ここが、海斗と冷華の住んでいる家なのか・・・。うん、小さいときは何も思わなかったが、今見ると本当に驚く・・
何故なら・・・
「とても豪邸な家!!しかも和の家!?」
かなり高級な家だったから。そういえば、冷ちゃん・・あの二人の母親は何を職業してたんだろ?
「「お邪魔します」」
「どうぞ、お入りくださいませ」
俺らがそう言うと、冷ちゃんも上品に笑いながら招き入れてくれた
「すごい豪邸だね・・・。お金は払えるの?」
「それが・・・誰かが勝手に支払いをしてるみたいです。それに生活もできるように振り込まれていました」
??冷ちゃんも分かってないのか?なら誰が・・・?
「あの時は、暗いと言うのもあってわからなかったけど・・・すごい家だね」
「そういえば、神崎さんも片岡さんもあの時は護衛してくれてありがとうございます。そっちのことで大変でしたのに」
「うぅん、大丈夫だよ」
そう言うと冷ちゃんは頭を下げていた。あの時は皆気持ちの混乱もしていて、頭もよく回っていなかったな・・・
「なぁ・・・冷ちゃん。あいつはここに住んでいたんだよな??」
「はい。・・・5年前からもう、この家でお互いに会話もせず干渉してませんでした」
「5年も家の中で会わないようにしていたなんて・・・」
「ご飯はどうしていたんだ・・・?」
神崎も俺もその話を聞いて絶句していた。冷ちゃんは目をつぶりながら答えた
「・・・ご飯は自分で作ることにしてました。真実知るまではあの人が・・・海君がどうなろうが知らないふりにしてました。」
「「・・・」」
「湿ったい話して申し訳ありません。・・・あの」
「「?」」
「その・・・海君の部屋で、もしかったらこの五年間の手懸かりが見つかるかもしれませんので・・・探すの手伝ってくれません?」
確かに俺もあいつの語った真実以外に何か情報入るかもしれないと思い、俺はOKしたのだ。神崎も時間は大丈夫といいOKしてくれた
こうして俺らは海斗の部屋の近くまで歩いて移動したのだ。その間の冷ちゃんはすごく緊張していた顔付きでだった
「ここが海斗の・・・部屋か。・・・冷ちゃん大丈夫か?」
「無理しなくっても・・・」
「いいえ、海君の隠していた事を私は知った今・・・彼のこの五年間の部屋で何していたか知りたいです。もし彼は私が勝手に部屋入ったことを知って怒られても・・・受け入れます」
冷ちゃんは凛として、真実を知ってから少し前向きになり始めたみたいだ。冷ちゃんの言葉を聞き俺たちは海斗の部屋を入ったのは良かったが・・・その部屋に入って愕然とした光景を見た
「な・・・あいつの部屋に・・・クナイや手裏剣がたくさんある・・・」
「これはメモ・・・?あっちには参考書もたくさんある・・」
「・・・・これは・・・海君・・・まだ大事に飾ってくれていたのですか・・・」
「?それは何なの?冷華ちゃん」
「これは・・・見ます?」
神崎の質問に冷ちゃんは俺達に見るか?ときくとお願いをして俺はそれを見たのだが、またビックリした
「これは・・・幼いときの海斗と俺と冷ちゃん?それと俺らの母さんとでとった写真・・」
「もう一つの写真には・・土見君と冷華ちゃんとその四人のお友だちの写真?」
「懐かしいです・・・。本当に懐かしくって・・・泣きそうになります・・・」
冷ちゃんは大切そうに写真を優しく触っていた。表情も儚く悲しげにみていた
「他に手掛かりは・・・って手紙?」
俺は探していると、机の上に海斗が書いたと思われる手紙がかかれていた。他には・・・日記??
「日記・・・読んでみますか?」
「俺が読むよ」
そういって俺は日記を読んだ
日記のタイトルには・・・
お母さんが亡くなってからのこれから・・・
○○年X月X日
冷華・・・冷ちゃんとの決別とお母さんが亡くなってから、一週間たった。あれ以降、冷華との会話もしてないしあれを殺すためなら・・・闇でも悪魔でも魂は売るさ・・・
俺が・・・救えなかった命なんだから
○○年XX月YY日
色々と書いててあれなんだが、小学校の時に冷華とか他の四人といつも恒例行事のやり取りをしていたのが懐かしい・・・。あのクラス全員に気を使わしてしまって申し訳ないが、冷華だけは優しく見守ってくれたらそれでいい。
お母さんが生きていたら、あのバカ二人との決着もつけれたかな?・・・なんだろう。懺悔を書いてるのに、あのゴリラとバカに「白髪バカ」とか言われた気がした。
・・・いつかそんなときがしたら、決着つけるのもありだな
「海斗・・・」
俺は他にも色々と見たが次の文章を目を通していたら、固まった。その内容にはつい最近の事なのだ
○○年X月Y日
あれから5年・・・。俺は未だにお母さんの死が忘れられない・・・。睡眠もこの五年間で1日3時間しか寝てないし、まともに休んだ記憶がないな。でもいいんだ・・・。何故なら、人殺しの俺にしっかり休む権利はない。奴をダークネスを殺せたら・・・それだけでいい。いずれ、この家に俺がいては冷華の精神的にも良くない・・・。もういっそう・・・いや、俺と言う存在が皆の中から消えたらきっと幸せだろうな
・・・これ書いてて、冷華の幸せできる奴はきっといるだろうな。少なくとも俺ではない。・・・なにめんどくさいことかいてるんだ?俺は?
俺はこの日記を見て、話ししたが・・はっきりいってあいつに対して怒りそうだった。あのバカは・・・何を書いてるんだ・・・!
気持ちを落ち着かすために冷ちゃんから見つけた手紙も読んだ
【冷ちゃんへ
この手紙を読んでいると言うことは、真実を知ったことを前提に書きます。できれば、見る前に破ってもいいし燃やしてもいい。ただ、これを書いているのを読んでいると言うことは・・・俺はようやく死んだのかな?君が望んで俺も望んだ死が起きたと思うけど、とりあえずそれはおこう
色々と書きたい気持ちはあるが、それはおれ自身の気持ちでとどめておきたい。しかし、これだけは書いとこうと思って書いた
俺と言う存在が君を苦しめていたのなら謝りたい。いや、謝っても許されないだろうな?お母さんを助けれなかった人殺しなんだから・・。それと、俺のことなんて忘れた方がいい。もし、悠馬に会う機会あればあいつに頼れ。
あいつは・・・きっと君を助けてくれる。だけど、俺と言う存在はいなかったことにしてくれていい。
長々とかいたが・・・最後にこれだけは書かしてくれ?
君は幸せに生きてくれ。それが俺の最後の願いでもある
土見海斗より】
俺がその手紙を読み終えると冷華は泣き崩れ、神崎が慰めて側にいた。俺は・・・その手紙をみてあいつがそこまで苦しんでいたのを俺はなんで気づいてやれなかったのか悔しく仕方がなかった・・・
「ねぇ、磯貝くん・・・その手紙に追伸が書かれている?」
「追伸って書かれてるな・・・」
気になり読むと・・・
【追伸
もしも、悠馬がこの手紙を見て、冷ちゃんが何かあったとき等は・・・冷ちゃんを頼むな?この手紙読んでいるであろう悠馬に・・親友のお前にたのみたい。
後は・・・・頼んだぞ?
土見海斗より】
「海斗・・・・お前は・・・ずっと覚悟していたのか・・・。あのときから」
俺は、目をつぶると最後に覚悟して囮役になった親友の海斗を思い浮かんだ。お前は・・・5年間も冷ちゃんとの距離を遠ざけつつも大切にしていたんだな。暫くして冷ちゃんも泣き止み、神崎が付き添いながら俺らは下へと降りた
「悠ちゃん・・・。その・・・タコさんの事とあのクラスのことを聞いてもいいですか?これまでのことを」
「・・・聞いたら戻れないよ?」
「構いません」
「少し待ってな?」
俺は部屋を出て烏間先生へと電話したのだ。国家機密の事を話すのだから。暫く話して電話をし終えると、部屋に戻った
「烏間先生から許可もらったよ・・・。冷ちゃん、今から言うのはこれまで起きた出来事と俺たちの目的を話すよ」
「分かりました・・・」
俺と神崎は冷ちゃんに死神のことも含めて起きたことと、俺たちが本当の目的は殺せんせーを殺すことと三月まで暗殺しなかったら地球が爆発すると言う話だ
それを聞いた冷ちゃんの反応は・・・
「な、なんかすごく壮絶ですね・・・海君だけじゃなく悠ちゃんや有希子ちゃんも、そんな人生になっているなんて考えられませんよ」
「そうか?国家機密知ってしまったから、多分だけど俺たちE組の所に転校の手続きになるかもしれないが・・・大丈夫?」
「悠ちゃん・・・有希子ちゃん。私はつい最近まで、海君を憎んで生きてきました」
「「・・・」」
「だけど、もう・・・私の心の中には海君に対する憎しみは消えました。今は・・・海君の帰る場所を作りたいと思います。・・・・私は海君や悠ちゃんと通っていた学校に・・・転校しても構いません」
冷ちゃんの確かな覚悟に俺はしっかりと見据えて、受け止めていた。そして俺達は冷ちゃんと別れて烏間先生へ連絡したのだ
そしてーーー後日
俺達はいつもより早く教室へ向かい、みんなはそれぞれの席に待機して、待つと烏間先生と殺せんせーが入ってきた
「今日から、このE組に一人入って貰うことになった。入ってきてくれ」
ガラガラとドアを開けて入ってきたのはーー
日本人では純粋な金髪は珍しく、淡い緑のエメラルドのような色。そして、矢田よりもスタイルがよくモデルかと思える見た目と上品さが伺えるその人物はーー
「E組の皆様、初めまして。芙蓉冷華と申します。まだまだ未熟な者ですが・・・これから宜しくお願いします」
「ヌルフフ、また新しい仲間が来ましたねぇ・・・」
殺せんせーの言葉と冷ちゃんの礼儀正しい挨拶に俺達は皆笑顔で拍手していた
なぁ・・・海斗?俺達はお前がいつか必ずここに戻ってくると信じてるからな?・・・もうお前の心配していた冷ちゃんは大丈夫だ。
だからーー
待ってるぞ?
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!