前回までのあらすじィ!!
アベンジャーズに所属するコードネーム・ホークアイこと、カドック・バートンは、国連より謎の組織、人理継続保障機関カルデアの内部調査を依頼される。
そこは、科学と魔術が交差したタイムマシンも開発しちゃったトンデモ組織だった!
いよいよファーストミッションという時に、何者かによって爆破テロられてしまう!
しかぁーし、魔境JAPANで数々の死線を経験して鍛え抜かれたカドックくんは、何とかピンチを潜り抜ける。
だが、そこでさらなる試練が!?
何と、タイムトラベルのオート機能がONの状態だった為、カドックくんを無理矢理タイムトラベってしまったのだ!
そして、歴史が改変された原因となった時代に飛ばされたカドックくんは、現地の生存者にして情報提供者と会うことが出来た。
さあ、これからカドックくんを酷い目に合わせた、元凶への反撃を開始だぁ!!
「ーーー的な?どうよ、ジャーヴィス?」
『ですから、報告書は面白く書くものではございません』
「チェッ。まあ、切り替えよう。確認だか、マスターが居なくなった後、セイバーのサーヴァントがキャスター以外を討伐。で、倒されたサーヴァントは復活してセイバーの言いなりだと」
「それだけじゃない。もう一度倒しても、時間が経てばまた復活するぜ」
「まるで、ヒドラのようでごさる。であれば、アサシンとライダーをキャスター殿が、ランサーを主殿が、アーチャーを拙者が討った今が、最も消耗が少なくセイバーに近づける好機かと」
「ヒドラは、コールソンさん達が倒しただろ。ふむ。ジャービス、バーサーカーの位置は?」
『依然として、郊外の森林より動いていません。クー・フリン様の言葉通り、此方から手を出さない限り無害なのでしょう』
「であれば、行くか」
「行こうぜ」
「御供致しまする」
そういうことになった。
ちなみに、所長は付いて行くと聞かなかったので、パンサースーツのヘルメットだけ被せてある。
正直、スーツも着させて最低限の防護をさせたいが、生憎と自分が真っ裸になってしまうので却下だ。
キャスターの話に寄ると、この特異点のボスたるセイバーはこの地で行われていた聖杯戦争の大元である大聖杯がある山の中の洞窟に居座っているそうだ。
「それはそうと、アーチャーってどんな奴だった?」
「そ、そうよ!それに、ただの人間がどうやってサーヴァントを倒したのよ!?」
まだいた所長が、ヒステリックに叫びながら詰め寄って来る。
今更だけど、よくこんな性格で所長になれたな。あ、親のコネか。
「拙者は忍び故、気配を自然に溶け込ませて背後から首筋をザクッとして、霊核にドスッとしてミッションコンプリートでござるよ」
「まあ、この嬢ちゃんが暗殺する直前まで、野郎は俺に気を取られていたってのもあるけどな」
何でもアーチャーとこのキャスターは、浅からぬ因縁があったらしい。
悪いことをしたかな、と思ったが、平時の聖杯戦争ならいざ知らず、現状の聖杯戦争では決着を着けても面白くなかったそうなので、問題ないと太っ腹な許しを頂いた。
「それで、セイバーはどんな英霊なんだ?クラス名の通り、剣の扱いに長けた英雄なのは想像が付くけど」
少なくとも、強敵に違いないだろう。何せ、単騎でアサシンやライダーを討伐できるキャスターが助力を求める程だ。
「ああ。奴が使う剣は、聖剣だ。名前は、エクスカリバー。ここまで言や、分かるよな?」
『エクスカリバーだって!?そんな!?あのアーサー王が、敵だって言うのかい!?』
「そんな嘘よ!最優のセイバーが相手なら、キャスターとアサシンもどきに、生身の人間なんて勝ち目がないじゃない!!」
皆が絶望するところ悪いが、ステータスの高さが確かに強さの内だろうが結局は相性や運によってもジャイアントキリングは可能だ。
というわけで、だ。
「ジャーヴィス、皆に連絡を」
『内容は?』
「アベンジャーズ、アッセンブルだ」
『承知致しました』
ジャーヴィスとの通信を切ると、チヨメは何を行うのか察してこちらを見て頷くと周囲の警戒に入った。
左手を握り、地面に打ち付けると火花を散らしながら魔法陣が広がる。
それをキャスターは面白そうに見守り、所長は何が起きたのか分からずオロオロしている。
「
ガントレットの窪みに刻まれた紅い紋様の六つの内五つが輝くと、魔法陣の中に五つの人影が浮かび上がる。
「「「「「御意」」」」」
「戦働きの為、参りました」「新免武蔵、ここに見参!」「ここに起動。入力を求めます、マスター」「私に出来ることは、精一杯お役に立ちます」「この身が砕け散るその時まで、共に戦おう」
「行くぞ、人理を焼却した悪党にアベンジだ」