「俺の話はこんなもんだ」
アクセルは自分の世界、そして自分が骨を埋めようと思った世界の話しを終えた。
「それで、アクセル……私のお姉ちゃんと付き合っていたのかしら?」
アクセルの話し聞き終えた彼等からまず真っ先に質問があったのはエクセレンからだった。
「まず真っ先にその質問か、まぁ成り行きでだったがな」
アクセルは苦笑いをしながら頷いた。
「すげー特機が多いんだな!!」
アクセルの話を聞いたリュウセイはとても興奮したようにアクセルに言った。
「……この世界もそうだろ?俺が向かった世界やいた世界にMSという機体が主力だったからな、これも数ある平行世界の選択肢の一つなんだろうな」
「アクセル、つまりこの世界に来たのは」
ギリアムはアクセルがこの世界に来てしまった背景がわかったのかアクセルに対し問い掛けた。
「ああ、事故だ。多分俺たちが時空転移したせいだろう……世界と世界の間が曖昧になってしまったとしか思えん」
アクセルは時空転移が自身の知っている時空転移装置が関係ないとしたら、事故で自分のせいかと思っていた。時空との間に何等か亀裂ができてしまったのだと考えた。まさか自分たちが来てから半年もたって影響が出るのだとすればこの世界にも何らかの影響を与えてしまうのではないかと考えていた。
「ここに来てしまったのは自分たちの技術ではなく事故できたのか」
ギリアムは顔には出さなかったが安心したようだった。
「ギリアム・イェーガ……ラミアが平行世界の概念を知っているとして、何故貴様が知っている?」
アクセルは疑問に思った。シャドウミラーならともかくこの世界の連邦の士官、それも少佐が平行世界の概念を知っているとは思えなかった。
「俺は以前この世界に来ている、シャドウミラーがいた世界から来た」
ギリアムはそう言うと、少し悩み自分の話をした。
「さらに言うと生まれは別の世界だ……そこで俺はアクセルにいた世界の人物に会ったことがある。多分アクセルの世界ではないがな」
ギリアムのその告白に周りがざわついているとアクセルは冷静に考えて、ふと一つの疑問が生まれた。
「何故、それを打ち明けたんだ?どうやら悩んでいた感じだったが」
アクセルはふと疑問を口にした。
「それはアクセル、君を襲ってしまった謝罪と……久しぶりに懐かしい友を見せてくれたお礼だ……まぁ、俺の知っている世界の彼と違いようだがな。それでも俺は嬉しかった」
ギリアムはふっと笑いながらアクセルの問いかけに言う。かつての友人、久しくあっていなかった彼、そしてあの少年がこのように成長するのかと思った。それだけで満足でもあった。もっとも、とある世界であった彼は若いうちから老け顔になっていたらしいが
「では、これから俺の話しをしよう……俺がシャドウミラーの世界『あちら側』の話だ」
そしてギリアムとラミアは話しだした。自分たちの世界のこと、何故アクセルがキョウスケ・ナンブを襲っている理由。エルピス事件での毒ガスによる虐殺が実現。その結果、エルピスの大半の市民が死亡し、マイヤーとエルザムの二人も死亡した。エアロゲイターが地球に襲来せず、インスペクターが最初の異星人勢力として地球に襲来。アルトアイゼンが『ゲシュペンストMk-III』として正式採用。そしてキョウスケ・ナンブの暴走。そして何故シャドウミラーが破れたか。
「以上……私の世界で起きたことです。シャドウミラーの目的、そして何故この世界に来たかと言うのも……細かい所で違う点は多くありますが大体はアクセル隊長と同じです」
ラミアがそう言うとギリアムが続いて言った
「俺は過去に犯した罪により、並行する世界をさまよう宿命を背負って『向こう側』にたどり着ついた。俺はヘリオス・オリンパスと名乗り研究者として、元の世界に戻るためにシステムXNをテスラ研で働いていた。システムXNと呼ばれるそのシステムは平行世界への転移機能を持っていたが、その内の一つ「アギュイエウス」の起動実験に失敗し、この世界へ転移してしまった。今まで黙っていてすまなかった……だが、俺を追うものが現れる可能性があった以上俺は素性を明かすわけには行かなかった。」
ギリアムたちはそういうとアクセルはキョウスケの変貌に興味を持っていた
「そうか……『向こう側』のキョウスケ・ナンブは……」
アクセルは心あたりがあり、DG細胞かと思ったが直感的に全く別なモノかと思った。
「まぁ、そう言う理由があるなら俺がお前を倒すのに躍起になるだろうな……俺でもそうする」
「……」
キョウスケはアクセルの言葉に対し無言でいた。
「だが、それは『向こう側』の世界だ……キョウスケ・ナンブ、『こちら側』のお前は普通の人間だ……ならば、お前が人間じゃなくなった時は俺が止めてやる、これがな……」
アクセルはキョウスケに対しそう言った。
「……ふっ……キョウスケでいい」
アクセルにそう言われキョウスケは苦笑いしながらさらに答えた。
「だが、俺も貴様に負けるほど柔くない……アクセル」
「よく言うな、俺に負けたくせになキョウスケ」
アクセルとキョウスケはにやり笑い合いながら二人を見ながらラミアは浮かない表情で俯いていた。アクセルはそれに気づきラミアに話かけた。
「ラミア……お前は人でないことに後ろめたいんじゃないか?」
「……はい……私は人ではありません」
「俺に行った世界では人間以外にも鬼、AIの巨大ロボ、異星人とバラエティーにあふれる仲間がいた……そこの仲間も俺と同じこといいだろうな。そんなの関係ないお前は俺たちの仲間だ、これがな」
アクセルは自分が向かった世界の仲間たちを思い出しながら迷って後ろめたさを覚えているラミア対して自分を受け入れた仲間たちがもし、自分ではなくラミアを送りこんでいたならこう言うはずだと思った。
「隊長……」
「今は意味がわからなくてもいい、貴様は感情がでてきて、生まれたばかりの雛鳥だ。これから色々覚えていけばいいだろ?」
「ですが、私はシャドウミラーのスパイだったのですよ?」
ラミアはそう呟くとハガネ、ヒリュウ改のメンバーは皆、はラミアに対し敵を見る目ではなかった。
「ラミア・ラブレス……君は今のところ現状維持だ……過去がどうであれ、今のお前は、そこのアクセル・アルマーと我らと同じであるのだろ?反論するものはいるか?」
ダイテツの言葉にみんな黙っていた。反論するものはいなかった。カチーナも納得したのか黙っていた。アクセルはそれを予想していたのか笑っていた。
「全く、笑っちまう甘さだ……だがこの甘さがいい……覚えておけよ、ラミア……この甘さはお前を助けるんだからな」
アクセルは自分たちの世界の仲間を思い出しながら、ラミアに言った。
「改めて、ラミアちゃん!!よろしくね、もう私たちから離れちゃあーだめよん」
ニコニコしながらエクセレンはラミアの後ろから抱きついた。
「エクセ姐様、本当に私はここにいていいのですか?」
「アクセルも含めて私たちはいいて言いているの……自分でいるか、いなくなるかはあとはあなた次第よ」
エクセレンは優しく諭すように話かけた。ラミアはレモンに言われているよにも思えた。
「ボイン要員は多いにこしたことないっすからねー」
「タスク……」
「ひっ……冗談ですます……レオナちゃん」
タスクは後ろから鋭い声で呼ばれたためビクっとしながら怯えていた。それを笑いながら見ていたアクセルがラミアに話しかけた。
「そう言うわけだ、お前は自分の意思で歩けここから、貴様はもう人形ではない。ならば自分の命は大切しろ」
「それは命令ですかアクセル隊長」
「いや、俺はもう隊長ではない……だから、俺からラミア・ラブレスへのお願いみたいなもんさ、これがな」
アクセルはラミアにそう言い離れていくアクセルに話かけた。
「悪くはない……気分です。アクセル隊長、貴方も同じ気持ちだだっりしちゃうのではないですか?」
それに対しアクセルはふっと笑いながら答えた。
「さあな」
シャドウミラー・シロガネ
「どうやら、XNシステムは完全に壊れていなかったわ……でも貴方のソウルゲインはまたしばらく修理が必要よ」
レモンはシロガネに帰還したアクセル・アルマーに対して言った。
「せっかく治したのに……あなたは」
溜息しながらアクセル・アルマーにそう言うが等の本人は他のことを考えていた。
「レモン、他にすぐ動かせる機体はないのか?」
「アシュセイバーでいいんじゃないの?元々そっちに乗っていたでしょ?」
「いや、あれでは心持たない……『あちら側』でも『こちら側』でもない俺は、俺以上に実践経験がある……この前の俺とはまるで別人だった。あの力がないのであれば、厄介なのは俺だ」
アクセルはそう言うとレモンはまた溜息をしながら、シロガネの格納庫に向かった。
「わかったわ、本来はW17用に調整したのだけど……言いわ、貴方用に変更するわ」
そう言い、ヴァイサーガの調整を始めた。
「レモン、お前どこか嬉しそうだな、自分が創った人形が壊れ、俺たちに牙を向いた。この調子ではW16、W15もどうだかな」
「……私は最高傑作を創ったのよ、まさか自分の意思で私たちを裏切るとは思わなかったけど、戦争には裏切りがつきものよ……それも私たちの理想の一部よ、アクセル」
そう言い、やはりどこか嬉しそうにしながら、ラミアに対し思っていた。どちらが正しいかは歴史が証明するだろう、なぜなら正しいのは勝ったほうなのだから。
ハガネ
「俺たちはこれからシャドウミラーを強襲する」
ギリアムは皆にそう言うと、ハガネ、ヒリュウ改は多少遅れるがクロガネと共にシャドウミラーを強襲することになった。
格納庫
「しかし、よく爆弾があることがわかりましたね……アクセルさん」
アクセルはタスクと共にラピサージュ、アンジュルグの爆弾を取っていた
「オウカ・ナギサが乗っていた機体にまさかあるとは思わなかったがな、最悪のことを考えて見てみたらここにもあったか」
そう言いながらアクセルは爆弾が爆発しないように解除していた。
「もういいぞ、タスク。あとは俺がやる……お前も疲れているのだろ?それにこ爆弾の処理は俺にしかできんからな」
「お、それじゃあ、お言葉に甘えます」
タスクはいなくなるとアクセルは周りを見ながら、誰もいないことを確認した
「信頼し過ぎだ、これがな」
アクセルはそう呟くと自爆用の爆弾をソウルゲインのかつて自爆用の爆弾が入っていた所に入れて、格納庫を後にした。そして腹が減ったのか食堂に向かうとラミアしかいなく、その後ろには鍋5杯分の肉じゃがが置いてあった。
「これは何だ?」
「ああ、アクセル隊長……私が作ったのですが…アクセル隊長だけのために、他の者に食べさせる気はありませんのであしからず」
「……はぁ……全くお前は、作るのはいいが量を考えろ」
溜息をしながら、どこかで見ているエクセレンたちに気づきながら肉じゃがを食べだした。
ソウルゲインはテスラ研から盗まれたと指摘がありましたが、自分としてはそれはOGだけだったのでA世界の『あちら側』ではレモンが開発したことにしました。説明不足で申し訳ありませんでした