暗殺教室 少年の求めていたもの   作:絆と愛に飢えるシリアス

54 / 170
竹林の時間2

翌日、竹林のいないE組の教室は静かだと思われたのだが・・・

 

「ヌルフフ!皆さんおはようございます」

 

「殺せんせーおはよう・・・って、なんで真っ黒なの!?」

 

「急遽アフリカに行って日焼けしました。マサイ族と車内でメアド交換出来て良かったです」

 

もはや殺せんせーの行動に今さら驚くまい・・・。ってか、その黒く染めた意味は何があるんだ?

 

俺の内心思っていたの気づかれていたのか、殺せんせーは触手を突き立てながらクラスの皆に説明した

 

「彼のアフターケアの為です。自らの意思でE組を抜けたのは止められませんが、彼が新しい環境で今後馴染めるかどうか、それを担任教師として見守る必要がある。勿論、君達は普段通りの生活をして下さい。これは先生の役目です」

 

その言葉に皆はというと・・

 

「・・・なぁ?見に行かねぇか?あいつ暗殺も含めて何か危なっかしいし、見捨てるわけにいかねぇな?」

 

「だな」

 

「竹ちゃんがA組に行くのは良いけど、理事長の洗脳でやな奴になったら嫌だな〜」

 

誰かの言葉をを始めてして倉橋や他の皆も賛同していたのを見た俺は内心、微笑んでいた

 

「(竹林もやはりEクラスの仲間として深い関係できていたな)殺意の結ぶ絆か・・・眩しいな」

 

E組の校舎ではそう話している一方でA組の方に移籍した竹林はというと現在授業中だがその授業の有ることに戸惑っていた

 

「(な、なんだ?これがA組の授業?なんて非効率的なんだ、三角関数は要点を絞った方が分かりやすいのに、こんな早口で書いては消し、出来ない人がふるい落とされるだけだ)」

 

戸惑いながらノートに書く作業をしていた竹林の様子を見たA組の生徒は・・・

 

「(お、おい。やはり竹林のやつ戸惑ってるぞ!?)」

 

「(そりぁ、そうだろう!E組のよりも書く作業も早いし、難しいんだから!)」

 

「(おい!黒板消す作業始めてるぞ!?しっかりしないとだめだそ!)」

 

「((お前がいうな!お前も書く作業もとまってるぞ!))」

 

「(はっ!?しまった!)」

 

そんなやり取りしながら焦ってかいていたのを誰も知らない・・・

 

 

こうして竹林のA組の授業は終わって放課後になり、A組のメンバーに遊びを誘うが断れて周りを見るとあることがわかった

 

「A組とはいえ、授業に余裕なのは五英傑やごくわずかか・・(そういえば、ある日の時に寺坂をメイドカフェへ連れて行って彼が嵌まっていたタイミングで殺せんせーはメモして去っていたな。今思っても、生徒の情報に貪欲な先生だった)」

 

そう内心思って外を見るとーー

 

「!?(何で彼らが・・・?)」

 

竹林が見た外の光景はというと・・・

 

「結構うまくいってるじゃん」 

 

「むしろ普段より愛想良くね?」

 

「だからほっとけて言ったんだあんなメガネ」

 

「(まっ、あいつが楽しいなら何も言わねぇよ)」

 

E組のメンバーが草と擬態しているのを竹林は気づいた。そしてその行動に竹林は見覚えがあった

 

「(烏間先生に教わった擬態テクニック。けれど、本校舎とE組じゃ植物が違うから見る人が見れば余計怪しい。なんでまだ僕に構う?E組で僕は暗殺に役立っていなかった。本校舎で言えば勉強が出来ないのと同じ。それはつまり、必要とされてないって事だ。まして僕はもうA組にいる他人だというのに、僕を見て何を学ぶんだ?)」

 

E組の行動に竹林は戸惑ってると後ろから浅野に声をかけられた

 

「突然悪いが、竹林君、理事長室においで、逆境に勝ったヒーローの君を必要としているようだ」

 

「理事長室・・・?」

 

竹林は内心嫌な予感しながらも、とりあえずついていこうと決めた

 

 

 

 

理事長室につき竹林は数々のトロフィーを見て触ろうとすると浅野から制止かけられた

 

「そこら辺の物に触れない方が良い。以前ここで転校生が理事長の私物を壊した。そいつは問答無用でE組行きになったそうだ」

 

「(転校生・・・?今のE組にいるのか・・・?)はは、君なら少しは許されるんじゃ?」

 

「まさか、理事長は息子相手でも容赦しない。もし僕の成績が悪ければE組に叩き落とすさ。だから油断ならない毎日さ」

 

その様子に竹林は浅野に対してあることが嫉妬と感じていた

 

「(浅野学秀。彼と理事長は親子なのに、親子らしくない。もし彼程の人が僕の家族に入れば、うちの家族は喜んで認め、褒め称えるだろうに・・・)」

 

「やぁおまたせ!」

 

竹林がそう考えていると呼び出した本人、浅野理事長が来たのだ

 

外にいるE組は・・・

 

 

「くそ!カーテンで仕切られてる、中が見えねえ!」

 

「中にいったい何を話してるんだ・・・」

 

「(・・・良くないことが起きるかもしれない)どうするんですか?殺せんせー」

 

「にゅ・・・今回はここまでにしましょう!皆さんはそれぞれ家へ帰ってください」

 

どうやら、ここまで見守るのもここまでみたいだな・・・お前は後悔するような判断するなよ・・・竹林

 

 

 

 

そんな竹林は理事長から浅野の書いた原稿を渡されて目を通していたのだが、その内容に驚いていた

 

 

その内容はこうだ・・・

 

ーー僕は、E組でクラスメイトの腐敗ぶりを見てきました。不特定多数との不純異性交遊に溺れる生徒。暴力生徒。食べる事しか能のない肥満生徒。変態行為に手を染める生徒。コミニュケーション能力に欠陥のある生徒。

彼らに本校舎に戻る能力はありませんが・・・・、同じ椚ヶ丘の生徒として、彼らを少しでも更生させるよう、僕が彼らの生活を監視、指導する為に、皆さんに・・・・E組管理委員会を立ち上げる賛同をください

 

 

竹林は震えた声で理事長らに聞いていた

 

「こ、これをみんなの前で・・・?」

 

「そう。そして明日は創立記念日。君はその時の全校集会で、もう一度スピーチをして欲しい」

 

「・・・」 

 

「同級生をクラスごと更生した、その手柄、つまり内申は高校まで響く、一流大学の推薦だって見えてくるよ。これは君が強者になる為の儀式だ。かつての友を支配する事で、君は弱者から抜け出せる」

 

理事長の甘い言葉攻撃に竹林は・・・

 

「・・・・やります」

 

そう返事すると、浅野親子が微笑んでいたのを竹林は気づいていなかった

 

「よくぞ言った。念入りに原稿を読んで明日発表してくれたまぇ」

 

 

理事長の声と共に竹林はゆっくりと歩いて帰ったのだ。その帰りに竹林は殺せんせーに遭遇してなにかを話して殺せんせーの去った方向を見て何かを決心したのだ・・・

 

 

 

 

翌日・・・

 

創立記念日に壇上に竹林が向かってるのを見てE組の皆は怪訝な顔をしてる中、千葉が冷や汗でながら竹林の方を見てつぶやいた

 

「胸騒ぎがする。竹林から殺気を感じるのは何か大切な物を壊してしまうような・・・」

 

「何をするつもりだ・・・?」

 

千葉の言葉に俺も同意してじっとり竹林の方を見据えていた。そしてスピーチが始まった・・・

 

 

「僕のやりたい事を聞いて下さい。僕のいたE組は、弱い人達の集まりです。学力という強さがなかった為に、本校舎の皆さんから差別待遇を受けています。でも、僕はそんなE組が、メイド喫茶の次に居心地が良いです」

 

 

・・・・はい?

 

俺は竹林のいきなりの言葉に目を丸くしていたがあいつは構わず続きを言った

 

「僕は嘘をついていました。強くなりたくて、認められたくて。でも、役立たずの上E組を勝手に抜けた僕の事を、E組の皆は心配し、様子を見にきてくれました。先生は、要領の悪い僕でもわかりやすいよう工夫を凝らして教えてくれました。家族にさえ認められなかった僕に、E組の皆は明るく接してくれました」

 

辺りに動揺していたのが感じた 

 

「世間で言う強者を目指す皆さんを、正しいと思うし尊敬します。僕のクラスメイトが言いました。『後悔するような生き方はするな』と。その通りだと思います。だから僕はもうしばらく弱者で良い。弱いまま強者の首を狙う生活に戻りたい」

 

 

「ふむ(それがお前の覚悟か・・・竹林)」

 

俺は知らず知らず竹林の言葉に口許緩んで微笑んでいたのだ。どうやらあいつの覚悟はこの間近でしっかりと感じ取れた

 

勿論、竹林の言葉によく思わないのもいる

 

「(ギッ・・・・イカれた雑魚が・・・!)撤回して謝罪するんだ!!さもないと・・・っ!」

 

言いかけた所で、浅野は竹林の手にある物に気付く

 

「私立高校のベスト経営者を表彰する盾みたいです。理事長室からくすねてきました」

 

その様子に浅野とモニターで見ていた理事長は竹林の出したものに驚愕していた

 

「「(いつの間に!?)」」

 

「理事長は合理的な人だ。だから・・・」

 

そう言って竹林がナイフを振り下ろし、盾は大破する

 

「「「・・・・」」」

 

「以前、理事長室の私物を壊した人が、E組行きになったそうです。前例から合理的に考えれば…E組行きですね、僕も」

 

本校舎は竹林の行動にショックで言葉がでなかったのだ。浅野はすれ違い様に竹林にいった

 

「救えないな、君は、折角強者になるチャンスを与えたのに・・・」

 

 

「強者?怖がって、それを弱者を虐げる事で隠しているだけの人に見えるよ。・・・・君も皆もね」

 

「ぐっ・・・・!!」

 

竹林が去ったあとに浅野は悔しそうに歯ぎしりしながら拳には怒りが貯まってるのか震えていた

 

そんなやり取りを知らない俺はというと・・・・

 

「お前の覚悟・・・きちんと見届けたぞ」

 

一人の男の覚悟に内心嬉しく微笑んでいた・・・

 

 

記念日の翌日・・・

 

俺たちE組は烏間先生に配られた資料に目を通していた

 

「2学期から新要素を暗殺に組み込む。それが火薬だ。だがこれは危険が伴う。従って火薬の取り扱い事項を1名に覚えてもらう」

 

これは国家資格になるのか?けどまぁ・・俺じゃなくここはあいつだろ・・・

 

「やります」

 

竹林が手を挙げ、資料を手に取る。そんな烏間先生は微笑みながら竹林に聞いていた

 

「・・・出来るか?」

 

「勿論、二期OPの替え歌にすれば余裕ですよ」

 

そう言って竹林はメガネをクイと持ち上げた。こうしてまた、E組は揃った・・・

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。