ヨークシンシティでオークションすっぞ!   作:KTケイティ

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今日で最後となります。
本日投稿⑤本目
(連投してますので、読み始めるところにご注意を)


【95】カストロ激突

~ヨークシン セメタリービル最上階~

 

各地で爆煙が起こり、人々は逃げ惑う

 

階段を駆け下りる人の流れに逆らって歩く男が1人

 

最上階の部屋へと消えていく

 

そして最上階フロアについたもう1人の男

 

廊下に落ちた血痕を見ながら追いかける

 

まるで血の道標

 

途中の壁にわざとらしく突き立てられた1人の男

 

髪を半分だけ剃った男の死体

 

(匂う、匂うぞ…)

 

くくく、と笑みを溢しながら男の後を追う、手刀を見逃さなかった男

 

カチャ━━━

 

そして一番奥の部屋の扉を開けた

 

 

 

 

 

 

 

~ヨークシン 中心街~

 

ドォオオオオン

 

パパパパパパパパ

 

爆炎と銃声があちこちで響き渡る

 

幻影旅団たちが各地で暴れまわる

 

それを追う影が1つ

 

(マチが『983』)

 

(シャルが『997』)

 

(フィンクスは『1457』、流石にやるね◆)

 

(ノブナガとフェイタンはさっき測ったし…)

 

(フランクリンは…『1344』か)

 

(シズクとパクノダは戦闘要員じゃないけど…『722』に『734』か。結構やるね◆)

 

(『1997』!?コルトピ、次のターゲットはキミでもいいかな◆)

 

(ボノレノフは『1110』、やっぱり旅団はいいねぇ…◆)

 

ヒソカにとっての獲物、幻影旅団の戦闘力を測っていた

 

 

 

 

 

 

 

~ヨークシン セメタリービル最上階~

 

カストロは最上階の部屋へと入る

 

先に手刀を見逃さなかった男が入って行ったはずの部屋

 

だがそこに居たのは1人

 

頬に十字傷を付けたその男

 

「師匠!!!」

 

有らん限りの声でそう叫ぶ

 

「…なるほど。運命とは面白い」

 

「何を訳のわからないことをッ!!なぜこのような!!」

 

「余程信頼しているのか。いや、信頼していた、と言った方が正しいか。私からの説明を求めるあたりそれが真実」

 

「ふざけるのも大概にしてください!」

 

激昂寸前のカストロ

 

「今日は鎮魂歌を奏でる日でね。キミも聴いていくといい」

 

ビルの下では街中から爆発音が上がる

 

「…もう、前の師匠ではないのですね。なら!私が止める!」

 

ゴオッ!

 

オーラを爆発させるカストロ

 

「師匠、貴方から教えて頂いたこの技で!」

 

構えるカストロ

 

天空闘技場のときには完成していなかった技、虎咬風風拳

 

「行きます!”真・虎咬風風拳”!」

 

ガガガガガガガガガッ!!!!!

 

猛烈な勢いで男へ攻撃するカストロ

 

男はそれを片手と両足を使って捌く

 

「本を読んで余裕のつもりですか!?でもっ!」

 

顔の正面に拳を繰り出し、ガードを上げさせたカストロ

 

空いた横腹に深々と突き刺さる蹴り

 

きりもみしながら男は壁に打ち付けられる

 

(ぐっ!この男、本当に強い!本を閉じて戦うか…、いや、下にあの2人組が来ているのを感じる。この戦いの後にあの2人を相手にするのは無理だ)

 

かつかつ、と歩み寄るカストロ

 

「弱くなりましたね。私ごときに一撃入れられるとは…」

 

失望の色と共に見下ろすカストロ

 

(この男、団員と同じレベルの強さはあるな…。そんな男が一撃も入れられない奴がいる…ヤムチャ、名前は覚えておくか)

 

ズリ、と壁を使って立ち上がる男

 

「私は刺し違えてでも師の行動を正す!」

 

指先にオーラを溜めたカストロ

 

そして突きを繰り出した瞬間

 

バッ

 

一瞬にして男が消える

 

「消えた!?」

 

(いや!違う!部屋が違う!どういうことだ!?)

 

一瞬前まで戦っていた部屋とは違う場所に居た

 

扉を開けて廊下に出るカストロ

 

(ここは…同じくセメタリービルの最上階!)

 

バッと振り向き、先程までいたはずの部屋へ駆け込む

 

そこには、縮こまって頭を抱えた中年の男が1人

 

他には誰もいない

 

(どういうことだ!?師はどこに!?)

 

「おい!師はどこだ!?」

 

中年の男を掴み上げる

 

「ひっ!ひぃいい!ちょ、超能力者っ!」

 

「超能力者だと!?」

 

カストロは男を下ろす

 

そして大きく一度深呼吸をする

 

 

━━━━その中年の男が言うにはこうだ

 

爆発が起こり、怖くなって部屋に隠れてうずくまっていた

 

すると一瞬にして違う部屋に飛ばされていた

 

その男の元の部屋は、カストロが飛ばされた部屋だった

 

(…この男と場所を入れ替えられたのか)

 

いつの間にそんな新技を、という思い

 

そしてそこまで姑息な技を使って逃げる師

 

姑息なところは昔からだが、こんなやり方はしなかった

 

「本当に変わってしまわれたのですね…」

 

師を蹴った右足より、心の方が痛む気がして

 

カストロは胸をおさえた

 

 




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