ヨークシンシティでオークションすっぞ!   作:KTケイティ

34 / 46
良かったら評価(高評価)や感想、お気に入りお願いします!


【88】掲示板

~ヨークシン郊外 廃屋~

 

(━━━ここは…どこだ…?)

 

ぼーっと辺りを見回すクラピカ

 

天井が見えるところから、自身が寝かされていることがわかる

 

(明るさからいって朝、か。天井の壊れ具合から廃屋だと推察できる。気候は変化がない、ということはヨークシンシティ周辺か)

 

そして首を回して部屋を見渡したとき

 

「やぁ◆」

 

この男と目が合う

 

「━━っ!ヒソカ!」

 

起き上がろうとするが体が動かない

 

「まだ無理みたいだね。オーラの使いすぎ◆」

 

その様子に、何かをされることはないと感じたクラピカ

 

「私は、どうなった?」

 

その問いにヒソカは簡単に説明する

 

「キミと彼は相討ち。と言ってもほぼキミの勝ちみたいなものだったけどね◆無駄にオーラを消費してオーラ切れにならなければ余裕で彼を屠れただろうね」

 

「奴は、どこだっ!」

 

「それは教えられない◆キミはボクに助けられた。だから彼をどうするかはボクの自由」

 

「何が目的だっ!」

 

指先の上でトランプをくるくると回しながら答えるヒソカ

 

「うーん、前にも言った通り目的は”団長”◆そこに彼が使えそうだからカードとして持っておこうと思っただけ」

 

数秒ヒソカと視線を合わす

 

「━━━くそっ!」

 

クラピカは拳で地面を叩く

 

わかっているのだ

 

自分がヒソカに助けられて借りができてしまったこと

 

だからこそ、ウボォーギンをどうするかはクラピカに決められないこと

 

冷静になれず、オーラを無駄に消費しすぎた自身が招いた結論だということも

 

「さて、じゃぁボクは行くよ◆1日くらいは大丈夫だと思うけど、彼のほうも見とかなきゃ逃げられるしね。キミはダメージも少ないからもう少し横になってれば動けるだろう」

 

そう言うと、ヒソカはクラピカの横に水の入ったペットボトルを置いて、廃屋から姿を消した

 

 

 

 

 

 

 

 

~ヨークシンシティ 中心街~

 

「じゃぁどうやって探す?」

 

裏路地から中心街へと出てきたゴンたち

 

「やっぱりなんも考えてなかったか…」

 

ゴンの発言に首を落とすレオリオ

 

「それより、本当にやるのかよ」

 

改めてそう言ったキルアは、話をしはじめる

 

「実はさ、オレの親父が仕事で幻影旅団の1人を殺ってんだ。そして珍しくぼやいてたんだ”割りに合わない仕事だった”って」

 

「それってどういう意味?」

 

「それは標的に対する最大の賛辞なんだけどさ、その時オレたちに言ったんだ。”旅団には手を出すな”ってね。まぁ3年くらい前の話だけど」

 

静まる3人

 

「━━━でも、できるだけのことはやるよ!それに今回は捕まえるだけなんだしさ!」

 

「しゃーねぇな。なら探すか」

 

「えっ?レオリオ、なにか良い方法あるの!?」

 

「まぁな。他のやつらもやってるはずだぜ」

 

それはネット掲示板

 

3人は掲示板に幻影旅団の写真を張貼り付け、有力な情報に支払いをする方法を取った

 

一瞬で溢れかえる情報に、”場所・時間・証拠写真”を条件にし、正確な情報の選別を始めた

 

 

 




次回はついにあの三つ編み男についてが…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。