俺は今、茅野に関する情報を悠馬と片岡に聞いていた。こいつらも明らかに“雪村あぐり”という名前に動揺していた。一体・・・何があったのだ?
「雪村先生はな・・・殺せんせーが来る前の前任の担任の先生なんだ」
「・・・・は?なら何故いないんだ?」
「わからない・・・」
分からない?
「雪村先生がここに居たのが短い期間だったからな・・・」
「・・・何だと?」
「もしかったらカエデちゃんが殺せんせーに人殺しと言ったのと雪村先生がここにいなくなったことに関係するかもしれません」
それの可能性は十分あるだろう・・・。幾つか確認しなければならないな・・・
「イトナ、触手をずっと植えたらどうなるんだ?あれは殺せんせー以外に経験してるお前ならわかるはずだ」
「・・・・普通はありえない。メンテもせずに触手なんか生やしてたら地獄の苦しみが続くはずだ。表情にも出さず、耐えきるなんてまず不可能だ」
「・・・最悪のことを考えた方がいいということか?」
「恐らく・・・」
「めんどくさいことが確実に起こるな・・・。(念のために・・・武器は可能な限り持っていこう。奴が現れたときのためだ・・・)」
俺はイトナに確認をすると共に、茅野が迎える最悪の結末を考えたのだ。恐らく、無事には済まないのと・・・この件が奴絡んでいたら最悪だ
「殺せんせー、茅野が先生の事を人殺しって言ってたよな?」
「・・・・」
「話してもらわなきゃ、殺せんせーの過去のこと」
「もう疑ったりしないから。知りたいの・・・本当の事を」
他の皆の意思を確認した殺せんせーは・・・
「・・・・分かりました。先生の、過去の全てを話しますが、その前に茅野さんはE組の大事な生徒。話すのはクラス皆が揃ってからです」
「その前に、全員に頭入れて欲しいことがある」
「「「?」」」
殺せんせーの決意を聞いたのと、俺が今集めた限りの情報をみんなに聞いてほしいと思い、声かけた
「海君?」
「今から言うのはあくまでも、俺の考えだ。聞くか聞かないかは任せるし、受け入れるのも任せる」
「・・・話してくれない?土見の考えを」
「あぁ。まず、殺せんせーの過去をシロも知ってる可能性がある。奴は極端に殺せんせーに対して明らかな敵意と憎しみが感じられる」
「シロが?普通の殺し屋とかそういうのではないと?」
「あぁ。度々、殺せんせーに対して意味深い事をいっていたのを聞いていた奴いるか?あれは明らかに殺せんせーと何らかの因縁がある。しかし、それが誰なのかは分からないがな」
俺の説明に皆は聞いてくれて、納得もしてくれた。明らかなシロの行動の過激さと危険な感じは・・・何からの形で過去に絡んでるなと思う
「それともう一つ・・・」
「?何だ?」
「このままいけば・・・・茅野は死ぬ可能性がある」
「「「「!」」」」
「・・・何をいってるのさ?土見君」
「・・・海君・・・」
俺の言葉に茅野と一番関わり深い渚が俺の方に恐る恐ると聞いてきたが、俺は目をそらすことなく受け止めた。その様子に冷華は心配そうに見ていた
「(大丈夫だ。冷華)イトナの例もある。奴は触手にかなり苦しんでいただろ?だが、茅野はイトナがあれを植え付けられる遥か前にしてる可能性がある」
「だけど、なんでそうなるの!?」
「・・・あくまでも俺の意見だ。それに、あれは人に扱えるのに限界はある」
「?どう言うこと?」
「・・・悪いがそれ以上はわからんが、少なくとも最悪のことを覚悟しとけ・・・。特にこの暗殺教室である前にお前達は平穏な学生だった。覚悟するなら今のうちにしとかないとな」
「「「「・・・」」」」
「だが、殺せんせーのことだ。何があっても助けるのですよね?」
「えぇ、茅野さんは私の大切な生徒です。必ず助けます」
殺せんせーは俺の問いにまっすぐしっかりと答えてくれた。そのお陰かクラスの雰囲気は明るくなっていたのと、丁度茅野から連絡が来たみたいだ・・
件名:なし
用件:今夜7時裏山のすすき野原まできて
「・・・もはや引き返せないというわけか・・・茅野カエデ」
俺はその用件を見て、そういうと皆は複雑そうな顔をしていた。だが・・・茅野の気持ちがわかる自分もいる。だからこそ・・・
「あのバカはその道に進めば辛いだけだ。そういうのは、俺だけで十分だ」
「私もいますよ?海君」
「そうだったな・・・。冷華、恐らく今日は無茶するかもしれんが許してくれよ?」
「生きて帰ってくれたらそれでいいです。・・・解放しましょう?カエデちゃんの苦しみを・・悲しみを」
「あぁ」
俺には本当に勿体ない優しい幼馴染みだ・・・。そして、このクラスの仲間の愚行を・・・なんとしても止める!
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!