~ヨークシンシティ中心街 カクテルバー~
「あら?いい男じゃない」
グラマスな女性がカウンターに座った男に声をかける
「見かけない感じの雰囲気だけどどこの出身かしら?」
「出身はしがない荒野さ。普段は西の方の都に住んでるがね」
ふぅん、と物珍しそうに見ながら距離を縮めてくる
「き、君こそどちらの出身かなー?なんて…あはは」
「あら?興味ある?」
艶っぽい唇を見せながらしなだれる
(あいつを先にホテルに行かせてて良かったー!)
「で、お嬢さんは何を飲みますか?」キリッ
「気が利くのね、うふふ。じゃぁマティーニを貰おうかしら」
「マスター!こちらの麗しい女性にマティーニを」キリッ
雰囲気に酔っている男は、チラリと視線を向けたマスターの憐れみの視線には気付かなかった
「この街に来たのはオークションかしら?」
「いえ、友人を探しに…」
「あら、そうだったの…。オークションをされるお金持ちの方が多いからつい。お酒は奢りじゃなくて割り勘でいいわ」
スッ、と立ち上がろうとする女
「あ、まっ待ってください。大丈夫ですよ。こう見えてちゃんと持ってますから!」
懐から箱を取り出す男
パカッ
中に入った大粒のダイヤを見せる
「わぁ、とっても綺麗だわ」
いつの間にかしっかりと座っている女
心なしか男に胸を押し付けて
(むふっ)
「今日はもう少し飲みたいな…」
意味ありげにそう呟く女
「実はボクもなんです」キリッ
「ねぇ、この店内…人目が多くて嫌だわ。外のテラスにしない?」
お店の外にあるテラス、その端のテーブルに視線を送る
ちょうど死角で人目にもつきにくい
「マスター、外のテラスで飲んでもいいかい?あと、シャンパンをボトルで」キリッ
「いいですけど…大丈夫ですかいお客さん」
「まだまだ飲めますよ」キリッ
マスターは何の心配をしたのか
だが男はそう答えたのだった
~ヨークシン郊外 道路~
「陰獣の統括をしている━━━カストロだ」
優男は女の方を見る
糸使いの女はその視線を受けて頷く
「成る程ね。嘘は言ってないみたいだね」
その間にもカストロはどこかに隙はないかと目配せする
だが、幻影旅団たちに隙はない
頬を汗が一筋流れて、落ちた
~ベーチタクルホテル 8011号室~
「成る程なぁ。そんな能力使ってたんかぁ」
ベジータからヒソカの能力を聞いて納得する悟空
「念を使う奴らは根本的に気を使う奴らとは戦い方が違うからな」
「けどフリーザもブウも超能力使うから一緒みてぇなもんじゃねぇか。大変だったけど勝てたんだしさ」
ちっ、と舌打ちするベジータ
(まるでこの前までの自分を見てるようだぜ)
「な、なんだよベジータ怒るなって」
「相手の気をはるかに上回ったら力で勝てるだろ。だがオレ様が言っているのは”同レベルの奴”と戦った時のことだ」
「く、工夫して勝つんじゃねぇのか…?」
「だからその工夫の仕方を話してきたんだろうがーーーー!!!」
ベジータの怒声が上がる中
ゴンたちは、早く自分の部屋に戻って欲しいと思い始めていた
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