暗殺教室 少年の求めていたもの   作:絆と愛に飢えるシリアス

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失望の時間

俺は暫く黙って待機としていると、烏間先生が俺の方に来て、詳細はすぐに説明すると言われて着いていった

 

「怪我の具合はどんなかんじでした?」

 

「二週間安静だそうだ。とりあえずは彼らも来てるからそこで状態も説明する」

 

「彼ら・・・あぁなるほど。わかりました」

 

俺と烏間先生がその目的地に向かうと、問題を起こした連中がいた

 

「烏間先生と・・・土見?」

 

「なんでここに・・・」

 

「・・・」

 

「君たちが怪我させたご老人の状態だが、右大腿骨の亀裂骨折で二週間安静だそうだ。国家機密の事もあり、現在は部下が説得してくれている」

 

皆の疑問に俺は答える気もなく、黙っていると烏間先生が淡々と義務的に答えていた。そこで初めてあいつらは自分達がしてしまったことの重大さを改めて再確認したのだ

 

ん?この殺気は・・・そうか・・・来てしまったのか

 

俺は腹を括りながらこれから来るであろう怒りに黙っていた

 

「こ、殺せんせー・・・」

 

渚が殺せんせーにいるのが気づいたが、その声は震えていた。なぜならすでに赤黒い顔色で、ド怒りモードだったからだ

 

「だ、だってまさか、あんな小道に荷物一杯のチャリに乗ったじーさんがいるとは思わねーだろ!」

 

岡島がビビりながらも弁解すると

 

「・・・そーだよ」

 

「もちろん、悪いことしたとは思ってるけど・・」

 

「自分の力磨くためにやってたんだし」

 

岡野や矢田、中村が俯きながらも言い訳をした

 

「地球を救う重圧と焦りがテメーにわかんのかよ!?」

 

寺坂がそう言った、次の瞬間だった。無言のままの殺せんせーの触手で、あっという間に全員ビンタされていた

 

・・・俺も一応連帯責任だからこの痛みは受けとくか・・・

 

「生徒への危害として、報告しますか、烏間先生?」

 

低くて、冷たい声。いつもの殺せんせーとはまるで別人のようだった

 

「今回だけは、見なかったことにする。・・・暗殺期限まで、時間がない。危険を承知で高度な訓練を取り入れたが・・」

 

烏間先生は、渚らは見ていなかった。この人も怒ってるのは隣の俺でもわかるぐらいだ

 

「やはり君らには早すぎたのかも知れん。俺の責任だ」

 

そう言って烏間先生は、再び病院の中に入っていった。俺は小さくため息ついたつきながら呆れていた

 

「・・・君たちは、強くなりすぎたのかも知れない。そのために、身につけた力に酔い、弱い者の立場に立って考えることを忘れてしまった。それでは本校舎の生徒と変わりません」

 

「話は変わります。今日からテスト当日まで丁度二週間。クラス全員のテスト勉強を禁止します」

 

殺せんせーは、持っていた数学の教科書を引き裂いた。他の生徒は驚いていたが,殺せんせーは淡々と理由を述べた

 

「罰ではない。テストより優先すべき勉強をするだけです。教え忘れた先生にも責任がある。まずは被害者を穏便に説得してきます」

 

そう言うと飛び去っていき、被害者の方の謝罪へと向かったのだ

 

俺も謝罪しに行こうとすると・・・

 

「おい!?俺たちには怒らねぇのかよ!?お前も巻き添えで怒られてしまったのに・・」

 

誰かが俺に強くいってきたが、俺はさっきまで黙っていた時のあいつらの言い訳に怒りがふっふっと吹き上がり

 

そして・・・

 

「・・・痛っ!」

 

「「「「岡島(君)!?」」」」

 

俺は最初に言い訳を始めたら岡島に胸ぐらを掴んで思い切り頬に殴った。その一瞬の事に皆は恐る恐ると俺の方を見ていたが俺はそんなのも気にしないで怒った

 

「おい・・・」

 

「「「「っ・・・!」」」」

 

「はっきり言って失望した・・・。お前ら全員にだっ・・!俺が怒らないとでも思ったのか・・・?」

 

「なっーー「解らないとは言わせないぞ・・・」・・・」

 

「言い訳ばっかり言いやがって・・・力にも溺れてやがって・・ふざけるな!!」

 

俺は思い切り今回の件の人間全員に睨んでいると、あいつらは居心地悪そうに目をそらした。その行為にさらに怒りが吹き上がっていた

 

「本当は全員にも思い切り殴りたいが、そんなの無駄だとわかってる。だがな・・・はっきり言って今回は向こうが怪我で済んでよかったな・・」

 

「それはどう言うこと?」

 

岡野が俺に思い切り睨んでいた。他の皆も同様だが、その理由に気づいてないのに俺は更に失望した

 

「下手したらお前らのあの行為が一般人を殺しかねないと言うことだ」

 

「「「あっ・・・」」」

 

「お前らは力に溺れすぎだ・・・。一回頭を冷やせ。その意味を理解できてないお前にもうこれ以上話すのは無駄だ」

 

そう言うと俺は早足で被害者の病室に向かったのだ。もうこれ以上話すのは無駄だと俺は判断したのと・・・あいつらの言い訳に失望したからこそ、俺は悔しくって被害者には申し訳ない気持ちが出てきた

 

「あいつらを信頼していた俺が馬鹿だったじゃねぇか・・・!!本当に・・・ふざけるなよ・・・」

 

自己嫌悪とあいつらがそんな行いをしたのに俺は悔しく悲しいのか、拳を強く握ってやり様のない怒りがたまっていた

 

本当に・・・めんどくさいことをしてくれやがって・・・!!

 

「馬鹿野郎・・・」

 

物凄く悲しく泣きそうなほど、俺はあいつらへの怒りが辛かった

 

 

 

 

そんな土見達とのイザゴザとは、よそに烏間先生らはというと・・・

 

「ですから、そこをなんとか収めては頂けませんか、松方さん」

 

「聞かん!二週間も経営から離れるんだぞ!」

 

烏間の言うように、園川の説得にも耳を貸さない、この松方という老人は相当に頑固者のようだった

 

「あのガキ共、並の謝罪じゃ許さんぞ!なんかこう・・かつて見たことがないような土下座でもさせんと・・・」

 

ふと、気がつけば病室の床一面が花で埋もれていた

 

「?なんだ?いつの間に・こんな大量の見舞いの花を誰が置いた?」

 

「すいませんでしたーーー!!」

 

「ぎゃーーーーーっ!」

 

 いきなり天井から黒い大きな塊がぼとり、と落ちてきて土下座するのに、松方老人は思わず叫んだ

 

「この度はわたくし、100億円の賞金首の生徒がご迷惑をおかけしましたーーー!」

 

黄色い頭に『謝罪』と描かれたハチマキをした見慣れぬ生き物が、土下座のあと必死の形相で謝罪してきた

 

「ぎゃーーーーーっ!」

 

この叫びを中へ入ろうとしていた土見はと言うと・・・

 

「入るタイミングも悩むし、今の状況にどうすれば良いのか分からず、考えるのもめんどくせぇ・・・」

 

小さく頭を抱えていたとか、抱えていないとか・・・

 




ここまで読んでいただいてありがとうございます!次回もよろしくお願いします!
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