暗殺教室 少年の求めていたもの   作:絆と愛に飢えるシリアス

29 / 170
寺坂の時間

茅野と俺が無事に合流してそちらに向かっているのと違う所では・・・・

 

殺せんせーはイトナ達と衝突していた。しかし、殺せんせーは何時もよりも動きも悪かった・・・

 

「ニュウ・・・・まさかここまで追い詰められると思いませんでした・・・」

 

殺せんせーの触手は水を吸い、真っ赤になっている

 

「さーて、とどめにかかろうイトナ」

 

シロがとりかかろうとした時、寺坂が川に降りてくる

 

「おい!シロ!!よくも俺をだましてくれたな!」

 

寺坂は怒ったように言い放つ・・

 

「そう怒るなよ、ちょっとクラスメイトを巻き込んじゃっただけじゃないか。E組で浮いてた君にとっちゃちょうどいいだろう?」

 

シロはなだめるようにそう言った

 

「うるせぇ!!てめぇらを許さねぇ・・・イトナ!てめぇ俺とタイマンを張れや!」

 

「やめなさい!寺坂君。君が勝てる相手じゃない!」

 

寺坂の挑発に殺せんせーはそれを止めようとする

 

「すっこんでろ!膨れタコ!!」

 

そんな寺坂にフフっと笑って、シロはイトナに命令した

 

「黙らせろ、イトナ」

 

それを見て、渚が心配そうにカルマに訴える

 

「カルマくん!」

 

「いいんだよ。あのシロは俺たち生徒を殺すのが目的じゃない。生きているからこそ、殺せんせーの集中力をそげるんだ。原さんも一見、危険だけどイトナの攻撃の的になることはないだろう。だから、寺坂にも言っといたよ。気絶する程度の触手は食らうけど・・・」

 

寺坂はイトナの触手をもろに食らってしまう

 

「逆に言えば、スピードもパワーもその程度。死ぬ気で食らいつけって」

 

「・・・・!?」

 

イトナの攻撃を寺坂は耐えた

 

「よく耐えたねぇ。イトナ、もう一発あげなさい」

 

そうシロは命令するが、その瞬間、イトナはくしゃみをした。不思議そうに見ている回りにカルマは説明を続けた

 

「寺坂の奴、昨日と同じシャツのままなんだ。ってことは変なスプレーの成分を至近距離でたっぷり浴びたシャツだってことだ。イトナだって、ただで済むはずがない。イトナが一瞬でも隙をつくれば、原さんはタコが勝手に助けてくれる」

 

「吉田!村松!でけぇの頼むぜ!」

 

水しぶきを出しながら、寺坂がそう言った。それで察したのか、二人は・・

 

「まじかよ」

 

「ったく・・・」

 

「「しょうがねぇな!」」

 

仕方なそうに水に飛び込む

 

「先生と弱点、一緒なんだよね?じゃあ、同じことやり返せばいいわけだ」

 

カルマがそういうとクラスその場にいたメンバーは一斉に川に飛び込んだ

 

その水しぶきにイトナの触手はどんどん水を吸っていく

 

「大分すっちゃったね。これからのハンデが少なくなった」

 

「くっ・・」

 

カルマはそう言った。その言葉にシロは少し悔しそうに目を細めた

 

「で、どうすんの?俺らも賞金持ってかれるんの、嫌だし。そもそも皆、あんたの作戦で死にかけてるし。ついでに寺坂もぼこられているし。まだ続けるなら、こっちも全力で水遊びさせてもらうけど?」

 

「してやられたな。ここは引こう。この子らを皆殺しにしようものなら、反物質がどう暴走するか分からん。帰るよ、イトナ」

 

その言葉に悔しそうに顔をゆがめるイトナは・・・

 

「ただで帰らない・・・!!」

 

「!?寺坂あぶねぇぞ!?」

 

「なっ!?」

 

触手が寺坂の方に思いきり向かったが・・・・

 

刺さることはなかった・・・

 

何故なら・・・

 

「随分めんどくせぇ事してくれたな?お陰で昼寝ができなかったじゃないか・・?」

 

対殺せんせー用のナイフを投げた土見海斗がいた

 

 

土見side

 

俺は茅野と共に殺せんせーの方に向かっていたのだが、イトナの触手が寺坂に向かっていた。この距離は・・・

 

「なぁ・・・対殺せんせー用のナイフ貸してくれないか?」

 

「え?いいよ?」

 

ありがたい・・・

 

さてっと・・・

 

「ッシ!!」

 

勢いよくナイフをまっすぐに俺は投げると触手に貫通したのだ・・・。

 

驚く周りに俺は本当のこと言うの恥ずかしいので・・・

 

「随分めんどくせぇ事してくれたな?お陰で昼寝ができなかったじゃないか・・・」

 

誤魔化して言いました

 

「・・・」

 

そんなイトナは俺の方をじっと見ていたが俺は少し構えていた。すると・・・

 

「イトナ」

 

もう一回、イトナを呼ぶシロにイトナはすうっとシロと共に帰って行った

 

「なんとか追っ払えたな」

 

「よかったね、殺せんせー。私たちのおかげで命拾いして」

 

杉野と岡野が殺せんせーに言う

 

「もちろん感謝してます? まだまだ奥の手はありましたがね」

 

奥の手・・・・ね

 

 

「そういや寺坂くん。さっき私の事、さんざん言ってたね。ヘビーだとか、ふとましいとか」

 

びくりと肩を震わせて、寺坂は慌てて反論する

 

「あれは状況を客観的に分析してだな・・・・」

「いい訳は無用!動きがデブで遅いとか…見せてあげるわよ!」

 

怒り心頭な原に追いかけられる寺坂・・・茅野は他のメンバーの方にいるな・・・そんな様子を岩の上からからかうようにカルマが言った

 

「あーあ、本当、無神経だよな寺坂は。そんなんだから、人の手の平で転がされるんだよ」

 

「うるせぇぞカルマ!おめぇも高い所から見てんじゃねぇよ!」

 

寺坂はカルマの襟をつかみ、川に投げ落とす

 

「は!?何すんだよ!上司に向かって」

 

「誰が上司だ!触手を生身で受けさせる上司がどこにいる!だいたいさぼり魔のくせに、美味しい場面を持っていきやがって!!」

 

「あー私も思ってた」

 

「この機会に泥水をたっぷり飲ませようか」

 

片岡と中村が同意するように言い合う。どうやら、あいつは馴染めそうだな・・・

 

「寺坂君は高い所から計画を練るのに向いていない。彼の良さは現場でこそ、発揮されます。体力と実行力で自身が輝き、現場の皆も輝かせる。実行部隊として、成長が楽しみなアサシンです」

 

 

殺せんせーがそう笑いなが言うのを俺は聞いていたが・・・・俺はあの中に混ざり混む資格はない・・・寺坂・・・お前にはお前を支えてくれる仲間がいる・・・それを忘れるな・・・

 

俺はあいつらに気づかれないように静かに消えたのだ・・・

 

 

渚side

 

「(寺坂君はかなり乱暴だけど、クラスに馴染んできた。僕もカルマくんも皆も、そのことが内心、嬉しくてクラス全員が・・・)」

 

僕がそう思ってると茅野が隣に来たので、大丈夫だったのか?と聞くと・・・

 

「土見君に助けてくれた」

 

「え?土見君が?」

 

「うん・・・今はいないけど」

 

僕は茅野の言葉に少し疑問が出てきたのだ・・・なぜ彼はあんなに冷たい態度を?何故、孤独を好む?いつも良いタイミングで参加している?

 

・・・・もしかって、今もめんどくさいといいながらも影から見守ってくれてるのかな?

 

そんな仮定が僕のなかで出来たのだ・・・

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いいたします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。