殺せんせーが二代目死神と私たちの家族の時間を切り裂いた一番の主犯を倒してくれました・・・。私はそれを見届けると悠ちゃんと一緒に背負っていた亡骸の海君に語りました
「海君・・・やっと終わりましたよ・・・・。私たちの因縁の人も消えましたよ・・・」
「冷ちゃん・・・・」
「・・・・」
私は海君に呼び掛けましたが・・・・答えてくれませんでした・・・・。心なしか海君は全てをやりきったかのように穏やかに眠っていました・・・
その姿が・・・その亡くなった顔を見たときに私の心の中に溜まっていたものが一気に溢れました
「何で・・・・何で死ぬのですか・・・・。私のために狂わしてしまった貴方の人生にどれ程後悔していたと思うのですか・・・!どれほど貴方とこれからも沢山生きたかったと思ってるのですか・・・!なんで・・何で置いていくのですか・・・!」
「「「「「・・・・・」」」」」
駄目です・・・・。もう涙が一度出たら止まりません・・・・!!渚さんが私の代わりに海君を背負ってくださいました
「冷華・・・今は泣いていいよ・・・」
「凛香ちゃん・・・すいません・・」
「あんたが一番辛いもんね・・・私は見てないから今は泣きなさい・・・」
「冷華ちゃん」
凛香ちゃんが私をギュッ!抱き締めてくださって、私は声を出さず沢山泣いてました・・・・。有希子ちゃんも私の傍によってきて優しく抱き締めてくださいました・・・
何故あなたはいつも一人で戦うのですか・・・。何故、いつも私達を置いていくのですか・・・?私は貴方と生きたかったのに・・・・もう貴方の温もりを感じることもできない・・・貴方の笑顔を見ることも出来ないのですね・・・・
悠馬side
俺は冷ちゃんが速水達に抱き締められて泣いてる姿をみて胸が痛かった・・・。冷ちゃんが泣いてる姿に俺も初め、皆も辛そうな顔をしていた
「海斗・・・(こいつ・・・こんなに軽かったって・・・?)」
お前は何で・・死ぬんだよ・・・。海斗がどれだけ冷ちゃんを大切にしていたのか、どれだけ信頼していたのか俺にはわかる・・・・
お前がいつもめんどくさがりながらも、実は誰よりも俺達のクラスを心配していたのも俺は知ってる・・・お前がどれだけ苦悩してきたのかも知ってる・・・
やっとお前が俺達と仲間になれたとき、俺はどれだけ安心したと思ってる・・・・。お前がとれだけ頑張ってきたのかも知ってる
なのに・・・
なのに・・・
俺は脳裏に俺らに背を向けながら腕を組んで佇む海斗の姿を思い浮かんだ・・・。夢なら覚めてほしい・・・夢ならこんなこと起きたと現実のお前に話したらきっと、お前はこう言うだろ
ーー俺を勝手に殺すなよ・・・めんどくさがりながらも笑いながらそういう姿を思い浮かんだ・・・
でも現実は無情・・・
海斗は・・・・死んだんだ
「あまりにもこいつが・・・・報われない・・・・!!」
「磯貝君・・・」
「海斗は・・・ずっと頑張って生きてきたのに・・・こんな結末なんて・・・報われないだろ・・・!!」
俺は正直悔しくて仕方がない・・・目の前で親友を助けれなかったのとこいつがあまりにも報われない死に方に納得いかなかった・・・・
けど、海斗はもう・・・・俺らと共に生きれないんだ。なぁ、海斗・・・・先生がお前の仇討ってくれたから・・今は安らかに眠れ・・・親友・・・
すると、殺せんせーが一回マッハでどっか行ってきたがすぐに戻ってきた。殺せんせー・・・?
「皆さん、すいません・・・遅くなりました」
「・・・殺せんせー・・・?・・・そいつは・・」
「土見君が倒したダークネスさんの様子を見に行ってましたが彼はもう亡くなって時間が経ちすぎてますが・・・彼はなんだか救われた顔で亡くなってました・・・。しかし、土見君が彼の死を労るかのように優しく置かれてましたので・・・烏間先生」
「なんだ・・・」
「ダークネスさんにきちんとお墓埋めてあげてください・・・彼もまた国のエゴによって生まれた存在ですから・・・」
「・・・勿論だ」
殺せんせーはダークネスを優しく地面において顔を隠してあげていた。こいつも本当は柳沢らのエゴで生まれた存在だよな・・・
俺はそう思うとやるせなかった・・・・
「殺せんせー・・・海斗は・・・」
そんなとき、渚が悔しそうな声で殺せんせーに言いづらそうにも訴えていた。その言葉を聞いたとき、他の皆も辛そうだった
「海君・・・」
「土見君・・・」
「・・・」
冷ちゃんは亡くなった海斗を優しく抱き締めるように包んでいた。そのそばには神崎も速水も側に居て辛そうな顔をしていた・・・
「そろそろ土見も横にさせてやろう・・・」
「あぁ・・・冷ちゃん・・・」
そう思い、冷ちゃんに抱き締めてる海斗を地面に下ろそうとすると殺せんせーが止めた
「土見君を下ろさないでください。あまり地面の雑菌に触れさせたくない」
「殺せんせー・・・?」
「皆さん、失った過去は決して戻ることはありません。先生自身もたくさんの過ちをおかしてきました。ですが、過去を教訓に繰り返さない事はできます」
血の固まりに包まれた球体をみて、誰かが疑問を漏らしていると殺せんせーが答えた
「土見君の血液や体細胞です。地面に落ちる前に全て拾い、圧縮空気でつくった無菌膜に保管しておきました」
「!?いつの間に!!」
「彼が戦ってるときにです・・・あのときの私はマッハを出そうにも出せなかった。彼の闘いの邪魔をしたくなかったが・・・結果はこうなった」
殺せんせーは亡骸の土見を仰向けにしながら触手を活発に動き始めました
「君たちを守るための触手だけは戦いに使わずに温存していましたから・・・今からひとつひとつ、全ての細胞を繋げます。より早く、より精密に。この一年、ずっと能力を高めてきました。あの時と同じことがあったとしても、同じ悲劇には絶対にするまいと」
「(雪村先生のことだ・・・)でも、海斗はあれだけ出血していたのに助かるのですか!?それに・・・」
「ご心配なく・・・彼の不治の病を助ける方法は見つかりました・・・この治療で治します!!」
「「「「「!?!!」」」」」
「それと修復できない細胞もあるので、均等に隙間を作り、先生の粘液で穴埋めします。数日のうちに彼自身の細胞が再生して置き換わるでしょう・・・案外彼なら明日にでも再生しそうですがねぇ・・・」
否定できない・・・でも、海斗が生き返るかもしれないと聞いたとき冷ちゃんは絶望した顔からわずかに希望が出てきた顔になってきた
殺せんせーはそう話ながらも海斗の治療は続けていた。中村にぐちゃぐちゃになったケーキを食べたいといって30秒ルール!とかいっていたが・・・殺せんせーだからいいよな?
殺せんせーは海斗の体に糸を一切使わずあと一つ残さず、傷口が塞がっていくのはきっと、雪村先生の時と同じことを繰り返さないように・・・後悔しないようにこの一年、磨いていた結果だからできることなのか・・・?
「ふー、後は心臓が動けば蘇生します。生徒が学校でどてっぱらをぶち抜かれた時の対処マニュアルどおり、完璧なはずです」
「「「そんな大惨事、普通想定してねぇよ!」」」
普通はそうだけど・・・殺せんせーだからな・・・
「今だからいいますが、君たちの体がバラバラにされても、蘇生できるように備えていました。・・・・先生がその場にいさえすれば、先生が生徒をちゃんと見てさえいれば・・・」
殺せんせーはそういいながら海斗の身体に電気ショックを与えてた
帰ってこい・・・・海斗!!!!!
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いします!