暗殺教室 少年の求めていたもの   作:絆と愛に飢えるシリアス

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引き金の時間

俺たちはホールに静かに入っていくと、一人の男が俺たちに声をかけた

 

「(驚いたな、動ける全員で乗り込んできたのか)いっとくが、このホールは完全防音だ。お前ら全員、撃ち殺すまで誰も助けにこねぇ。お前ら人殺しの準備してねぇだろ?大人しく降参して、ボスに頭数・・・」

 

そう言いかけた瞬間、男に銃弾がかすめる。それを撃ったのは速水だった

 

「・・・!(外した・・・!銃を狙ったのに・・・!)」

 

今のは単純にミスったのか?それとも・・・

 

すると男の方を見るとニャリと笑っていたのだ。気づかれたのか!?

 

「(実弾・・!?しかも、今の発砲音は手下のM60を奪ったのか。・・暗殺の訓練を受けた中学生か・・いいねぇ・・・!)意外とうめぇ仕事じゃねぇか!!」

 

暗いコンサートホールが急に明るくなる。そして、手ごたえのありそうな相手に嬉しいのか、その男は笑い出した

 

「くはは!今日も元気だ。銃がうめぇ!」

 

一発銃を放つガストロ

 

その弾丸は速水がいた椅子の間へと寸分の狂いもなく通り抜けたのだ・・・

 

こいつ・・・・何て正確な射撃だ!?俺は驚きつつも、ちらっと速水見ると、やはり動揺していた

 

「一度発砲した敵の位置は忘れねぇ。俺は軍人上がりだ。いくたの経験の中で、敵の位置を把握するすべや銃の調子を味で確認する感覚を身につけた。さぁて、お前らが奪った銃は後、一丁あるはずだ」

 

・・・流石にこれは不味いな・・・俺がそう考えていると殺せんせーの指示が飛ぶ

 

「速水さんはそのまま待機、今は撃たなかったのは賢明です。千葉君、君は敵に位置を知られていない。先生が敵を見ながら指示をするので、ここぞと思う時まで待つんです」

 

男は慌てて探すと男の目の前に殺せんせーがいたのだ。その男の反応は・・・

 

「てめぇ!!何で一番前で見てやがんだ!」

 

「(まぁ当然の反応だよな・・)」

 

殺せんせーに銃を撃ちまくるが、殺せんせーは完全防衛状態なので効かない。まぁ、あんな堂々と目の前にいたら苛つくわな

 

「熟練の銃手に中学生が挑むんです。これくらいの視覚ハンデはいいでしょう」

 

「ッチ!まぁいい」

 

いいのかよ!?

 

さて・・・次の指示を待つか・・・

 

「だが、それでどうやって指揮を執るんだ?少なくとも厳しいだろ?」

 

銃を構えながら余裕そうにいうが殺せんせーも同様に余裕でシマシマ模様になり男に向かって笑っていた

 

「ヌルフフ、では・・・木村君5列左へダッシュ!!寺坂君と吉田君はそれぞれ左右に3列!」

 

「なっ・・・!?(いきなり指示を出すだと!?それも行動も速い!)」

 

殺せんせーは生徒達の名前を使って暫くはシャッフルを試みたが敵も次第に名前と位置を覚え始めていた

 

「(大体わかってきた!このままだとわかるぜ)!」

 

男は銃を構えて自信満々にするが殺せんせーが次にとった策は・・・

 

「出席番号12番!!右に1で準備しつつそのまま待機!」

 

「へ?」

 

「4番と5番はターゲットを撮影律さんを通して敵の様子を千葉君に報告!」

 

「ポニーテールは左前列へ前進!バイク好きも左前に2列前進!」

 

今度は殺せんせーは生徒の番号や特徴で指示を出し始めた。敵も流石に番号とかアダ名みたいなので言われたら把握しにくいだろうな

 

「最近竹林君オススメのメイド喫茶に興味本位でいったらちょっとハマリそうで怖かった人!!錯乱のために大きな音を立てる!」

 

「うるせー!なんで行ったの知ってんだテメー!」

 

寺坂が大声を上げて椅子をどんどん叩く。あいつどんどんおかしいキャラになってるのは俺の気のせいか?

 

「サボリ&めんどくがり!ふたりにアドバイスを!」

 

はぁ!?ふざけるな・・・といいたいが状況が状況だ。律を通じてだがめんどくせぇが言うか

 

「おい。聞こえてるならそのまま黙って聞け」

 

「「(土見?)」」

 

俺の言葉に恐らく二人は怪訝として聞いているだろうが構わない。言いたいことは言わしてもう

 

「失敗してるぐらいでいちいち落ち込むな。何でもかんでも落ち込んでいたらキリがねぇぞ?お前らが努力してるのは皆知ってるんだから思い切りやれ。そして、自分を信じろ!・・・ったく、こんなめんどくせぇ事を言わすな」

 

「「!・・・・」」

 

二人は目の色が変わり、手の震えが収まった。そんな殺せんせーはタイミングを見計らい二人に最後の指示を出す

 

「さて、いよいよ狙撃です千葉君。速水さんは状況に合わせて彼のフォローをしてください!次の先生の指示のあと君たちのタイミングで撃ちなさい。ですがその前に、表情をあまり出すことのない二人に先生からアドバイスです」

 

千葉と速水は殺せんせーの言葉を聞いていた。いったい何をアドバイスするんだ?

 

「君たちは今ひどく緊張していますね?先生への狙撃を外したことで自分たちの腕に迷いを生じている。ですが大丈夫です。君たちは一人でプレッシャーを抱えることは無い、外した時の作戦もちゃんと用意しています。ここにいる全員が訓練と失敗を経験しているからこそ君たちは安心して引き金を引きなさい。その引き金は全員で引く引き金です!!」

 

 

相変わらず人をやる気を出さしたり、励ましたりするのがうまい先生だ。今のあいつらは恐らく外さないだろう・・・

 

そんな様子に男は与えられた時間に大体の事を整理できたのだ

 

 

「ッチ!(ご高説の間にある程度目星はついたぜ。出席番号12番って奴が一人だけ動いていない。そのくせ、呼吸が何やら企んでやたら荒い。その近辺を出た瞬間、仕留める狙いをつけといてやる・・・)」

 

「では行きますよ!」

 

「(味は最高!今俺は人銃一体!外す気がしねぇ)」

 

「出席番号12番!たって狙撃!」

 

そう言って立ち上がったところに男は狙撃をした

 

「ビンゴォ!・・っな?!」

 

しかし当たったのは千葉ではなく菅谷がつくった人形だった。やるな・・・タイミングも完璧だ

 

「分析の結果、狙うならあの一点です」

 

「オーケー律」

 

そういって千葉は射撃を行ったが、その弾丸は男に当たることはなくその横を通り抜けていった

 

「フヘヘ、へへへ外したなそれで二人目も場所がっ・・・!?」

 

千葉が狙ったのは吊り照明の金具だった。吊り照明が男に叩きつけられていた。しかし相手もプロとしての意地か千葉に銃口をむけるがそれは速水の弾丸に阻まれた

 

「ふーっ、やっと当たった」

 

速水によって銃が吹き飛ばされ男は無防備になった。そしてすぐに寺坂たちがガムテープで拘束する

 

他の面子はうった二人に労っていたが、俺は交えにくいので烏間先生の方にいた。一方烏間先生はひやひやしていた状況が解放されたからかため息ついていた

 

「肝を冷やしたぞ、よくこんな危険な戦いをやらせたな」

 

「どんな人間にも殻を破って、大きく成長できるチャンスが何度かあります。しかし、一人ではそのチャンスを生かしきれない。集中力を引き出すような強敵や経験を分かつような相手に恵まれないと」

 

俺は殺せんせーの言葉に黙って聞いていた

 

「だから、私は用意できる教師でありたい。生徒の成長の瞬間を見逃さず、高い壁を良い仲間を揃えてあげたいのです」

 

烏間はなんて教育だとおもったが生徒たちの表情をみて杞憂だなと思った。俺も見ててハラハラとしたのは内緒だが、成功してよかった。特に今の速水と千葉は中学生らしく良い笑顔で笑っていた

 

 

 

 

 

俺達は次の行動にいこうとしたが・・・

 

ゾッ!!

 

「っ!?」

 

とてつもない寒気を感じた俺は、懐に隠していたもの・・もとい、旅行前に念入りに準備していたものを投げた

 

「「「「「!!」」」」」

 

 

ザクッ!!

 

 

目の前には俺の投げた物と目の前から飛んできたものが相殺してホールに刺さった・・・

 

「ほう?よく気づいたな・・・」

 

暗闇から一人の男の声が聞こえた・・・

 

っち・・・どうやらめんどくせぇ敵はまだいたのかよ・・・!

 

 

 

一つの歯車が・・・動き始めたのだ

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いします!
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