本日投稿⑤本目
(連投してますので、読み始めるところにご注意を)
~ヨークシン セメタリービル最上階~
各地で爆煙が起こり、人々は逃げ惑う
階段を駆け下りる人の流れに逆らって歩く男が1人
最上階の部屋へと消えていく
そして最上階フロアについたもう1人の男
廊下に落ちた血痕を見ながら追いかける
まるで血の道標
途中の壁にわざとらしく突き立てられた1人の男
髪を半分だけ剃った男の死体
(匂う、匂うぞ…)
くくく、と笑みを溢しながら男の後を追う、手刀を見逃さなかった男
カチャ━━━
そして一番奥の部屋の扉を開けた
~ヨークシン 中心街~
ドォオオオオン
パパパパパパパパ
爆炎と銃声があちこちで響き渡る
幻影旅団たちが各地で暴れまわる
それを追う影が1つ
(マチが『983』)
(シャルが『997』)
(フィンクスは『1457』、流石にやるね◆)
(ノブナガとフェイタンはさっき測ったし…)
(フランクリンは…『1344』か)
(シズクとパクノダは戦闘要員じゃないけど…『722』に『734』か。結構やるね◆)
(『1997』!?コルトピ、次のターゲットはキミでもいいかな◆)
(ボノレノフは『1110』、やっぱり旅団はいいねぇ…◆)
ヒソカにとっての獲物、幻影旅団の戦闘力を測っていた
~ヨークシン セメタリービル最上階~
カストロは最上階の部屋へと入る
先に手刀を見逃さなかった男が入って行ったはずの部屋
だがそこに居たのは1人
頬に十字傷を付けたその男
「師匠!!!」
有らん限りの声でそう叫ぶ
「…なるほど。運命とは面白い」
「何を訳のわからないことをッ!!なぜこのような!!」
「余程信頼しているのか。いや、信頼していた、と言った方が正しいか。私からの説明を求めるあたりそれが真実」
「ふざけるのも大概にしてください!」
激昂寸前のカストロ
「今日は鎮魂歌を奏でる日でね。キミも聴いていくといい」
ビルの下では街中から爆発音が上がる
「…もう、前の師匠ではないのですね。なら!私が止める!」
ゴオッ!
オーラを爆発させるカストロ
「師匠、貴方から教えて頂いたこの技で!」
構えるカストロ
天空闘技場のときには完成していなかった技、虎咬風風拳
「行きます!”真・虎咬風風拳”!」
ガガガガガガガガガッ!!!!!
猛烈な勢いで男へ攻撃するカストロ
男はそれを片手と両足を使って捌く
「本を読んで余裕のつもりですか!?でもっ!」
顔の正面に拳を繰り出し、ガードを上げさせたカストロ
空いた横腹に深々と突き刺さる蹴り
きりもみしながら男は壁に打ち付けられる
(ぐっ!この男、本当に強い!本を閉じて戦うか…、いや、下にあの2人組が来ているのを感じる。この戦いの後にあの2人を相手にするのは無理だ)
かつかつ、と歩み寄るカストロ
「弱くなりましたね。私ごときに一撃入れられるとは…」
失望の色と共に見下ろすカストロ
(この男、団員と同じレベルの強さはあるな…。そんな男が一撃も入れられない奴がいる…ヤムチャ、名前は覚えておくか)
ズリ、と壁を使って立ち上がる男
「私は刺し違えてでも師の行動を正す!」
指先にオーラを溜めたカストロ
そして突きを繰り出した瞬間
バッ
一瞬にして男が消える
「消えた!?」
(いや!違う!部屋が違う!どういうことだ!?)
一瞬前まで戦っていた部屋とは違う場所に居た
扉を開けて廊下に出るカストロ
(ここは…同じくセメタリービルの最上階!)
バッと振り向き、先程までいたはずの部屋へ駆け込む
そこには、縮こまって頭を抱えた中年の男が1人
他には誰もいない
(どういうことだ!?師はどこに!?)
「おい!師はどこだ!?」
中年の男を掴み上げる
「ひっ!ひぃいい!ちょ、超能力者っ!」
「超能力者だと!?」
カストロは男を下ろす
そして大きく一度深呼吸をする
━━━━その中年の男が言うにはこうだ
爆発が起こり、怖くなって部屋に隠れてうずくまっていた
すると一瞬にして違う部屋に飛ばされていた
その男の元の部屋は、カストロが飛ばされた部屋だった
(…この男と場所を入れ替えられたのか)
いつの間にそんな新技を、という思い
そしてそこまで姑息な技を使って逃げる師
姑息なところは昔からだが、こんなやり方はしなかった
「本当に変わってしまわれたのですね…」
師を蹴った右足より、心の方が痛む気がして
カストロは胸をおさえた
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