暗殺教室 少年の求めていたもの   作:絆と愛に飢えるシリアス

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フリーランニングの時間2

俺は現在、気配を隠しながら、次々と捕まったかと思えば解放される状況に思考を重ねていた

 

「律」

 

「《はい?なんですか?》」

 

「一人でも逃げ切れば勝ちなんだろ?この訓練は」

 

「《はい!たとえ、一人以外全員が捕まったとしてもその時点で泥棒組の勝ちです》」

 

「だよな・・・(なら。残り一分なったら殺せんせーが出てくる・・)」

 

どうしたものかと考えていたが、ある作戦が思い浮かんだ土見は律にある人物に連絡したのだ・・・。この作戦が勝負の左右に別れとなった

 

 

一方の烏間先生は殺せんせーの所にお怒りの状態で駆け寄っていた

 

「これじゃあゲームとして成立しない。次逃がしたら俺は降りるぞ」

 

「ええ、もう逃がしません。ですが烏間先生、ここから先は泥棒の性能も上がってるはずですから気を付けた方が良いですよ」

 

「・・・・何?」

 

烏間先生は疑問に思ったが考えるのは時間のロスだと判断して、裏山に走っていった

 

 

 

「足跡も見当たらない?(……どう言うことだ?生徒達の気配をとらえる事が難しくなった)」

 

烏間先生いくら走るも生徒の気配がわからず正直困惑していた。しかも途中で生徒達の足跡も見失い追跡が益々、困難になっていく

 

「成る程(恐らくあいつが生徒達に逃走のコツを吹き込んだのか。生徒が俺に気付くのも早くなった事で警戒も強くなった。これでは俺1人で全員捕らえるのは難しくなったな)

 

コツを教わったとしても短時間でここまで学習していた生徒に烏間先生素直に感心していた。すると、聞きなれた声が聞こえたので振り向くと

 

「烏間先生、俺たちが相手ですよ?」

 

目の前に前原、木村、岡野、片岡の4人が挑発的な態度で待ち構えていた。

 

「(機動力に優れた4人か・・・面白い)左前方の崖は危ないから立ち入るな。そこ以外で勝負だ」

 

「「「「はい!」」」」

 

烏間先生の言葉に楓達は顔を見合い頷き返事をすると同時に烏間先生から逃げ出す。岩を蹴り移動したり、枝を使い逃げ出しているのを見て烏間先生は感心する

 

「おぉ(彼等だけではなく皆も良い逃げ足だ。一学期の基礎が身に付いている・・・がまだまだ。本気の俺から逃げ切るには足りないようだ)」

 

烏間先生はニヤリと笑いながら走るペースをあげて確保に向かう。まず最初に目をつけたのは木村だった・・・。

木村を追いかけるなか烏間先生は最短ルートを即座に見付けていた

 

「(木村君は確かに瞬発力が高いが、逃げるのに無駄がありすぎる!) 」

 

木村が5歩で登りきった岩道をたった2歩で渡り、木の蔓を使って移動すると木村の真横についていた

 

「うおっ!」

 

驚いている木村を他所に烏間先生はタッチをすると即座に反転し他の人の所に向かった

 

(残り時間は・・5分か)

 

烏間先生は時計を確認しながら片岡、岡野、前原の順に確保していき残るは一度も遭遇してない土見だけとなった

 

カザッ

 

「!(今のは・・・土見君か!)」

 

「(勝負だ。先生!!)」

 

「俺から逃げ切れるつもりか・・・面白い!!」

 

 

烏間先生は瞬時に走り出すと、土見もペースを上げて木を掴んで縦移動をしたりロングジャンプをして華麗に逃げていく

 

土見は逃げながら瞬時に脳をフルに使い逃げ道を模索していく

 

「(さっきとは違いやはり速いな)動きも本物の忍者と思われるぐらい速いな」

 

追いかけながらも烏間先生は楽しんでおり、更に更にペースを上げ徐々に距離を縮めていく

 

「(やはり経験の差か!)それでも・・・今よりもっと速く!!」

 

「(まだペースあげれるのか!?)・・・彼の身体能力は恐ろしいな」

 

土見はチラッと横目で見て悪態をつくものの足を緩めるのをやめず精一杯足を動かし逃げ切る

 

「っち!(距離が近づいてきた!)」

 

「俺から逃げ切れると思うなよ」

 

いくら精一杯頑張っても無理なものもある。烏間先生の圧倒的な力量に敵わず土見も確保されてしまう

 

「ふぅふぅ・・・ずいぶん逃げたな。だが、もうすぐラスト1分、奴が動けば君らの負けだな」

 

「はぁはぁ・・・。いえ、残念ながら俺たちの勝利ですよ?烏間先生」

 

その言葉に烏間は怪訝そうに土見を見たのだ

 

「・・何?」

 

「殺せんせーと一緒に空は飛ばないですよね?そんなのする間があるなら・・刺してますよね?」

 

「当たり前だ」

 

その言葉に土見は微笑みながらその訳を話した

 

「いくら、烏間先生でもここから1分でプールまでは戻れないですよね??それに・・・殺せんせーの弱点といえばご存知のはずですよね?」

 

土見は指を差しながら遠くのプールの方を差していた。その言葉の意味を烏間は気づいた

 

「しまった!」

 

烏間先生が気付いた時には遅かった。殺せんせーがラスト1分になり、殺せんせーが動いて次々と確保をしていたがプールの所で立ち止まっていた

 

「に、にゅ・・・」

 

プールの中には渚とカルマ、杉野の3人がナイフを持ちながら潜っていた殺せんせーだけでは水底にいる渚達に触れることは難しく、仮に触れることが出来ても動きが鈍ってしまい下手したら殺されてしまう恐れがある

 

こうしてる間にも無情に時間は過ぎて行き・・・・

 

 

「《タイムアップ!!全員逮捕ならず泥棒側の勝ちです!!》」

 

 

律の言葉に皆は喜ぶ

 

「まんまと誘き出されたと言うことか」

 

「えぇ、なんとか距離を稼ぐために遠くに逃げ切れるか不安でしだがなんとかなりましたよ。はぁ・・・烏間先生相手に二度とめんどくせぇ役目したくねぇですよ」

 

「だが、どうやってこの作戦を思い付いたんだ?」

 

「将棋と同じですよ・・・。こちらの王(脱走組)を守るためにするには角(殺せんせー)は王手出来ないようにする事。となれば角(殺せんせー)が侵入できない場所なら王手はあり得ないって訳」

 

「(この年で頭が切れているな)つまり、君の思考でいうなら奴が侵入できない場所のと俺がプールの方へ距離遠ざける事で勝機が生まれたわけか」

 

「戦いでもそうですよ。完璧な奴に必ず弱点はある筈ですから」

 

「そうか(いずれにしても、俺は負けたわけか)」

 

烏間先生はため息をつきながらも、悪くはないと思えたのだ。そして、土見が先にみんなの方を戻るのを見届けてから烏間先生はあることを確認していた

 

「(いっそう、必要経費で落としてもらうように頼んでみるか?)・・・はぁ」

 

烏間先生が財布を確認しながらそう考えてるのに誰も気付かない

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いします!
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