ヨークシンシティでオークションすっぞ!   作:KTケイティ

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【62】グリードアイランドを知る

~ヨークシンシティ ベーチタクルホテル フロント~

 

「あ!レオリオお帰り!」

 

ゴンが勢いよく立ち上がる

 

「なんだよ、レオリオの方が遅かったじゃん…って、ベジータさんに悟空!」

 

キルアも席を立って近づいてくる

 

「おっす!2人とも久しぶりだな!」

 

手を上げる悟空と、静かに指だけ上げるベジータ

 

「お前達の方は情報手に入ったか?」

 

レオリオが2人に尋ねる

 

「あぁ、嫌な情報付きだがな」

 

「あ!お父さん!」「パパ!」

 

キルアが話そうとしたとき、悟天とトランクスがロビーに降りてくる

 

「遅いよお父さん。いまトランクス君と探しに行こうとしてたところだったんだよ」

 

「悪ぃ悪ぃ。それよりほら、言ってたゴンとキルアだ」

 

2人と、そしてレオリオを紹介する悟空

 

「こんばんは。孫悟天です」

 

「ボクはトランクス、よろしくね」

 

ペコリ、と挨拶をする

 

「よろしくね」

 

「おう!」

 

ゴンとレオリオも挨拶を返す

 

「意外過ぎるだろ」

 

キルアは1人驚く

 

「子供いるとは聞いてたけど…なんか普通に礼儀正しいし!」

 

それを聞いてベジータはニヤつく

 

「ふん、当たり前だ。オレの息子だからな」

 

「2人はいくつなの?」

 

ゴンが目線を合わせて尋ねる

 

「7歳だよ。トランクス君は8歳」

 

「オレとキルアは12歳。レオリオは20歳だよ」

 

「…見えない………」

 

トランクスがレオリオを見て呟く

 

「悪かったな!」

 

アハハ、と笑う悟空たち

 

「そろそろいいか?」

 

キルアが本題に入りたい、と声をかける

 

「フロント前のこのロビーじゃ不用心だな。部屋に行こう」

 

レオリオがそう促し、3人が泊まる部屋へと悟空達を誘った

 

 

 

 

 

 

 

~ベーチタクルホテル 8003号室~

 

「うわーーー高いなぁ」

 

悟天が窓からの景色を見て喜ぶ

 

「なんだ悟天、おめぇいつもここより高いとこ飛んでんじゃねぇか」

 

「自分で飛ぶのとは違うもん」

 

さて、とキルアが話し始める

 

「悟空達も来たからはじめから話すよ」

 

キルアは悟空たちにもわかるように話を始めた

 

・ゴンの父親がどこかへ行っていること

・手掛かりがグリードアイランドというゲームにある

・ヨークシンのオークションに出品されること

・最低落札価格が89億ジェニー

・ゲームは危険なこと

・念能力者が作ったゲームであること

・ゲームに吸い込まれること

・行き着く先は全員同じゲーム内であること

 

「これ以上はわからない」

 

と、ここで区切る

 

「89億…それで最低価格だとしたら5倍は見とかねぇとな」

 

オークションを知るレオリオが補足する

 

「別にそんなに高くないじゃん」

 

トランクスは頭の後ろで腕を組んで余裕の表情

 

「あ、ベジータさんに4億ジェニー返さなきゃ」

 

ゴンが思い出したようにライセンスカードを取り出す

 

「なんの金だ?」

 

既に忘れているベジータ

 

「天空闘技場のお金だよ!」

 

「…そう言えばそうだったな。だがカードなど持っとらんぞ」

 

「カードって…」

 

そう言うベジータの隣でトランクスがポケットをガサゴソし始める

 

(…あれ?ない?え!?)

 

「どうしたのトランクス君?」

 

悟天が首をかしげる

 

「…クレジットカード…家に忘れて来ちゃった…」

 

「ここのホテル代どうするの…?」

 

心配になる悟天

 

「それがねぇとどうなるんだ?」

 

(…?)

 

問題に気づいてない悟空とベジータ

 

「と、とりあえず全部下ろして渡すよ」

 

ゴンは夜間銀行へお金を降ろしに出て行った

 

 




グリードアイランドの存在を知った悟空たち
どんな反応をし、これからどうしていくのか

ヨークシンシティの夜は更けていく

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