目覚めたばかりでぼやけた視界に柚香らしき人影が写った。
「柚香? 」
人影がこちらを覗き込む。2,3回瞬きしてよく見たら伯母さんだった。
「なんだ、人違いか。って何で俺こんなとこで寝てんだ 」
おそらく銃弾にこめられたウイルスの治療をするためにZのアジトにつれてきたのだろう
「銃が暴発して当たったんだ。弾にはウイルスが使われてるからそのままにしとくわけにはいかないので連れてきたんだ」
「ふーん。もしかしてあんた安積柚香? 」
俺のせりふに伯母さんは驚いたような表情をした。
「そうだけど。何で知ってるの? 」
「俺の父さんは安積一樹っていって。父さんから伯母さんについて聞いたんだ」
俺の話を聞いたおばさんが一瞬恐怖に満ちた目をした後、安堵した表情をした。恐らく弟の息子である俺を死なせる羽目にならなかったことを安心しているのだろう。
志貴が部屋に入って来た。
伯母さんは志貴と2,3言と話した後で部屋を出て行った。
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「大丈夫!? 」
柚香は俺の顔を見るなりこういった。
「ああ、命に別状はないし、特に後遺症とかもなさそうだ」
俺の台詞を聞いた柚香が安堵の溜息をもらす。
「よかった」
「そんなことより、蛍が撃たれなかったことで何か原作と違いでた? 」
「もうすぐ起きるから詳しいことは後で説明するけど、蛍のメカが凄かった」
・・・いったい何があったんだ。
「とりあえずこれを身に着けておいてくれ」
「これは? 」
「小型カメラと盗聴器」
柚香は呆れたような表情をしたがそれでも素直に受け取った。
「これって普通こっそり仕込むものじゃないかな」
「夢の中なんだから柚香に渡された自覚がないと意味無いだろうが」
「…そういえばそうだね」