俺はその日は起きるのが遅かったので、少し慌てて出ると潮田達が見えたが野球部となにか話してる?
少し隠れて聞くか・・
「しっかし、いいよなぁ杉野は」
「E組だから、毎日遊んでられるだろう?俺ら、勉強も部活もあるから、ヘトヘトでさぁ」
・・・・なんだ?こいつらの会話は・・・?俺は少しイラつきながら隠れて聞いてると・・・
「よせ、傷つくだろ。進学校での部活の両立、選ばれた人間じゃないなら、しなくていいことなんだ。気に入らないか?なら、球技大会で教えてやろう。上にたつ選ばれた人間とそうでない人間、この年で生じちまった大きな差をな」
・・・・めんどくさい奴等だが、少し我慢できねぇな・・・何が選ばれた人間だ・・・
俺は不機嫌になりながら、今日もE組校舎の方に歩いていったのだ。あの男の台詞にイラつきながらな・・・
E組の教室
「ふむふむ。クラス対抗、球技大会ですか。健康の精神をスポーツでやしなう大いに結構。ただ、トーナメント表にE組がないのはどうしてです?」
殺せんせーが質問すると、三村達が説明してくていた。俺は黙って外の景色を見ながら聞いていたが
「E組はエントリーされないんだ。1チーム余るって素敵な理由で。その代り、大会の締めのエキシビジョンに出なきゃなんない」
ふーん、そんなのがあるのか・・・・
「要するに見世物さ。全校生徒が見ている前でそれぞれ、野球部、女子バスケ部とやらされるんだ」
「なるほど・・・いつものやつですか」
「そう、いつものやつだよ」
三村たちの説明に殺せんせーも納得する。そんな説明の後に寺坂、村松、吉田の三人が”見世物”になりたくないという理由で球技大会の参加を離脱する・・・
「野球となりゃ、頼れるのは杉野だけど…なんか勝つ秘策ねぇの?」
前原が杉野にそう聞くと、杉野は困った顔をする
「無理だよ。かなり強ぇんだ、うちの野球部。特に今の主将は進藤は剛速球で、名門高校からも注目されてる。勉強もスポーツも一流とか、不公平だよな。だけどさ・・・勝ちたいんだ、殺せんせー。善戦じゃなくて勝ちたい。好きな野球で負けたくない。野球部を追い出されて、E組に来て、むしろその想いが強くなった。あいつらに勝ちたい・・・!」
・・・・ふむ・・・・俺は殺せんせーの方をちらっとみると・・・
「万全状態だな・・・おい」
「あはは・・・殺せんせーも野球したいの、よく伝わったよ」
殺せんせーの姿に戸惑いながら、杉野は言った
「先生、一度スポ根ものの熱血コーチやりたかったんです。殴ったりはしないので、ちゃぶ台返しで代用します」
おいおい!?用意よすぎだろ!?
「最近の君たちは目的意識をはっきり口にするようになりました。やりたい、勝ちたい。どんな困難にも揺るがずに。その心意気にこたえて、コロ監督が勝てる作戦とトレーニングを授けましょう!」
そうか・・・なら・・・
「おい、杉野・・・俺も参加して良いか?」
「「「「「「え!?」」」」」」
俺も球技大会に参加するといったら全員驚いていたのだが、理由はまぁ、わかる・・・。だけどな・・・
「少し本校舎がめんどくせぇからな・・・」
その言葉に悠馬が話しかけてきた
「そうか、頼むぞ・・っていってもベンチで良いか?」
「かまわない。俺は協調性がないの自覚してるからベンチでいい」
「くくっ・・(めんどくせぇと言いながらも、こいつのことだし何か腹立つたのだろうな。本人に言えば拗ねるから言わないけど)」
悠馬の奴何笑ってるんだよ・・・?まぁいいか
「ヌルフフフ、それでは早速練習しましょう」
「あっ、殺せんせ―。俺は当日まで個人練習で良いですか?」
「おや?何が対策あるのですか?」
「いや、単純に個人練習での方がはかどるからです」
俺が言うと、皆は冷たい目で見ていた。言っただろ?協調性がないって・・・・
「ヌルフフフ。わかりました。当日迄個人練習で頑張ってください」
そういうと、殺せんせ―は男子大半を連れていったのだ・・・さて、俺も別のところで特訓するか・・・
一度言い出したらやらねぇとな・・・・
そして・・・
当日・・・
決勝戦が終わって、エキシビジョンへ
「学力と体力を兼ね備えたエリートだけが選ばれたものとして、人の上にたてる。それが文武両道だ、杉野。おまえはどちらもなかった。選ばれざるものだ」
進藤は杉野に言い放つ。・・・・その台詞この試合に終わった後に同じことを言えるのか?と俺は黙って聞いていた
E組は監督である殺監督が姿を消しており、菅谷が居場所を聞くすると、渚が答えた
「あそこだよ。烏間先生に目立つなって言われるから、遠近法でボールに紛れてる」
・・・・なに考えてるだよ?あの教師は・・・・ん、色変わってる・・・
「顔色とかでサイン出すんだって。えっと、《殺す気で勝て》だってさ」
それを聞いて、悠馬が皆に声かけた
「確かに、俺らにはもっとでかいターゲットがいるんだ。あいつらに勝てなきゃ、あの先生が殺せないよな?」
そう言うと周りも頷いていた
「ヌフフフ、さぁ、味合わせてやりましょう。殺意と触手に彩られた地獄野球を!」
ーーープレイボールー!!
試合開始の合図と共に俺らの試合は始まった・・・やるからには勝つ!
ここまで読んでいただいてありがとうございます!次回もよろしくお願いします!