本日投稿⑧本目
(連投してますので、読み始めるところにご注意を)
~ヨークシン郊外 幻影旅団アジト~
ヒソカは携帯を覗く
”団長との1対1を用意する”
目を見開くヒソカ
そのメールはクラピカから
続きには、
”旅団をヨークシン中心街に誘い出して欲しい”
と、書かれていた
「そこが一番難しいんだけどね…◆」
ヒソカは見回す
旅団たちは大盛り上がりだ
特にノブナガは泣きながら喜んでいる
ウボォーギンが戻ってきたからだ
スタッ、と腰かけていた手すりから降りて団長の元へ向かう
「どうした?ヒソカ」
「豚くんが逃げたこと言っとかなきゃ、と思ってね」
「あぁ、ノブナガから聞いた。どこかでの垂れ死にしなければいいさ」
「変身能力は役に立ちそうかい?」
それとなく会話を続けるヒソカ
「…どうした?今日は珍しく話すじゃないか」
注意深くヒソカを見るクロロ
「どうせ自分だけ大暴れに参加しなかったから気まずいんでしょ」
マチが冷たく言い放つ
「そりゃねーんじゃねーか?ヒソカはウボォーを助けに行ってくれてたんだぜ」
珍しくヒソカを庇うノブナガ
「くくくっ、気まずいとかはないね◆せっかくだから団長の面白い能力でも見せてもらえないかと思ってね」
「何か楽しい企みらしいな、フフッ」
クロロは、ヒソカが自分を狙っていることを知っていた
だからこそ、今回も念を出させて能力を解析するつもりだろう、と考えていた
ならば戦闘には関係のないものを、と本を開くクロロ
「今日手に入れた能力なんだが━━━」
そしてクロロは占う
ノストラードファミリーのネオンから奪った、100%当たる能力で
そして━━━
「成る程…このまま残れば半分が死ぬ。だがここを去れば全員が死ぬ」
団員たちが読み上げた内容を聞いて、団長がそれを要約する
「そして気になるのはヒソカの文。”満月の下 宴の地で真っ赤な目が虫を待つ”か。これは緋の目を持つ鎖野郎のこと。そして虫はオレたち。宴の地は、今日暴れたヨークシン中心。…そして今日が、満月だ」
全員がクロロを見る
「今日ここで鎖野郎をやらないと、半分が死ぬ。ヨークシンを出ればじわじわと全滅する。つまり、今から鎖野郎をやりにもう一度ヨークシン中心街へ向かう」
そう宣言して立ち上がるクロロ
ヒソカは服の中で携帯を打つ
”誘い出し完了”
~ビスカ森林公園~
「んじゃもう暗いしそろそろ帰っか」
悟空たちはあらかた食べ散らかしたところだった
「ちょうどいい暇潰しにはなったな。明日にはグリーなんとかというゲームも届くことだしな」
バシュー、と気で食べかすを燃やすベジータ
「楽しみだなー、悟天!」
「うん、早く帰ろ!」
「じゃぁ競争だな!」
ドンッ!
「あ、ずるい!」
そう言ってドンッ!と追いかける悟天
「まだあいつら子供だなぁ」
「ふんっ、カカロット、貴様もあまり変わらんがな」
そう言いながら、悟空とベジータは食い散らかしたものの片付けを始めた