さっきの回で俺が1点とったから野球部が追い付くまで、あと2点必要となるが・・・・このまま終わると思えないな。俺はベンチへと下がり、杉野に後を任したのだ。野球部との決着はお前が決着つけないとダメなんだよ!
最初は普通に見逃していたが・・・・何を仕掛けてくる?
「橋本君。手本を見せてあげなさい」
橋本はそう、E組の攻撃と同じようにバントをしたのだ。その為、E組は動揺し、一塁を許してしまう
「(野球部が素人相手にバントなど、普通なら見ている生徒は納得するまい。だが、君たちが先にやったことでやる名分を作ってくれた。手本を見せてやるというね)」
「やってくれるぜ・・・本当にあの人は・・・・」
「どう言うこと?」
片岡が俺に聞いてくるが、気づいてないみたいだな?あの人の狙いを?
「野球部がE組にバント攻撃をするのは本来なら納得しないが、先にこちらが仕掛けた」
「・・・・つまり、手本を教えると言う意味で、バントをしているってことね」
そう・・・。くそ、どうするんだ?ここまで来て負けるのは俺は嫌だぞ?お前を信頼して俺は下がったんだ・・・意地を見ててくれ!杉野!
ノーアウト満塁、E組は絶対絶命の状態に陥っていた
そして、次のバッターがあの進藤だったが・・・何だあれは・・・やばくないか・・・!?
「(最終回のこれを演出する為に、彼を一回から育ててきた。最後を決めるのはバントではない。主役である強者のスイングだ。さぁ、どう出る?殺し屋たちの担任さん)」
理事長は内心、これで終わると思ってなかった
すると・・・
「カルマくん、さっきの挑発が活きる時が来ましたよ」
そういうと、赤羽は殺せんせーの意図が分かったのか、「なるほどね」とつぶやいたのを俺は聞こえていた
杉野達が進藤の相談をしていると、赤羽が向かっていった
「おーい、監督から指令」
試合が再開すると、実況はE組の布陣に驚きを隠せない
ーーこの全身守備は・・・・!?
「あきらかにバッターの集中を乱してるけど、さっきそっちがやった時、審判は何も言わなかった。文句ないよね?理事長」
そう赤羽が聞くと、理事長は動揺せずに言った
「(なるほどな。よく考えたが、こざかしい)ご自由に。選ばれたものは心を乱さない」
「へぇ、言ったね。じゃあ、遠慮なく」
赤羽と悠馬はバッターの間近まで近づき、その場に立つ
バットを振ったら、当たりそうな距離だ
「は?」
思わず、ぼう然とする進藤に・・・
「気にせず、撃てよ。スーパースター。ピッチャーの球は邪魔しないから」
「くだらないはったりだ。かまわず振りなさい、進藤君、骨を砕いても打撃妨害をとられるのはE組だ」
動揺する進藤だがすぐ切り替えた
「(なめた真似しやがって、大きく振ってビビらせりゃ、引くに決まってる!)」
杉野の打球に大きくバットを振るが、バットを振る寸前に二人はかわした
「ほぅ?(ほとんど動かず、かわすとは…)」
少し驚いたように理事長は思ってるのは誰も知らない
「二人の度胸と動体視力はE組でもトップクラス。バットをかわすだけならバントより簡単ですね」
ねるねるねるねを食べながら、殺せんせーは言う
赤羽が動揺してる相手になにか言うと、そいつは震えていた
それを目にした俺は先が見えたーー
「・・・・俺たちの勝ちだな」
「え?どういうーー」
片岡達が疑問に思うがそのつぎの光景に納得した
その訳は杉野が投げた球に進藤はバットを振り、当たるもののフライになってしまい、渚がボールをとって、ボール回して3アウト
E組の勝利だ・・・
理事長が去り、杉野と進藤が喋っていた
「進藤!ごめんな、はちゃめちゃな試合やっちまって。でも、分かってるよ、野球選手としてお前は俺より全然上。これでお前に勝ったなんて思ってねぇよ」
そう言って、手を貸す
「だったら、なんでここまでして勝ちにきた。勝って俺より強いと言いたかったんじゃないのか?」
すると、杉野は少し困った顔をして
「渚は俺の変化球練習にいつも付き合ってくれたし、カルマや磯貝の反射神経とか。みんなのバントの上達ぶりとかすごかったろ?でも、結果出さなきゃ、うまくいえねぇけどな」
「ちょっと、自慢したかったんだ。昔の仲間に今の仲間のこと」
そう笑って、言った。その言葉に進藤は少し笑って
「覚えとけよ、杉野。次やる時は高校だ!」
そう言い放った
「おうよ!」
それまでに地球があれば見てみたいかもな・・・この二人の本当の決着に
俺は見届けて、一人でまたゆっくりと帰った・・・
ここまで読んでいただいてありがとうございます!読んでいただいてることに感謝してこれからも励みます!次回もよろしくお願いします!