ヨークシンシティでオークションすっぞ!   作:KTケイティ

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皆さん、感想も評価もありがとうございます!
増える度に嬉しくてニコニコしてます!(本当)笑


【84】クラピカVSウボォーギン(中盤)

~ヨークシン外 荒野~

 

ザウッ!

 

地面を蹴って一足飛びにクラピカに殴りかかる

 

ブンッ

 

だがウボォーのパンチは当たらない

 

ゴッ!

 

一瞬で後ろに回り込んでいたクラピカがウボォーの後頭部を殴る

 

そしてそのまま、バキッ!っという大きな音と共に背中を蹴り飛ばすクラピカ

 

衝撃で、ズザザッ!と押されるウボォー

 

(このっ…!)

 

振り返ったウボォーの目には何もない荒野しか映らない

 

ドウッ!

 

(グッ…上かっ!)

 

後頭部を蹴り飛ばされたウボォーは即座に上へ拳を突き出す

 

「らぁっ!!」

 

スカッ

 

だがそれもかすりもしない

 

気づくとクラピカは目の前に居た

 

「ちょこまかと動きやがって。だがな━━━」

 

「”今の隙に鎖でオレを捕らえなかったことを後悔するぜ”か?」

 

ウボォーの思考を読んだように、先読みして言葉にするクラピカ

 

「くだらん負け惜しみはやめて全力でこい。時間の無駄だ」

 

そう言われてこめかみの横に青筋を浮かべる

 

「やってやるぜ━━━全開だ!!!」

 

カッ!!!

 

 

 

 

その頃、戦う2人を見る男は

 

「いいね…これからが本当に楽しくなるところ◆」

 

崖の上でほくそ笑む

 

月が雲から顔を出し、男の顔を照らす

 

ピエロメイクの男、ヒソカ

 

「さて、どっちが勝つのかな?◆」ククク

 

 

 

 

 

ズォオオオオオオオ!!

 

激しいオーラの爆発と共に、幾層にも練り込まれた強靭なオーラを纏うウボォー

 

「ふむ…、凄まじいほどのオーラだ」

 

これだけのオーラを目の当たりにし、彼我のオーラの差は明らかであるにも関わらず、平然と観察するクラピカ

 

動いたのはウボォーから

 

ドオッ!!!

 

地面を殴り付け土埃を立てる

 

(目眩まし!?)

 

一瞬で巻き上がった土埃に、目を庇う

 

━━━!

 

(気配が消えた!”隠”!)

 

そう判断した瞬間

 

ヒョォ

 

土埃を掻き分けてウボォーが現れる

 

反応の遅れたクラピカは避けきれず、左腕を上げてガードを滑り込ませる

 

そしてそこに渾身の右ストレートがクラピカに突き刺さる

 

ベキィ!!!バキ!ボキ!

 

衝撃と、そこからの押し込みで骨の砕ける音が響き、そのままの勢いで吹き飛ばされる

 

「今度こそ!砕いたぜ!」

 

怒りと笑みの混ざった顔をしながら続ける

 

「本気を出したオレの超破壊拳を生身で止められる奴なんぞいねぇ!だが褒めておくぜ!確実に背骨がぶち折れるはずの攻撃だったのが、お前のあの反応の速さ!おそらく土埃の微妙な変化を目の端で捉えたな!?」

 

ピタリと空中で静止しているクラピカは、それを聞いても平然としていた

 

「こちらこそ褒めておこう。まさか”隠”を使えるとは思わなかった。地面を叩き、土埃を上げたのは体だけでなく気配を絶って攻撃する作戦だったわけだな」

 

(…なぜ空中に!?)

 

ウボォーがそう思う間もなく、クラピカは続ける

 

「だが、”隠”を使えるのは私も同じ」

 

━━━!?

 

ピキィッ

 

「まさか…!」

 

瞬時に”凝”をするウボォー

 

”束縛する中指の鎖”

 

「見えたか?”凝”も使えるようだな」

 

じゃらり、とウボォーの全身を絡め取っている鎖

 

その鎖の力で空中に静止していたクラピカ

 

地上に降りながら先の戦闘を解説する

 

「この鎖は念能力でオーラを具現化したもの!したがって、”隠”で見えなくすることも可能!」

 

 




昨日は更新できず、すみません。。。
仕事で疲れてて、帰って仮眠取ったらいつの間にか夜中でした…

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