ヨークシンシティでオークションすっぞ!   作:KTケイティ

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今日で最後となります。
本日投稿③本目
(連投してますので、読み始めるところにご注意を)


【93】ウボォーとヒソカ

~ヨークシン郊外 幻影旅団アジト~

 

「で、その子供達にも、豚にも逃げられたということか?」

 

団長、クロロに問われるノブナガ

 

「面目ねぇ」

 

「まぁいいだろう、大事の前の小事だ。それよりヒソカはどうした?」

 

「一時間ほど前まではいたんだけど、出ていってからはそれっきり」

 

そうマチが答えると、クロロは顎に手を当てて少し考え込む

 

「…まぁいいだろう。今日はいまからやるべき事がある。皆もわかっているだろう?」

 

全員が頷く

 

「━━━よし、行くぞ」

 

バサッとマントを翻し、旅団全員を引き連れてクロロたちはアジトを後にする

 

目指すはヨークシン中心街

 

 

 

 

 

 

 

~ヨークシン郊外 廃屋2~

 

ヒソカはアジトを出て、少し離れた廃屋へとやって来ていた

 

クラピカが寝かされていた廃屋とは別の廃屋

 

そこにはヒソカが連れてきたウボォーギンが寝かされていた

 

「━━━ここ、は?」

 

「やぁ◆目覚めたかい?」

 

うっすらと目を開けるウボォー

 

「…寝起きにてめぇの顔は効くな…」

 

起き上がろうとするが、まだ体が動かない

 

「ちっ、ここまでガタガタにやられるとはな。ヒソカ、てめぇがここに連れてきたのか?」

 

「もちろん◆」

 

首だけ動かしてヒソカの方を向くウボォー

 

「ってことはてめぇに助けられたってことか。やってられねぇな。…鎖野郎はどうなった?」

 

「逃げられたよ。キミを助けるだけで精一杯◆」

 

「はっ、相変わらず嘘くせぇな」

 

「んー、逆に相変わらず信用がないなぁ」

 

当たり前だ、と言いたげにあきれた顔でヒソカを見る

 

「で、助けたからには理由があんだろ?」

 

「やっぱり話が早い◆」

 

いいから早く言え、と急かす

 

「団長と1対1で戦ってみたいんだよね、男同士として」

 

「あー、なるほどな」

 

ヒソカの言い方は最もだ

 

ウボォーから見ていても、クロロの周りにはいつも何人かいる

 

しかもマチやシャルなんかは、男の決闘なんて考えずに邪魔をするだろう

 

「確かにあいつらは決闘の邪魔をするだろうな」

 

「だろ?キミでもそう思うくらいだから相当なベッタリでね」

 

「決闘は邪魔すべきもんじゃねぇからな。ってーことはオレにマチやシャルを止めて欲しいってことか」

 

「そゆこと◆」

 

にっこりと笑うヒソカ

 

「まぁ貸しができちまったし、そんくれぇなら仕方ねぇか」

 

「じゃあ気がついたみたいだし、ボクは用事があるからいくよ」

 

「あぁ、オレはあと数時間くらいしたら動けるようになる。団長にすまねぇ、と伝えておいてくれ」

 

それだけ話すとヒソカは廃屋を出ていく

 

(今日は団員の戦闘力を測る最高のチャンスだからね◆)

 

 

 

 




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