。ここって、空いてますか?空いてますよね。あなた1人しか座ってないんだから」

 

そう言って、私、アンダルシア・ドルチェは、艶のある黒髪にルビーのように紅い瞳の男の子が座っているコンパートメントの椅子に座る。

 

「私、アンダルシア・ドルチェ。よろしくね」

「・・・・僕は、トム・リドル」

「よろしくね、ト・・・」

「トムじゃなくて、リドルと呼べ。それから、タメ口じゃなくて敬語を使え」

「は、はい、分かりました。リドルさん」

「よし」

 

そう言うと、また頬杖をついて、外を眺め始めた。私も邪魔せずに、教科書を取り出して、読み始める。そのままほぼなんの会話もせずに、12時になった。ドアの外からおばさんが顔を出す。

 

「何か欲しいものはある?」

「はい。え〜っと、蛙チョコに、かぼちゃパイに、かぼちゃジュースを2本に・・・」

 

他にもお菓子を買い、空いている席に置く。

 

「・・・そんなに食べるのか?」

「はい。あなたの分もありますよ」

「・・・別に、腹減ってないし」ぐぅぅぅぅ

 

リドルさんがそう言った瞬間、お腹が鳴った。

 

「お腹減ってるでしょ?ほら。かぼちゃジュース」

「・・・うん」

 

渡したら、受け取ってくれた。嫌そうな顔をしながらだけど・・・

 

「何だよこれ?」

 

リドルさんが、百味ビーンズの箱を見ながら言った。

 

「それ、百味ビーンズですよ。色んな味があるんです」

「ふーん・・・」

 

リドルさんが1個出して、食べる。

 

「うぐっ。何だよこれ⁉︎」

「え?あ、これミミズ味ですよ」

「げっ」

「はい、ティッシュ」

 

1枚出して、あげる。

 

「おえっ。ひどいもん食っちまった・・・」

 

「見てません、見てません。私は何にも見てないです。目の前の少年がティッシュにお菓子戻したとこなんて、見てませんよ〜」

「む〜〜〜。お前は、何食べたんだよ?」

「え〜っと、たしかイチゴ味に、チョコ味に、砂糖漬け果物味に、パイナップル味、クリスマスケーキ味と、わたあめ味・・・」

「なんで、そんなにあたりがいいんだよ」

「日頃の行いがいいからじゃないですか」

「もういい。違うの食べる」

 

今度は、蛙チョコの箱を取った。

 

「うわっ」

 

開けた瞬間、チョコが飛び出して、リドルさんの顔面に貼り付いた。リドルさんが、剥がしながら言う。

 

「何なんだよ」

「チョコですよ、ほら」

 

私も箱を開けて蛙チョコを取り出した。逃げる前に捕まえ、食いちぎる。

 

「あ〜、僕は見てない見てない。目の前の少女が蛙の頭を食いちぎったとこなんて、見てないぞ」

「・・・絶対、さっきの仕返ししてますよね」

「べっつに〜」

 

あらかた食べ終わった。最初よりは少しは打ち解けられたと思う。

 

「リドルさんって、蛇飼ってるんですね」

「ああ。ナギニだ」

「私も飼ってますよ、リスザル。アナシアっていう名まえの、女の子です」

 

ケージを指差しながら言った。

 

「いつか、ナギニに食わせるぞ」

「んな・・・」

 

酷い。

 

「そういえば、教科書って読みました?」

「ああ、勿論。全て覚えた」

「凄いですね・・・」

「当然だ」

「いやいやいや・・・」

 

時計を見た。あと30分程で、ホグワーツに着くらしい。

 

 

「もう少しで着きますから、着替えたほうが良さそうですね」

「めんどくさ」

「えっと・・・じゃあ、先に私が着替えますから、ちょっと外で待っててもらえますか」

「分かった」

 

素直にリドルさんは、外で待っていてくれた。もうすでにスカートとかは着ていたので、5分程で着替え終わる。

 

「入って良いですよ。今度は、私が外で待ってますね」

「ああ」

 

アナシアと外で待つ。15分程で、着替え終わったらしい。お呼びがかかる。

 

「荷物まとめましょう」

 

そう言って、トランクの中に教科書を入れ、アナシアに革紐をつける。

 

 

 

 

そして、それからすぐに着く。荷物を持って、リドルさんと一緒に汽車を出る。

 

 

 

「1年生はこっちに集まって!!」

 

先生が叫んでいる方に向かう。

 

「1年生は、全員集まりましたね。では、これからホグワーツ城に向かいます」

 

そう言って、歩き出す。何分か暗い道を歩くと、湖のほとりにでた。

 

「では、4人一組になって、船に乗ってください」

 

 

リドルさんと、他の知らない人と乗る。

 

「えっと・・・こんばんは。私、アンダルシア・ドルチェっていいます」

「私は、ベラトリックス・ブラック」

 

黒い髪の女の子が言った。

 

「俺は、ルビウス・ハグリッドだ」

「・・・僕は、トム・リドル。リドルと呼んでくれ」

 

 

 

反対側の岸に着く。先生に連れられて、大広間に入る。どうやら、ABC順に名前を呼ばれ、組み分けされるらしい。

 

 

 

どんどん組み分けされ、私の番になる。中央の椅子に座り、古ぼけた帽子を被った。頭の中で声がする。

 

「君は、どの寮でもうまくやっていけるだろう。だが、1番大事なのは、君がどの寮に入りたいかだ。君は、どんな寮に入りたい?」

「えっと・・・やっぱり、本物の友達が出来るような寮が良いですね」

「ならば・・・スリザリン!!」

 

拍手に包まれながら、スリザリンのテーブルにつく。何分かして、リドルさんの番になる。

 

「スリザリン!」

 

リドルさんも、スリザリンだった。

 

「同じ寮でしたね」

「そうだな」

「私、本当の友達が出来る寮って言ったんですよ。もしかすると、リドルさんのことかもしれませんね」

「・・・あっそ」

 

 

それから校長先生の挨拶に入り、食べ物が目の前のお皿に現れた。皆、次々に食べ物を取って、食べていく。

 

 

「美味しいですね」

「・・・うん」

 

 

 

ゴーストの登場とか、なんだかんだ色々あったけど、すっ飛ばす。理由?そんなの簡単。私が眠いからだ!(おいっ)

 

 

 

歓迎会が終わり、それぞれの寮に行く時間になった。

 

「行きましょう、リドルさん」

「あ、リドルじゃなくて、トムで良い。敬語も使うな」

「どういう心境の変化ですか?」

「なんとなく」

「そうですか」

「敬語使うなって言ったのに」

「癖になっちゃったんで。だんだん抜けてくると思いますよ」

 

 

監督生に連れられ、地下の寮に向かう。湖の中にあるらしい。光の色が、緑色だ。地下だからか、ちょっと暗いけど、私は、まあまあ気に入った

 

「綺麗ですよね」

「・・・ああ」

 

トムも同意する。

 

 

そこから男子寮と女子寮に分かれ、部屋に入る。私は2人部屋で、ベラトリックスと相部屋だった。

 

「よろしくね」

「ん、よろしく」

 

笑顔で見ていたら、ベラトリックスが首を傾げた。

 

「どうかした?」

「いや・・・どうしてスリザリンになったのかなって思って・・・」

「どうして?」

「だって、あんたの笑顔見てたら、スリザリンっていうより、ハッフルパフとかレイブンクローとかじゃないかな?って」

「そうかなぁ?でも、組み分け帽子は、私をスリザリンに組み分けしたわ」

「そうね。もう気にしないことにするわ」

 

 

 

すでに運び込んであったトランクからパジャマを取り出して着替え、ベッドに入る。

 

「おやすみ」

「おやすみ・・・」

 

電気を消して、目を閉じると、すぐに眠りこけてしまった。




だんだん主人公に心を開いていくトムです。
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