トリックスター   作:青桐 悠太

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第42話

「さっきから石造多いね」

 

 ペンギーが非常食を食べなかったから人食い花に使ってからの一連のハプニングはなくなったのかな。

 

「あ、ホンマやっ」

 

「さがれ」

 

 いまいち状況が分からない蜜柑と乃木がぽかん、としていると、ふいに何かが足元に降ってきた。

 

 2人で何事かと見てみると、先ほどまで綺麗に咲いていた花が石化されていた。

 

「この木、石化のアリスが転移されているわね」

 

「走れっ」

 

 蛍の説明が終わると同時に翼が叫び、みんなが一斉に走り出す。

 

「おい影っ」

 

「ああっ? 誰がハゲだコラぁ!! 」

 

「影踏んで木の行動止めろハゲ」

 

「こんな状況でやれっか!! ついでに影だろ、コラぁ!!」

 

「ちっ…」

 

 ルカが光線を避けたときにバランスを崩し蜜柑にぶつかり、ペンギーを手放してしまう。

 

 ポーンと転がったペンギー。

 

 光線がペンギーを狙う。

 

「危ないっ」

 

 蛍がペンギーを抱え上げた瞬間、光線が当たり石化・・・

 

 

 

 

 

 

 しなかった。

 

 さらに光線が放たれたが、蛍もペンギーも石化しなかった。

 

「え? 」

 

 翼先輩が駆け寄ってきて影使いを使い、周囲の木を沈める。

 

「こんな広範囲の木を一気に操るなんてすごいですね」

 

 翼もまさかうまくいくとは思っていなかったのか驚いたような顔をしている。

 

「まさかペンギーが殿のアリスストーンを持っているとは夢にも思わなかった」

 

「アリストーン? 」

 

 蜜柑にはアリスストーンのことをキチンと教えたはずだが、

 

「能力が封じ込められた結晶石よ」

 

「何でペンギーが殿内先輩のアリスストーンもってるん? 」

 

 そっちか

 

 ベアが乃木に何かを話しかけた。

 

「佐倉が落としたのを拾ったんだって」

 

「確かに紐のところが切れてるね」

 

 いつの間に落としたんだろう。もしかして柚香が何かしたのだろうか。

 

 その後、蛍とペンぎーが石化しなかった件については、助かったからいいじゃないか、というような雰囲気でうやむやになった。

 

 ・・・蛍と棗を除いて。

 

 それにしてもなかなか変わらないな。

 

 原作介入しても元に戻るような修正力でも働いているのだろうか。

 

 

 

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