暗殺教室 少年の求めていたもの   作:絆と愛に飢えるシリアス

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理事長の時間 2

理事長side

 

私の教育は常に強者ではなければいけないとこれまでの生徒に教えていた。いや、そう教えることになった・・。始まりの教えていた子に対してははそう教えていなかったが・・・

 

 

この学校ができる前の時のことだ・・・

 

 

 

 

回想

 

教え子の一人の子が私に定規を当てようとするが、私がパシッと軽々と受け止めらるとその生徒は驚いた顔する

 

『池田君、今日も私を倒せなかったね。さっ、約束だ。今日も良い子で勉強しようか』

 

「くそー、相変わらず化けもんだよなー浅野先生は」

 

悔しそうにする池田君だったが、大人しく座ってくれた。彼がもし一撃でも私に当てれば、一日勉強しなくっていいと約束したのだ

 

『なぁ、浅野先生。何で山の上で廃校を借りて、塾なんて始めたの?』

 

『海外の一流大学出て、凄い資格も取ってるんでしょ?この塾も赤字だと思うけど・・・』

 

『才能とお金の無駄遣い気がします。ここ来るの、無駄に疲れるし』

 

私の始まりの教え子たち三人は次々と私に質問してきたのだ。私は彼らの質問に笑顔でこたえた

 

『世の中に無駄なんてないんだよ、永井君。体力不足を鍛えるにはこの山道はうってつけだろ?そして、森さんの質問だが、問題ないよ。赤字分は株式投資で補てんしてる。才能あるから、適当にやってても稼げるんだ。今月はプラス、50万くらいかな?』

 

『『『この完璧超人め!!』』』

 

私の言葉に、当時の彼らは仲良くハモりながら突っ込みをいれていた

 

『先生って、完璧だけど教師バカだよな!そこまでして、俺らを育てたいんだよ?』

 

『簡単だよ、いい生徒に育ってくれればいい。でも、良いの基準は人それぞれだ。池田君は元気が良い。森さんは要領が良い。永井君は真面目が良い』

 

『『??』』

 

『つまり、皆のいいところを伸ばすには教える私は全ての良いを熟知している必要がある。必要だから完璧になっただけにすぎないんだ!』

 

その言葉に三人は呆れながらも、笑顔で聞いてくれた。私塾の滑り出しは上々だった。彼ら三人が記念すべき第一期生で雑音のない山奥で各自の長所を増分に育てる。当時の私が志す理想の教育だった・・・

 

 

ある日、池田君がバスケットボールで永井君に直撃して、彼の夢を聞いた私はバスケットボールを取りダンクするとばつ悪そうにいっていた

 

『勝てるわけないじゃん。完璧超人に』

 

『まぁね。まだ君に備わってない実力を私は持っている。同じように君にいい所を誰しもが持っているわけじゃない』

 

その言葉にちらりと永井君を見る池田君が取った行動は・・・

 

『ごめんな、永井』

 

『うん。いいよ』

 

誰しも欠点はある。それぞれをケアして、将来いかんなく長所を発揮できる人材を育てる。私は全力を考えて、授業に当たった。あっという間の一年、生徒たちはよくついてきてくれた

 

 

 

そして、別れの日・・・彼らは私にあるものをプレゼントしてくれたのだ

 

『浅野先生にプレゼントです!椚の葉っぱのネクタイピン!』

 

『皆でお金出しあって買ったんだ』

『株のもうけからしたら、はした金だろうけどさ』

 

『うん、確かに昨日も700万稼いだ』

 

『『『それを言っちゃうから、この先生は・・・』』』

 

『けど、嬉しいよ。ありがとう』

 

真新しいそれぞれの制服に身を包み、池田君は言う。彼らは私に色々と感謝していたが、私もまた彼らの成長見れてたのしかったし、本当に良い生徒に育ってくれた。

 

 

そして私の経歴や実績を見て、子供たちを預けてくれる親も増えた。3年がたつ頃には塾は大盛況になっていた

 

 

彼らと別れて、3年たったある日のことだ・・・

 

 

『池田くん、久しぶりだね』

 

『久しぶり、先生。塾、絶好調らしいじゃん』

 

3年ぶりの彼の声を聞いたが、変わらず元気で安心した。しかし、何かあったのか?ときくと・・・

 

『別に。元気してるかと思ってさ』

 

『私は相変わらずさ。君の方こそ、やんちゃで迷惑かけてないかい?』

 

『なわけないねぇだろ。教え通り、思いやりの塊になったっつうの。忙しそうだし、またかけるわ。投資のお金で上手い飯でもおごってよ!』

 

彼との電話が終わり、私は来週寄り道して彼の家へ訪れようと決めたのだ。今思えば、何故もっと深く聞かなかったのか今でも後悔は少なからずある

 

そして・・・

 

彼の家で立ち寄ったときは・・・

 

 

 

池田君は・・・・亡くなっていた・・・・

 

 

後に葬式で聞いた話だが、池田君は当時の部活の先輩にいじめられていたそうだ。そして、私はこの時あることを芽生えた

 

『(いい生徒に育てるだと?3年で死ぬのが良い生徒だったといえるのか、強い生徒に育てなければ…何の意味もなかったんだ!ならば・・・強いとはなんなのか?まず、教える私は熟知している必要がある)』

 

そして、そこからの行動は早かった・・・。彼を苛めて・・・いや、私の生徒を殺した男たちは言葉巧みに、ギャンブル中毒の廃人へと導いた。洗脳の技術は彼らで高めて学校を新たに開き、私の弱さの象徴だったあの校舎は弱者への見せしめの場所にした

 

一人でも強者であるべく生徒を育てるためにと思う矢先に、殺せんせーと防衛省がきた。そして今、弱者も強者も私の元から去っていき、目の前には死だけが残った・・・

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いいたします!
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