暗殺教室 少年の求めていたもの   作:絆と愛に飢えるシリアス

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嵐の前の時間

夢を見ていた

 

それもずいぶんと懐かしく優しい夢を・・・

 

『冷ちゃんは将来の夢何かあるの?』

 

『私ですか?んー・・・海君と共にいきることが夢ですかね?』

 

当時の俺は冷ちゃんの言葉に???となっていたので、質問をしたのだが教えてくれなかった。だが、その後、お母さんは奴に殺され、冷ちゃんを守るために・・あの楽しげに優しげな顔をする彼女を守るために・・・俺は奴を復讐するために生きることと嘘を生きる道を選んだ・・・

 

 

そして・・・

 

ピピピピピピピピピピ

 

「ふぁぁぁ・・・。めんどくせぇ朝が今日も迎えたか・・・」

 

俺は鳴る目覚まし時計と共に起きたのと本日の睡眠時間は6時間で健康は良好。以前三時間睡眠だったが、冷華に泣きながら怒られたので条件として最低でも六時間は睡眠時間は取るようにと約束した。

 

今の俺は・・・あいつらの為にも彼女のためにも・・・出来る限り生きることを約束したのだから

 

俺は一階に降りると、冷華がちょうど降りてきた。お互いにあの時なら目をそらしていたが、今は・・・

 

「おはようございます♪海君」

 

「あぁ、おはよう。冷華」

 

この幸せに噛み締めなから、俺は精一杯の笑顔を見せて彼女に挨拶した。お母さんに誓うよ・・もう俺は復讐はしないなんて言えないが・・・必ず守って見せるよ・・・冷華の優しい笑顔をね・・・

 

 

 

 

 

俺らは、他愛ない話をしながらE組の本校舎に向かうと・・・杉野がすごく落ち込んでいた

 

「・・・朝からなにめんどくさく落ち込んでやがる。杉野」

 

「体調でも悪いのですか?」

 

「違うんだ。違うんだ・・・あんなのは俺ではない」

 

朝からすげぇネガティブオーラ出してるが、大方演劇で「神崎さんに嫌われたくない!」なんて心の中で思ってるのではないか?こいつ

 

「私は演技力ある人って、かっこいいなっすごく思ったよ」

 

「野球をやめて役者の道すすもっかな!」

 

「おい!?」

 

杉野が割りと本気で言ってるのを感じた俺は慌てて制止かけた

 

冗談抜きであの目は割りと本気だ!!

 

「あれ?そういえば、土見君・・今更だけど怪我大丈夫なの?」

 

「本当に今さらだな!?まぁ、今は目の前に復帰してるから情報は解禁だけど・・・」

 

「え?海斗言うのか?あれを」

 

「まぁ、もう隠すことないからな。これは」

 

「ん?土見、怪我していたのか?」

 

神崎や悠馬かま俺の方を確認してきたが、問題ないと伝えようとしたら杉野が気になったのか声かけてきた。他の皆も興味津々だった

 

「あー、まぁ軽い怪我だ」

 

「いえ、あれは明らかに命失いかねない重体でしたよ?」

 

「確かにな」

 

「そうね」

 

「寧ろあれを軽い怪我を済ます貴方は、やっぱり隠してるじゃない?」

 

うぐ・・・そういえば、片岡も速水も俺が入院してるのしていたの知ってるんだったな・・・。すると、倉橋がのほほんとしながら聞いてきた

 

「どんな状態だったの―?」

 

「あー、まぁ・・・」

 

「どうせたいした怪我じゃないーー」

 

「重度の火傷とさらに脇腹肋骨2本は折れている。内蔵も破裂寸前の怪我・・・まぁ、意識も暫く不明だったが大したことない」

 

「「「「「いや!めちゃくちゃ重体で命の危険じゃねぇかよ!?」」」」」

 

?なにみんな慌ててるんだよ??ん・・・そういえば、茅野と渚がいないな?

 

「すまん。渚と茅野はまだ来てないのか??」

 

「お前変わったな?人に無関心だったのに・・・」

 

「茶化すな。で?あいつらは?」

 

「カエデちゃんは、潮田さんと演劇で使われたのを片付けにいきましたよ」

 

あいつら二人で終わるのか?

 

「俺が分身で手伝えば早く終わるかもしれんぞ?」

 

「いや、それだと倉庫つぶれるかもな?」

 

「・・・なんで?」

 

「「「「なんとなく」」」」

 

お前ら俺のこと嫌いだろ?いや、俺もこれまでの行い悪いけど・・・流石に堪えるぞ?

 

 

しかし・・・・なんだ?この嫌な予感は・・・

 

 

「っ!」

 

「?海君?」

 

俺が立ち上がったの疑問に思ったのか、聞こうとすると外からでかい音が聞こえた

 

「「「!?」」」

 

「くそ!」

 

俺は慌てて外に出たら・・・信じられない光景を目の辺りにしたのだ。他のみんなが何かいってるの聞こえるが・・・俺は怒りながらそいつに問いかけた

 

「おい・・・貴様・・・それはどう言うことだ・・・・?茅野カエデ!!!」

 

俺はこのE組で、一番予想していなかった奴が・・・何故殺せんせ―と同じ力をもっている!?

 

 

 

 

渚side

 

僕は何故、今片付けをするのか気になり聞くと・・・

 

「皆がこれから暗殺計画たてるのを邪魔したくなくて・・・」

 

「なるほど、席を外したのはそういうことだったんですねぇ」

 

現れたのは殺せんせーだが、いつの間にここに来たのだろうか?殺せんせーが「片付けをするの手伝いましょうか?」と確認すると茅野は殺せんせーに頼んだ

 

 

「(今の殺せんせーの背中はがら空きだけど、この状況でやれるくらいならこの一年苦労してないや・・・)色々な一年間だったね?」

 

「うん。殺せんせーとこの一年過ごしてとても大変な一年だったね」

 

「ヌルフフ、あの頃の君たちはものすごい青い生徒でしたがねー」

 

掃除をしながら、これまでE組でやってきた事を思い出す僕らと殺せんせー思い出話をしながら、懐かしむ

 

「土見君も態度かわって先生は嬉しいですよ」

 

「芙蓉さんと土見君はすっかり和解したし、何か安心だよね」

 

「(・・・彼の生き方は私は共感するよ・・・)」

 

僕と殺せんせーがそう話してると、茅野か静かになったのだ。どうしたのたろう?と思い振り向くと・・・

 

「えっ?」

 

「気付かなかったね?・・・最期まで」

 

その瞬間、茅野は殺せんせーに攻撃を仕掛けた。その瞬間僕は衝撃により吹っ飛ばされたのだ

 

殺せんせーは茅野が作った落とし穴に落ちていっていた

脱出しないように茅野の触手が攻撃を仕掛ける

 

「大好きだよ、殺せんせー。死んで」

 

「茅野・・・なんで?」

 

僕の声が聞こえないのか、夢中に殺せんせーに仕掛けていた。落とし穴の下には対殺せんせー用物質のプールなのかそれが待っていた

 

「くっ!」

 

それを知り、早く地上へと戻ろうとする殺せんせーだが、それを茅野の触手は許さない

 

「上手でしょ?先生の触手の動きパターン、特等席で一年たっぷり・・・予習したから!!」

 

くっ・・・僕は動きにくい体で眺めていた。いや、まだ現実を受け止めれてないのだ

 

すると・・・

 

 

殺せんせーは力を圧縮して、茅野に向かって放とうとしていた。それに気づき、茅野は防御態勢に入るが、殺せんせーは茅野に当てず、壁に向けてはなった

 

 

僕も動きにくい体でなんとか外に出ていくと、皆がいた

 

「殺せんせー!さっきのはいったい・・?」

 

「渚大丈夫か!?」

 

E組の生徒たちは状況が分からず、殺せんせーにきく

 

すると・・・

 

 

茅野も続けて出てきた。皆はその変わった茅野を見て息を飲んでいた・・・

 

 

「・・・あーあ、渾身の一撃だったのに・・・逃がすなんて甘すぎだね、私」

 

冷めたような声で言う茅野だけど、普段の声とは違った声を出していた

 

「茅野さん、君は一体?」

 

「ごめんね、茅野カエデは本名じゃないの。・・・雪村あぐりの妹。そういえばわかるでしょ?人殺し」

 

えっ・・・雪村あぐりって・・・

 

僕らが混乱してると、土見君が腕を組ながらも物凄い殺気を出して茅野を睨んでいた

 

「おい・・・貴様・・・それはどう言うことだ・・・・?茅野カエデ!!!」

 

「土見君かー。悪いけど、貴方は後でね」

 

「・・・語るつもりないなら、戦いで問いかけようか?」

 

「・・・うるさいな・・・。貴方も化け物の癖に」

 

「!?茅野!!」

 

僕はたまらず、今の発言が許せず言おうとすると土見君が止めた

 

「いいんだ。あながち間違いではない」

 

「でも・・・!」

 

「だがな・・・茅野よ?その内・・俺に殺されても・・・文句はないな?」

 

「・・・今の私は殺せんせーが目的だから貴方には興味ないわ」

 

一瞬殺伐した緊張した雰囲気が漂い、皆は冷や汗がてでいた。まずい!今の土見君は・・・怒ってる!

 

「・・・まぁいいわ。殺せんせーのはしくじっちゃったものは仕方ない。切り替えなきゃ、明日また殺るよ殺せんせー。場所は直前に連絡するよ」

 

そういうと、茅野は何処かへ消えたのだ・・・。残された僕らは・・・戸惑いしかなく、何が起きたのかまだ受け止めきれずにいた・・・

 

 

 

またひとつの歯車が・・・狂い始めたのだ




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!

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