茅野と俺が無事に合流してそちらに向かっているのと違う所では・・・・
殺せんせーはイトナ達と衝突していた。しかし、殺せんせーは何時もよりも動きも悪かった・・・
「ニュウ・・・・まさかここまで追い詰められると思いませんでした・・・」
殺せんせーの触手は水を吸い、真っ赤になっている
「さーて、とどめにかかろうイトナ」
シロがとりかかろうとした時、寺坂が川に降りてくる
「おい!シロ!!よくも俺をだましてくれたな!」
寺坂は怒ったように言い放つ・・
「そう怒るなよ、ちょっとクラスメイトを巻き込んじゃっただけじゃないか。E組で浮いてた君にとっちゃちょうどいいだろう?」
シロはなだめるようにそう言った
「うるせぇ!!てめぇらを許さねぇ・・・イトナ!てめぇ俺とタイマンを張れや!」
「やめなさい!寺坂君。君が勝てる相手じゃない!」
寺坂の挑発に殺せんせーはそれを止めようとする
「すっこんでろ!膨れタコ!!」
そんな寺坂にフフっと笑って、シロはイトナに命令した
「黙らせろ、イトナ」
それを見て、渚が心配そうにカルマに訴える
「カルマくん!」
「いいんだよ。あのシロは俺たち生徒を殺すのが目的じゃない。生きているからこそ、殺せんせーの集中力をそげるんだ。原さんも一見、危険だけどイトナの攻撃の的になることはないだろう。だから、寺坂にも言っといたよ。気絶する程度の触手は食らうけど・・・」
寺坂はイトナの触手をもろに食らってしまう
「逆に言えば、スピードもパワーもその程度。死ぬ気で食らいつけって」
「・・・・!?」
イトナの攻撃を寺坂は耐えた
「よく耐えたねぇ。イトナ、もう一発あげなさい」
そうシロは命令するが、その瞬間、イトナはくしゃみをした。不思議そうに見ている回りにカルマは説明を続けた
「寺坂の奴、昨日と同じシャツのままなんだ。ってことは変なスプレーの成分を至近距離でたっぷり浴びたシャツだってことだ。イトナだって、ただで済むはずがない。イトナが一瞬でも隙をつくれば、原さんはタコが勝手に助けてくれる」
「吉田!村松!でけぇの頼むぜ!」
水しぶきを出しながら、寺坂がそう言った。それで察したのか、二人は・・
「まじかよ」
「ったく・・・」
「「しょうがねぇな!」」
仕方なそうに水に飛び込む
「先生と弱点、一緒なんだよね?じゃあ、同じことやり返せばいいわけだ」
カルマがそういうとクラスその場にいたメンバーは一斉に川に飛び込んだ
その水しぶきにイトナの触手はどんどん水を吸っていく
「大分すっちゃったね。これからのハンデが少なくなった」
「くっ・・」
カルマはそう言った。その言葉にシロは少し悔しそうに目を細めた
「で、どうすんの?俺らも賞金持ってかれるんの、嫌だし。そもそも皆、あんたの作戦で死にかけてるし。ついでに寺坂もぼこられているし。まだ続けるなら、こっちも全力で水遊びさせてもらうけど?」
「してやられたな。ここは引こう。この子らを皆殺しにしようものなら、反物質がどう暴走するか分からん。帰るよ、イトナ」
その言葉に悔しそうに顔をゆがめるイトナは・・・
「ただで帰らない・・・!!」
「!?寺坂あぶねぇぞ!?」
「なっ!?」
触手が寺坂の方に思いきり向かったが・・・・
刺さることはなかった・・・
何故なら・・・
「随分めんどくせぇ事してくれたな?お陰で昼寝ができなかったじゃないか・・?」
対殺せんせー用のナイフを投げた土見海斗がいた
土見side
俺は茅野と共に殺せんせーの方に向かっていたのだが、イトナの触手が寺坂に向かっていた。この距離は・・・
「なぁ・・・対殺せんせー用のナイフ貸してくれないか?」
「え?いいよ?」
ありがたい・・・
さてっと・・・
「ッシ!!」
勢いよくナイフをまっすぐに俺は投げると触手に貫通したのだ・・・。
驚く周りに俺は本当のこと言うの恥ずかしいので・・・
「随分めんどくせぇ事してくれたな?お陰で昼寝ができなかったじゃないか・・・」
誤魔化して言いました
「・・・」
そんなイトナは俺の方をじっと見ていたが俺は少し構えていた。すると・・・
「イトナ」
もう一回、イトナを呼ぶシロにイトナはすうっとシロと共に帰って行った
「なんとか追っ払えたな」
「よかったね、殺せんせー。私たちのおかげで命拾いして」
杉野と岡野が殺せんせーに言う
「もちろん感謝してます? まだまだ奥の手はありましたがね」
奥の手・・・・ね
「そういや寺坂くん。さっき私の事、さんざん言ってたね。ヘビーだとか、ふとましいとか」
びくりと肩を震わせて、寺坂は慌てて反論する
「あれは状況を客観的に分析してだな・・・・」
「いい訳は無用!動きがデブで遅いとか…見せてあげるわよ!」
怒り心頭な原に追いかけられる寺坂・・・茅野は他のメンバーの方にいるな・・・そんな様子を岩の上からからかうようにカルマが言った
「あーあ、本当、無神経だよな寺坂は。そんなんだから、人の手の平で転がされるんだよ」
「うるせぇぞカルマ!おめぇも高い所から見てんじゃねぇよ!」
寺坂はカルマの襟をつかみ、川に投げ落とす
「は!?何すんだよ!上司に向かって」
「誰が上司だ!触手を生身で受けさせる上司がどこにいる!だいたいさぼり魔のくせに、美味しい場面を持っていきやがって!!」
「あー私も思ってた」
「この機会に泥水をたっぷり飲ませようか」
片岡と中村が同意するように言い合う。どうやら、あいつは馴染めそうだな・・・
「寺坂君は高い所から計画を練るのに向いていない。彼の良さは現場でこそ、発揮されます。体力と実行力で自身が輝き、現場の皆も輝かせる。実行部隊として、成長が楽しみなアサシンです」
殺せんせーがそう笑いなが言うのを俺は聞いていたが・・・・俺はあの中に混ざり混む資格はない・・・寺坂・・・お前にはお前を支えてくれる仲間がいる・・・それを忘れるな・・・
俺はあいつらに気づかれないように静かに消えたのだ・・・
渚side
「(寺坂君はかなり乱暴だけど、クラスに馴染んできた。僕もカルマくんも皆も、そのことが内心、嬉しくてクラス全員が・・・)」
僕がそう思ってると茅野が隣に来たので、大丈夫だったのか?と聞くと・・・
「土見君に助けてくれた」
「え?土見君が?」
「うん・・・今はいないけど」
僕は茅野の言葉に少し疑問が出てきたのだ・・・なぜ彼はあんなに冷たい態度を?何故、孤独を好む?いつも良いタイミングで参加している?
・・・・もしかって、今もめんどくさいといいながらも影から見守ってくれてるのかな?
そんな仮定が僕のなかで出来たのだ・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いいたします!