俺はとんでもない殺意を宿った方向をみると・・
「こ、殺してやる・・・・!!」
渚のやつ・・・・・完全に切れてやがる!
「いけない!渚君を止めなくっーー」
殺せんせーがそう言おうとした瞬間、渚へと何かを投げる人影が見えて、それは渚の背中に当たる
「調子こいてんじゃねぇぞ、渚!!薬が爆破された時に、てめぇ俺を憐れむような目で見ただろ!?一丁前に他人の気遣いしてんじゃねぇぞ、もやし野郎!ウィルスなんざ寝てりゃ余裕で治せんだよ!」
寺坂がそう叫ぶ
「そんなくずでも息の根をとめりゃ殺人罪だ。てめぇはキレるのにまかせて100億のチャンスを手放すのか!!」
「寺坂君の言う通りです、渚君。その男を殺しても何の価値もない。逆上しても不利になるだけです。そもそも彼に治療薬に関する知識などない!下にいた毒使いの男に聞きましょう。そんな男は気絶程度で十分です」
殺せんせーが寺坂に続いてそう言う。仕方ねぇ、柄じゃないが言うか・・・
「渚!!お前が人を殺す十字架を背負う必要はない!そんな屑のためにお前の手を汚す必要はない!!」
そんな俺らの叫びを聞いた鷹岡は・・・
「おいおい、余計な水差すんじゃねェぞ!本気で殺しこなせなきゃ意味ねぇんだよ!このチビの本気の殺意を屈辱的に返り討ちにして、初めて俺の恥は消し去れる」
念のためにいつでもそっちにいけるようにしなとな・・・
「渚君!寺坂君のスタンガンを拾いなさい。その男の命と先生の命、その男の言葉と寺坂君らの言葉、それぞれどちらに価値があるのか。考えるんです!」
殺せんせーの言葉に渚は動かない。その後、寺坂が限界来たのか、倒れていたが慌ててE組の生徒が駆け寄る。
それでも寺坂はーー
「見るならあっちだ。やれ渚、死なねぇ範囲でぶっ殺せ!」
寺坂の言う通りだ。お前が俺たちの聞いたその言葉がどう届いたのか・・・・俺にも見せてくれ!!
そんな渚は寺坂のスタンガンを手に取って、ズボンの隙間に入れ上着を脱いで、戦闘態勢に入ったのを見た茅野が不安そうに殺せんせーに言う
「殺せんせー、渚スタンガンしまっちゃったよ」
「助けにいきたいが、うっかつに動けない・・・どうするんだ?殺せんせー?」
俺たちの言葉に、殺せんせーはーー
「烏間先生、もし渚君が生命の危機と判断したら、迷わず鷹岡先生を撃ってください」
「(先々まで見通せるこいつがここまで言うとは・・・。今までになく危険な状況だということか)」
その言葉に烏間先生が驚きながらもこの状況がどれだけ危険なのか改めて再確認したのだ。俺は・・・あいつをどうやって倒すのか気になりギリギリまで見守ることを決意した
渚が鷹岡に向かって攻撃をするがあっけなく交わされて容赦なく、攻撃されていた。そんな渚にひたすらと鷹岡は攻撃を加えていた
「(ナイフと共に、夢に出て来るトラウマがある。あの時見せたあいつの笑顔。あの笑顔に虚を突かれてからすべてが狂った。もう絶対同じ過ちは繰り返さねぇ!)手足切り落として、標本にしてやる。ずっと手元において、愛でてやるよ」
見かねて、茅野が烏間先生に訴えた
「烏間先生!もう撃って下さい!渚、死んじゃうよあんなの!」
そんな中、寺坂だけは違った
「待て、手出しすんじゃねぇ・・・!」
その言葉に傍にいたカルマが反論する
「まだほっとけって?寺坂。そろそろ俺も参戦したいんだけど」
怒りがにじんだ声で言った。しかし、この状況になっても寺坂が制止かける理由とは・・・
「・・・・寺坂、止めた理由はなんだ?」
「てめぇらは練習さぼってばっかで知らねぇだろうがよ、渚の奴、まだなんか隠し玉持っているようだぜ」
何?隠し玉・・・?
俺は気になり渚の方を見ると・・・
「!!(こ、この寒気は?!渚のやつ・・・何をするつもりだ!?)」
鳥肌たつような寒気を感じて渚を見据えていた・・・
何をするつもりだ!?
渚side
僕が思い出したのは・・・ロヴロさんとの教え
『今のが必殺技・・・』
『そうだ。といってもまるでぴんと来ないだろう。殺し屋としてピンチの時、俺はこれを編み出すことで切り抜けた。この技の発動には条件がある。大きく分けてそれは3つ。ひとつ、武器を2本持っている事』
そして意識を目の前の敵に見据えて・・・
ーーふたつ、敵が手練れであること”
ーーそして、3つ。敵が殺される恐怖を知っている事
「(よかった。全部そろってる・・鷹岡先生、実験台になって下さい)」
笑みを浮かべたまま、鷹岡先生へと近づく
「(タイミングはナイフの間合いのわずか外。接近するほど敵の意識はナイフに集まる。その意識ごと、ナイフを空中に置くようにしてそのまま…)」
ゆっくりとナイフを手放した。鷹岡先生の視線はナイフに向けられたままだ。その隙を使って、渚が仕掛ける手の平で大きく音を鳴らした
鷹岡は何が起こったのか分からなかった
「(暗殺者はその数瞬を逃さない。流れるように2本目の刃を抜くが早いか)」
渚は閉まっていたスタンガンを取り出し、鷹岡に浴びせる
土見side
俺は今目の前の事に驚いていた・・・渚のやつ・・・
「とどめをさせ、渚!首辺りにたっぷり流せば完全に気絶する」
寺坂がそう言うが俺は目の前の渚のあの時の才能同様に恐ろしいと感じた
「やはり天性的なものか・・・?」
そんな渚は・・・
スタンガンを鷹岡の首にあて、渚は考えていた
「(殺意を教わった。抱いちゃいけない殺意がある事。その殺意から引き戻してくれる友達の大切さも。殴られる痛みも実践の恐怖もこの人からたくさん教わった酷いことした人だけど、それとは別に授業への感謝をちゃんと言わなきゃいけないと思った)」
ゆっくりと顔を動かして・・・
「(感謝を伝えるなら…その顔がいい・・・)」
その渚の表情に鷹岡は恐怖を覚える
「(やめろ・・・!その顔で終わらせるのだけはやめてくれぇ!もう一生その顔が悪夢の中から離れなくなる!)」
「鷹岡先生、ありがとうございました」
渚は笑顔でお礼を言って、スタンガンを放った。鷹岡が気絶して皆は大喜びで渚に駆けつけた
「よくやりましたね。今回はどうなるかと思いました」
「うん、僕は平気だけど。でもどうしよう・・鷹岡先生から奪った分じゃ足りない」
烏間先生はみんなに指示を出しているのとよそに俺は少し離れてその様子を見ていた
「(あいつがひょっとしたら殺せんせーを殺せるやつかもしれんな・・・)さて、どうしたもんか・・」
「ふん!お前達に薬なんぞ必要ない」
!この声は・・・
俺は振り替えるとそこにいたのは・・・
戦った3人の殺し屋だった。あいつはいない・・・?
「ガキ共、このまま生きて帰れるとでも思ったか?」
っち!どうやら只で帰してくれそうにないな・・・俺はゆっくりと構えていた・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いします!