暗殺教室 少年の求めていたもの   作:絆と愛に飢えるシリアス

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コードネームの時間

木村side

 

突然だが、皆は病院が好きか?俺は病院が嫌いだとはっきりと言える

 

「はぁ・・・・(昨日の帰りにもっと早く帰ったらこうならなかったのに・・)」

 

俺は大丈夫だと言ったのに両親は病院にいけと言ったのだ。なぜ病院が嫌いかと言うと・・・

 

「!(確かにそういう読み方もあるけど・・・本当にそんな名前をつける人いるの?!私が間違えたら恥ずかしいじゃない!)・・・き、キムラ、ジャスティス?さーん」

 

 

「「「「ぶっ!?!」」」」

 

「・・・はぁ」

 

もう一度言おう。俺は病院が嫌いな理由はフルネームで言われるからだ・・・

 

 

 

 

 

そして視点は土見へと

 

「ジャスティス?!てっきりマサヨシって読むんだと思っていた・・・」

 

俺は朝、教室に入ると茅野がビックリした声で木村の方に向かって叫んでいたので俺は近くへ行った

 

「朝からなに叫んでるんた?茅野」

 

「あっ、土見君!えーと」

 

「俺の下の名前のことだよ」

 

「お前の?」

 

俺は木村に確認するように問いかけると頷いていた

 

「あぁ。俺の下の名前の読み方がジャスティスって読むんだ」

 

「・・・はっ?まじか?」

 

「あぁ。そして、武士の情けで皆は下の名前で読んでくれてるんだよ。殺せんせーにもそういう風に読んでくれてるんだ」

 

おいおい・・・、流石にその名前の付け方に俺は疑問があってしかたないぜ。

 

「親は親でつけた名前に文句を言うとは何事だ!って、叩いてくるしよー。子供が学校でどんだけからかわれるか、考えた事がねぇんだろうな・・・」

 

「そんなもんよ?親なんて」

 

「狭間?」

 

珍しいやつが話しかけてきたな~と思うと、木村の方に顔を近づけて凄んでいた

 

「私なんて、この顔で綺羅々(きらら)よ。綺羅々(きらら)。きららっぽく見えるかしら?」

 

「い、いやぁ・・・」

 

「うちの母親はメルヘン脳のくせに、気に入らない事があったらすぐにヒステリックに喚き散らす。そんなストレスかかる家で育って、名前らしく可愛らしく育つわけないのにね」

 

「変な名前つけられて大変だねー」

 

狭間の言葉に皆はなんとも言えないなか赤羽が寄ってきて言うと、恐らく俺も含めて「お前が言うか?」的なのになっていたと思う

 

「ん?あぁ、俺の名前はすごく気に入ってるよ。たまたま親のへんてこなセンスが子供にも遺伝したんだろうね」

 

「ヌルフフフ、皆さんが名前とかに不満あるように先生もありますよ?」

 

「?先生の、名前は茅野がつけてくれたじゃない?何が不安なのさ?」

 

「名前に不満はありませんよ・・・名前にな。不満あるとすれば、それは名前に関してというよりはその名前を教師二人が呼んでくれない事です!」

 

俺は心当たりがあったのですぐに回りを見ると目をそらした大人二人。まぁいい大人が言いたくないってのと、烏間先生は単純に言いたくないだけだと思う・・・

 

イリーナ先生と烏間先生の言葉に皆は苦笑いをしていると矢田は何か思い付いたのか皆に発案していた

 

「じゃーさ、いっそのことコードネームで呼び合うってどう?南の島で会った殺し屋さん達って皆コードネームで呼びあっていたりしてるじゃん。何かそう言うの殺し屋っぽくてカッコ良くない?」

 

「成る程、良いですねぇ。頭の固いあの2人もアダ名で呼ぶのに慣れるべきです」

 

余計なお世話だ!とでも言いたげな先生達の視線を無視しながら生徒達に無数の紙を渡していた

 

「皆さん各自、全員分のコードネーム候補を書いてもらい、その中から無作為に1枚引いたものが皆さんの今日のコードネームです!」

 

殺せんせーの言葉を聞いた皆は其々の席について他の人のコードネームを考える

 

「最後に1つ良い忘れていたことがあります。今日1日、名前で呼ぶの禁止!!」

 

全員のコードネームを選出し終えた殺せんせーは最後にそう言うと皆から「えぇー!?」と言う声が上がるなか殺せんせーヌルフフフと笑いながら受け流すのであった

 

「ヌルフフフ、それでは皆さん次の授業の体育から今決まったコードネームを使ってくださいね」

 

ヌルフフフと笑う殺せんせーに対し、生徒達のほとんどがげんなりしていた

 

はっきりいおう。メンドクセェ

 

 

 

そして体育の時間になりーー

 

裏山を使い烏間先生を相手にした集団戦で勝利条件は烏間先生の前後に貼られたターゲットに、ペイント弾を当てるというものだ。俺達生は携帯で連絡を取りつつ、ターゲットである烏間先生を相手にしていた

 

《野球バカ!︎ターゲットに動きはあるか!?》

 

《まだ無しだ美術ノッポ。堅物は今、一本松の近くに潜んでいる》

 

『野球バカ』こと杉野と『美術ノッポ』こと菅谷は、ターゲットである『堅物』こと烏間先生に動きが無いことを確認していた

 

《この後の作戦について説明する。貧乏委員チームが堅物の背後から沢に追い込み、神崎名人と椚ヶ丘の母が狙撃する手筈だ。頼むぞ?》

 

『貧乏委員』こと磯貝が率いるチームが堅物の背後に回りこむのを確認すると、『神崎名人』こと神崎と『椚ヶ丘の母』こと原は互いに頷き銃を構えた。だがそれに感づいた堅物は、貧乏委員チームの間を一気に駆け抜けた

 

 

「「「「!!」」」」

 

「そんな甘い包囲では簡単に抜かれるぞ!特に女たらしクソ野郎!銃は常に撃てる高さに持っておけ!」

 

「くっ!キノコディレクター!!︎ゆるふわクワガタ!!そっちに行ったぞ!」

 

堅物に注意された『女たらしクソ野郎』こと前原は、悔しそうな表情を浮かべながらも岩陰に潜んでいた2人に呼びかけた

 

《了解!!》

 

《任せて〜!》

 

『キノコディレクター』こと三村と『ゆるふわクワガタ』こと倉橋は銃を構えるが、堅物は方向を変えその場を突破した

 

「くそっ逃げられた!︎」

 

「速すぎるよ〜」

 

その様子を見ていた『メガネ(爆)』こと竹林は、『E組の闇『こと狭間に連絡した。

 

《堅物はそっちに向かったよ》

 

《わかったわ》

 

組の闇はメガネ(爆)からの連絡を受けると、待機していた3人に呼びかけた。

 

「そろそろ堅物が来るってさ。準備はいい?」

 

「おう!」

「へへ、任せとけ」

「了解だ」

 

『ホームベース』こと吉田と『へちま』こと村松、そして『コロコロ上がり』ことイトナは堅物を迎え撃つべく銃を構えた

 

《下の準備は完了です。そろそろ堅物が来ます!!︎》

 

「おうよ!!」

 

『萌え箱』こと律から連絡を受けた『鷹岡もどき』こと寺坂は木の上で銃を構え、地上に注意を引きつけた堅物目掛け引き金を引いた

 

「よっしゃ!当たったぜ!」

 

当てられた烏間はというとーー

 

「(フッ、やるな鷹岡もどき)だが俺に対して命中一発じゃとうてい奴には当たらんぞ!!」

 

堅物はそう言いつつ、草陰から銃口を向ける2人の生徒に向かって叫んだ

 

「毒メガネ!!永遠の0!!︎射点が見えては当然のように避けられるぞ!」

 

『毒メガネ』こと奥田が烏間の声に驚く中、『永遠の0』こと茅野はわなわなと震えながらも溢れそうになる怒りを抑え叫んだ。

 

「くっ、このコードネームつけた人絶対許さない!そっちでお願い!凛として説教!!」

 

「OK!!行くよギャル英語と性別!!」

 

「「りょーかい!︎」」

 

『凛として説教』こと片岡と『ギャル英語』こと中村、『性別』こと渚の3人は草陰に隠れつつ堅物を狙う

 

(射手の位置を特定させ無い巧みな射撃だ。凛として説教の指揮能力だな)

 

関心している堅物の背後からは『変態終末期』こと岡島と、『このマンガがすごい!!︎』こと不破が距離を保ちつつ隙を窺っていた。

 

(フッ、あの2人も中々のものだな)

 

堅物が生徒達の成長に笑みを浮かべていると、前方から2人の生徒が迫っていた

 

「いくよ!す、すごいサル!!︎」

 

「う、うん!ポニーテールと乳・・・」

 

『すごいサル』こと岡野と『ポニーテールと乳』こと矢田は、互いに気まずそうな表情をしながら堅物めがけ銃を向けた。

 

(あの2人も気の毒だな。しかしどう来る?)

 

そんなことを思いつつ《変態終末期》と《このマンガがすごい!!》そして、《すごいサル》と《ポニーテールと乳》に挟み撃ちにされたら堅物は今の状況を打破しようと右へ方向を変え走り出そうとするが、目の前を1発のBB弾が通り過ぎた

 

「ほう(なるほど、なかなかの腕前だな中二半)」

 

堅物が弾丸が飛んできた方向に目を移すと、『中二半』ことカルマがニヤニヤと笑みを浮かべていた。

 

「逃がさないよ堅物」

 

「よし(中二半が退路を塞いだ。頼んだぞ!ギャルゲーの主人公!!︎)」

 

貧乏委員から合図を受けた『ギャルゲーの主人公』こと千葉は堅物めがけ銃を放つ。だが堅物はその狙撃を木の板で防いでいた。

 

「ギャルゲーの主人公!!︎君の狙撃は常に警戒されてると思え!!」

 

(わかってますよ。でも堅物。まだあいつが出てきてないこと、分かってますよね?)

 

「!」

 

その瞬間、堅物は背後から二本のナイフを振るってきた生徒に対し笑みを浮かべながら交わした

 

「ここに来てメドイが出てきたか・・・あせったぞ?」

 

「よく言いますね?かなり冷静に交わしていたじゃないですか?」

 

「たまたまだ(気配もなく後ろからの攻撃・・・回りを警戒しながら戦うか)」

 

メドイ(土見)はナイフを堅物の方に勢いよくなげたのだ。もちろんこれはーー

 

「むっ!(なぜナイフを投げた?つ!?)」

 

「ナイフを陽動に使いつつ・・・一瞬警戒がそちらに向く!っは!」

 

メドイ(土見)は堅物に勢いよく上から踵落としをするも、堅物は回避をとりつつ、ナイフも防いだ

 

「作戦はいいが、メドイ!これでは到底当てれないぞ!?」

 

「とどめは俺ではないのでね・・きちんとやれよ?」

 

「何?・・・まさか!?」

 

今まで潜んでいた存在が堅物の背後に姿を現わすと同時に生徒達は彼の名を叫んだ

 

「「「ジャスティス!!︎」」」

 

『ジャスティス』こと木村の2丁拳銃から放たれた弾丸は堅物のターゲット中心に命中し、それと同時に授業終わりのチャイムが鳴り響いた

 

 

 

土見side

 

「ヌルフフ、皆さんどうでした?」

 

「「「「なんか・・どっと傷ついた・・・」」」」

 

「ヌルフフそうですか」

 

やれやれ、俺のコードネームは的を得てるから文句はないがすこし落ち込むな・・・

 

「ってか永遠の〇ってつけたのは誰!?変態終末期?!」

 

「俺じゃねぇ!俺がつけたのは、ポニーテールと・・・あっ」

 

「変態終末期くん・・・あっちでお話ね」

 

「ちょっ?!引きずらないでー!?許してー・・・いやぁぁぁぁ!!」

 

・・・アイツは正直バカだと再確認できた。安らかに眠れ

 

「せんせー、なんで俺だけは本名のままだったんだよ?」

 

「ヌルフフフフ。今日の体育の内容は知っていましたから、君の機動力なら活躍すると思ったからですよ。さっきみたいにかっこよく決めたときなら、ジャスティスもしっくりくるでしょう?」

 

「うーん・・・」

 

尚納得してないジャティスに殺せんせーは優しく言った

 

「安心の為に言っておきます。君の場合、改名手続きは比較的簡単です。読みづらい名前であり、普段は読みやすいこの名前で呼ばれている。しかし!もしキミが私の暗殺を成功させたら、世界はきっと君を名のように正義(ジャスティス)だと解釈するでしょう」

 

「・・・」

 

「名前は人を造らない。人が歩いた足跡にその名前が残るのです。ですから、もうしばらくその正義……持っておいてはどうでしょうか?」

 

そう言って、せんせーが堅物が背負っていたターゲットを見せると、ジャスティスは照れくさそうに答えた。

 

「そーしてやっか・・・」

 

せんせーはくるり振り返って、皆に言う。

 

「先生のコードネームはこれでお願いします!永遠なる疾風(かぜ)の運命(さだめ)の皇子」

 

子供か!?しかも、ドヤ顔で…このコードネームに怒り心頭のクラスメイト達

 

「一人だけ、イカした名前つけてんだ!」

「しかも、何よ!そのドヤ顔!」

 

「にゅやぁぁぁ!?」

 

この後、先生はバカなるエロのチキンのタコ、と一日呼ばれることになった

 

「・・・本当に楽しいな・・。(だからこそ守らねばならん。こいつらの未来をーーこの生活をーー)」

 

そう再確認して、俺は次の時間の授業を準備した。自分でも気づかないうちに微笑んでいたのは少ししてから気づいた・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!
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