暗殺教室 少年の求めていたもの   作:絆と愛に飢えるシリアス

112 / 170
理事長の時間 3

俺は今、目の前の理事長のあの目が頭から離れず目をそらさずに見ている

 

「・・・殺せんせーが4つ問題集をしたことにより、理事長は残り一冊の問題集を解かなければならない」

 

「ですが、ギブアップもできるのでは・・・?」

 

「確かに冷華の言う通り、普通ならギブアップするが・・・理事長は恐らくそんなことをすると思えないと個人的に思う」 

 

「なるほどです・・・」

 

そんな俺と冷華の会話のよそに、殺せんせーは理事長に問いかけていた

 

「さぁ、浅野理事長。最後の一冊を開きますか?いくらあなたが優れていても、爆弾入りの問題集を開けば、ただではすまない」

 

だが、理事長は俺らに睨みながら何か言いたそうだったが、負けじとこちらも言いたいことを言うために口開いた

 

「もし理事長が殺せんせーを首にしてもかまいません!」

 

「この校舎から離れるのはさびしいけど、私達は殺せんせーについていきます」

 

「家出してでも、どこかの山奥にこもってでも3月まで暗殺教室を続けます」

 

殺せんせーは、片岡、神崎、悠馬の言葉に涙を流していた。やれやれ・・・

 

「理事長・・・これが、この暗殺教室の共通の意思です。彼らはねじ曲げる事はないと思いますが?」

 

「勿論、私も海君も・・・ここにいる皆さんも殺せんせーを暗殺するためにそうします」

 

「・・・・今年のE組の生徒はいつも私の教育の邪魔をする。ここまで正面切って刃向われたのは何度目だろうか?」

 

理事長はやたらと重苦しく口を開いて殺せんせーに呼び掛けた

 

「殺せんせー」

 

「うにゅ?」

 

「私の教育論ではね、貴方がもし地球を滅ぼすならそれでも良いんですよ!」

 

!?まさか!!

 

理事長は問題集を開くのを見えた俺は咄嗟に皆の前に出て印を結ぼうとしたら・・・

 

ーー心配ありません

 

殺せんせーが俺に制止かけたのだ。そして・・・“ドガン!!”と大きな音と共に爆弾が爆発した。理事長は!?と思いながら顔あげると・・・

 

理事長は死ぬことは無く、殺せんせーの脱皮に包まれていた

 

「月一回の脱皮・・・!」

 

「殺せんせーは先を読んでいたのですか!?」

 

俺と冷華は殺せんせーの先まで読んでいたと思うのにのに驚きを隠せなかった

 

「月1度の技か。なぜそれを自分につかわなかった?」

 

「貴方用に温存しました。私が賭けに勝てば、あなたは間違いなく自爆を選ぶでしょうから」

 

「何故?私の行動が断言できる」

 

「似た者同士だからです」

 

似た者同士・・・?なるほど。そういうことか・・

 

「お互いに意地っ張りで教育馬鹿。自分の命を使ってでも、教育の完成を目指すでしょう。テストの間に昔の塾の貴方の生徒に聞いてきました。あなたの教師像や起こったことも」

 

「・・・・」

 

「私が求めた教育の理想は10数年前のあなたの教育とそっくりでした。私があなたと比べて恵まれていたのはこのE組があったことです。まとまった人数が揃っているから、同じ境遇を共有しているから、試練にも団結して耐えられる。一人でため込まず、相談できる」

 

殺せんせーは理事長の目をそらすことなくしっかりと話していて、また理事長も思い当たる事があるのか黙って聞いていた

 

「そして、このE組を作りだしたのは他のでもない、あなたなのですよ。結局、あなたが昔描いた理想の教育を無意識に続けていたんです」

 

殺せんせーと理事長の教育理念は確かに異なりながらよ共通点はある・・・。そして、理事長はかっての理想を完全には捨てていなかったのか・・・

 

「このナイフで殺せるのは私だけ。人間の命を奪えと教える訳がない。私もあなたも理想は同じです。殺すのではなく、生かす教育。これからもお互いの理想の教育を貫きましょう」

 

殺せんせーに対先生用ナイフを差し出され、理事長は何か思い出したかのように見つめていた

 

「(最後まで貫く事を約束していたね・・・池田君と)・・・私の教育は常に正しい。この10年余りで強い生徒を数多く輩出してきた。ですがあなたも今、私のシステムを認めた訳ですし・・・・恩情を持って、このE組を存続させることとします」

 

!と言うことは・・・賭けは殺せんせーが勝ちか・・

 

「それと、たまに私もやりにきてもいいですかね?」

 

「えぇ。勿論です」

 

殺せんせーは、理事長の質問に嬉しそうに笑っていた。どうやらこれで嵐は去ったようだな

 

俺らが安堵してると・・・

 

「あぁ。もうひとつ思い出しました」

 

「「「「?」」」」

 

「土見海斗君はいますか?」

 

俺?!?

 

「何でしょうか・・・?」

 

「君には、一ヶ月間休んでいたという報告があってね?一応、殺せんせーに成績とか勉強は任していましたが・・・君の一ヶ月間ここに来てない理由を後日理事長室に来てもらおう。詳しくはまた担任から通じていいます」

 

「え?」

 

「君たちは殺せんせーの暗殺である前に、生徒。勉強を疎かにするのは合理に欠けますから・・・私が自ら君のサボっていた分の授業を教えます。洗脳とかそういうのはしませんからご安心を」

 

そういいながら理事長は下へ降りていった・・・

 

うん・・・ダークネスの復讐のために行方くらましていたとはいえ・・・ツケがここできたのか・・・

 

あえて言おう・・・

 

「めんどくせぇ・・・・」

 

みんなが同情と暖かい目で見られたのは気のせいなはず・・・

 

本当にめんどくさい・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!
次回もよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。